アケマエ

翔流(かける)さん

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第1部 下巻

21.ご主人、優しい人…。

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1月3日の午前6時27分だ。僕は起きると空腹を感じ、一階へおりた。ピルクルを一杯と、マンゴー野菜ジュースを一杯グラスに注いで飲み干したあと、ネオレーズンバターロールをもって二階へとあがった。起床した時に、暖房をいれておいた。設定温度は23℃だ。6時30分になった…。
「それで、昨日はどんな夢をみたの?」
「昨日は、あのあと、エッチな夢をみたよ。」
「へぇ。欲求不満なんじゃなないかしら?」
「そうなのかな?」
「どんなエッチな夢だったの?教えて…。」
「どうも、3Pをするっていう夢らしい。女の子が二人でてきたから…。」
「あら、さすがね…。」
「それで、一人の女の子とセックスするんだけれど、もう一人の女の子はその様子を見ているみたいな感じな夢だったよ。」
「うまく射精したのかしら?」
「それが、射精はしなかったんだ…。」
「あら、そう。それじゃ、ますます欲求不満になっちゃうじゃない?」
「ふふふふふふふ。そうなのかもしれないけれども、女の子たちと別れた後、ポケモンタウンみたいな場所にいくんだ。女のこたちは、そこに僕を導くためにきたのかもしれない。別れた場所から、すぐに右がポケモンタウンみたいな場所だったぽいから…。」
「ふぅん。そうなのね…。」
「うん。なんか、三人でいっしょに階段をあがっていくんだ…。射精なしのセックスを終えた後、雨が降ってきて、部屋が雨漏りしているみたいな感じになってたんだよね…。」
「あら、「雨の中の欲情」じゃない。」
「なるほど、今になって、気づいたけれども、でも、射精をしないで、セックスを終えたんだけれども、不思議と、まだやらせてほしいって思っていなくって、どこまでも、彼女たち主導で話が続いていくみたいな感じだったんだ…。」
「へぇ。そうなの。それじゃ、ますます、欲求不満になっちゃうんじゃない?」
「そうかな…。」
「そうよ、きっと。」
「…。」
僕はネオレーズンバターロールをほおばった。
「ところで、今日は何ページ書くのかしら?」
彼女がたずねるので騎士団長殺しを見直すと今日は、18ページ分書けばよいことがわかった…。
「じゃぁ、昨日の続きから教えて…。」
「わかった。おとといのメールのつづきからだね…。」
1月1日の7時38分のメールだ…。

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よく見てみると、女性の上着は紺というより黒い気がした。電車が地下に入ったので、照明が少し変わったのかもしれない。
「同じような黒い色にもいろいろな黒がある。」
僕は思った。
女性の来ている上着は確かに黒っぽいが、若干ではあるが、紺色っぽくもある。
でも、それは、さっきの照明下における、女性のオーラによるものだろうか?
それともヒスイビリリダマのオレンジ色のバッグに目がいきすぎていた、上着の色というよりは、シートの青色と雰囲気が
「何か先入観みたいなものだよ。地上では照明がちがっていたんじゃない?あなたは女性の上着をがんみできていなかっただけ。そういうのって、周辺視野っていうのよ。あなたは周辺視野を使って、女性の上着を見ていた。」
女性は東京駅でおりたのでもういない。
電車は目的地へと着々と向かっていた。

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7時44分のメールだ。

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僕はというと、あのヒスイビリリダマ色のバックの中に女性がどんなアイテムを入れていたのかが気になっていた。
バックの中には何かが入っており、それは、女性にとってきっとやくにたつものなはずだ。
「人のバッグの中身を考えるのは、少しだけあなたの知的好奇心をくすぐるってわけね?」
彼女は言った…。
「うん。でも、あのヒスイビリリダマ色のバッグは、なんていうかよく目立つ色だぜ?」
「あの女性の好みでしょ。」
「うん。なんていうか、少しだけワクワク感のある色だな。」

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7時50分のメールだ…。

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品川駅には別にカラスなんていない。
「あぁら、品川にもどこかにはカラスがいるかもしれないわよ。」
アウォルと誰かが言った…。
カラスにも色々な種類があるのかもしれない。

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「ちなみに、アウォルは、カラスじゃなくて、フクロウっていう意味だぜ?」
「じゃぁ、品川にフクロウがいたってことなのかな?」
「さぁ、それは、よくわからないけれども…。」
「続きはどうなったの?」
「オーケー次のメールだね…。」
次のメールは7時56分のメールだ…。

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品川駅。
電車はやはりすいていた。
今度は女性とすれ違うというようなことはなく、僕は、さっきと同じように、右端の席に座ることができた。
向かいの席には、眼鏡の男性が座っていて、紺色の上着と黒いジーパンを履いているらしかった。
男性は、ブルーシートでできた荷物入れを前に置いている…。
釣竿でも入っているのだろうか…。
男性は、僕に気づいたのか、席を移動した。
それとも、太陽が当たる席は眩しかったからかもしれない。

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続いて、7時59分のメール…。

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やはり、映画を観る前に何かしらの腹ごしらえをしなければならないかもしれない。コンビニで握り飯でも一つ食べてみようか…。僕は思った…。川崎だ。

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8時16分のメール…、

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「映画始め…。」
「「スピーク・ノー・イーブル」だね。」

