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売られる
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「お父様、ハヤト様、サラリお姉様。お世話になりました。私はこれから頑張ります。」
「ナラリ。伯爵を返上するならば、任せたい仕事があるから、借金返済方法はある。変なことだけは考えるな。」
「はい。またお邪魔します。」
元気に帰っていった。
「ただいま」
屋敷に入ってびっくりした。
エントラスには、花が飾ってあったのにない。絵も、、、
「明るすぎない?」
「カーテンもないわ。」
2人は、びっくりした。
「まさか。。私たちのものは?」
アスファルト様の部屋に行くと、、
何もなかった、、、
「どうゆうこと?」
執務室に行くと、鍵がかかっていた。
「大丈夫。私が持っている。」
開けて入ると、執務室のものは、何も触られていなかった。
「アスファルト様。今までありがとうございました。
何もかも未熟なくせにプライドだけが高かった。全て私の責任です。
アスファルト様の物まで、黙って売るなんてあり得ない。あなたは私といるとやっぱりダメよ。幸せになれない。
他の人と結婚するべきよ。あなたは優秀で、こんな家に関わらなかったら、今頃幸せだったのよ。ごめんなさい。
離婚して下さい。」
「離婚のことは、お父さんにも言われたんだよ。
でも、俺たちは2人でいる方が良くないか?俺のこと嫌いか?」
「好き。本当は離れたくない。
でも、、、、、あなたの負担になりたくない。」
「負担にはならないよ。俺はお前のことが好きなんだよ。」
「そんなこと今まで言ってくれなかったのに、、」
抱きしめられた。
「ナラリ。いつも頑張っている君が好きなんだよ。贅沢したいわけじゃない。
平民でも大丈夫だよ。ナラリがいてくれたら、俺はいい。」
「アスファルト様。」
ナラリは泣き始めた。今まで泣いたことがなかったのに、、、
そんな姿を見ると、離したくない気持ちが溢れた。
「2人で平民になってお父さんのところに行こう」
「お父様が、爵位を返したら仕事くれるそうなの。だから、、そこで頑張りたい。サラリお姉様にも学びたいし、姉妹として、仲良くしたい。」
「サラリ様は、許してくれたのか?」
「それはわからないけど、お姉様が、仲良くしたいって言ってくれたの。」
「良かったな。」
2人は、鍵をかけて、他の部屋を見た。
私のドレスも全て売られていた。
食堂に行くと、キラリお姉様とお母様が優雅に食事をしていた。
「お帰り遅かったわね。」
「売ったのですか?」
「私たちの預金口座には、お金がなかったの。だから、あなたたちのものは全て売り捌いたのよ。なんか文句ある?」
「私のものを売るのはまだいいわ。でも、アスファルト様の許可なく売るなんてあり得ない。自分達のものは?」
「売るわけないでしょ。あなたが責任を持たないと。」
「文句あるなら出ていなさいよ。」
「お姉様は、ビスコ様のところに帰りましたか?」
「帰らないわ。私は悪くないもの。」
ナラリは、
「そうですか。わたしたちは、出ていきます。
お母様、今まで育ていただきありがとうございます。
今後、あなた方に会うことはありません。さようなら。」
「行くところなんてないくせに。」
お母様、私に言ってきた。娘と思っていないのね。
「私は私を愛してくれるアスファルト様と一緒に過ごせたら、良いのです。平民になります。」
母と姉は、クスクス。
「平民ですって。貴族のあなたが平民の暮らしなんてできないわ。」
「失礼します。」
「早く出ていきなさい。戻ってこないでね。」
「あなたに出て行けと言われたくありませんが、私が出て行きます。」
職務室にある木箱にいるものを詰めて、馬車に乗せた。
その足で、伯爵を返上する書類を提出しに、王宮へ行った。
「ナラリ。返上するのか、、」
「私では無理です。お父様のようにはなれませんでした。」
「そんなことないぞ。」
「いえ。でも、結果、、無理だったのです。」
「わかった。屋敷も取り押さえになるけど良いのだな。」
「申し訳ありません。私とアスファルトは、あの屋敷から追い出されました。」
「どうゆうことだ?主人だそ。」
「お母様とお姉様が、、、」
「これからどうするんだ?」
「お父様とサラリお姉様の元へ行きます。お父様が、お仕事をくれるそうなので、そこから、平民として頑張りたいと思います。」
「あいつも今は平民だな。」
「そうですけど、お父様はイキイキしていました。私も出直したいと思います。」
「そうか。わかった。後のことは、こちらで処理をしておく。心配するな。」
