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本編
もしかして…会ってます?
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「あら、美味しい♪」
「「「「「あぁー!!!」」」」」
横からひょっこり現れた女性が最後の1個に手を伸ばし笑顔で奪った。睨み合っていた5人は不意打ちにとても残念そうな声をあげた。
「「「「「そんな……」」」」」
「ふふっ。こんなに美味しいお菓子をあなた達だけで食べていたの?私を呼んでくれても良かったんじゃないかしら?ねぇガル?」
「セ、セルーナ!何故ここに!?」
セルーナさん?えっとガル様のお知り合い?凄く綺麗な人だけど。
「私が来たら何かまずい事でも?私確かに言ったわよね。ルーゼルト家の噂の女の子に会う時は呼んでって。おかしいと思わない?参上したと風の噂で聞いたのに待てども私を呼びに来ないなんて。どう言う事か説明してくれるわよね?」
ガル様、顔色悪いですけど大丈夫ですか?ルドルフ叔父さんや護衛の2人も我関せずとガル様から距離をとっている。
不思議に思っているとエリック隊長が近くまでやってきて教えてくれた。
「セルーナ様はガルジールの奥さんなんだ。つまり王妃様な。ガルジールはセルーナ様に勝てない。いや、俺も含めてほとんどの奴がセルーナ様には頭が上がらないと言うべきか。」
ガル様の奥さん!!美人さんじゃん。ガル様の方が偉いはずなのにセルーナ様の方が強いって……これが嫁に尻にひかれるというやつか。
セルーナ様を凝視していると、視線に気づいたのか振り向いた。
「まぁ!なんて可愛いのかしら!」
ガバッと抱きしめられる。ナイスバディに潰される……
「セルーナ、ティアが苦しそうだぞ」
「あらやだ。ごめんなさいね。はぁ~。髪の毛サラサラね。ほっぺも柔らかくて気持ちいいわぁ。空のように澄んだ瞳をしているのね。綺麗だわ。名前はティアちゃんって言うのよね?私はセルーナよ。よろしくね!!」
なんとも勢いがある人だな。
「よろしくお願いします王妃様。」
「……セルーナよ!よろしくね!」
「……セルーナ様よろしくです」
セルーナ様もですか。ガル様と同様名前呼びを希望ですか。やり直しさせられたよ。
「それにしてもこのお菓子とっても美味しいわね。一体どこのお店の物なの?取り寄せましょうよ!」
「王妃様、このカップケーキは売り物じゃないんですよ。」
何故ルドルフ叔父さんが自慢気なの?
「ティアの手作りらしいぞ。」
ガル様も何故ドヤってるの?
「カップケーキですって!?確かに見た目は似ていたけど別ものに近かったわよ。それにティアちゃんが作ったって本当なの?まさかエリックさん、ティアちゃんに作らせたの?こんな小さい子に……」
カップケーキという事実に驚き、私が作ったと知ると鬼の形相…いや綺麗な顔を歪めてエリック隊長を睨んだセルーナ様。何か誤解してるような。
「私が好きで作ったの。だからエリック隊長は何も悪くないよ。私、料理するの好きなんだ。だから皆んなに食べてもらいえる事が嬉しいの。」
「なんていい子なの!!」
再びガバッと抱きしめられる。苦しい。けど…嬉しい。セルーナ様に抱きしめられるとお母さんを思い出す。温かくて守ってくれるような、そんな感じ。
気がついたら私からセルーナ様に抱きついていた。ぴったりと引っ付いて、離れないような形で。
「……ティア」
どれくらいそうしていたのだろうか。時間にしてそれ程長くはないはずだ。エリック隊長の心配そうな声にハッとして急いでセルーナ様から離れる。
「えっと、だからその…あっ!確か第2王子様が会いたいとか言っていたそうですがどういう事ですか?」
ちょっと無理やり過ぎたかな?とにかく、このお通夜みたいな間を無くそうと話題を振った。何故か第2王子様にもお呼ばれしたのでその事を聞いてみた。
「そういやレオンハルトの奴が言っていたな。私も詳しく知らんな。セルーナは知っているか?」
「さぁ?レオンハルトとティアちゃんに面識はないはずよね。あの子も噂を聞いたからじゃないかしら。それにティアちゃんと歳も近いから興味を持ったのかもしれないわね。」
うーん。ガル様もセルーナ様も理由は知らないみたい。レオンハルトなんて名前この世界に来て聞いた事ないしな。知り合いなわけないよね。私と歳が近い子なんて会った事ないし。ん?いや一度だけあったな。騎士寮で男の子に。たしか綺麗な銀髪でアメジストのような瞳をしてたな。
あれ?あれれ~?
