9 / 16
9◆ミリアナ
しおりを挟む
前は上手くいっていた。
ミリアナは悔しくてイライラしている。
前とは、もしかしたら平行世界というやつなのかもしれない。
ここと同じ世界観で、存在する人々や学園は同じだった。
だが、前と違うことはいろいろある。
前のギルバートはまともな人だったのに、今のギルバートは何故かドM化していること。
前のライラックはメンタルよわよわだったくせに、今のライラックのメンタルがなんかつよつよになってること。
そして、ミリアナの魅了能力が使用できなくなったことも前との違いだ。
前は魅了で皆を味方にして、ギルバートの心も魅了で射止めて、ライラックを悪役に仕立てあげた。
全ては上手くいっていた。
全ては完璧だった。
なのに………気づけば世界が巻き戻っていて、全部やり直し。
ミリアナは、最初は余裕だった。
また魅了を使って全てを意のままにすればいいと思っていたからだ。
しかし、魅了が使えなくて今は焦っている。
毎回毎回ギルバートに屈辱な目にあわせられ、ちょっと自棄になっていたりもする。
ミリアナは自分はモテると自信があるから、頑なに拒まれるとよりしつこく迫ってしまうタイプなのだ。
………その結果引かれているのだが。
実はミリアナ、転生者である。
前世は男を弄ぶのが趣味で、気に入らない人に冤罪を吹っ掛けて痛い目に合わせるのが大好きだった。
世の中はミリアナを中心に回っていると本気で信じていて、上手くいくのが当たり前なのだ。
だから、上手くいかないことには納得がいかない。
例え前と違っても、どんなに屈辱な目にあっても、必ずギルバートをまた手に入れる。
手に入れたら………ギルバートを屈辱のぶんだけ弄ぶのだ。
前世も今世も変わらないミリアナは、ラスボスも二度見するような悪い顔で微笑んだ。
ミリアナは悔しくてイライラしている。
前とは、もしかしたら平行世界というやつなのかもしれない。
ここと同じ世界観で、存在する人々や学園は同じだった。
だが、前と違うことはいろいろある。
前のギルバートはまともな人だったのに、今のギルバートは何故かドM化していること。
前のライラックはメンタルよわよわだったくせに、今のライラックのメンタルがなんかつよつよになってること。
そして、ミリアナの魅了能力が使用できなくなったことも前との違いだ。
前は魅了で皆を味方にして、ギルバートの心も魅了で射止めて、ライラックを悪役に仕立てあげた。
全ては上手くいっていた。
全ては完璧だった。
なのに………気づけば世界が巻き戻っていて、全部やり直し。
ミリアナは、最初は余裕だった。
また魅了を使って全てを意のままにすればいいと思っていたからだ。
しかし、魅了が使えなくて今は焦っている。
毎回毎回ギルバートに屈辱な目にあわせられ、ちょっと自棄になっていたりもする。
ミリアナは自分はモテると自信があるから、頑なに拒まれるとよりしつこく迫ってしまうタイプなのだ。
………その結果引かれているのだが。
実はミリアナ、転生者である。
前世は男を弄ぶのが趣味で、気に入らない人に冤罪を吹っ掛けて痛い目に合わせるのが大好きだった。
世の中はミリアナを中心に回っていると本気で信じていて、上手くいくのが当たり前なのだ。
だから、上手くいかないことには納得がいかない。
例え前と違っても、どんなに屈辱な目にあっても、必ずギルバートをまた手に入れる。
手に入れたら………ギルバートを屈辱のぶんだけ弄ぶのだ。
前世も今世も変わらないミリアナは、ラスボスも二度見するような悪い顔で微笑んだ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
38
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる