34封印した恋心

パーティ

パーティが始まった。

サライズに買ってもらったドレスは、着て行くことが禁止になった。
人に見せたくないという。
あの後、わたしは、一日中抱かれて、ベットから出させてくれなかった。

ずっと嫉妬するって言ってくれたから、あのドレスを着るのはやめた。

その後、サライズが買ってきてくれたドレスを身に纏っている。
もちろん地味なやつ。それでも可愛いけど。

私達は、別々で行動することにした。

ウーズリがやってきた。

「パリアナは一人なんだね。」

「いえ。一人ではありませんよ。あなたに心配されることはりません。」


「いや。俺と付き合ってたときより綺麗になっていないか？別れて悔しかったから努力でもしたのか？」



「、、、、、、」


そこに義妹がやってきた。

「お姉様。今日はいつもと違うのね。」

「そう？」
義妹は、私に近寄り小声で
「ていうか。生きていたんだね。」


「おかげさまで、、」

「残念ね。あんたが死んだら財産は全部わたしのものよ？」

「子爵の財産は、私はいらないわ。あなた一人娘だから」


「あなたは子爵令嬢でしょう」

「縁を切ったから、心配しないで」

「嘘よ、」

「本当よ。もう父と思わないし、子爵は、私の家族ではないのよ。財産分与なんて興味ないから、、、、」


そこに父がやってきた


「パリアナ。お前に嫁ぎ先を用意したよ。今日、その方がこのパーティに来る。挨拶しなさい。」


「私は嫁ぎません。前にお断りしたでしょう。」


「もう決まったことだ。子爵令嬢をもらいたいって。」

「私はもう、子爵令嬢じゃないわ。」

「馬鹿なんだからそれぐらいしか無理だろ？一人で生きていけるわけがない。
お前なんて成績も悪いし、、何の取り柄もない。」


「成績ね。あなたは事実を知らなさすぎるわ。継母と義妹が、どのように私に対応していたか知らないでしょうね。」

継母が焦っていた。

一応バレるのが嫌なわけね。

「私は、子爵から籍を抜きました。もうあなたの娘ではありませんよ。」


「絶縁しても戸籍は残ってるはずだろ？」

「その戸籍ももう移しましたよ。
子爵にはありません。だから、私が結婚はできません。法律上、重婚は無理ですしね。」

「重婚？」

「私はもう、、、」

結婚したことを伝えようとした時、義妹が、私のドレスにワインをかけた。

「きゃあ」

私のドレスはワイン色に染まった


「何するの？」

「ごめんなさい。わざとじゃないの。」

父に縋り付いていた。

「そうだな。おっちょこちょいのところがあるからな。」

父は義妹に微笑んでた。私にはそんな顔したことないのに、、、、

まだ、父の愛が欲しいって思ってるんだろうな、、、、

「着替えてきます。」

その場をさり、控え室に移動した。

せっかくサライズが贈ってくれたドレスなのに、、、ショックを受けていた。

そこにサライズが入ってきた。
「大丈夫か。」

「ごめんなさい。」

「怪我はない？ならいい。」
抱きしめ、おでこにキスした。

「大丈夫。心配してくれてありがとう。戦闘モードになるね。」


「そう。隣で待ってる」


あんなドレス、、、地味だし安いのに、、、

ドレスをダメにされたことが本当に悲しんでたな。

泣きそうなのを我慢してた。
パリアナも俺の前だけは弱いな。
人前では、全然泣かないのに、、


嬉しいけどな。俺には心許してくれてる証拠だからな。