上 下
6 / 18

しおりを挟む
リュウは、甘やかしてくれる。
私のことを一番に考えてくれる。
私を守ってくれる。
一緒にいると楽しい。

近くに寄るといい匂いする。
毎晩一緒に過ごすけど、もっと近くに寄ってほしい。もっと抱きしめて欲しいと思うようになった。


メイドの皆さんが、
「リーナ様は、日々綺麗になってきてますね。リュウ様に愛されているからですね。」

「それだけじゃないわよ。リーナ様も愛しているからでしょう。
そーじゃないとあの表情は出ないわ。
可愛すぎるもの。。もちろん初めてお会いした時も可愛かったよ。でも、今は本当に可愛いもん。」


確かに、私はもうリュウしか考えられないわ。


「リュウ。デートしよう。」

「いいよ。」

街娘になり、お忍びデートをすることにした。

楽しかった。
みんなにバレないようにしてるのに、すぐ気がつかれた。

「リーナ様。ドーナツをどーぞ。」

「バレちゃうの?リュウといるからバレやすいのかな。美味しいっ。」

「リュウジナイト様の方が隠れていますよ。リーナ様は、可愛いし、民のこと思ってるし、よく街に出没するよね。」

リュウと一緒じゃない時も、街に行ってる。。
あっ。リュウには内緒なのに、、、

「バレていないと思った?」

「えー。。」

「そーゆうところ、可愛いよね。俺にバレないようにするなんてね。でも良く街に来てくれてたんだね。民のことみてくれたんだね。」

「私は街が好きなんです。ここはみんなが、よそ者の私なのに、優しい。あったかくて、安心できるの。
私はこの街のために、頑張りたいの。」




リュウに、丘に連れてきてもらった。
「この木は、僕が生まれた時に植えられたんだ。ここによく来ていたんだ。
夏はこの下で本を読んだりしたよ。
街並みが見えるから、皇帝になるために日々努力をすることを誓ったんだ。」

「リュウ。私、あなたとこれから先、生ききたい。今まで私を想ってくれてありがと。すぐに来てくれてありがとう。」


「リーナ。嬉しいよ。俺はずっとリーナしか好きならない。ただ1人だけだ。
諦めなてよかった。タイミングも良かった。」

強く抱きしめられた。
いままで遠慮していたのがわかった。
でもその強さが私を安心させてくれる。


「リーナ。一生、君を愛することをこの木に誓うよ。」

「リュウ。私もあなたを愛することを誓います。」


「離さないよ。これからも甘えてね。俺だけに甘えてくれたらいい。遠慮しないでね。俺も遠慮しないから。」

お母様が言ってた重いというのは、今から始まるのかしら??
楽しみ。私も遠慮せずに愛そうと思う。

でも、、また魅了の魔法をかけられたらどうなるのかしら?

「心配しないで、、俺は魅了の魔法はかからないよ。皇帝になるためには、毒や魔法に慣らされるんだよ。」

「え?毒?」

「小さい頃から訓練してる。だから、普通の王子と比べると体格もいいだろ?毒だけでなく、剣も。訓練してるからね。」

「魅了の魔法は、その人の事、不満に思っていたら、かかりやすいんだよ。」

「そうなのね。父と母は、やっぱり私に対して不満があったのね。頑張ってしてたのにな。」

「リーナは何も悪くないよ。頑張り過ぎてた。俺は、不満なんてない。リーナがそばにいてくれるだけで嬉しい。不満があるとしたら、甘えてほしい。俺を頼ってほしい。」

「リュウには、いっぱい甘やかしてもらってるよ。」

「足らない。もっと俺をだけをみて、俺をほしいと思ってほしい。愛してるよ。リーナ」

キスをした。何度も。
素敵なキスだった。
シリーナも離れたくなかった。




しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

公爵家の末っ子娘は嘲笑う

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:1,469pt お気に入り:4,872

【完結】ミックス・ブラッド ~異種族間の混血児は魔力が多め?~

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:369pt お気に入り:65

座敷童と貧乏神

キャラ文芸 / 連載中 24h.ポイント:447pt お気に入り:9

【完結】ずっと好きだった

恋愛 / 完結 24h.ポイント:447pt お気に入り:1,163

「子供ができた」と夫が愛人を連れてきたので祝福した

恋愛 / 完結 24h.ポイント:71pt お気に入り:409

織田信長 -尾州払暁-

歴史・時代 / 完結 24h.ポイント:191pt お気に入り:9

異世界は流されるままに

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:888pt お気に入り:354

処理中です...