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10時53分のメール…。

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「それで、このあとどうしよっか?」
「え?モンスターハンターやるんじゃないの?」
「でも、血忌日だから。」
「うぅむ…。」
「あれって、血とか出るゲームじゃない。」
「むぅむ…。」
「とりあえず、BOOK・OFFで本でも探す?」
「うぅむ…。」
「「うぅむ」とか「むぅむ」ばっかりじゃない?」
「そんなこと言ったって…。」
「よし!じゃぁ、BOOK・OFFにいって、攻略本を探そう!」
「…。」

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11時39分のメール…。

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BOOK・OFFにもエルデンリングの攻略本が売っていたので、少し見た。
サイトを見ていたのである程度わかってきたことではあるが、あと、ボスは8体くらいいて、エンディングはCまである選択式らしかった。
さて、どんなエンディングになるのやら…。
僕はそのあと、映画館でチケットを買った。
少しばかりお腹が減ったかもしれないし、トイレにも行きたい気がする…。
トイレ行って、そのあと、パスタでも食べよっかな~。
僕は思った。

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12時19分のメール…。

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五右衛門は結構混んでいた。
「まぁ、少しくらい時間もあるし待つとしましょ。」彼は結構悠長に構えていた。
「そうだな。30分以内に店に入れなかったらやめよう。」
「じゃぁ、12分40分以内に入れるかっちゅうはなしやな…。」
彼が言った…。
「そうだね。30分待っても入れなかったらさすがに待てない。」
「30分以内には入れるんじゃないかなぁ?さすがに。」
「2組待ち」
「自分も入れると3組くらいかなぁ…。」

「なんかメニュー渡されたけどね…。」
「もう決まってんぜ?」
「牡蠣のレディースにカフェオレ。」

「40分になって帰りたい場合はどうするんだろうね。」
「だから、先に聞くべきじゃなかった?何分待ちですか?とか…。」

「まぁ、そうだけど、そんなのお店の人にわかんの?」
「せやけどなぁ…。」

「お店の人もせかすわけにはあかんのちゃう?」
「…。でも、もう決まってるからメニューもちっぱはきついね。」
「後ろの人に回す?」

「後ろの人もメニュー渡されたっぽいよ。」
「じゃぁ、メニューの重さについて考える?」
「持ち方の問題っぽい…。」
「メニューを楽にもつやりかたかぁ。」
「後ろの人の方が賢かった気がする…。」
「メニューがおもい…。」「うそ?」
「手袋だとすべりそうになる。」
「ぬぐか。」
「ようやく。」

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12時23分のメール…。

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あと20分くらいだぞ…。
うーん、10分以内には入れる気はするけど…
なかなかにお腹が減る。
入れた!
結構並んだね。
「13分待ちちゃうん?」
さっきトイレいっといてよかったわ。
牡蠣の亜鉛で…。
あぁ、なるほどぉ。

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12時32分のメール…。

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「あたる!あたる!あたる!」
だったでしょ?
おまじないは…。
「うん。マネー。マネー。マネー。」のことだね。
あら、あの瞑想の時に念じていた念よ。
「…。」
「もっといっぱい念じなければならなかったと思わない?」
「いや。あのくらいの念でちょうどよかったと思うな。」
「あらそう。」
「だいたい、あの場所とあの時間では、三回くらい念じるのが関の山だったっぽいし…。」
「さて、今度は、パスタはいつごろ運ばれるか…。」「…。」
「気づいたようね!あなたは、パスタを注文した時間まではよく覚えていないの。」
「ふぅむ…。」
「12時23分くらいじゃない?」
「でも、あなたは、サラダは食べても、スープは飲まずにとってある。」

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12時46分のメールだ…。

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その三兄弟の名前は「取呂夫、得呂夫、彦」といました。
「取呂夫」は何かが取れるように、「得呂夫」は何かが得れるようにという願いが込められてついた名だといいます。
三男の「彦」は最初、「引朗(ひくろう)」として、何かを引けるようにという願いが込められてつけられるはずでしたが、それだと、なぜ、「ろう」は「呂夫」なのか?という問題が生まれそうなのと、「ひこ」の方が短く、神様っぽいという理由で、「ひこ」と名づけられました。
これが、「三兄弟物語」という、去年見た、「夢」です。
「ふぅん…。」
彼女はつまらなそうに相槌をうった。

**********************************”***

12時55分のメールだ…。

**********************************”***

12時49分になった。
さて、この店から去る時間をそろそろ
「ゆっくりしてくある…。」
だが、中国娘は言った…。「いやあるか?」
「うぅん、そうだけど、」「そんなの魑魅魍魎ある。」
中国娘は言っている。
「俺たちって魑魅魍魎だった?」
僕は思った。
「やぁ、ちがうある。でも、ご主人は空腹になると憑かれやすいある。」
「魑魅魍魎にかぁ…。」
「そうある。」
「今は、満腹時だから魑魅魍魎はいないある。」
「うぅむ。」
「待ってる人はかわいそうとか、余分なことを考えるのをやめるある。それより目の前の人に集中するある。」
中国娘のいうことももっとものようにも思えたが、やっぱり、
「私のこときらいあるか?」
中国娘が聞くので、僕は
「別にきらいではない。」と答えた。
「よかた。いつまで続く?」
と中国娘が聞くので、
「あと、5,6分でどう?」と聞いた。
「よかたよ。100分とかいうとおもてた。ご主人、優しい人…。」
中国娘は僕に感心したらしかった。
というわけで、残り時間は5分を切った。
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