【完結】2愛されない伯爵令嬢が、愛される公爵令嬢へ

第一章

リリアナ

お父様が、いつもと違う声で、

「シャーロット、今から辛い話をする。リュート！」
リュートは、シャーロットの肩を抱き寄せた。

「カイト殿のことは、正直憎いよ。カトリーヌ叔母様が亡くなったのは、
そこにいるハンナのせいだ、カトリーヌが憎くて盗賊に襲わせたのだ、、」

「嘘よそんなことしていない。」つ

「証拠は出てる。」

「嘘、、、お母様、、、まさか伯爵は知っていたの？だから、笑ったの？」

「何を言ってるんだ？俺は知らない。」

「あの時、貴方は、すぐに病院に来なかった。
お母様を見た時、貴方は笑ったのよ！私はあの時の顔を忘れない。
私が、悲しんでいると執事長が、言ったのに、家に帰ってこなかった。その後すぐに二人を連れてきた。」

「いや、そのことは本当に知らない。」

「うそよ。私はそんなこと知らない。」
証拠はあるとハンナは、押さえられた。


「嘘っ。お義姉様のせいよ！私を公爵家に引き取りなさいよ。」



「伯爵が本当に可愛がってる娘とは、血のつながりはあるのかな？」

「「え？」」

「何を、、、」

「カトリーヌを襲ったやつの依頼主は、ハンナではなかった。でもハンナと関係があった男。そう。」

「ハンナ！説明しろ。」

「旦那様、今更、リリアナとあなたは血のつながりもないわよ。可愛がってもらえたから良かった。どこも似てないわよね。シャーロットは、貴方にそっくりだけど、、、」

「嘘っだ。」

「伯爵。あなたは、実の娘より、他人の娘を選んだんだよ。血のつながらない平民の娘を、、、」



「うわわわわっなんてことを。私の娘、シャーロット。。」

シャーロットは、なにも感じなかった。


「ルーセント伯爵様。血のつながりなんて別に関係ありませんよ。
ずっと可愛いって言ってたじゃありませんか？
はっきりと私よりリリアナの方を愛してると言ってましたし、

2人で仲良く寄り添って過ごせばいいじゃありませんか？

私もリオンお母様とは、血のつながりはありませんが、本当の母ですわ。」と笑顔で、言った。

ルーセント伯爵は、絶望した。


平民しか無い。。


「お父様。私どうしたら、、、」

「お前のことなんて知らない。好きにすればいい。」

「そんな、、無理です。」



「お姉様、、、、。お願い。私も公爵家へ、、」



「リリアナ。
修道院に行けば、生活の保障はありますわ。

何より3食ご飯が食べれる。パンもあるし、温かいスープを飲めるわよ
ベットもあるし、毛布も布団もあるわ。大丈夫よ。」


「そんなところで生活できるわけない。」

「大丈夫よ。私の伯爵の生活に比べたら、贅沢よ。」

「リリアナは、知ってるでしょ。私から全てのものを奪い、私が、あの部屋に移った時、笑って居たわね。」

「そんなことは、」

「ねえ？私の食事は、どんなんだった？」

「覚えてるでしょ。」

「ごめんなさい。」

「硬いパン。冷たいスープ。脂まみれの肉。それが一食。それが伯爵での食事よ。学園がある時は、まだ良かったけど、長期休みや祝日は、一食だったもの。大丈夫よ。3食も有れば生きていけるわ。」

「ごめんなさい。」

「私の部屋も知ってるでしょ。掃除道具部屋。
暗くて、寒くて、薄い布団しかなかった。修道院は、温かい部屋よ。冷たい風は入ってこないわ。寝室だから。
掃除道具部屋になんて、寝かされないわ。

それでも寒かったら、丸まって寝たらあったかいよ。
横になるより座って寝た方が体温は奪われないわ。」

「ごめんなさい。」

「大丈夫。朝から晩まで、勉学や執務をしていたら、あっという間に時間は経つわ。リリアナは、まだ学生だから、修道院で、勉強してから、仕事したらいいわ。夜中まで仕事したら、あっという間に寝る時間よ。

夜寝る時間は少ない方がいいわ。座って寝ても、疲れは取れないもの。その分仕事したらいいわ。
大丈夫よ。生きていけるもの。私はずっとそうだったのよ。」


「なぜ私が、、、そんな生活しないといけないの！」

「私は、あなた達にそんな生活をさせられたわ。
なぜ？私がそんな生活をしないといけなかったの？ねえ？おしえてよ。」

「、、、、、」

「ねえ？早く教えて！ただの嫌がらせでしょ。リリアナの暇つぶし。人のものを奪うのが、心地よかったの？はっきり言ってみて、、スッキリするわよ、」

「そーよ。私は、男爵令嬢の娘で、未婚の母の子。
父はいつもいてくれるけど、もっと贅沢な生活をしたかった。
伯爵令嬢として、生きてるあなたが憎くかった。
全てを奪えた時は嬉しかったわ、
婚約者を奪って第二夫人にしたら、もっと気持ちよかったのに。。」

「残念だってわね。第二夫人になんてなるわけないじゃないの
なんであんたの寝た男と共有しないといけないの？気持ち悪い。」



「リリアナ。私と同じだけ経験したらいいわ。いつから、私の部屋を奪ったんだっけ？」

「、、、、」


「去年だっけ？そんなわけないね。あなたが伯爵にきてから、数ヶ月後だったかしら、、」

「ごめんなさい。。」

「謝る必要はないわ。事実は消えない。赤の他人さん。」