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2◆ジャン視点

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私の可愛いエルヴィス君が、張り切っている。

エルヴィス君は私に片想いしていると思っているけれど、実はそうじゃなかったりする。

だって、私達両想いだからね。

必死に頑張っているエルヴィス君が可愛くって、ついいじめたくなってしまうんだ。

いつも彼の好意を交わしているけれど、本当はいつも嬉しくて堪らないんだよ。



エルヴィス君は、私がドMだと知ってSMという手段で私を惚れさせようと媚薬を使った。

………エルヴィス君は本当に可愛いなぁ。

私の気持ちを伝えたら、エルヴィス君はどれだけ喜ぶだろうね。

でも、エルヴィス君が頑張る姿が可愛いから、私の気持ちをまだ伝えたくないんだ。

エルヴィス君、ごめんね………こんな意地悪な先生で。

こんな意地悪な私を、いつかお仕置きしてね。

その時を楽しみにしているよ。



「えっと、まずは鞭からだってさっきジャン先生が言ってたから………」

鞭を片手に多少躊躇しているエルヴィス君。

私を惚れさせたい気持ちでSMをしようと決めたエルヴィス君だけれど、愛する人を傷つけるということをSじゃない彼が躊躇してしまうのは仕方ないよね。

その躊躇している姿も可愛いよ。

「よ…よし!ジャン先生覚悟!」

ビシィッ!

「あんっ!」

覚悟を決めたエルヴィス君が鞭を思いっきり私に叩きつけ、甘く痺れるような快楽が身体を突き抜ける。

「エルヴィス君……もっと、バシバシこないと……SMらしく…ないですよ………はぁはぁ」

「そう……なの?じゃあ………えい!」

ビシィッ!

「はうん♡」

あまりSMの知識がないらしいエルヴィス君は、私の言葉を疑わずもっと鞭でビシバシと叩き始めた。

ふふ、チョロいところも愛しいね。

ある程度鞭で叩かれた後、一旦エルヴィス君が疲れて休憩になった。

「ジャン先生、ほらお水だよ。の…飲ませるからな!」

エルヴィス君はちょっと照れながら、自分の口に水を含んで口移しで私に水を飲ませてくれる。

水がなくなった後は舌と舌を絡めて、大人のキスを交わしてから唇を離す。

「ジャン先生とキスしちゃった♡」

エルヴィス君は嬉しそうに笑っていた。

ふふ、S宣言はどこへやらだね。

「エルヴィス君、言葉責めとかしないの?」

「………あんまり期待しないでとしか言えない」

「おや、残念」

なんて、冗談だけどね。

期待しないでと言われたのに期待している私は馬鹿なのかもしれない。

だって、私はエルヴィス君に無限の可能性があると思っているからね。

だから、きっと言葉責めもできるようになれるよ。

どれだけ苦手だったとしてもね!
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