転生した愛し子は幸せを知る

ひつ

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本編

事件発生!?

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 歩き回った私たちはちょっと休憩しようと噴水のある広場へとやってきていた。


「それにしても、賑やかで活気のある街だね~」


「楽しんでるか?」


「最高に!!」


 皆でのほほんと休憩していると、見覚えのある人物が視界に入る。誰かを探してるのかな?あっ、私たちに気付いた!手を振ってるし、近付いてくる。


「よぉ!探したぞお前ら。ちょっと顔かせよ。」


 どこぞのチンピラ台詞よ!?


「テルボーさん!?俺ら今、外せない用があるんだ。飲みたいなら夜に宿まで来てくれないか?」


「いや、別に一緒に酒が飲みたくて声かけたわけじゃないからな?そもそもお前たち、そんなに外せない用があるのか?こっちとしては深刻な状況なんだが。」


「当たり前だ!俺らは今日1日愛しのティアと過ごすっていう重大な…」


「ただの観光じゃねーか!!そんなことより…」


「「「はぁあ???」」」


 いや、怖いよ?エリック隊長、ニールさん、バンさん、デュースさん!!顔やばいです。目で人を殺せそうなほどのオーラを放ってますよー!テルボーさんは至極当たり前の事を言っただけだよ。私たちはただ観光してるだけ!!



「お前ら、本当にキャラ変わったな……とは言えだ!!こっちも緊急事態なんだ。手を貸して貰いたい。」


 テルボーさんの表情は真剣だ。さすがに無視することは…


「「「頑張れ」」」


「お前ら鬼か!?」


「皆んな、テルボーさんが可哀想だよ。」


「そうだよな!俺、可哀想だよな。えーっと…エリックの娘のティアちゃんだったよな?ティアちゃんからも言ってくれないか?本当に困ってるんだ。」


 テルボーさんは私に説得するようにお願いする。


「エリック隊長、テルボーさんも困ってるみたいだし…ね?」


「うぐっ…仕方ないな。夜まで待ってもらいたかったが、急を要するみたいだし。……分かった。じゃあ、バンとデュース、それからニールさんはテルボーさんを助けてやってきてくれ。」


 エリック隊長が行くんじゃないんかーい!


「お前がいけ」
「…断る」
「嫌です」


 上から、バンさん・デュースさん・ニールさんだよ。


なすりつけ合ってるとこ悪いがお前ら全員に来て欲しいんだよ。」


「「「なんで」」」


「それは後で説明するから、今はついて来てくれないか。」


「なら、ティアを先に宿に連れて帰ってもいいか?」


 あーやっぱり私はお留守番か。


「時間がないんだが仕方な…」


 今度は何!?テルボーさんの声を遮る声が3つ。


「あらやだイケメンばっかりじゃない!!」
「ほんとだわ~お兄さんたちだぁれぇ?」
「この後、空いてる?」


 うわぉ。お姉さん方登場。恰好からして冒険者かな?かなり露出度高いけど。


「キャワルンズの3人か。お前たちの相手をしている暇はないんだ。あっちへ行け。」


 キャワルンズ…パーティ名らしいけど、すごいな。私だったら恥ずかしくてそんな名前で活動できない。


「私たちはテルボーさんに話しかけてないのだけど?」
「そぉそぉ。マスターじゃなくて、色男たちに相手してほしぃのよぉ」
「話に割り込まないでくれる?」


 グイグイくるお姉さん方にドン引きするエリック隊長たち。テルボーさんは怒りの表情だから!!



「悪いが君たちの相手をする時間がないんだ。これからテルボーさんの用を手伝わなくてはいけないんだ。」


「そういうわけだ!だからお前らは、はやく…」



ドガン!!!


 な、なに!?凄い爆発音が聞こえたんだけど。音がした方角では黒い煙が上がっている。


「まずいな。お前たち、悪いがこのまま煙が上がっている現場まで直行するぞ!ついて来てくれ。」


「それは構わないがティアはどうする!?宿までさすがに1人じゃ戻れないぞ。」


「誰か迎えを用意する。それまでここにいて貰えないか。」


「それまでティアを1人にしておくのか!?」


 実質は、私とスノウだから1人と1匹だよ。あとスノウプウセン付き。



「それなら私たちがこの子をお兄さんたちの宿に届けてあげるわ。」
「安心して。私たち子供は大好きだもの。」
「お礼は今度、私たちと遊んでちょーだいね♡」


 このお姉さん方を信頼してもいいのだろうか?狙いはどう考えてもエリック隊長たちだよね。エリック隊長たちも不安なのか渋っている。


「だが君たちを信頼…」


「大丈夫だよエリック隊長!私、このお姉さんたちと一緒に宿に戻るから、早くテルボーさんと行ってきて。なにか事件があったっぽいし。エリック隊長たちの力が必要なはずだよ。」


「めっちゃくちゃいい子じゃねーか!エリックの娘ってのが不思議なくらいだな。」



「チッ。子持ちかよ」
「狙ってたのにぃ~」
「他で手を打つか。」


 お姉さん方がなにやら呟いているが小さくて聞き取れない。


「それじゃあ、君たちキャワルンズにティアを任せる。」


 エリック隊長がキリリとした顔でお姉さん方にお願いする。それに続けてニールさん達もお姉さん方に顔を向けた。エリック隊長たちは皆イケメンだからね!お姉さん方は一斉にイケメンたちに視線を向けられ頬を染めている。


「いいかキャワルンズ、これはギルドからの正式な依頼と同等とする。頼んだからな。」


 テルボーさんの声にお姉さん方は「は~い」と何とも不安の残る受け応えをする。



「本当に大丈夫なんだよな?」


 エリックは思わずテルボーに確認する。


「正直不安しかないが…正式なギルド依頼と同等で扱うと言っている以上、馬鹿な事はしないだろう。アレでもCランクはあるパーティだ。」


 テルボーさんや。キャワルンズを扱いしてるではないか。


「やっぱり誰か1人は…」


 エリック隊長がそう言いかけた時だった。



ドゴオォン!!



 先ほどよりも大きい騒音が響いた。ここから離れた場所だというのに振動が凄い。街の人たちも騒めき出した。


「チッ…マズイな。被害が大きくなりかねん。」


「どうやら、かなり深刻な状況に陥っているのは確かみたいですね。このまま、被害が大きくなれば今後のティアさんとのパッチーナでの楽しみが奪われかねませんね。テルボーさん、案内して下さい。」


 ニールさんが難しい顔をして言う。


「助かる。それにだな、エリックやバン、デュースが必要な理由は…ゴニョゴニョ…」


 作戦会議か!?テルボーさんの秘密の話に耳を傾けてたエリック隊長たちは一瞬にして纏っている空気を変えた。


「ティア、この埋め合わせは今度するからな。行ってくる」


 こちらへと視線を向けたエリック隊長はポンポンと私の頭を撫でる。


 エリック隊長たちはテルボーさんと共に現場へと向かって行った。
























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