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本編
ファボ司教
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「ここがラーロルド王国随一の教会よ。」
ジュリアンおばあちゃんとやってきたのは立派な教会だった。大聖堂と言うべきか?王都にはいくつか教会があるらしい。その中でも1番大きい教会がここなんだって。
「これはこれは、ジュリアン様ではありせんか。お久しぶりでございますね。」
「ファボ司教お久しぶりですわね。」
ほんわかしたおじいさんがジュリアンおばあちゃんに気づき声をかけてきた。どうやらこのおじいさんは司教なんだって。
「今日はどのようなご用件で?」
「私の可愛い孫のティアちゃんが教会に興味があるみたいだから連れてきたのですわ。ティアちゃんったら何処に行きたいかって聞いたら最初に言ったのが教会だったのよ。」
「おやそれは嬉しい限りですな。貴族の間で噂のエリック様のご息女となられた方を拝見出来るとは私も運が良い。」
にこりと微笑まれる。
「ティア・ルーゼルトです。ファボ司教様はじめまして。」
「これはご丁寧に。私はラーロルド王国の司教を務めておりますファボと申します。」
「ティアちゃん、ファボ司教はめったに会えないのよ。」
司教って事は司祭の上って事だよね。
「陛下にお会いした後、またラーロルド王国の教会を回って歩くので次いつ会えるか分かりませんからね。」
本当に運が良かったんだ。
「それにしてもこれは見事な……私も圧倒させる何かがティアお嬢様にはありますね。もしや加護をお持ちでは?」
「まぁ!ファボ司教それは本当なの!?ティアちゃんこの際ここで鑑定して行きましょうか。」
ファボ司教鋭いっ!私パパから加護貰ってるんだよね。“神の加護を受けし者”ってのがあったはず……他にも色々見られたらヤバイのがあったんだよね。一応隠蔽にはなっていたけど、大丈夫だよね?
そもそも何で鑑定?ステータスオープンって言えば良いんじゃないのかな?
「では部屋を用意しておきましょう。ティアお嬢様の鑑定を見届けてから行くとしますかな。」
「ファボ司教自らですか?それは大変有難いですわ。感謝します。」
「いえいえ。私の個人的な興味ですよ。」
私、とりあえずお祈りしに来たんだけど。パパに会いに来たんだけど。
「えっと、先にお祈りしてからでもいいですか?」
「そうでしたね。ティアお嬢様の目的は鑑定ではないのですから。礼拝堂の方へ移動しましょうか。」
そう言って案内されたのは大きな部屋だった。前には像があり……あっ!これパパだ。間違いない。パパの像がある。
「こちらが主神様であられるアティス様のお顔ですよ。ティアお嬢様は初めてご覧になられますかな?」
すみません。直接会ってます。ご覧になってます。今から会う予定もあります。
「へぇ~これがパパ…アティス様ですか。凄く上手に作られてますね。」
「大昔にこの地に一度だけ主神様が顕現された事があったそうです。そしてこの世界の危機を救って下さったのです。その時の感謝を忘れないためにも主神様を見た当時の方々が作り、残したものを今も我々が受け継ぎ大切にしているのです。」
ほぇ~。流石パパ。たくさんの人を救ってたんだね。感謝されてるよ!てか、当時の人たち作るの上手だね。こんなにも似てるなんて……技術有りまくりでは!?いや単に作った人の才能なのか?
「さぁティアちゃん、主神様の側へ行きましょう。お祈りしなくちゃね。」
「うん」
私はパパの像の側へ行くと膝をつき、目を閉じて祈った。
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
『ティア!ティア~会いたかったよ!!』
「パパ~遅くなってごめんね!!」
祈りを捧げているといつのまにかあの空間に来ていた。来て早々パパが抱きついてきた。まだそんなに離れてから時間は経ってないはずだよね?
『ティアが来るのを今か今かと楽しみにしてたんだよ。』
「私もパパに今日会える事を楽しみにしてたよ。あのね、私今すごーく幸せだよ。この世界に来れて良かったって思うんだ。」
『幸せか……うん。それは良かった。でもまだまだだよ。ティアはこれから先もっと幸せになるんだから。』
一瞬パパの顔が曇った気がしたけど気のせいかな?
『そうだ。ティアに謝らなくちゃいけない事があったんだ。』
え?なんかあるパパが謝るような事とかあったかな?
『まさかモーリーの森に送ることになるとは思わなくて……グレーウルフにも襲われたでしょ?怖かったよね。ごめんね。』
なーんだ。そんな事か。
「やっぱりパパが謝るような事は何一つないよ。パパがモーリーの森に送ってくれたから私はエリック隊長に出会えた。グレーウルフは確かに怖かったけれど、魔物を知らずに生きていくなんて無理だもん。早めに知れて良かった。……ほらね?パパは謝る必要はどこにもないんだよ。」
『なんていい子なんだ!本当の天使よりも天使なんじゃないか?』
あ、天使って存在するんだ。神様が存在するからそれもそうか。
『お小遣いは必要かい?それとも服かな?私に出来る範囲でなら何でも言ってくれていいよ?』
「要らないよ!大丈夫だからね!まだ最初に貰ったお金がたくさんあるし。てか、ほとんど使ってないんだよ。服もパパからだけじゃなく、エリック隊長にも貰っていっぱいあるから今は必要ないよ。それにパパに頼ってばかりは嫌なの。だからそんなに甘やかないで?」
するとパパは膝をつき『いい子過ぎる…』と感動に浸っていた。
『ティアがそこまで言うなら今回は何もなしにしよう。またいつでも来ていいからね。』
「うん。また来るね」
パパに挨拶をしてバイバイをした瞬間だった。
『ちょっと待ったぁ!!!』
……誰か来たよ?
