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本編
仲直りと悪夢
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「ティア~おーい。テ、ティア?こっちを向いて欲しいな?」
プリンの試食会が終わった後、エリック隊長が戻ってきた。
「さっきはごめんな。仲直りしよう?」
「やっ!!!」
私まだ怒ってるんだから!私はぴったりとナックさんに引っ付いたまま離れない。
「「「あーあ。隊長、ティアちゃんに嫌われてやがんの~」」」
エリック隊長が膝をついて崩れ落ちた。
「そ、そんな……嫌だ。ティアに嫌われるなんて嫌だぁぁ」
「エリック情けないですよ。そもそも何に対して謝っているのか言わない時点で反省しているのか疑わしいのですよ。」
セシルの言う通りなんだよね。エリック隊長は謝るだけ謝って何の謝罪かは言わないんだよ。
「そうだよな……」
セシルの言葉を聞いて立ち上がったエリック隊長は私に再び向き合って頭を下げた。
「ごめんな。そもそもティアのプリンだったのに。勝手に色々決めてティアに嫌な思いさせたよな。本当にすまない。」
「………………うん。」
私はナックさんから離れてエリック隊長に抱きつく。なんだかんだ言って一番安心するのはエリック隊長なんだもん。
「今度ティアのお願い一つ聞くからな!」
「……絶対だよ?」
「嘘はつかないさ!約束だ。」
「うん!!」
無事エリック隊長とも仲直り?出来たし今度何かお願い聞いてくれる約束もしてくれたから私は満足だよ!
「よかったですねエリック。」
「あぁ。」
その後、エリック隊長に抱っこされた私はそのまま眠りについたようで気づいた時には夜だった。
私は汗びっしょりになっていた。理由は分かってる。嫌な事思い出したからだ。華としての記憶……
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
あれはいつの事だっただろうか。まだお父さんが再婚する前だったはず。そうお母さんが生きていた頃だ。
お父さんは多分、お母さんを愛していたわけじゃなかった。お母さんはそれなりに有名な会社の社長の娘だった。そしてお父さんは所謂ライバル会社の社長の息子だった。勿論、二人が偶然出会って愛の末に結婚したわけではない。親同士が互いの思惑の為に二人を政略結婚させたのだ。それでもお母さんはお父さんを愛そうとした。いや、愛していたのだ。親や会社の事などどうでも良かった。例え政略結婚であっても幸せだったらそれで良かった。なにせ、お母さんはお父さんに初めて出会ったときに一目惚れしていたから。
そして私が誕生した。お父さんは不本意だったかもしれないが家の為にも二人の子どもが必要だったのだ。お母さんは私を心から愛してくれた。だけどお父さんは違ったんだろうね。必要以上に私に近づく事もなかった。まして、話した事などなかったんだ。幼かった私はお父さんと話したくて愛して欲しくて必死だったんだ。お父さんは元々あまり家に帰ってこない。だから会える時間は限られていた。
「お父しゃん、おかえりなしゃい!!」
頑張って夜遅くまで起きていた事もあった。玄関まで行っておかえりって挨拶をしたんだ。でもね、お父さんは私をチラリと見ると何も言わずに部屋へと向かうの。私は悲しくてお母さんの所へ行っては泣いたんだ。それでも私は諦めが悪くてお父さんに何回もアタックし続けたんだ。
でも心から拒絶された日がやってきたんだ。小学校に上がって初めて作った手作りの御守りをお父さんに渡したんだ。下手くそだったけど頑張ったんだよ。
「お父さんコレ初めて作ったんだけど貰ってくれる?お父さん大好きだよって気持ちを込めたんだ!!」
褒めてほしくてニコニコして渡した御守り。お父さんは私の言葉を聞いてその御守りを投げ捨てた。
「大好きだと?笑わせるな!そんな資格はない!!俺の部屋から出て行け」
