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8◆薬品開発部

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翌日、俺はアマギに連れられて薬品開発部にやってきた。

「はい皆さん、昨日伝えた新人のジゼル君です」

「はじめまして、ジゼルです。不束者ですがよろしくお願い致します」

俺はアマギに促されて開発部の人達に挨拶をする。

「はじめましてジゼル君。僕はモリノだよ。わからないことはなんでも聞いてね」

不健康過ぎて目の隈が酷い痩せ気味な男性モリノ。

この人、だ…大丈夫なんだろうか?

今にも死にそうでちょっと不安を感じる。

「私はジルベルト、貴方を歓迎するわ!」

オネェなセクシー男性ジルベルト。

何かフェロモンっぽいものを感じるけど、気の所為だろうか。

仕草の一つ一つが何故かエロくて直視できない。

「俺はマチルダ。俺達と頑張ろうな!」

俺っ子な女性マチルダ。

太陽のような熱血タイプの気配がプンプンする。

「私はギーラ。ジゼルちゃん、可愛いね……はぁはぁ。どんなパンツ穿いてるの?」

「アンタは黙れクソギーラ」

セクハラ野郎な男性ギーラに、マチルダが凍えるような声で罵倒した。

………まさかいきなりセクハラされるとは思っていなかったよ。



紹介も終わったので、俺はさっそく働くことになった。

薬品開発部は様々な薬品を作る場所で、ポーション類だけでなく他の薬や毒なども作っている。

ちなみに、毒も作る理由は薬の材料になるからだ。

俺はまたポーションを作れるようになって、ちょっと嬉しく思う。

……マスター、俺はまたポーション作れてるよ。



「ジゼル君、この荷物を騎士団に運んでくれるかな?」

「はい!モリノ」

モリノに渡された荷物を持って騎士団に向かうために廊下に出ると、まるで待ち構えるようにリューレンがいた。

……何故いる。

「重そうだな。よし、仕方ないから持ってやろう」

「いえ、結構です」

「遠慮するな」

「いや本当に……ちょっ!?」

リューレンは荷物を持つのかと思いきや、なんと俺ごと抱っこしてしまった。

やめて!?俺のライフを今日も0にする気!?

だが、俺を抱っこすることでちょっとご機嫌になっているリューレンが下ろしてくれるとは思えない。

俺は諦めて、リューレンに抱っこされたまま騎士団に運ばれるのだった。

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