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『さあ、愛を見せつけてくれたまえ! 私の心を震わせるような熱い夜を期待しているよ!』
天井のスピーカーから、ラファエル王子の楽しげな声が響き渡った後、ブツッという音と共に通信が切れた。
しかし、気配は消えていない。
部屋の至る所から、視線と「聞き耳」を感じる。
「……趣味の悪い男だ」
シグルド様はネクタイを完全に外し、ワイシャツの第一ボタンを寛げた。
その無造作な仕草に、思わずドキッとしてしまうが、今はそれどころではない。
「アンズ。聞こえるか?」
シグルド様が、私の肩を抱き寄せ、耳元で囁いた。
吐息がかかる距離。
端から見れば、情熱的な抱擁だ。
「……はい、聞こえます」
「(小声)カメラの位置を特定した。シャンデリアの中、鏡の裏、そしてあの悪趣味なブランコの支柱だ」
「(小声)盗聴器は?」
「(小声)ベッドのヘッドボードと、ソファの下。……死角はないな」
シグルド様は、私の髪を愛おしそうに撫でながら、冷徹な分析結果を報告してくる。
「(小声)どうします? 死角がないなら、本当にいちゃつくしかありませんよ」
「(小声)ああ。だから『口パク』と『ダミー会話』を使い分ける」
シグルド様は私をソファに押し倒した。
「ひゃっ!?」
「じっとしていろ」
彼は私の上に覆い被さり、甘い声(大音量)で叫んだ。
「ああ、アンズ! 今夜の君は一段と美しい! その瞳はまるで星空のようだ!」
そして、顔を近づけて私の耳元で囁く。
「(……という感じで、当たり障りのない愛の言葉を叫びつつ、重要な作戦会議は耳元で行う。いいな?)」
「(器用すぎますよ!)」
私はゴクリと唾を飲み込み、女優スイッチを入れた。
シグルド様の頬に手を添え、うっとりとした表情を作る。
「シグルド様……私も、あなたのことばかり考えていましたわ! その銀色の髪、月の光のようです!」
「(……アンズ、そのセリフは少し安っぽいぞ)」
「(うるさいですね! アドリブなんですから大目に見てください!)」
私たちは見つめ合い、熱い視線を交わした。
ラファエル王子には、燃え上がる恋人同士に見えているはずだ。
「よし、次はあっちだ」
シグルド様は私を抱き上げ(お姫様抱っこ)、部屋の中央にある「二人乗りブランコ」へと移動した。
「(なんでここへ!?)」
「(カメラの正面だ。ここで親密度をアピールすれば、ラファエルも早めに飽きて寝るだろう)」
シグルド様はブランコに腰掛け、私を膝の上に乗せた。
密着度がさらに上がる。
太ももの感触がリアルすぎて、思考がショートしそうだ。
「さあ、アンズ。愛の揺り籠を楽しもう」
シグルド様が足で地面を蹴る。
ギィー、ギィー……。
ブランコが怪しげな音を立てて揺れ始めた。
「(……このブランコ、建て付けが悪くないですか?)」
「(ああ。支柱の強度が足りない。あと五分揺らしたら崩壊するぞ)」
「(やめてください! 怪我します!)」
「(だが、ラファエルはこれがお好みらしい。……ほら、もっと身を寄せろ)」
シグルド様が私の腰に腕を回し、ギュッと抱きしめる。
「ああ、なんて心地いいんだ。君の温もりが伝わってくるよ」
「(……あの、シグルド様。本当に心臓の音が聞こえそうで恥ずかしいんですけど)」
「(……私もだ。黙って演技しろ)」
シグルド様の耳が、ほんのり赤くなっているのが見えた。
この人、意外と照れている?
