34封印した恋心

継母と妹

次の日、
仕事の打ち合わせを終え、街で、お菓子を買おうとしていたら、
義母と会った。

絶縁したことは聞いたのかしら？


「パリアナ。話がある。」

「ではこちらの個室があるお店に入りましょう。それでなんでしょう？」

「あなたが婚約破棄したおかげで、返金を求められたと旦那様から聞いたわ。私たちの生活が苦しくなるのよ。どうしてくれるの？」

「さあ？私が悪いわけではありませんよ。ウーズリが、浮気をし子供を儲けたのだから、」


「男の浮気の１つや２つ我慢するものが女の甲斐よ。」

「それで？」

「もう一度婚約しなさい。そうしたら返金しなくていいのよ。わかる？」

「、、、、、」


「ウーズリ様はとても素晴らしい人よ。
浮気してもいいんじゃない？
子供を産まなくてももう跡取りがいるのよ。正式な妻になるのよ。私ならそれぐらい我慢するわ。」

この人、、自分の娘が妊娠したこともしらないのかしら？

「ならあなたが嫁いだらいいわ。私には無理よ。」

「あなたが嫁がないと無理なのよ」

「お断りします。」

「子爵の家がどうなってもいいの？あなたのお母様の思い出があるのよ？」

「思い出？私には関係ないわ。それにあなた方がいる方が長いのに今更ね、、、あと、子爵がどうなっても構わないわ。私には関係ないもの」

「あなたの家がなくなるのよ？」

「家？住んでいませんし、別になくなっても構いませんよ。だって私、もう子爵とは関係ありませんもの。」

関係？


「？」

「聞いていませんか？私、、、絶縁したのですよ？もう子爵ではありません。」

「何を言ってるの？」

「だから、子爵が潰れようが関係ないのです。」

「お嬢様でなくなるのよ？お姉様それでいいの？」

「意味がわからないわ。あなた方が、子爵に入ってから私がお嬢様と扱われましたか？」

「でも世間的には、子爵令嬢という立場がありましたわ。婚約破棄したら、婦人の立場もないのよ？どうやって生きていくの？」


「あなたに心配されなくてもいいわ。もうよろしいかしら？」

義母が、
「あなたが、また違うところに嫁いだらいいのよ。そしたら、、、」


「もう関係ないって言っていますよね？あなたの娘がいるでしょう」

「あの子は病弱で、、私のそばから離れないの。」

「あんたも一緒に行けばいい。どうせ子爵は潰れるんだから、、、」

「そんなことはない。潰れるわけないわ」

「もういい？」

その店を出ると、義妹が、待ち伏せしていた。
私を叩いた。

「いたっ。何！」

「あんただけ幸せになるなんて許せない。あんたは私より不幸でないとダメなの。」

「意味がわからないわ。
あなたは私の婚約者を奪ったよね？
ウーズリと幸せになればいい。
あなたの幸せと私の幸せは違うわよ？

それにあなたは、私の父を奪ったよね？
父は、あなたが来てから、私を見向きもしなくなった。
あなたは家族の幸せを感じてるわよね？
まだ、何を奪いたいの？」

「そうよ。あなたのものは全て奪いたいの。」

「あんたは、自分の意思はないの？私のやることばかり真似をし、」

「真似なんてしていない。私のが有利なのよ。」

「気がついていないのね？奪うということは私のものが欲しいわけよね？真似してるの一緒よ？プライドがないのね。」

義妹は、真っ赤な顔をして私を押した。

その時に運悪く馬車がきて、私は轢かれた

「きやあああ。お姉様、、、」

私が自ら馬車に飛び込んだよな言い方、、
「お姉様ごめんなさい。。止められなくて」

そこに義母がやってきて、義妹を連れてその場を離れた。