アケマエ

翔流(かける)さん

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第2部 下巻

56.映画泥棒の映像が流れたあとだった。

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6月11日15時40分のメールだ…。

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さてと、
「ではもう一構文。」
花江氏がいうので僕は構文を書くことにした。
僕は男なので今のところ誰の彼女になる気もない。
「ほんとかな?」
花江氏が疑うので、
僕はもうひとつ構文を書いてやることにした。
私は女なので、今のところ誰の彼氏になるつもりもないわ。
これは、まぁ、同じことを言っている気がするけど違うかな?
「なんだか、学問じみてくる…。」
と花江氏が言った。

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15時46分のメールだ…。

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僕が誰のことを彼と書いても誰のことを彼女と書こうともそれは僕の自由だ。僕には言論の自由がある。
こんな風に書くと、誤解されるものかな?
僕は構文を書くが、それは、日本語として、「正解」なのかについては、あまり、僕には、「自信」がないような気もした。
そもそも、日本語には、「日本語」としての「正解」のようなものがあるのだろうか?
「まぁ、通じるならなんでも…。」
誰かが答えた。
「誰かとはひどすぎでしょ!」
「僕には、君が誰かわからない。」
「ほんとはわかっているくせに。」
「おみつ?」

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16時33分のメールだ…、

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音は
ドシレファーミレ
ではなく
レドレミーレド
だったが…。

どうやら、
ドシレファーミレ
で記憶していたらしい。
僕に絶対音感みたいなものは通じないかも…?
ある領域において…。

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22時15分のメールだ…。

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「うーん、なんだかなぁ…。」
「まぁ、気持ちはわかります。」
「まぁ、一応できなくはなかったじゃないですか…。」
「そうなんだけれども…。」
「ねー。」

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22時19分のメールだ…。

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「さぁてあとは花江は帰るところ…。」
あの人ってこんな夜遅くまでやってるのかなぁ…。
「えぇ。やりますとも…。」
花江が答えた。

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「何を?と聞いてみたり…。」
再び花江だ…。
「なんでしょうねぇ…。」花江になってみるか…。
「「インしてみる」じゃありません?」再び花江だ…。
「「インしてみる」か、なんだっけなそれ?」
「やだなぁ僕に言わせる気?」
「ちょっと調べよう。」
「ほっ。」

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22時23分のメールだ…。

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「ホラー映画だった。よくわからない男女が集められて、殺し合いみたいなのをさせられる(?)という筋らしい…。なんか見たことある映画かも…。」
「とりあえず、「インシテミル」?」
「うーん、「殺し合い」はなぁ…。」

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22時38分のメールだ…。

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「さて、帰りはゆっくり「座って」いきますか…。」「了解…。あせって家帰る理由もないですしね…。」「うむ…。」
「明日かぁ…。」
「なんか、やりたいこと」「モンハンでもやる?」
「了解…。」

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22時43分のメールだ…。

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「「モンスターハンター」って気分でもないかもよ?」
「じゃ、どうしますぅ?「ドラクエ」で、やられてみますかぁ?」
「うぅむ…。」

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23時14分のメールだ…。

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「グランドラゴーン無事撃破できたわ…。」
「そりゃおめでとう。」
「じゃぁ、ドラクエ10のオンラインとかやったらいいんじゃないですか?」
「そうだね。」
「でも、そろそろ、ポケ問題もあるし、龍役をやめてもいいのでは?」
「あぁ、かけるの「龍」問題かぁ…。」
「かけるじゃなくて、「かける(翔龍)さん」」
「うーむ…。」
「たしか、グランドラゴーン撃破したら、(龍役)を一旦解除してみるって話だったんじゃなかったでしたっけ…。」
「『龍』役かぁ…。」
「それが、原因で「モトトカゲ」とかがでてきたんじゃありません?」
「うむ。一度、流れる方の「かける(翔流)さん」に戻してみようか…?」
「まぁ、うち帰ってからだな…。」
「了解…。」

