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本編
【閑話】???年前のお話
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「あー泣きそう。グラムったらあんなに男前だったっけ?もう最後の最後にカッコいいんだから!!」
リーナは書庫にやってきていた。
「んーこれはどこに置いとこうかな。次の私に見つけさせるべき?それとも…いや、これを背負うのは自分とはいえ可哀想よね。堪えられるほど強いか分からないし。私でさえ受け止められていないもの。……見つけるか見つけないかは運次第ってことで!てなわけで適当な所になおしとくか。よしっ、ここにしよう。絵本を読む子だったら見つける事になるだろーけど。まぁ、未来の私よ、全てを託すよ。」
リーナはある日記帳を本棚へとなおした。
「はぁ。緊張する。バルフたち怒るかなぁ。いい顔はしないのは確かだよね。」
深呼吸するとリーナはフェンリルたちの家である10階の空間へと訪れた。
〈リーナ!!ねぇ遊ぼう?〉
「ごめんね。今日は大切なお話があって来たの。」
〈そんなことより遊んで?今日も明日も遊ぼうよ。ほらこの前したやつ。ボールを投げてよ。僕取ってくるからさ。〉
「バルフのところに一緒に行こう?」
〈やだっ!!行かない。行けばリーナは僕らから離れて行くでしょう?その為のお話なんて嫌だよ。〉
リーナは小フェンリルが何かを察していた事に驚くも困った顔で言う。
「お別れの挨拶をちゃんとさせてよ。私、後悔はしたくないの。だから…」
〈やだやだやだ!リーナのバカっ!聞きたくないよ。〉
〈我が子よ、リーナが困っておるだろう?ワガママばかりではリーナに嫌われるぞ?〉
後方から現れたバルフは小フェンリルに落ち着けと声をかける。
「バルフ…」
〈契約者リーナよ、そなたの話聞かせてはくれないか?我も後悔はもうしたくないのでな。〉
「うん…」
〈そなたは運命を知ってしまったのだな。〉
「えぇ。」
〈あの日記帳か?〉
「そう…バルフはなんでもお見通しなのね。ある村で見つけたなんて事ない一冊の日記帳。だったんだけどね…中を見たらあら不思議。まるで実体験したような感覚に陥って、何かが流れ込んでくるじゃない。そしてその記憶たちが言うの。次は私の番だって。逃げられないんだって。今は受け入れろって。」
フェンリルたちとリーナたちは向かい合って話す。
〈そんな日記帳、僕が必ず消してみせる!〉
〈我が子よ、それはもう無理だと試したのだろう?〉
「えっ!?」
〈すまないな。我が子はそなたを苦しめる原因となっている日記帳をそなたの目を盗んでは破壊しようと繰り返して行っていたのだ。そなたが寝ている間とかにな。〉
リーナは寝ている間に小フェンリルが寝室に来ていた事すら気づかなかったことに驚く。警戒心はそれなりに強い自分が気付かないとは、それだけフェンリルたちを信頼していたということ。
〈…行くのだな。死に場所へ。〉
「うん。」
〈ならば我も共に行こう。〉
〈僕もっ!僕も行く!!〉
外へと行く準備をしようとする2匹に待ったをかけるリーナ。
「私はバルフたちを巻き込みたくない。だからバルフには従魔契約を破棄してもらいたい。そして、このダンジョンを任せたい。」
〈何を言う!!我はリーナと最後まで共にあるぞ。従魔契約を破棄するつもりはない。今度こそ、今度こそ…〉
「バルフ」
リーナのバルフを呼ぶ声は強くも弱くもなかった。だがバルフを制するのには十分だった。
「私は私が死ぬのにバルフたにを道連れになんかさせない。バルフたちは家族そのものなんだよ。家族を自分が死ぬって分かってて付き合わせるような事しない。」
〈でも、僕はリーナの力になりたい。〉
〈我もだ!〉
「その気持ちは嬉しい、けどね、本当に私のことを想うなら、次に出会う私の事も考えて。今、バルフたちが死んじゃったら次の私はどうなるの?1人にしないでよ。こんな温もりを知っちゃったからには責任とってくれないと困るよ?次の私にも温もりを与えてあげて。後の事はバルフたちにしか頼めないことだから。」
リーナは2匹の目を見て言う。これを聞いて2匹のフェンリルは互いに目を合わせて頷く。
〈〈分かった。〉〉
思ったよりもすんなりと受け入れる2匹にリーナは思った。絶対に外へ出て、付いてくるつもりだと。その予想は正しく2匹は外へ付いて行く気満々だった。
「本当はこんな手を使いたくなかったのに…ごめんね。」
〈〈リーナ?〉〉
「今までありがとう。必ず未来の私の力になってあげてね。約束だよ?」
【メモリースリープ】
リーナはフェンリルたちに眠りの魔法をかけた。それはリーナの記憶。リーナが見せるのはここで過ごした幸せな生活。楽しかった思い出。その全てを2匹に伝える為の魔法。
