追放イベントで捨てられた魔族は、出会った変態Sランク冒険者二人組に何故か気に入られて拾われた

11◆お付き合いする

ダンジョンの奥にて、レイモンドは宝箱をみつけた。

レイモンドの特殊スキルに蹴りによるトラップ無効化というのがあるので、宝箱を蹴るとトラップが無効化されて安全にお宝を入手できるのだ。

「便利なスキルだね！」

「罠も女王様の足には屈するのか」

ルージュとギュンターはすごいと感心している。

レイモンドは女王様呼びが気になるが、とりあえず宝箱から手に入れた卑猥な玩具をどうしたらいいのか困ってしまった。

宝箱は何が出るかわからないものだが、まさか大人の玩具が出るとは思っていなくてレイモンドはとても焦る。

だがそんなレイモンドの見た目はやはり反応薄々にみえるのだった。

「レイモンド、ちょっと俺達と一緒に一線超えない？」

「………ナンパのような軽さの誘い文句だな」

突然ルージュとギュンターは全裸になり、レイモンドにじわりじわりと下半身をぶらぶらさせながら近付いてくる。

ダンジョンの奥という逃場なしな上にレイモンドの手には大人の玩具という状況に、二人は興奮してしまったらしい。

レイモンドは、だいぶ二人を気に入っていたので誘いにのることにした。



レイモンドのアンアンという喘ぎ声と淫らな音は、ギュンターが張った結界で周りに聞こえていない。

しかし、ダンジョンから戻ったレイモンドが色っぽいオーラを出していて、二人はギルマスに問い詰められた。

その後二人はギルマスから張り倒されたが、レイモンドを幸せにするならと三人のお付き合いを認める。



ルージュとギュンターは周りの冒険者に、あんな変態でも恋人できるんだという謎の自信を与え、三人は祝福されたのだった。



完

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