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6月12日13時のメールだ…。

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「どうしよっかなぁ…。」「暇ですね…。」
「ありがたいことにね…。」
「えぇっと、ゲームの方はどうなったんですか?」
「今日はそんな気分でもないのかもしれなくて…。」
「総帥はおつかれだ。」
「僕は総帥でもないけどね…。」
「夢は見たのですか?」
「みたようなみてないような…。」
そのとき、「おちゃらかおちゃらかコミュニケーション…♪」
と、小林さんのエンディング曲が脳裏に響いた。
さて…。
僕は、少しばかり、ゆっくりしていいと思えた。
幸いなことに、時間は今のところ、僕の味方にあるようにも思えたからだった。

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15時30分のメールだ…。

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そのあと、ゼノブレイドクロスで、FN調査を終えた僕は、公園でクロネコをなでた。
クロネコはいつもと同じ感じだった。

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15時45分のメールだ…。

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「で、調べものは終わったぁ?」
彼が言った。
「うん。まぁ、ひととおりはね。」
「ひととおりということはまた続く可能性があると?」
公園内を日差しがつつむ。
「あれれ。今日は「あつい」日なのかな?」
「アイス。アイス。」
と彼女は言った。
「うぅむ…。」

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6月13日7時1分のメールだ…。

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「なぁ、今日はついに猫を持ってみたよ…。」
「ふぅん…。持ってみてどうだったよ?」
「うぅむ…。重すぎず軽すぎずしっくりくる…あぁ、これが、猫の重みか…と思ったよ…。」
「猫はあばれなかったかい?」
「おとなしくしていたけれど、ちょっとすると、下りたそうにしていたから、おろしてあげた…。」
「へぇ。やさしいのね。」「うん。あの子は今日はないてくれたんだ…。」
「いつもはなかないのね…。」
「うん。」
そのとき、蟻を足に感じたので、僕は払った。
「結界の話か…。」
「虫が入ってこなくなる結界とかね…。」
「うん…。そういうのも必要そうだしね…。」

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13時24分のメールだ…。

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「ドラクエがめんどくさい?」
「いや、まぁ、そこまではいかないですが。」
「いや、でも君はレベルあげてるのに勇者のレベルはそのままなんておかしい。と思うのも無理はないよ。」
「アンルシアを連れ出せたらいいのに。」
「アンルシアちゃんは特別だから、「王家のダンジョン」でしかレベルをあげられないのよ。」
「なんか、オフラインのときはもっと簡単だったんだよな。確か…。」
「アンルシアちゃんだけのせいにしちゃダメよ。」
「はい。それでレベルを1だけあげて…。」
「1だけではだめよ。」
「もっとですか…?」
「それは自分で考えないと…。」
「3体中一体でも倒せれば可能性はあると思うんですがね…。」
「そんな低い可能性にかけてはだめよ。もっと最低でも勝率7割くらいにもっていかなくっては…。」
「勝率7割…ですか…。」「あなたはアンルシアちゃんのザオリクに甘えているのよ。」
「ふむ…。初手のイオナズンは間違ってないと思うのですが…。」
「ほんと、とんかちねぇ…。」
「初手ベホマラー…。」
誰かが言った。
色々な考え方があるものだ。

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15時38分のメールだ…。

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結局だめだった…。
「いいえ。だめじゃないわ。」
彼女は言った…。
「アンルシアのレベルを1でもあげたんでしょ?」
「…。そういえば、地震があったな…。」
「大きかったか調べてみて…。」
「うん…。」

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15時43分のメールだ…、

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「震度2で、マグニチュードは4.2だそう。
大きいってどのくらいなら大きいのかな?」
「震度5以上がどこかでででてたらよ。」
「…。」
「それで、どうする?」
「アンルシアのレベルは88だが、レベリングにより強くなるかは、未知数って感じがしたな…。」
「ふぅん。まずは、超元気玉の入手方法を調べてみることじゃないかしら?」
「なるほど…。」

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17時7分のメールだ…。

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「アンルシアのレベルが89になったよ。スキルポイントは2もらえたけど、ステータスはあんまりあがらなかったよ…。」
「そう。また、グランゼニアスの試練に挑戦するの?」
「どうしよっかなぁ…。いまのままでは勝てないというような気がするけど…。」
「あら、弱気ね…。」
「うぅむ…。」
「レベリングに元気玉を使うようになったのだから上出来じゃない?元気玉の入手方法は調べた?」
「コンシェルジュからもらえるんじゃなかったっけな?」
「なぁんだ、じゃ、レベリングに関しては、楽勝じゃない?」
「一応、調べてみる…。」

