金ぴか!スピリット

千田 陽斗(せんだ はると)

文字の大きさ
8 / 13

恋バナに花が咲く?

しおりを挟む
 ふえー、今日は休みなのです。
 しかも桜が八分咲きです。
 トモカをともなって桜を見に行くことにしました。
 待ち合わせ場所はネコの像の前。ってなぜかこのまちにはネコの像がふたつあり、勘違いしたわたしたちは別々のネコの像でお互いを待つことに。
 再度連絡を取り合いなんとか合流できました。
 
  桜公園に向かう道すがら、蝶々がひらひら舞い飛んでいます。
 わたしとトモカもスカートをひらひら、歩いていきます。
「ねえ、トモカ?」
「なあに?エアリ」
「春と言えば?」
「桜でんぶ」
「それから?」
「新たまねぎ」
「で?」
「雪が溶けたあとの泥んこ」
「泥んこ?」
「さ、エアリ、泥んこと言えば?」
「ダイチ!」
「きゃははは」
「なに?トモカ、なにがおかしいの?」
「エアリったらダイチのこと好きなの?」
「え?」
「あら」

 そうこうしているうちに二人は桜公園に到着。
 コンビニで買ったちらし寿司を食べながら八分咲きの桜を眺めました。
「乾杯~、じゃない。いただきます」
「トモカ、言っておくけど、ダイチなんかなんとも思ってないわよ。あの泥んこ小僧」
「ふうん」
「ふうんってあんた」
「じゃ、ダイチに彼女が出来ても平気?」
「いや~。平気もなにもあの子供みたいなダイチに彼女なんて早いわよ」
「なにそれ?エアリはダイチのお母さん?」
「んなわきゃないでしょ」
「でもさー。あのサークルだとダイチがいちばんまともじゃない?」
「まあね。ナガレより素直で、安孫子先輩よりフツー、ではあるかもね」
「ほら、エアリ。桜きれいだよ」
「八分咲きだけどね」

 その日はトモカの部屋に泊まりました。
「ね、課題図書読んでる?」
  課題図書とは、アキコ先輩に「読め」と言われた本のことで、後輩たちはそれぞれ"課題図書"を抱えているのです。
 さすが鉄の女二宮アキコ。こうやって後輩に本を読ませて革命戦士に育成しようとしているのですね。
 ちなみにトモカの課題図書は『若き詩人への手紙』
 この本に触発されて詩を書き始めたトモカのマル秘ノートまで見せてもらいました。
 ちなみにわたしの課題図書『読書について』は毒舌がきいていて、ちょっと怖いです。
 それは「本物を見極める目を持て」というメッセージなのだとトモカは示唆してくれました。
「エアリ、一緒にお風呂入っちゃおうよ」
「おう。楽しそう」
「いや~。そっちのが節約になるんですわ」
「がくっ」

 トモカと一緒にお風呂に入って、あとはおやすみ。
 トモカの寝顔をみて、急に気になってきました。
 トモカはダイチのこと、どー思ってるの?
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話

登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

処理中です...