〈〈リーナ…〉〉
「おやすみ。大好きだよ。」
リーナとフェンリルたちの別れの瞬間であった。
リーナは書庫にやってきていた。
「んーこれはどこに置いとこうかな。次の私に見つけさせるべき?それとも…いや、これを背負うのは自分とはいえ可哀想よね。堪えられるほど強いか分からないし。私でさえ受け止められていないもの。……見つけるか見つけないかは運次第ってことで!てなわけで適当な所になおしとくか。よしっ、ここにしよう。絵本を読む子だったら見つける事になるだろーけど。まぁ、未来の私よ、全てを託すよ。」
リーナはある日記帳を本棚へとなおした。
「はぁ。緊張する。バルフたち怒るかなぁ。いい顔はしないのは確かだよね。」
深呼吸するとリーナはフェンリルたちの家である10階の空間へと訪れた。
〈リーナ!!ねぇ遊ぼう?〉
「ごめんね。今日は大切なお話があって来たの。」
〈そんなことより遊んで?今日も明日も遊ぼうよ。ほらこの前したやつ。ボールを投げてよ。僕取ってくるからさ。〉
「バルフのところに一緒に行こう?」
〈やだっ!!行かない。行けばリーナは僕らから離れて行くでしょう?その為のお話なんて嫌だよ。〉
リーナは小フェンリルが何かを察していた事に驚くも困った顔で言う。
「お別れの挨拶をちゃんとさせてよ。私、後悔はしたくないの。だから…」
〈やだやだやだ!リーナのバカっ!聞きたくないよ。〉
〈我が子よ、リーナが困っておるだろう?ワガママばかりではリーナに嫌われるぞ?〉
後方から現れたバルフは小フェンリルに落ち着けと声をかける。
「バルフ…」
〈契約者リーナよ、そなたの話聞かせてはくれないか?我も後悔はもうしたくないのでな。〉
「うん…」
〈そなたは運命を知ってしまったのだな。〉
「えぇ。」
〈あの日記帳か?〉
「そう…バルフはなんでもお見通しなのね。ある村で見つけたなんて事ない一冊の日記帳。だったんだけどね…中を見たらあら不思議。まるで実体験したような感覚に陥って、何かが流れ込んでくるじゃない。そしてその記憶たちが言うの。次は私の番だって。逃げられないんだって。今は受け入れろって。」
フェンリルたちとリーナたちは向かい合って話す。
〈そんな日記帳、僕が必ず消してみせる!〉
〈我が子よ、それはもう無理だと試したのだろう?〉
「えっ!?」
〈すまないな。我が子はそなたを苦しめる原因となっている日記帳をそなたの目を盗んでは破壊しようと繰り返して行っていたのだ。そなたが寝ている間とかにな。〉
リーナは寝ている間に小フェンリルが寝室に来ていた事すら気づかなかったことに驚く。警戒心はそれなりに強い自分が気付かないとは、それだけフェンリルたちを信頼していたということ。
〈…行くのだな。死に場所へ。〉
「うん。」
〈ならば我も共に行こう。〉
〈僕もっ!僕も行く!!〉
外へと行く準備をしようとする2匹に待ったをかけるリーナ。
「私はバルフたちを巻き込みたくない。だからバルフには従魔契約を破棄してもらいたい。そして、このダンジョンを任せたい。」
〈何を言う!!我はリーナと最後まで共にあるぞ。従魔契約を破棄するつもりはない。今度こそ、今度こそ…〉
「バルフ」
リーナのバルフを呼ぶ声は強くも弱くもなかった。だがバルフを制するのには十分だった。
「私は私が死ぬのにバルフたにを道連れになんかさせない。バルフたちは家族そのものなんだよ。家族を自分が死ぬって分かってて付き合わせるような事しない。」
〈でも、僕はリーナの力になりたい。〉
〈我もだ!〉
「その気持ちは嬉しい、けどね、本当に私のことを想うなら、次に出会う私の事も考えて。今、バルフたちが死んじゃったら次の私はどうなるの?1人にしないでよ。こんな温もりを知っちゃったからには責任とってくれないと困るよ?次の私にも温もりを与えてあげて。後の事はバルフたちにしか頼めないことだから。」
リーナは2匹の目を見て言う。これを聞いて2匹のフェンリルは互いに目を合わせて頷く。
〈〈分かった。〉〉
思ったよりもすんなりと受け入れる2匹にリーナは思った。絶対に外へ出て、付いてくるつもりだと。その予想は正しく2匹は外へ付いて行く気満々だった。
「本当はこんな手を使いたくなかったのに…ごめんね。」
〈〈リーナ?〉〉
「今までありがとう。必ず未来の私の力になってあげてね。約束だよ?」
【メモリースリープ】
リーナはフェンリルたちに眠りの魔法をかけた。それはリーナの記憶。リーナが見せるのはここで過ごした幸せな生活。楽しかった思い出。その全てを2匹に伝える為の魔法。
〈〈リーナ…〉〉
「おやすみ。大好きだよ。」
リーナとフェンリルたちの別れの瞬間であった。
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