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6月16日12時11分のメールだ…。

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「「リライト」とかすごくない?」
「実は「書きすぎ」でない?」
「時と共に「増える」もの…。」
「「減らす」ことはしないのかな?」
「ひぃいいいい…。」
「怖いことをいうな…。彼女はおびえているだろ?」
「うぅむ…。時代の逆行か…。」
「見事な円環にも思えるが、「やり直し」にすぎなくないか?」
「ちょっとまって…。結局…。」
「そう。そういうこと…。」
「僕は書き終えていない。」
「それでも、くるんだよ。」
「それは「区切り」にすぎない?」
「ひぃ。」
「ほらな。またしても彼女はおびえる。」
「ひぃいいいい…。」
「その問題に取り組むというのかい?」
「わからないな…。」
「ひぃ。」
「そう。その問題は「わからない」という問題なんだ…。」
「うぅむ…。」
「龍を返して幾日かが過ぎたと思うけれど?」
「そんなにポケモンが大事?」
「わからないな…。」
「うん。混乱するのも無理はないと思うよ…。」

「星つなぎのエリオは8/1らしい。」
「そういえば、お父さんは、リロ&スティッチを気にしていたらしいが…。」
「もぅみたし、別にって感じだろ?」
「バンパイア映画は?」
「うぅん。色々なことは「繋がっている」と思うけれど…。」
「青春ゲシュタルト崩壊ってどんな映画なのかな?」
「まぁ、見ればわかるんじゃないかな?」
「あ、こざめちゃんちょっとみたいかも…。」
「パウパトは?」
「まぁ、こどもむけかもな…。」
「カラダ探しはホラーかも…。」
「ゲシュタルト調べよっか?」
「了解…。」

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17時39分のメールだ…。

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「きさらぎ駅はちょっと寝ちゃったよ…。」
「しらない。寝不足じゃない?」
「韓国映画はあんまりかな?」
「よくわからん。」
「コーヒー飲みたい…。」「…。」
「まぁ、ポップコーン食べれたんだからよかったじゃない?」
「うん。よかった。でも」
「うーん。しょうがないなぁ…。」
「…。」
「もうちょっと我慢しようか…。」
「うん。映画終わるまで待ってる…。」
「でも、次の映画もかつかつで入ってるからな…。」「大丈夫。はじめの10分くらいは予告だから…。」
「わかった…。一応、この映画が終わったらだね。」

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17時56分のメールだ…。

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「映画おもしろくない。ゲームしたい…。」
「もぉ。どうしてこの映画にしたぁ?」
「同じのみたいから。」
「そぅか…。」
「この映画はおもしろいのか?」
「うーん。なんかあんまりみれてないかもしれないけど…。」
「すまない。」

「うーん。」
「すまないといっている。のどはかわかないのか?」
「そりゃぁ、まぁ、かわくけど…。」
「ジュースのサイズを間違えたようだな…?」
「うぅむ…。」
「23歳になったらしい。」「一年があっというまだな…。」
「何歳までいくと思う?」「さぁ、30くらいか?」
「まだ大学に通ってるみたいだな…。」
「ふぅん…。」

「ねぇ。好きなことはきもちいことでいいの?」
「あぁ、さっきの映画だね…。」
「うん。気持ちいだけではいけないような気もしなくもないけどね…。」
「そうかなぁ。」
「好きなだけ本能のままにいきればいいと?」
「君ってわりと本能のままに生きてない?」
「うーん。まぁ、そうかもしれないけどね…。」
「なぁに?」
「そうかもしれないけど、本能じゃないところでも結構がんばってるっていうか…。」
「ちゃんとしてそう。」

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19時27分のメールだ…。

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そのあと、無事にアイスカフェオレを飲みほすことができた。
「寝てた…。」
と彼女は言った。
それが、さっきの映画での話なのか、今の話なのか少しだけわからなくって混乱した。

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「それにしても、ホラー映画が多いですね。」
と彼女は言った。
「8番出口」
彼女は、少し気になるみたいだった…。
8番出口がある駅が果たして日本中にどれだけあるだろう?
「新宿とか…」
「池袋とか?」
「しらない。」
彼女は首をふった。
ドールハウスが始まりそうだった。
映画泥棒の映像が流れたあとだった。
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