「今までお世話になりました。」
「元気でな。」
「ありがとうございます」
「ナラリ。伯爵を返上するならば、任せたい仕事があるから、借金返済方法はある。変なことだけは考えるな。」
「はい。またお邪魔します。」
元気に帰っていった。
「ただいま」
屋敷に入ってびっくりした。
エントラスには、花が飾ってあったのにない。絵も、、、
「明るすぎない?」
「カーテンもないわ。」
2人は、びっくりした。
「まさか。。私たちのものは?」
アスファルト様の部屋に行くと、、
何もなかった、、、
「どうゆうこと?」
執務室に行くと、鍵がかかっていた。
「大丈夫。私が持っている。」
開けて入ると、執務室のものは、何も触られていなかった。
「アスファルト様。今までありがとうございました。
何もかも未熟なくせにプライドだけが高かった。全て私の責任です。
アスファルト様の物まで、黙って売るなんてあり得ない。あなたは私といるとやっぱりダメよ。幸せになれない。
他の人と結婚するべきよ。あなたは優秀で、こんな家に関わらなかったら、今頃幸せだったのよ。ごめんなさい。
離婚して下さい。」
「離婚のことは、お父さんにも言われたんだよ。
でも、俺たちは2人でいる方が良くないか?俺のこと嫌いか?」
「好き。本当は離れたくない。
でも、、、、、あなたの負担になりたくない。」
「負担にはならないよ。俺はお前のことが好きなんだよ。」
「そんなこと今まで言ってくれなかったのに、、」
抱きしめられた。
「ナラリ。いつも頑張っている君が好きなんだよ。贅沢したいわけじゃない。
平民でも大丈夫だよ。ナラリがいてくれたら、俺はいい。」
「アスファルト様。」
ナラリは泣き始めた。今まで泣いたことがなかったのに、、、
そんな姿を見ると、離したくない気持ちが溢れた。
「2人で平民になってお父さんのところに行こう」
「お父様が、爵位を返したら仕事くれるそうなの。だから、、そこで頑張りたい。サラリお姉様にも学びたいし、姉妹として、仲良くしたい。」
「サラリ様は、許してくれたのか?」
「それはわからないけど、お姉様が、仲良くしたいって言ってくれたの。」
「良かったな。」
2人は、鍵をかけて、他の部屋を見た。
私のドレスも全て売られていた。
食堂に行くと、キラリお姉様とお母様が優雅に食事をしていた。
「お帰り遅かったわね。」
「売ったのですか?」
「私たちの預金口座には、お金がなかったの。だから、あなたたちのものは全て売り捌いたのよ。なんか文句ある?」
「私のものを売るのはまだいいわ。でも、アスファルト様の許可なく売るなんてあり得ない。自分達のものは?」
「売るわけないでしょ。あなたが責任を持たないと。」
「文句あるなら出ていなさいよ。」
「お姉様は、ビスコ様のところに帰りましたか?」
「帰らないわ。私は悪くないもの。」
ナラリは、
「そうですか。わたしたちは、出ていきます。
お母様、今まで育ていただきありがとうございます。
今後、あなた方に会うことはありません。さようなら。」
「行くところなんてないくせに。」
お母様、私に言ってきた。娘と思っていないのね。
「私は私を愛してくれるアスファルト様と一緒に過ごせたら、良いのです。平民になります。」
母と姉は、クスクス。
「平民ですって。貴族のあなたが平民の暮らしなんてできないわ。」
「失礼します。」
「早く出ていきなさい。戻ってこないでね。」
「あなたに出て行けと言われたくありませんが、私が出て行きます。」
職務室にある木箱にいるものを詰めて、馬車に乗せた。
その足で、伯爵を返上する書類を提出しに、王宮へ行った。
「ナラリ。返上するのか、、」
「私では無理です。お父様のようにはなれませんでした。」
「そんなことないぞ。」
「いえ。でも、結果、、無理だったのです。」
「わかった。屋敷も取り押さえになるけど良いのだな。」
「申し訳ありません。私とアスファルトは、あの屋敷から追い出されました。」
「どうゆうことだ?主人だそ。」
「お母様とお姉様が、、、」
「これからどうするんだ?」
「お父様とサラリお姉様の元へ行きます。お父様が、お仕事をくれるそうなので、そこから、平民として頑張りたいと思います。」
「あいつも今は平民だな。」
「そうですけど、お父様はイキイキしていました。私も出直したいと思います。」
「そうか。わかった。後のことは、こちらで処理をしておく。心配するな。」
「今までお世話になりました。」
「元気でな。」
「ありがとうございます」
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