【完結】26両親に愛されない令嬢は、魔剣を扱う

皇太子の依頼

アルカスが心配しているユイカの政略結婚問題。
兄上は、ユイカを道具にしか思っていない。

「カリオス伯爵家に嫁ぐことを考えている。あそこは、お金がある。うちに支援してもらうためだ。」と言っているらしい。

カリオス伯爵には、いい噂がない。
後妻になる。前妻との間に子供がいるため、後継は関係ない。ユイカの体だ。そう。女癖も悪い。

兄上は、そんなところに嫁がそうとしている神経がわからない。

ユイカもこの事実を知っている。
「アルカス。心配しないで。わかっていたことだから。」

「なんとかする。」


皇太子に相談をした。
イオン侯爵なら、助けることができるのではないか？と考えて、息子の縁談がないかを確認した。


「申し訳ありません。息子には、好きな女がいるそうです。その人としか結婚しないと言っているので、お断りします。」

「その好きな人とは、結ばれているのか？」
「いえ。息子の一方的な思いらしく。」

「誰かわかるか？」

「同じ騎士団のクィーン団長とお思います。」

「え？クィーン？まぁ。いい。なら、必ずクィーンを落とすように、これは命令だ。期間は、半年。」

「なぜ？」

「理由はいずれわかる。息子の幸せのために、全力で。」


「一応伝えます。」


フランツに
「クィーン団長を半年以内に落として、婚約しろと皇太子から命だ。」

「え？なぜ？」

「わからない、急に呼び出しがあって、皇太子から話があったんだ。おまえがクィーン様のことを好きのは知っている。好きな女と結婚したいと言ってるとはいった。」

「待ってください。私は今、ユイカーナ伯爵令嬢が好きなのです。
彼女を好きと気がつき告白をしたのですが、18に政略結婚をすると、言われたのですが、その相手が、伯爵の後妻なのです。私はユイカーナを救いたい。」

一度皇太子に会うことにした。
クィーン様との件、辞退させてください。父が勘違いしていまして、私がクィーン様に思う想いは、尊敬なのです。私には、ほかに想い人がいます。その人は、政略結婚で、後妻に入るというのです。その方を私は助けたい。」

「後妻？誰だそれは、」

「ユイカーナ伯爵令嬢です。彼女とは、学園の生徒会で一緒に、過ごしてきました。初めは気の合う友達と思っていたのですが、彼女を無くしたくないという気持ちが溢れてきたのです。
彼女は、政略結婚を受け入れているようですが、私がなんとかできるのならと思っています。申し訳ありません。」

「いや。私もフランクに確認しなかったのが、悪かった。クィーンのことはなかったことにしてくれ。その令嬢を幸せにしてあげてほしい。迷惑をかけてたから、私も一つ協力させてほしい。」

「皇太子様がなぜ？」

「今は言えない。その令嬢と結婚できたら教えよう。」

よくわからないけど、ユイカを手に入れることができるならいいかな。