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お披露目3
しおりを挟む「みんなの前で、結婚式していないだけで、正式な夫婦だよ。アオイ、お色直ししてきて、あとは僕に任せて。」
レイトは笑顔で、アオイを見つめた。
その笑顔が怖い。瞳が笑ってない。
「はい。」
本当はアオイもいたかったけど、あの眼は、逆らうのはよくないので、素直にお色直しにむかった。
アオイが会場から出て行くと、
レイトの顔が変わった。
さっきまでの顔と違った。
レイトの側近たちは、久しぶりにその顔を見て、震えた。
最近は、アオイ様が一緒だったから、こんな顔を見た事がなかったのだった。
アオイ様に感謝をしている側近たちだった。
「ブラウリ侯爵とお前の両親は、アオイ王子妃を誘拐し、襲ったんだぞ。わかっているのか?」
「襲った?何を言ってるの?お父様は、アオイを家に連れて帰って、ブラウリ侯爵を婿に取り、当主になる様に言っただけよ。ブラウリ侯爵は、性欲が強いから、早々と手を出したわけ。でも、アオイも喜んでいたはずよ。お父様は、領地に帰ってるはずよ。」
自信満々で、答えていた。
「おまえは、騙されやすいんだな。
本当にお前の両親が捕まったと考えないのか?」
「アオイは、実の娘よ。お父様の言うことを聞くわ。」
「実の娘を拉致し強姦か、、、
皆さん。恐ろしいですね。でも安心してください。
関係者は処罰しましたから。
アオイの両親だから、処罰はしたけど、公表はしなかった。アオイからの温情だ。
世間的にも知られると平民でも生きにくいからと判断して、公表しなかったのに、、
自分の娘に暴露されたね。」
みんながざわざわし始めた。
「自分の娘を?」「平民?」
本当に、皆さん知らなかった。
「どうゆうこと?平民って、、お父様たちは、領地に行っていないだけでしょ、」
「何言ってるんだ?屋敷にいるわけないよね?もう、平民だよ。今は牢屋の中だけどね。
王子妃を襲っておいて、処罰がないと思ってるの?
カオリは、今平民だ。平民が、このお披露目会に乱入したわけだ。」
「え?乱入って、、」
「招待状は届いたかい?」
「ユリが届いたから、一緒にきたのよ。」
「招待されていないよね?」
「それに、カオリは、アオイの代わりになりたくて、両親に、アオイを拉致して、強姦するようにお願いしたんだよね?しかもカオリは、王宮に忍び込んで、私に媚薬を盛り、既成事実を作ろうとした。」
「なぜ?そんなこと、、、」
カオリの顔色が変わって、真っ青になった
「まさか。そんなことして無罪だと思う?泳がされたんだよ。」
カオリは、座り込んだ。
まさか平民になるとは、、、
「アオイより私のがいいはずよね。」
レイトは、ため息をついて、
「なぜ君がいいと思うのかな?私は隣国にアオイを探しに行ったけど?
ユリは、アオイの友達だから、頼み事をした。アオイがいない時に、お前を好きな様子があったか?
私とアオイは愛し合ってるよ。今もアオイの体には、アザだらけだよ。消えることはない。
さあ、君も、処罰を覚悟してね。」
「そんな、、、、」
「このものたちを連れて行け!」
二人は騎士たちによって連れられた。
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