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両親
しおりを挟む「ユイカーナは、兄上の子ではないよな。」
「はあ?どうゆうことだ?」
「生まれた時に宝石を贈らなかったんだろ?」
母が咄嗟に嘘をついた。
「生まれた時に、その宝石を贈りましたわ。今つけているネックレス。それですわ。」
「そうだ。ユイカーナの瞳と同じネックレス。それは、私達が贈ったものだ。」
父も便乗した。
「父上、母上、嘘はダメです。」
「何言ってるの?あの宝石の色は、同じ瞳の色よ。ユイカーナの瞳の色なのに。」
「姉さんの瞳の宝石は、レッドダイヤモンド。僕たちと同じ瞳だった。
今は、濃い赤、ルビーですよ。」
「弟だけはまとものようだな。」
皇太子は、笑った。
「私は、魔剣を扱うようになって、瞳の色が変わりました。
生まれ変わったのです。
ユイカーナは、あの時に、死んだのですよ。
このネックレスは、アルカスにもらったもの。
親として、私を養子にすると決めてくれたから、私に贈ってくれたのよ。
もう、私はユイカーナという名前も捨て、アルカスの娘ユイカとして生きたい。」
「親からもらった名前をすてるのか。」
「あなた方にも呼んでもらったことはありませんよ。一度もね。
わたしの年も知らないほど、興味がないのですから。はじめから存在していません。サインしてくださいます?」
「伯爵から、籍を抜くほうがいいだろ。
クィーンを後妻にしたら、大変なことになるぞ。わからないのか?」
「わかりません」
「クィーンは、魔獣とも仲が良い。それに魔剣が、イライラしているぞ。
ユイカ大丈夫か?フランクもう少しがんばってくれ。」
「どうゆうことでしょうか?意味がわかりません。」
「魔剣の黒の方が暴れそうなのをクィーンが抑えている。お前を切ろうとしてる。」
「はあ?」
「お前の心が腐っているから浄化しようとしてる。魔獣なら、浄化しても生きることができるが、人間は、全て灰になるから、早くサインしたほうがいい。」
「カリオス伯爵と契約が、、」
「さっきも言ったように、家のつながりなんだから、アルティーナが嫁げばいい。」
「そんなことはできません。カリオス伯爵は、女好きで、若い体が欲しい。お金で、ユイカーナを買ったんだ。」
「買ったじゃなく、お前たちが売ったんだろ?なら、、代わりにアルティーナが行けばいいだけだ。
アルティーナも家のために貢献したらどうだ?
アルティッドの噂は、良い噂だが、アルティーナはあまり良くないぞ。
令息をたぶらかして、貢がせるって聞いている。
自慢の顔があるから、カリオス伯爵も気にいるだろう。」
「嫌よ。。絶対行かない。」
「支援はいくらだ?」
「5000万デーラスです。イオン侯爵が、ユイカーナをもらうなら、代わりに払ってもらえれば、、、、」
「5000万デーラスで、ユイカを売ったのか?」
「カリオス伯爵は、ユイカーナと会ったことがないからと、、」
「それでその値段で、ユイカーナを売ったわけだ。アルティーナならその価格で妥当だろうな。」
「はあ?私はもっと高値になるわ。」
「なら試してご覧。カリオス伯爵に高値で買ってもらったらいい。」
アルカスが、
「ユイカ。抑えてくれよ。頼むから。今暴れた大変なことになる。」
ユイカはかなり汗をかいていた。
カオスの怒りがMAXになろうとしていた。
その時、
コウダイ様とモフ様が、獅子に乗ってやってきた。今日はコウダイ様は、人間の姿だった。
「クィーンこんなところで会うなんてな。皇太子に挨拶をしにしたんだが、お取り込み中か?」
「まあ。」
「いや。、気にしないでくれ。大蛇様。いつもありがとうございます。」
「いや、いいんだよ。俺も動きたいからな。」
「クィーン。また綺麗になったな。フランクと結婚するんだろ?」
「はい。モフ様のおかげで、、、」
「俺の予言は当たっていただろ?アルカス。」
「はい。ありがとうございます。」
「その予言は間違ってないか?俺じゃなかったのか?」
「お前なわけないだろ?お前と結婚するぐらいなら、俺だろ?」
モフ様とコウダイ様が言い合っていた。
「クィーン。どっちがいい?」
「モフ様も、コウダイ様も好きですよ。でも、私は、フランクと一緒に居たいから。」
「良かったな。フランク。」
「クィーン。どうゆうことだ?コウダイ様?モフ様?」
「皇太子様。すみません。ユイカはすぐに名前をつけるのです。大蛇様が、コウダイ様、タラナチョが、モフ様。ちなみに魔剣の黒が、カオス様、白がカレン様です。」
「クィーン。神様にも名前をつけるのか?」
「そうだな。ユイカは変わっているよ。でもユイカのおかげで、助かったんだ。それで、結婚式はいつするのだ?」
「まだ、、婚姻届を、、、」
「サインしたらいいじゃないか?」
「そーゆうことだ。まず、伯爵、サインをしてくれ。」
「でも、、、、」
「大蛇様、伯爵は、実の娘、ユイカをカリオス伯爵に5000万デーラスで売ろうとしているのです。」
「ほお、、、、」
「神様に嫌われたら、お前たちは大変な思いをするぞ、、、」
「わかりました。ユイカーナは、私の子ではありません。」サインをした。
「アルティッド以外は、出て行け。」
アルティッド以外の家族は、退室し、家に帰っていった。
「これでユイカは幸せになれるな。」
大蛇たちは去っていた。
「アルティッド。お前はこれからどうしたい?ユイカのことを聞いてどう思った?」
「姉上、申し訳ありません。私は何も知らなくて、、、」
「いいのよ。あなたは知らなくていいことだったの。
あなたは、、両親から愛されているし、私とはちがうから、これからどうするかは、私のことは考えないで、将来のことを考えてほしい。」
「姉上、、、、」
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