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5告白
しおりを挟むアルシードは、今まで遠慮していた分、今回は、遠慮という言葉を知らないほど、アリエンスにアピールした。
夜会に行っても、アリエンスから離れない。
夜会に参加した人たちは、びっくりしていた。
アルシードは、夜会に参加しても、パートナーを連れてあることなんてなかった。
どんなに誘っても、断られた。
なのに、アルシードの隣に女性がいた。
その女性はとても綺麗だし、アルシードがその女性を見る時の顔が優しすぎる。
片時も離れなかった。
仕事も捗り、いつも以上に発揮していた。
少しでも一緒にいたいから、屋敷にも早く帰る。
アリエンスも、今までラビートしか見ていなかったから、アルシードの良さが見えていなかった。
ラビートへの恋がなくなったアリエンスは、アルシードに惹かれ始めていた。
アルシードと離れるのは寂しくなっていた。
ある日、花いっぱいの公園に連れてきてもらった。
私の好きな花に囲まれて、幸せな気分になった。
そこで、アルシードから、幸せな言葉ももらった。
「アリエンス。好きだ。私と婚約してほしい。」
「アルシード。わたしでいいの?傷モのよ?」
「私はずっと、アリエンスのことが好きだった。
アリエンスが、他の者を好きで婚約してしまい、アリエンスに会うことを辞めた。
諦めようとしたんだ。
でも、アリエンス以上の人が見つからず、アリエンスが結婚したら、本当に諦めて、家のために結婚しよう思った。
父にも、アリエンスの結婚式が、わたしのタイムリミットと言われてたよ。
そこに、婚約破棄をし留学としたい話を聞いて、すぐに迎えに行った。
留学してきてから、今までアリエンスと過ごせて、本当に幸せだった。
これからもずっと一緒にいたい。私ではダメ?」
いつもより真剣な表情だった。
「アルシード。ありがとう。婚約よろしくお願いします。」
正直嬉しかった。
アルシードに惹かれていたし、一緒にいて楽しかった。
「ありがとう!!」
抱きしめられた。
「アルシード?」
「嬉しいよ。大事にするから、幸せになろうね。」
とても可愛い笑顔だった。
今まで見たことないくらい、幸せそうな顔だった。
心から、アルシードを幸せにしたいと思った。
幸せにしてほしい気持ちより、幸せにしたいと思った。
「うん。ありがとう。」抱きしめ返した。
二人の婚約を父上にお願いしたら、
「よかったな。アルシード。」
「アリエンス。この子はしつこくあなたを思っていたのよ。重い愛かもしれないけどいいの?」
「はい。一緒に居たいのです。」
「長年の思いが実ってよかったわね。おめでとう。」
「弟に連絡しておくよ。」
「よろしくお願いします。」
私たちは、婚約することになり、アルシードは、親友のカイレ王太子にアリエンスを紹介した。
「カイレ王太子。私の婚約者のアリエンスです。」
「アリエンスですよろしくお願いします」
「カイレです。君のことは、アルシードから聞いてるよ。ずっと片想いしていたから、本当に実って良かったよ。アルシードが、アリエンスと一緒になってくれて、本当に嬉しい。」
「カイレ。恥ずかしいから。」
「照れるなよ。こんな可愛い人なら忘れられないな。」
「カイレ、、。」
「アリエンス、一つお願いがあるんだが、今度、君の国の王女が、視察でくるんだ。その時、通訳してくれないかな?アルシードの婚約者だから、安心できるんだが、、、」
「私なんかで、、、よろしいのでしょうか?」
「アリエンス、、、王女って、、、」
「大丈夫よ。引き受けるわ。私はもう何も思っていないから。」
アルシードは心配だった。
カイレに話をした。
「そうなのか、、、それなら、辞めておこう。アリエンスの心に傷をつけたくないからな。」
「いえ。やらせてもらえませんか?私、、、アルシードを支えたいの。私が今できることは、通訳。アルシードのおかげで、幼い頃、この国言葉も知っているし、、それに自信をつけたい。アルシードの横に、堂々居たいのです。」
「アリエンス。辛かったら言ってね。」
「うん。ありがとう」
「なら、任せたよ。」
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