【完結】29国一金持ちの娘達は、幸せを掴めるのでしょうか?

華蓮

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売られる

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「お父様、ハヤト様、サラリお姉様。お世話になりました。私はこれから頑張ります。」


「ナラリ。伯爵を返上するならば、任せたい仕事があるから、借金返済方法はある。変なことだけは考えるな。」

「はい。またお邪魔します。」

元気に帰っていった。





「ただいま」

屋敷に入ってびっくりした。

エントラスには、花が飾ってあったのにない。絵も、、、

「明るすぎない?」

「カーテンもないわ。」
2人は、びっくりした。

「まさか。。私たちのものは?」

アスファルト様の部屋に行くと、、
何もなかった、、、

「どうゆうこと?」

執務室に行くと、鍵がかかっていた。

「大丈夫。私が持っている。」

開けて入ると、執務室のものは、何も触られていなかった。


「アスファルト様。今までありがとうございました。
何もかも未熟なくせにプライドだけが高かった。全て私の責任です。
アスファルト様の物まで、黙って売るなんてあり得ない。あなたは私といるとやっぱりダメよ。幸せになれない。
他の人と結婚するべきよ。あなたは優秀で、こんな家に関わらなかったら、今頃幸せだったのよ。ごめんなさい。

離婚して下さい。」


「離婚のことは、お父さんにも言われたんだよ。
でも、俺たちは2人でいる方が良くないか?俺のこと嫌いか?」

「好き。本当は離れたくない。
でも、、、、、あなたの負担になりたくない。」

「負担にはならないよ。俺はお前のことが好きなんだよ。」

「そんなこと今まで言ってくれなかったのに、、」

抱きしめられた。

「ナラリ。いつも頑張っている君が好きなんだよ。贅沢したいわけじゃない。
平民でも大丈夫だよ。ナラリがいてくれたら、俺はいい。」

「アスファルト様。」

ナラリは泣き始めた。今まで泣いたことがなかったのに、、、
そんな姿を見ると、離したくない気持ちが溢れた。


「2人で平民になってお父さんのところに行こう」

「お父様が、爵位を返したら仕事くれるそうなの。だから、、そこで頑張りたい。サラリお姉様にも学びたいし、姉妹として、仲良くしたい。」

「サラリ様は、許してくれたのか?」

「それはわからないけど、お姉様が、仲良くしたいって言ってくれたの。」

「良かったな。」

2人は、鍵をかけて、他の部屋を見た。

私のドレスも全て売られていた。


食堂に行くと、キラリお姉様とお母様が優雅に食事をしていた。

「お帰り遅かったわね。」

「売ったのですか?」

「私たちの預金口座には、お金がなかったの。だから、あなたたちのものは全て売り捌いたのよ。なんか文句ある?」

「私のものを売るのはまだいいわ。でも、アスファルト様の許可なく売るなんてあり得ない。自分達のものは?」

「売るわけないでしょ。あなたが責任を持たないと。」

「文句あるなら出ていなさいよ。」

「お姉様は、ビスコ様のところに帰りましたか?」

「帰らないわ。私は悪くないもの。」


ナラリは、

「そうですか。わたしたちは、出ていきます。
お母様、今まで育ていただきありがとうございます。
今後、あなた方に会うことはありません。さようなら。」

「行くところなんてないくせに。」
お母様、私に言ってきた。娘と思っていないのね。

「私は私を愛してくれるアスファルト様と一緒に過ごせたら、良いのです。平民になります。」


母と姉は、クスクス。
「平民ですって。貴族のあなたが平民の暮らしなんてできないわ。」



「失礼します。」

「早く出ていきなさい。戻ってこないでね。」

「あなたに出て行けと言われたくありませんが、私が出て行きます。」


職務室にある木箱にいるものを詰めて、馬車に乗せた。

その足で、伯爵を返上する書類を提出しに、王宮へ行った。

「ナラリ。返上するのか、、」

「私では無理です。お父様のようにはなれませんでした。」

「そんなことないぞ。」

「いえ。でも、結果、、無理だったのです。」

「わかった。屋敷も取り押さえになるけど良いのだな。」

「申し訳ありません。私とアスファルトは、あの屋敷から追い出されました。」

「どうゆうことだ?主人だそ。」

「お母様とお姉様が、、、」

「これからどうするんだ?」

「お父様とサラリお姉様の元へ行きます。お父様が、お仕事をくれるそうなので、そこから、平民として頑張りたいと思います。」

「あいつも今は平民だな。」

「そうですけど、お父様はイキイキしていました。私も出直したいと思います。」

「そうか。わかった。後のことは、こちらで処理をしておく。心配するな。」

「今までお世話になりました。」

「元気でな。」

「ありがとうございます」



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