そう思うと、少しだけ緊張が解けた。
「シグルド様……大好きですわ(棒読み)」
「私もだ、アンズ(棒読み)」
私たちは無表情のまま、ギシギシ鳴るブランコで揺れ続けた。
シュールだ。
あまりにシュールすぎる。
「(……そろそろいいだろう。次はベッドだ)」
「(えっ、ベッド!? 本当に寝るんですか!?)」
「(寝るフリだ。ベッドに入ってしまえば、布団を被って会話ができる)」
シグルド様はブランコを止め、私を再び抱き上げてベッドへと向かった。
天蓋付きのキングサイズベッド。
そして、ハート型のクッションが無数に置かれている。
「(……趣味悪い)」
「(同感だ)」
シグルド様は私をベッドに下ろし、自分も横になった。
そして、掛け布団を頭まで被る。
これでカメラの視線は遮断された。
暗闇の中、二人きり。
距離は数センチ。
「……ふぅ」
シグルド様が小さく息を吐いた。
「疲れたな」
「ええ。顔の筋肉が攣りそうです」
「だが、これで最低限の『仲良しアピール』はできたはずだ。あとは朝までこのまま……」
「……このまま?」
「なんだ?」
「いや、あの……近すぎませんか?」
布団の中で、彼の体温がダイレクトに伝わってくる。
シグルド様は少し黙って、それから言った。
「……離れると、不自然だろう」
「それはそうですけど」
「それに、お前が『枕で壁を作る』とか言い出したら、ラファエルが怪しむ」
「……読まれてる」
「諦めて寝ろ。私は手を出さん」
シグルド様は背中を向けた。
紳士だ。
でも、なんだか少し物足りないような……いやいや、何を考えているんだ私は。
「……おやすみなさい、シグルド様」
「ああ。おやすみ」
静寂が訪れる。
聞こえるのは、二人の呼吸音だけ。
だが。
数分後。
「(……アンズ)」
「(はい?)」
「(……ラファエルからの監視魔法の波長が変わった。盗聴の感度を上げているようだ)」
「(えっ? まだ疑ってるんですか?)」
「(ああ。『会話がないのはおかしい』と思っているのかもしれん)」
シグルド様がゴロンと寝返りを打ち、私の方を向いた。
暗闇の中で、青い瞳が光る。
「(……少し、会話をするぞ)」
「(はあ。何を?)」
「(甘い会話だ。寝物語のような)」
「(ネタ切れですよ……)」
「(なんでもいい。……そうだな、今日の夕食の肉について語れ)」
「(えっ、肉?)」
「(ラファエルには『二人の未来について』語っているように聞こえるトーンで、肉の話をするんだ)」
無茶振りだ。
しかし、やるしかない。
私は深呼吸をして、とろけるような甘い声を出した。
「ねえ、あなた……」
「なんだい、愛しい人」
「今日のメインディッシュ……最高だったわね」
「ああ。あの『火の通し加減』は絶妙だった。まるで僕たちの愛のように」
「ええ。特に『脂身のバランス』が素晴らしかったわ。口の中でとろけて……」
「君の肌のように滑らかだったよ。……だが、ソースは少し塩辛かったな」
「そうね。もう少し『甘み』が欲しかったわ。あなたのキスみたいに」
「……アンズ、その比喩は無理があるぞ(小声)」
「(うるさいです! 必死なんですよ!)」
私たちは布団の中で、小一時間ほど「肉とソースと付け合わせのポテト」について、愛の言葉のように語り合った。
側から聞けば、ただの食いしん坊カップルの会話だが、トーンだけは熱烈なラブシーンだ。
やがて。
『……ふぁぁ……』
天井のスピーカーから、大きなあくびの音が聞こえた。
『つまらん。ただのバカップルか。……もういい、寝る』
ブツッ。
完全に気配が消えた。
監視魔法の波長も消滅した。
「……勝った」
シグルド様がガッツポーズをした。
「勝ちましたね」
私も布団から顔を出して、大きく息を吸った。
「長かった……。やっと解放されました」
「ああ。これで安眠できる」
シグルド様も布団から顔を出し、私を見て……ふっと笑った。
「……なんだ、その髪は」
「え?」
布団で擦れて、私の髪はボサボサになっていたらしい。
