転生した愛し子は幸せを知る

ひつ

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本編

家族会議 1 (ジュリアン視点)

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*シェリアとティアが夕食後に部屋から出て行った後の話になります。

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 ティアちゃんがシェリアと共に部屋を後にし、中には私(ジュリアン)、グレイ、エリックそして、セバスとマリーだけが残った。

 マリーが新しくお茶を入れなおし、ホッと一息をつく。

「エリック、ティアがこの家に騎士寮から移り住むことだが儂としては構わんと思っている。その為にお前はティアを養子として引き取るつもりだったのだろう?良からぬ輩から守る為にもそれが手っ取り早い方法だからな。」

「ああ。ティアの家族が見つかるまでは面倒を見たいと思う。それにティアには謎が多すぎる。」


 そうね。私もティアちゃんには何かあると思うのよね。特に家族の部分。


「エリックが先程言っていたティアちゃんのお父さんってどういう意味か、分かる範囲で教えてくれないかしら?」


 私の疑問は皆同じでエリックを見る。


「俺も詳しくは知らないんだ。ティアには父親の前にもう1人父親がいたんだと思う。父親については語らないというか……無理に聞くのもあれだから聞いていないんだ。いつかティアが話してくれるのを待とうと思う。だが父親については凄く嬉しそうに話していた。間違いなく父親とは何かあったというのは確かだ。父親だけではないかもしれないがな。」


「つまり、ティアちゃんの言うお父さんとは別にお父さんがいるのね。母親はどうなの?がいるの?」


 私としては母親の方にも何かあると思うのよね。ティアちゃん自身は普通を装っていたのかも知れないけれど私とシェリアに怯えた瞬間があったのよ。一緒に寝ようと言った時、あの時に私とシェリアを通してを見ていたわ。私達に続いてグレイとエリックが一緒に寝ようと言った事で僅かながらに安堵の表情があったもの。伊達に貴族をやってるわけじゃないわ。その表情にシェリアもエリックも気付いたようだし。グレイは気付いてなさそうだったけど…ティアちゃんの様子も気になるし事情も聞きたいからって事でシェリアが一緒に寝ることにしたのよね。そんな事もあって母親が気になるのよ。予想だけど姉か妹のどちらかもいると思うわ。


「そういえば、ティアからは母親についてはも聞かないな…」


「やっぱりね。ティアちゃんにとっては母親はあまりいい思い出がないのかもしれないわね。私たちが知る由もないからあくまで予想の域に過ぎないけれど。それと、私とシェリアに反応していたから組合せからして姉か妹がいると思うわ。」


 そう思うと過酷な家庭で育ったのかしら。あれだけ可愛いと母親や姉妹がいたら妬んだりするのかしら。だとしたら許せないわね。


 私にとってはティアちゃんはもう孫みたいなものなのよ。辛い過去ならば幸せで埋めてあげたいわ。これからは私たちがあなたを守るからね。















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 本当は1話で終わらせるつもりがグタグタして次回まで続きます。ごめんなさい(>人<;)
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