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5◆制裁も決定事項

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ギルマス室に入ったルージュとギュンターとレイモンド。

そんな三人に、ガチムチで強者の貫禄のあるレオナルドは大歓迎を示した。

「レイちゃん!俺の可愛いレイちゃん!会いたかった!」

「数日前にも会ったでしょう」

「冷たいことを言うレイちゃんも俺は大好きだぞ!」

「「!?」」

主にレイモンドが異常に歓迎されていて、なんなら抱きしめて高い高いしてそのままクルクル回るという、まるで親戚の子に会ったかのような歓迎の仕方だった。

ビックリしているルージュとギュンターを他所に、レイモンドとレオナルドは仲良さそうに会話を続ける。

「私はもう成人しているのでやめてください!!」

「レイちゃん、何度も言うが他人行儀をやめないと高い高いをやめないからな~♡」

「わかったからやめてくれ!!」

高い高いをやめてもらったレイモンドはすっかり疲れ果てていたが、二人にレオナルドとの関係を明かした。

「ルージュ、ギュンター、こちら私の叔父のレオナルドです」

「レイちゃんは俺の可愛い可愛い甥っ子なんだ。俺の嫁にしたいぐらい愛してる」

「………寝言は寝てから言え」

「ツンデレレイちゃん可愛いなぁ♡」

「………違うからな?」

レオナルドとレイモンド、名前が似ているのは親戚故だったのだ。

レオナルドは甥っ子のレイモンドをとても可愛がっていて、それもあってレイモンドは冒険者としてこのギルドで活動している。

しかし、二人が親戚関係なのは極一部しか知らないことだ。

レイモンドが余計な厄介な目にあわないように、信頼できる者以外の前では他人のフリをしている。

今回、ルージュとギュンターは信頼できる者だから親戚関係を明かしたのだ。

元仲間は信頼されていなかったから、レイモンドとレオナルドが親戚関係だと知らない。



さて、レイモンドは元仲間にされた殺人未遂事件を話した。

すると、やはりレオナルドは烈火の如く怒りに燃えて、額に青筋がピキピキと現れる。

「俺の可愛いレイちゃんに何やっとんじゃーーーっ!アイツ等許せねぇなぁっ!!」

ギルマス室は防音なので、レオナルドの怒りの叫びは外には漏れていない。

そんな怒りの炎を瞳に宿すレオナルドに、ルージュとギュンターは笑顔で語りかける。

「俺達もうかれポンチ共に報復する気だから、協力しようよ!」

「打倒!うかれポンチ!」

「受かれポンチョデラックスですよ。まぁ、アイツ等がうかれポンチなのは同意だけど」

「あぁ、ギルマスとしてしっかり制裁してやるせ」

報復だけじゃなくて制裁も決定事項の元仲間。

そんな元仲間達は、まだギルドに帰ってきていないそうだ。

受けていた依頼は明日が期限だから、今日か明日には帰ってくるだろう。

さて、どうなることやら………?
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