「シグルド様だって、寝癖ついてますよ」
「……お互い様か」
私たちは顔を見合わせて、クスッと笑った。
緊張が解けて、心地よい疲労感が押し寄せてくる。
「……おやすみ、アンズ」
今度は、演技ではない優しい声だった。
「おやすみなさい、シグルド様」
私たちは背中合わせになり、今度こそ泥のように眠った。
狭いベッドで、互いの体温を感じながら。
それは、どんな高級なスイートよりも、不思議と安心できる夜だった。
……はずだったのだが。
翌朝、目が覚めると、私はシグルド様の腕の中にガッチリと抱き込まれており、本人が寝ぼけて私の頭を撫で回しているという、新たな修羅場が待っていたのである。
天井のスピーカーから、ラファエル王子の楽しげな声が響き渡った後、ブツッという音と共に通信が切れた。
しかし、気配は消えていない。
部屋の至る所から、視線と「聞き耳」を感じる。
「……趣味の悪い男だ」
シグルド様はネクタイを完全に外し、ワイシャツの第一ボタンを寛げた。
その無造作な仕草に、思わずドキッとしてしまうが、今はそれどころではない。
「アンズ。聞こえるか?」
シグルド様が、私の肩を抱き寄せ、耳元で囁いた。
吐息がかかる距離。
端から見れば、情熱的な抱擁だ。
「……はい、聞こえます」
「(小声)カメラの位置を特定した。シャンデリアの中、鏡の裏、そしてあの悪趣味なブランコの支柱だ」
「(小声)盗聴器は?」
「(小声)ベッドのヘッドボードと、ソファの下。……死角はないな」
シグルド様は、私の髪を愛おしそうに撫でながら、冷徹な分析結果を報告してくる。
「(小声)どうします? 死角がないなら、本当にいちゃつくしかありませんよ」
「(小声)ああ。だから『口パク』と『ダミー会話』を使い分ける」
シグルド様は私をソファに押し倒した。
「ひゃっ!?」
「じっとしていろ」
彼は私の上に覆い被さり、甘い声(大音量)で叫んだ。
「ああ、アンズ! 今夜の君は一段と美しい! その瞳はまるで星空のようだ!」
そして、顔を近づけて私の耳元で囁く。
「(……という感じで、当たり障りのない愛の言葉を叫びつつ、重要な作戦会議は耳元で行う。いいな?)」
「(器用すぎますよ!)」
私はゴクリと唾を飲み込み、女優スイッチを入れた。
シグルド様の頬に手を添え、うっとりとした表情を作る。
「シグルド様……私も、あなたのことばかり考えていましたわ! その銀色の髪、月の光のようです!」
「(……アンズ、そのセリフは少し安っぽいぞ)」
「(うるさいですね! アドリブなんですから大目に見てください!)」
私たちは見つめ合い、熱い視線を交わした。
ラファエル王子には、燃え上がる恋人同士に見えているはずだ。
「よし、次はあっちだ」
シグルド様は私を抱き上げ(お姫様抱っこ)、部屋の中央にある「二人乗りブランコ」へと移動した。
「(なんでここへ!?)」
「(カメラの正面だ。ここで親密度をアピールすれば、ラファエルも早めに飽きて寝るだろう)」
シグルド様はブランコに腰掛け、私を膝の上に乗せた。
密着度がさらに上がる。
太ももの感触がリアルすぎて、思考がショートしそうだ。
「さあ、アンズ。愛の揺り籠を楽しもう」
シグルド様が足で地面を蹴る。
ギィー、ギィー……。
ブランコが怪しげな音を立てて揺れ始めた。
「(……このブランコ、建て付けが悪くないですか?)」
「(ああ。支柱の強度が足りない。あと五分揺らしたら崩壊するぞ)」
「(やめてください! 怪我します!)」
「(だが、ラファエルはこれがお好みらしい。……ほら、もっと身を寄せろ)」
シグルド様が私の腰に腕を回し、ギュッと抱きしめる。
「ああ、なんて心地いいんだ。君の温もりが伝わってくるよ」
「(……あの、シグルド様。本当に心臓の音が聞こえそうで恥ずかしいんですけど)」
「(……私もだ。黙って演技しろ)」
シグルド様の耳が、ほんのり赤くなっているのが見えた。
この人、意外と照れている?