私は初めてこの瞬間お父さんと会話をしたんだ。それが私を拒絶する言葉だったとしても。私はいままで相手にされなくても嫌われてはいないと思っていた。私は溢れ出す涙を止める方法が分からなかった。
「ごめ…ごめんなさっ……」
私はただ謝るのが精一杯だった。私はお父さんの部屋から逃げるように出て行き自分の部屋にこもって泣いた。事情を知らなかったお母さんは心配していたが一人になりたかった私は体調が悪いだけだと行って追い払った。
それから私はお父さんを避けるようになった。どう接したら良いのかわからなくなってしまったから。
私がお父さんを避けるようになって、しばらくしてからお母さんの具合が良くない。お父さんは家に帰ってくる頻度がさらに減り相談も出来ない。お母さんに大丈夫なのか聞いても大丈夫としか言わない。
お父さんが帰って来なくなってもう二週間。それは突然だった。小学校から家に帰るとそこには倒れたお母さんがいた。私はどうしたらいいか分からず、ただ泣いて叫んでいた。
「うわあぁぁぁん!!お母さんー!!!」
「うぅ……。は……な。」
「お母さんっ!!」
「泣か…ない…で。あの人に……直斗…さ…んに……愛してる……って伝…えて……」
そんなの自分で伝えてよ!お願いいつもみたいに笑ってよ。私を置いて行かないで!
「幸せに……なって……華」
それからお母さんが動くことはなかった。私は泣きながら外に出て、隣の家の人に助けを求めた。
翌日急いで帰ってきただろうお父さんが目に入った。けれども私はそんなお父さんなんてどうでも良かった。肝心な時にいなくて助けてくれなかった人だ。でも最後のお母さんの言葉だけは伝えないといけない。
「お母さんが最後にあなたに伝えて欲しいって言ってた。“愛してる”って。」
私はそれだけ言うと自分の部屋へと戻った。お父さんなんて言いたくなくてあなたって言ったのは仕方ないよね。
それからお父さんはよく家に帰ってくるようになった。だからと言って何か変わるわけでもないが。そんな生活が続いていた時だった。まだお母さんが死んで間もないのに新しい母親を名乗る女が現れた。その女には娘も居て私の姉だと名乗った。私の家族は死んだお母さんだけだ。私は新しい家族が嫌いだった。お父さんはお母さんの時にはしなかったくせにこの家族には大切にしようとしていた。
新しい母親と姉はお父さんの前では優しかった。「お母さんが死んで辛かったね」とか心配するフリをしていた。そうフリだけだ。お父さんはそんな二人に騙されていた。そして、仕事の関係で海外へと行くことになり私を置いていった。
お父さんが居なくなった事で義母たちは本性を隠すことをしなくなった。私は小間使いでしかなくなった瞬間だった。
お母さん…私は幸せになんてなれないみたい。幸せになるって難しいね。こんな親不孝な娘でごめんなさい……
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
私は汗をかいた服を替える。
「もう置いていかれるのは嫌だな……」
コンコン。ガチャ
「おっ!ティア起きてたか。あの後寝たからそろそろ起きるんじゃないかって思ってたんだ。」
エリック隊長が明るく部屋へと入ってくる。
「……ねぇエリック隊長。エリック隊長は私を置いて行かないでくれる?ずっと一緒にいてくれる?」
不思議そうな顔をするエリック隊長。
「急にどうしたんだ?安心しろ。前にも言ったがティアがいたいと思うなら俺はお前の側にずっといる。」
「ありがとう……エリック隊長、何でも言うことを一つ聞いてくれる約束したよね。お願い。今日は一緒に寝て。」
「あぁ。勿論いいさ。」
エリック隊長はベッドの中に入ると私を強く抱きしめた。私はその温もりに安心して再び眠りについた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ティアの前世の話を入れたらなんか暗い話になっちゃいました。次回からは華の話になると思います。華のお父さんである直斗視点を入れようと考えてます。
