【完結】24十字架の傷がくれたもの

華蓮

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ワイワイやっているのをみると

アリサは機嫌が悪かった。その場から離れた。
夫のところではなく、庭に出たようだ。
カルキニー様は、男友達話をしていたから、どこにいるかわからなかったよう。

それを知ったハルカリーナは、
旦那のところに行った。


「あなた。少し庭に行きたいけど、一緒に行ってくださらない?」

「いいよ。妻が少し休憩をするようだから付き添うよ」と言って、その場を離れ、中庭に行った。

中庭に行くとアリサがいた。

「あなた、、ごめんなさい。下着が、ズレたようだから、直してきてもよろしいでしょうか?」

「ああ。なら中庭のベンチに座って待っているから行っておいで。」

「すみません」

中庭に行くと女性がいた。

「どうされました?こんなところで一人で、、、」

「少し疲れてここで休んでいましたの?あなたは?」

「妻がお花摘みに行ったので、ここで待っていると、、」

「ならその間こちらでお話し相手になってくださらない?」


「良いですよ。綺麗なお嬢さん」

「わたし人妻ですから。」

「そうなんだね。綺麗だし、魅力的ですよ。」
ハルカリーナは知っていた。
旦那が綺麗な人に手を出すことを、、、


「結婚生活はどう?楽しい?」

「いえ、、思ったのと違って、、、最近ちょっと、、、」


「わかる。僕もね。楽しみたいよね。
君とは合いそうだね。友人として付き合ってくれる?」

「はい。」

「明日のお昼に、カフェにでも行こうよ。ゆっくり君と話をしたいよ。だめかな?」

「わかりました。明日ね。」

「あなた」遠くから声が聞こえた。

妻が来たようだ、行くね。

「ごめんなさいね。おそくなって、、、」


へえ。あの人から奪っちゃおうかな。
最近暇だしね。

次の日、、アリサは、待ち合わせの場所に行った。

彼は本当にいた。

「お待たせ」
「来てくれたんだね。嬉しいよ。」

「暇でしたから。」

「じゃあ遊びに行こうか。交友場ってところがあるんだよ。仮面舞踏会のお昼バージョン。仮面かぶってると誰かわからないから話をしやすいだろ?」


「そうね。公爵夫人ならいろんな情報も必要だろ?」

「そうね。そういえば名前聞いていなかったわ。」

「ルイ」

アリサは、楽しかった。
仮面被るだけで、自分を偽るみたい。

「カリアサ」偽名を使った。

悪いことをしても、カリアサで通せばいい。
簡単ね。


カリアサとしているから、気が大きくなった。
スキンシップが多くても、気にならなかった。それより最近触ってもらえてないから、気持ちいい。

カリアサだからいい。なにをしても、、


ルイと関係を持つのも早かった。

ルイとは一回だけだった。
「僕は既婚者だから、何回もしないんだ。その方がいいだろ?愛する妻がいるからね。」


それはどうなんだろ?でも一人にのめり込まれると浮気じゃなくて本気よね。


アリサも色んな人と関係を持つことにした。




カリアサ友人が、、、

「最近、仮面舞踏会での噂がありますの。」

この友人は、仮面舞踏会の主催。
もちろん世間的には知らない。知っているのは私だけ。

「カリアサという女性が、たくさんの人と関係を持っていると、、」

「え?私?」

「カリアサ様は、仮面舞踏会に行きましたか?行く暇ないでしょう。」

「まあ。。」

「アルデン様が毎晩離さないのでしょう。仮面舞踏会に行っていたら、アンドレ様が気が付きますもの。昼間でもね。」

「確かに、、アルデンに内緒にはできないわ。私には影がついてるからね。」

「そうよね。誰がカリアサの名前を使ってると言うことよね。」

「私を貶めたいのは一人しかいないわ。でも仮面舞踏会に行く時間があるのかしら?」


アルデンに相談すると、、調べるよ。といってくれた。

兄上は、アリサのこと飽きたかもな。

あの人は、手に入れると飽きるから。

カリアサの名前で、自分が醜態をさせれば、地位が落ちると思ってるんだろうな。浅はかだな。




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