転生した愛し子は幸せを知る

ひつ

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本編

プリン試食会 2

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 気づけば私達のテーブルは騎士達によって囲まれていた。


「隊長達いったい何を食べてるんですか?」


「それ美味しそうですね?」


「俺らも食べたいなぁ?」


 目が!目が笑ってないよ。確実にプリン狙ってますよね?あと7個しかないんだよ?


「俺らは試食してたんだ!お前らは呼ばれてないだろ!?」


 それエリック隊長が言っちゃうの?


「そう言う隊長達はこの試食会に呼ばれて来たんですか?」


 ギクッ!!


 言わんこっちゃない。エリック隊長何も言えなくなっちゃった。セシルも同罪なはずなのに我関せず的な感じでエリック隊長に押し付けてない?


「確かに呼んでないな!元々、俺ら五人と嬢ちゃんの六人の予定だったからな。つまり、俺らはもう一つ食べる権利がある!」


 その通り!料理長の言う通りなの!!だから、余りは一つなんだよね。


「おい!それはずるいぞ。俺とセシルは確かに呼ばれたわけじゃないから仕方ないとしても…料理長らは今一個食べただろ?それなら食べてない奴らに譲ってもいいんじゃないか?」


 エリック隊長…つまり自分らは二個食べて当然って思ってるようだがそうはいかないぞ!って言いたいんだね。


「なら正々堂々と勝負して決めようじゃねぇか!」


「おい!くじを用意するぞ!」



 え?え?勝手に話が進んでいくんだけど。私もそれ参加なのかな。私、自分が食べたくて作ったのに……


「当たりと書かれた紙を7枚用意した!他はハズレで紙には何も書かれていない白紙だ。今からこの箱に当たりを入れるぞ!皆んな準備はいいな!」


「「「「「おう!!!!」」」」」


 料理長達も騎士の皆んなも盛り上がってる。きっちり残りのプリン分の当たりが用意されてるや。べ、別に当たりを引けば良いだけだもんね!食べれるよね!!



















「よっしゃ!俺当たりだぜ!」


「くそ~ハズレだ!!」


「当たり当たり来い!…………ハズレか」


「やりぃ!俺もプリンゲットだ。」


 どんどん当たりを引いていく。私も引いたよ。最後の方に。結果はね……ハズレだったよ。


「よし。これで当たりが全部出たな!!当たりだったやつはプリンを食べる権利がある!良かったな!俺は非常に残念だがハズレだったが…」


 エリック隊長の当たり全部出ました宣言を聞いて当たりを引いた人たちがプリンを取りにテーブルに向かう。



「ふえっ…ぐすん……」




「「「(おい!天使が泣いてるぞ!!)」」」



「テ、ティアどうしたんだ?泣くな泣くな」



 泣いてなんかないもん。ただ目にゴミが入っただけだもん。



「どうした?なんか嫌な事されたか?誰だティアを泣かせたのは。俺が懲らしめてやるから教えてくれ。」


 物騒な事言わないでよエリック隊長。


「ほらよしよし。言ってくれないと分からないだろう?」


 周りは静まり返っていて私を心配して皆んなオロオロしている。



「ぐすん……だって…プリン……」


「プリン?」


「私が…ぐすん……食べ…たく…て、作っ……て…もらったのに……ぐすん。エリック隊長が……うわあぁぁん!。゚(゚´Д`゚)゚。」


「つまり、エリックが勝手にクジをしたせいでティアが食べれなかったから泣いているのですね。エリック……ティアがプリンを作ったんですよ?プリンを楽しみにしていたティアを一緒に見ましたよね?」


「「「隊長。最低ですね。」」」


「なっ!お前らだってノリノリでクジに参加したじゃないか!」


「俺らはティアちゃんが作ったやつって知らなかったんですよ?しかもティアちゃんが食べたくて作ったとか。それに本人に確認してからクジをしたんだろうなって思ったから参加したんです!」


「うっ…それなら正々堂々しようって言った料理長も俺と同罪だろ?」


 その瞬間、料理長に全員の目が向けられた。


「そ、それは……その……嬢ちゃんすまねぇ」


「「「「料理長は俺らが懲らしめときますんで。本当にティアちゃんごめんね。」」」」



 そのまま料理長はキッチンに引き摺られて行った。そして再びエリック隊長に向けられる厳しい視線。


「ご、ごめんなティア……」


「「「隊長は俺らが懲らしめてきます」」」



 エリック隊長は数人の騎士にどこかに連れていかれた。



「ティア。悪者はいなくなりましたよ。もう泣きやんで下さい。」



「そうだ!ティアちゃん僕のプリン一緒に食べようよ。」



「「「………………は?」」」


 全く空気を読んでないなかのようなノリで誘ってきたのは、あの風船自爆した人。名前は確か……



「ナックしゃん……ぐすん」


「あ、僕の名前知ってたんだ。嬉しいなぁ。僕クジで当たり引いたからさティアちゃん一緒食べよ?美味しいんでしょ?」


「食べりゅ……」



 私はセシルから離れてナックさんに付いて行く。ナックさんの膝の上に座らせて貰ってプリンを食べさせて貰った。


「おいちぃ。」


「泣き止んだね。良かった良かった。」



 このプリンはナックさんのでもあるんだよね。ナックさんからスプーンをもらって今度は私がナックさんに食べさせてあげるの。



「ナックさん、はい!あーん」


「あーん。うわっ!このプリンって美味しいね。これティアちゃんが作ったんでしょ?凄いねぇ~」


「えへへ(о´∀`о)」


 ナックさん好き!













♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢



「ナックの奴ナイスだな。」

「あぁ。天使が泣き止んだぞ。」

「あの美味しそうに食べる姿…」

「うん。可愛いな。」

「癒しだな。」


 見守っていた騎士たちがティアがプリンを食べている姿を見て安心していた。その一方でセシルは……


「私が当たりを引いていたら……ナックのポジションは私だったのに‼︎」


 一人嘆いていたのだった。













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