なぜなら、ここで本編ストックが無くなったから!!すみません(>人<;)
閑話として地道に作っていた話です。閑話が終わるまでにまたストック出来るように頑張ります。
プリンの試食会が終わった後、エリック隊長が戻ってきた。
「さっきはごめんな。仲直りしよう?」
「やっ!!!」
私まだ怒ってるんだから!私はぴったりとナックさんに引っ付いたまま離れない。
「「「あーあ。隊長、ティアちゃんに嫌われてやがんの~」」」
エリック隊長が膝をついて崩れ落ちた。
「そ、そんな……嫌だ。ティアに嫌われるなんて嫌だぁぁ」
「エリック情けないですよ。そもそも何に対して謝っているのか言わない時点で反省しているのか疑わしいのですよ。」
セシルの言う通りなんだよね。エリック隊長は謝るだけ謝って何の謝罪かは言わないんだよ。
「そうだよな……」
セシルの言葉を聞いて立ち上がったエリック隊長は私に再び向き合って頭を下げた。
「ごめんな。そもそもティアのプリンだったのに。勝手に色々決めてティアに嫌な思いさせたよな。本当にすまない。」
「………………うん。」
私はナックさんから離れてエリック隊長に抱きつく。なんだかんだ言って一番安心するのはエリック隊長なんだもん。
「今度ティアのお願い一つ聞くからな!」
「……絶対だよ?」
「嘘はつかないさ!約束だ。」
「うん!!」
無事エリック隊長とも仲直り?出来たし今度何かお願い聞いてくれる約束もしてくれたから私は満足だよ!
「よかったですねエリック。」
「あぁ。」
その後、エリック隊長に抱っこされた私はそのまま眠りについたようで気づいた時には夜だった。
私は汗びっしょりになっていた。理由は分かってる。嫌な事思い出したからだ。華としての記憶……
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
あれはいつの事だっただろうか。まだお父さんが再婚する前だったはず。そうお母さんが生きていた頃だ。
お父さんは多分、お母さんを愛していたわけじゃなかった。お母さんはそれなりに有名な会社の社長の娘だった。そしてお父さんは所謂ライバル会社の社長の息子だった。勿論、二人が偶然出会って愛の末に結婚したわけではない。親同士が互いの思惑の為に二人を政略結婚させたのだ。それでもお母さんはお父さんを愛そうとした。いや、愛していたのだ。親や会社の事などどうでも良かった。例え政略結婚であっても幸せだったらそれで良かった。なにせ、お母さんはお父さんに初めて出会ったときに一目惚れしていたから。
そして私が誕生した。お父さんは不本意だったかもしれないが家の為にも二人の子どもが必要だったのだ。お母さんは私を心から愛してくれた。だけどお父さんは違ったんだろうね。必要以上に私に近づく事もなかった。まして、話した事などなかったんだ。幼かった私はお父さんと話したくて愛して欲しくて必死だったんだ。お父さんは元々あまり家に帰ってこない。だから会える時間は限られていた。
「お父しゃん、おかえりなしゃい!!」
頑張って夜遅くまで起きていた事もあった。玄関まで行っておかえりって挨拶をしたんだ。でもね、お父さんは私をチラリと見ると何も言わずに部屋へと向かうの。私は悲しくてお母さんの所へ行っては泣いたんだ。それでも私は諦めが悪くてお父さんに何回もアタックし続けたんだ。
でも心から拒絶された日がやってきたんだ。小学校に上がって初めて作った手作りの御守りをお父さんに渡したんだ。下手くそだったけど頑張ったんだよ。
「お父さんコレ初めて作ったんだけど貰ってくれる?お父さん大好きだよって気持ちを込めたんだ!!」
褒めてほしくてニコニコして渡した御守り。お父さんは私の言葉を聞いてその御守りを投げ捨てた。
「大好きだと?笑わせるな!そんな資格はない!!俺の部屋から出て行け」
私は初めてこの瞬間お父さんと会話をしたんだ。それが私を拒絶する言葉だったとしても。私はいままで相手にされなくても嫌われてはいないと思っていた。私は溢れ出す涙を止める方法が分からなかった。