目の前のガル様をよ~く見てみよう。銀髪だね。それにアメジストに似た瞳。おっとコレは嫌な予感がしますね。
次はセルーナ様を見る。あの男の子の面影があるな。
まじかー。私の勘が告げている。私は第2王子様に一度会っていると。
「第2王子様の容姿の特徴を教えてもらってもいいですか?」
「レオンハルトは王家特有の銀髪でガルに似た瞳の色をしているわよ。」
あぁ、銀髪が王家特有なもの……そっか。だからあの子自分が誰か知らないのかって言ったんだね。髪を見れば王家の者だって事はすぐにわかるから…私そんな事も知らずに自意識過剰とか言っちゃったよね!これ不敬罪とかになる!?いやなるよね!!それを怒ってて呼び出したって事?うわぁ。どうしよ…
「ここに来る途中レオンハルトに連絡しといたからそろそろ来るんじゃないかしら?」
なに余計なことしてくれてるんですかぁ!今すぐ帰ろう。そうしよう。
「エリック隊長そろそろ帰ろ……」
トントン
「レオンハルトです。失礼します。」
あっ。来ちゃったや……
「「「「「あぁー!!!」」」」」
横からひょっこり現れた女性が最後の1個に手を伸ばし笑顔で奪った。睨み合っていた5人は不意打ちにとても残念そうな声をあげた。
「「「「「そんな……」」」」」
「ふふっ。こんなに美味しいお菓子をあなた達だけで食べていたの?私を呼んでくれても良かったんじゃないかしら?ねぇガル?」
「セ、セルーナ!何故ここに!?」
セルーナさん?えっとガル様のお知り合い?凄く綺麗な人だけど。
「私が来たら何かまずい事でも?私確かに言ったわよね。ルーゼルト家の噂の女の子に会う時は呼んでって。おかしいと思わない?参上したと風の噂で聞いたのに待てども私を呼びに来ないなんて。どう言う事か説明してくれるわよね?」
ガル様、顔色悪いですけど大丈夫ですか?ルドルフ叔父さんや護衛の2人も我関せずとガル様から距離をとっている。
不思議に思っているとエリック隊長が近くまでやってきて教えてくれた。
「セルーナ様はガルジールの奥さんなんだ。つまり王妃様な。ガルジールはセルーナ様に勝てない。いや、俺も含めてほとんどの奴がセルーナ様には頭が上がらないと言うべきか。」
ガル様の奥さん!!美人さんじゃん。ガル様の方が偉いはずなのにセルーナ様の方が強いって……これが嫁に尻にひかれるというやつか。
セルーナ様を凝視していると、視線に気づいたのか振り向いた。
「まぁ!なんて可愛いのかしら!」
ガバッと抱きしめられる。ナイスバディに潰される……
「セルーナ、ティアが苦しそうだぞ」
「あらやだ。ごめんなさいね。はぁ~。髪の毛サラサラね。ほっぺも柔らかくて気持ちいいわぁ。空のように澄んだ瞳をしているのね。綺麗だわ。名前はティアちゃんって言うのよね?私はセルーナよ。よろしくね!!」
なんとも勢いがある人だな。
「よろしくお願いします王妃様。」
「……セルーナよ!よろしくね!」
「……セルーナ様よろしくです」
セルーナ様もですか。ガル様と同様名前呼びを希望ですか。やり直しさせられたよ。
「それにしてもこのお菓子とっても美味しいわね。一体どこのお店の物なの?取り寄せましょうよ!」
「王妃様、このカップケーキは売り物じゃないんですよ。」
何故ルドルフ叔父さんが自慢気なの?
「ティアの手作りらしいぞ。」
ガル様も何故ドヤってるの?
「カップケーキですって!?確かに見た目は似ていたけど別ものに近かったわよ。それにティアちゃんが作ったって本当なの?まさかエリックさん、ティアちゃんに作らせたの?こんな小さい子に……」
カップケーキという事実に驚き、私が作ったと知ると鬼の形相…いや綺麗な顔を歪めてエリック隊長を睨んだセルーナ様。何か誤解してるような。
「私が好きで作ったの。だからエリック隊長は何も悪くないよ。私、料理するの好きなんだ。だから皆んなに食べてもらいえる事が嬉しいの。」
「なんていい子なの!!」
再びガバッと抱きしめられる。苦しい。けど…嬉しい。セルーナ様に抱きしめられるとお母さんを思い出す。温かくて守ってくれるような、そんな感じ。
気がついたら私からセルーナ様に抱きついていた。ぴったりと引っ付いて、離れないような形で。
「……ティア」
どれくらいそうしていたのだろうか。時間にしてそれ程長くはないはずだ。エリック隊長の心配そうな声にハッとして急いでセルーナ様から離れる。
「えっと、だからその…あっ!確か第2王子様が会いたいとか言っていたそうですがどういう事ですか?」
ちょっと無理やり過ぎたかな?とにかく、このお通夜みたいな間を無くそうと話題を振った。何故か第2王子様にもお呼ばれしたのでその事を聞いてみた。
「そういやレオンハルトの奴が言っていたな。私も詳しく知らんな。セルーナは知っているか?」
「さぁ?レオンハルトとティアちゃんに面識はないはずよね。あの子も噂を聞いたからじゃないかしら。それにティアちゃんと歳も近いから興味を持ったのかもしれないわね。」
うーん。ガル様もセルーナ様も理由は知らないみたい。レオンハルトなんて名前この世界に来て聞いた事ないしな。知り合いなわけないよね。私と歳が近い子なんて会った事ないし。ん?いや一度だけあったな。騎士寮で男の子に。たしか綺麗な銀髪でアメジストのような瞳をしてたな。
あれ?あれれ~?
目の前のガル様をよ~く見てみよう。銀髪だね。それにアメジストに似た瞳。おっとコレは嫌な予感がしますね。
次はセルーナ様を見る。あの男の子の面影があるな。
まじかー。私の勘が告げている。私は第2王子様に一度会っていると。
「第2王子様の容姿の特徴を教えてもらってもいいですか?」
「レオンハルトは王家特有の銀髪でガルに似た瞳の色をしているわよ。」
あぁ、銀髪が王家特有なもの……そっか。だからあの子自分が誰か知らないのかって言ったんだね。髪を見れば王家の者だって事はすぐにわかるから…私そんな事も知らずに自意識過剰とか言っちゃったよね!これ不敬罪とかになる!?いやなるよね!!それを怒ってて呼び出したって事?うわぁ。どうしよ…
「ここに来る途中レオンハルトに連絡しといたからそろそろ来るんじゃないかしら?」
なに余計なことしてくれてるんですかぁ!今すぐ帰ろう。そうしよう。
「エリック隊長そろそろ帰ろ……」
トントン
「レオンハルトです。失礼します。」
あっ。来ちゃったや……
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