そう思うと、少しだけ緊張が解けた。
「シグルド様……大好きですわ(棒読み)」
「私もだ、アンズ(棒読み)」
私たちは無表情のまま、ギシギシ鳴るブランコで揺れ続けた。
シュールだ。
あまりにシュールすぎる。
「(……そろそろいいだろう。次はベッドだ)」
「(えっ、ベッド!? 本当に寝るんですか!?)」
「(寝るフリだ。ベッドに入ってしまえば、布団を被って会話ができる)」
シグルド様はブランコを止め、私を再び抱き上げてベッドへと向かった。
天蓋付きのキングサイズベッド。
そして、ハート型のクッションが無数に置かれている。
「(……趣味悪い)」
「(同感だ)」
シグルド様は私をベッドに下ろし、自分も横になった。
そして、掛け布団を頭まで被る。
これでカメラの視線は遮断された。
暗闇の中、二人きり。
距離は数センチ。
「……ふぅ」
シグルド様が小さく息を吐いた。
「疲れたな」
「ええ。顔の筋肉が攣りそうです」
「だが、これで最低限の『仲良しアピール』はできたはずだ。あとは朝までこのまま……」
「……このまま?」
「なんだ?」
「いや、あの……近すぎませんか?」
布団の中で、彼の体温がダイレクトに伝わってくる。
シグルド様は少し黙って、それから言った。
「……離れると、不自然だろう」
「それはそうですけど」
「それに、お前が『枕で壁を作る』とか言い出したら、ラファエルが怪しむ」
「……読まれてる」
「諦めて寝ろ。私は手を出さん」
シグルド様は背中を向けた。
紳士だ。
でも、なんだか少し物足りないような……いやいや、何を考えているんだ私は。
「……おやすみなさい、シグルド様」
「ああ。おやすみ」
静寂が訪れる。
聞こえるのは、二人の呼吸音だけ。
だが。
数分後。
「(……アンズ)」
「(はい?)」
「(……ラファエルからの監視魔法の波長が変わった。盗聴の感度を上げているようだ)」
「(えっ? まだ疑ってるんですか?)」
「(ああ。『会話がないのはおかしい』と思っているのかもしれん)」
シグルド様がゴロンと寝返りを打ち、私の方を向いた。
暗闇の中で、青い瞳が光る。
「(……少し、会話をするぞ)」
「(はあ。何を?)」
「(甘い会話だ。寝物語のような)」
「(ネタ切れですよ……)」
「(なんでもいい。……そうだな、今日の夕食の肉について語れ)」
「(えっ、肉?)」
「(ラファエルには『二人の未来について』語っているように聞こえるトーンで、肉の話をするんだ)」
無茶振りだ。
しかし、やるしかない。
私は深呼吸をして、とろけるような甘い声を出した。
「ねえ、あなた……」
「なんだい、愛しい人」
「今日のメインディッシュ……最高だったわね」
「ああ。あの『火の通し加減』は絶妙だった。まるで僕たちの愛のように」
「ええ。特に『脂身のバランス』が素晴らしかったわ。口の中でとろけて……」
「君の肌のように滑らかだったよ。……だが、ソースは少し塩辛かったな」
「そうね。もう少し『甘み』が欲しかったわ。あなたのキスみたいに」
「……アンズ、その比喩は無理があるぞ(小声)」
「(うるさいです! 必死なんですよ!)」
私たちは布団の中で、小一時間ほど「肉とソースと付け合わせのポテト」について、愛の言葉のように語り合った。
側から聞けば、ただの食いしん坊カップルの会話だが、トーンだけは熱烈なラブシーンだ。
やがて。
『……ふぁぁ……』
天井のスピーカーから、大きなあくびの音が聞こえた。
『つまらん。ただのバカップルか。……もういい、寝る』
ブツッ。
完全に気配が消えた。
監視魔法の波長も消滅した。
「……勝った」
シグルド様がガッツポーズをした。
「勝ちましたね」
私も布団から顔を出して、大きく息を吸った。
「長かった……。やっと解放されました」
「ああ。これで安眠できる」
シグルド様も布団から顔を出し、私を見て……ふっと笑った。
「……なんだ、その髪は」
「え?」
布団で擦れて、私の髪はボサボサになっていたらしい。
「シグルド様だって、寝癖ついてますよ」
「……お互い様か」
私たちは顔を見合わせて、クスッと笑った。
緊張が解けて、心地よい疲労感が押し寄せてくる。
「……おやすみ、アンズ」
今度は、演技ではない優しい声だった。
「おやすみなさい、シグルド様」
私たちは背中合わせになり、今度こそ泥のように眠った。
狭いベッドで、互いの体温を感じながら。
それは、どんな高級なスイートよりも、不思議と安心できる夜だった。
……はずだったのだが。
翌朝、目が覚めると、私はシグルド様の腕の中にガッチリと抱き込まれており、本人が寝ぼけて私の頭を撫で回しているという、新たな修羅場が待っていたのである。
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