「ごめ…ごめんなさっ……」
私はただ謝るのが精一杯だった。私はお父さんの部屋から逃げるように出て行き自分の部屋にこもって泣いた。事情を知らなかったお母さんは心配していたが一人になりたかった私は体調が悪いだけだと行って追い払った。
それから私はお父さんを避けるようになった。どう接したら良いのかわからなくなってしまったから。
私がお父さんを避けるようになって、しばらくしてからお母さんの具合が良くない。お父さんは家に帰ってくる頻度がさらに減り相談も出来ない。お母さんに大丈夫なのか聞いても大丈夫としか言わない。
お父さんが帰って来なくなってもう二週間。それは突然だった。小学校から家に帰るとそこには倒れたお母さんがいた。私はどうしたらいいか分からず、ただ泣いて叫んでいた。
「うわあぁぁぁん!!お母さんー!!!」
「うぅ……。は……な。」
「お母さんっ!!」
「泣か…ない…で。あの人に……直斗…さ…んに……愛してる……って伝…えて……」
そんなの自分で伝えてよ!お願いいつもみたいに笑ってよ。私を置いて行かないで!
「幸せに……なって……華」
それからお母さんが動くことはなかった。私は泣きながら外に出て、隣の家の人に助けを求めた。
翌日急いで帰ってきただろうお父さんが目に入った。けれども私はそんなお父さんなんてどうでも良かった。肝心な時にいなくて助けてくれなかった人だ。でも最後のお母さんの言葉だけは伝えないといけない。
「お母さんが最後にあなたに伝えて欲しいって言ってた。“愛してる”って。」
私はそれだけ言うと自分の部屋へと戻った。お父さんなんて言いたくなくてあなたって言ったのは仕方ないよね。
それからお父さんはよく家に帰ってくるようになった。だからと言って何か変わるわけでもないが。そんな生活が続いていた時だった。まだお母さんが死んで間もないのに新しい母親を名乗る女が現れた。その女には娘も居て私の姉だと名乗った。私の家族は死んだお母さんだけだ。私は新しい家族が嫌いだった。お父さんはお母さんの時にはしなかったくせにこの家族には大切にしようとしていた。
新しい母親と姉はお父さんの前では優しかった。「お母さんが死んで辛かったね」とか心配するフリをしていた。そうフリだけだ。お父さんはそんな二人に騙されていた。そして、仕事の関係で海外へと行くことになり私を置いていった。
お父さんが居なくなった事で義母たちは本性を隠すことをしなくなった。私は小間使いでしかなくなった瞬間だった。
お母さん…私は幸せになんてなれないみたい。幸せになるって難しいね。こんな親不孝な娘でごめんなさい……
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
私は汗をかいた服を替える。
「もう置いていかれるのは嫌だな……」
コンコン。ガチャ
「おっ!ティア起きてたか。あの後寝たからそろそろ起きるんじゃないかって思ってたんだ。」
エリック隊長が明るく部屋へと入ってくる。
「……ねぇエリック隊長。エリック隊長は私を置いて行かないでくれる?ずっと一緒にいてくれる?」
不思議そうな顔をするエリック隊長。
「急にどうしたんだ?安心しろ。前にも言ったがティアがいたいと思うなら俺はお前の側にずっといる。」
「ありがとう……エリック隊長、何でも言うことを一つ聞いてくれる約束したよね。お願い。今日は一緒に寝て。」
「あぁ。勿論いいさ。」
エリック隊長はベッドの中に入ると私を強く抱きしめた。私はその温もりに安心して再び眠りについた。
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ティアの前世の話を入れたらなんか暗い話になっちゃいました。次回からは華の話になると思います。華のお父さんである直斗視点を入れようと考えてます。
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