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お披露目

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先に籍だけ入れていたので、
みんなにお披露目をすることにした。

籍が入ってることは、ほんとんどの人が知らない。
わざわざ知らせていない。
アオイを逃さないために籍を入れただけ。ただ、俺のわがまま。
アオイもわかってはいると思う。すぐに籍を入れることを許してくれたから。


妃教育があるというが、ほとんど終わっていた。アオイは、優秀だから、問題もない。二人で執務をすると、捗るし、
俺が、離さなかった。
できる限り一緒にいたかった。
アオイもまだ不安定であると感じてたから、離すつもりはなかった。

本人は、昼間は大丈夫と言うけど、執務で居ない時、たまたま様子を見たけど、寂しそうだった。
帰ってくると笑顔になる。

公爵の件があったから、正直、心配なのは、俺だった。


王宮のごく一部の人は、レイトが、離さないことを知っていた。

なぜ一部かというと、王宮には、スパイがいるからだ。

わたしの側近と、アオイの侍女だけしか知らない。


他のものは、妃教育が進んでいないと判断していた。
執務室に一緒にいるとは思っていないようだった。
隠したつもりはないが、アオイはできないという先入観があるので、気が付かなかった。

その噂を流したのはユリのスパイだった。


それを知らないふりをしていたアオイ。
アオイは、全てを知っていた。
私がカオリの処分が甘くした理由は、
カオリはアオイを恨んでいるから、
絶対何かをしてくると確信があった。
確実に処罰をしたかった。
そして、アオイには強くなってほしいと思っていた。

アオイは、変わったのだ。強くなった。
人を見る目が養われた。
妃として立派に育っていた。

ただ、夜だけ、、心配。
昼間頑張ってるからこそ夜はその反動が出る。だから、絶対、離れない。
本人は、だいぶマシになったわ。大丈夫よというけど、俺から見たら、まだまだ安心できない。


あれから何もしてこないカオリ。
お披露目の時にするのではないか?と考えていた。

お披露目は、王宮の広場で行うことにした。警備もしっかりしているので、安心できるところではある。


水色のお花で、会場を埋め尽くした。
アオイの好きな花で、埋め尽くしたくなった。


アオイは、白いドレス、
レイトは、シルバーのタキシードを着ることになった。何を着ても似合うアオイ。白いレースに包まれていたアオイは、女神と思った。

綺麗。いつもあんなに抱いてるのに、今すぐ抱きたくなる。我慢しないとやばいな。
今日終わるまで、本当に頑張らないとな。連れ去りそうだ。



「アオイ。今日も綺麗だよ。」

「レイも、カッコいい。」

二人は微笑んだ。
その時にアオイは俺の耳元で、小さい声で、
「レイ。愛している。」
と言って俺の頬にキスをした。

レイは赤くなった。
「レイ?」

「反則だよ。今は我慢するけど、今夜、覚悟してね。アオイ。愛しているよ。」


レイもアオイのほっぺにキスをした。


「さあ。こんな綺麗な姿、あまりみんなに見せたくないけど、わたしの大事な人をみんなに紹介しよう。」

広場の扉が開いた。




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