ジュリアンおばあちゃんとやってきたのは立派な教会だった。大聖堂と言うべきか?王都にはいくつか教会があるらしい。その中でも1番大きい教会がここなんだって。
「これはこれは、ジュリアン様ではありせんか。お久しぶりでございますね。」
「ファボ司教お久しぶりですわね。」
ほんわかしたおじいさんがジュリアンおばあちゃんに気づき声をかけてきた。どうやらこのおじいさんは司教なんだって。
「今日はどのようなご用件で?」
「私の可愛い孫のティアちゃんが教会に興味があるみたいだから連れてきたのですわ。ティアちゃんったら何処に行きたいかって聞いたら最初に言ったのが教会だったのよ。」
「おやそれは嬉しい限りですな。貴族の間で噂のエリック様のご息女となられた方を拝見出来るとは私も運が良い。」
にこりと微笑まれる。
「ティア・ルーゼルトです。ファボ司教様はじめまして。」
「これはご丁寧に。私はラーロルド王国の司教を務めておりますファボと申します。」
「ティアちゃん、ファボ司教はめったに会えないのよ。」
司教って事は司祭の上って事だよね。
「陛下にお会いした後、またラーロルド王国の教会を回って歩くので次いつ会えるか分かりませんからね。」
本当に運が良かったんだ。
「それにしてもこれは見事な……私も圧倒させる何かがティアお嬢様にはありますね。もしや加護をお持ちでは?」
「まぁ!ファボ司教それは本当なの!?ティアちゃんこの際ここで鑑定して行きましょうか。」
ファボ司教鋭いっ!私パパから加護貰ってるんだよね。“神の加護を受けし者”ってのがあったはず……他にも色々見られたらヤバイのがあったんだよね。一応隠蔽にはなっていたけど、大丈夫だよね?
そもそも何で鑑定?ステータスオープンって言えば良いんじゃないのかな?
「では部屋を用意しておきましょう。ティアお嬢様の鑑定を見届けてから行くとしますかな。」
「ファボ司教自らですか?それは大変有難いですわ。感謝します。」
「いえいえ。私の個人的な興味ですよ。」
私、とりあえずお祈りしに来たんだけど。パパに会いに来たんだけど。
「えっと、先にお祈りしてからでもいいですか?」
「そうでしたね。ティアお嬢様の目的は鑑定ではないのですから。礼拝堂の方へ移動しましょうか。」
そう言って案内されたのは大きな部屋だった。前には像があり……あっ!これパパだ。間違いない。パパの像がある。
「こちらが主神様であられるアティス様のお顔ですよ。ティアお嬢様は初めてご覧になられますかな?」
すみません。直接会ってます。ご覧になってます。今から会う予定もあります。
「へぇ~これがパパ…アティス様ですか。凄く上手に作られてますね。」
「大昔にこの地に一度だけ主神様が顕現された事があったそうです。そしてこの世界の危機を救って下さったのです。その時の感謝を忘れないためにも主神様を見た当時の方々が作り、残したものを今も我々が受け継ぎ大切にしているのです。」
ほぇ~。流石パパ。たくさんの人を救ってたんだね。感謝されてるよ!てか、当時の人たち作るの上手だね。こんなにも似てるなんて……技術有りまくりでは!?いや単に作った人の才能なのか?
「さぁティアちゃん、主神様の側へ行きましょう。お祈りしなくちゃね。」
「うん」
私はパパの像の側へ行くと膝をつき、目を閉じて祈った。
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
『ティア!ティア~会いたかったよ!!』
「パパ~遅くなってごめんね!!」
祈りを捧げているといつのまにかあの空間に来ていた。来て早々パパが抱きついてきた。まだそんなに離れてから時間は経ってないはずだよね?
『ティアが来るのを今か今かと楽しみにしてたんだよ。』
「私もパパに今日会える事を楽しみにしてたよ。あのね、私今すごーく幸せだよ。この世界に来れて良かったって思うんだ。」
『幸せか……うん。それは良かった。でもまだまだだよ。ティアはこれから先もっと幸せになるんだから。』
一瞬パパの顔が曇った気がしたけど気のせいかな?
『そうだ。ティアに謝らなくちゃいけない事があったんだ。』
え?なんかあるパパが謝るような事とかあったかな?
『まさかモーリーの森に送ることになるとは思わなくて……グレーウルフにも襲われたでしょ?怖かったよね。ごめんね。』
なーんだ。そんな事か。
「やっぱりパパが謝るような事は何一つないよ。パパがモーリーの森に送ってくれたから私はエリック隊長に出会えた。グレーウルフは確かに怖かったけれど、魔物を知らずに生きていくなんて無理だもん。早めに知れて良かった。……ほらね?パパは謝る必要はどこにもないんだよ。」
『なんていい子なんだ!本当の天使よりも天使なんじゃないか?』
あ、天使って存在するんだ。神様が存在するからそれもそうか。
『お小遣いは必要かい?それとも服かな?私に出来る範囲でなら何でも言ってくれていいよ?』
「要らないよ!大丈夫だからね!まだ最初に貰ったお金がたくさんあるし。てか、ほとんど使ってないんだよ。服もパパからだけじゃなく、エリック隊長にも貰っていっぱいあるから今は必要ないよ。それにパパに頼ってばかりは嫌なの。だからそんなに甘やかないで?」
するとパパは膝をつき『いい子過ぎる…』と感動に浸っていた。
『ティアがそこまで言うなら今回は何もなしにしよう。またいつでも来ていいからね。』
「うん。また来るね」
パパに挨拶をしてバイバイをした瞬間だった。
『ちょっと待ったぁ!!!』
……誰か来たよ?
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