34封印した恋心

華蓮

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変装

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私は、アリーナという別名がある。
パリアナとしては、動きにくいので、アリーナとして商売をする。

派手なドレスを着て、化粧も派手にし、
パリアナと誰が見てもわからないようにしている。


話し方も使い分けし、今までパリアナだと思われたことはない。

普段、お仕事で会う公爵様でさえ、私と気が付かないし、パリアナの時に話をしている人は、何人かいたけど、誰一人気づかなかった。

だから私はいつもの地味なパリアナではなく、綺麗で、優秀な、アリーナを演じれるのだ。

いや、アリーナとして生きている方が楽しいし、ラクである。
だからこちらが本当の自分に近いと思う。

サライズと過ごしていた時は、アリーナに近かったかもしれない。
サライズには自分の意見言えたし、隠すことはなかった。
唯一の人だったなと少し昔のことを思い出した。



完璧な変装だと自信満々で、あるパーティに参加した。

私は、化粧品の会社を経営している。
この業界は、男性では、成功するのは難しいが、女性の経営は、ほとんどいない。
女性は、やはり夫人になることが多いので、経営者は難しいと考えている。

私は、学園の時、
子爵を出るために自分で稼ぐ方法を考えていたから、長年の計画でもあった。

パーティでは、男性と話すことは多い。
化粧品の会社は少ないから、奥様から聞かれることが多いらしい。
そこで、うちの製品をお勧めしながら、、アドバイスをする。
これは男性うけが良くて、よく聞かれる。


女性だけの集まりは、私と違う者がやっている。わからないように潜り込んで、話を聞いているから、情報は確実に手に入る。
それを元に化粧品を作るから、ハズレは少ない。

パーティの参加は重要なのだ。


サライズがパーティに遅れてやってきた。

私は自信があったから、平然とした。
サライズも気が付かないようだった。

パーティが終盤になり、会場からさろうとしたら、サライズがやってきた。

「送るよ。パリアナ。」

「え?」

「馬車がもうすぐ来るからそこでね」

馬車に乗り込むと、
サライズが、、

「ねえ?普段からそんな格好してるわけ?」

「待って、、なぜわかったの?」

「バレていないって思ったんだ。」

「だってそれらしい行動もなかったし、誰一人バレていないのよ。」

サライズはにっこりして

「どんな格好してもパリアナってわかるよ。俺はね。」

「嘘っ。」

「そんな格好も素敵だね。パリアナはどんな格好しても素敵だ。でも、その格好は、ダメだよ。妬けるよ。男の視線が、パリアナの足と胸をみてるからね。これからはやめてね。」


「、、、、、、」

「約束だよ」

「私はあなたの婚約者でもないから、好きな格好してもいいよね?」

「そう。言うこと聞かないわけ?」
いきなり隣にきて、私の足を触った。

顔が、怖かった。本当に怒ってるように思えた。
そんなサライズを見たことがなかったから
その迫力に負けて、

「あまり肌が見えないようにします。」

とおとなしく返した。。

「いい子だね。私の前だけにしてくれる?」

「それは、、、」

「俺しか気が付かなかいんだろ?特権だよね?」

「考えておきます」




馬車で屋敷までおくってもらった。

まさか。バレるとは思わなかったな。
これからやりにくい。

一緒に仕事をすることになるとは、、、
逃げれそうにないし、でも、やっぱりサライズがいいと思った。
足を触られたとき、私の胸の奥が、疼いた。

やっぱり私の感情を動かすのはサライズだけ。


でも、私たちは元に戻れない。
あんな幸せを感じる日々は2度とこない。
絶対復讐を考えてると思う、、そうじゃないければ、私なんかのところに近寄らない。

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