悪魔公爵様の光源氏計画!妻予定のおチビちゃんは勇者ちゃんだけど気にしない気にしない!!

ミクリ21 (新)

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2◆侍従、なんだかんだで優しい

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その後、サイモンは子供用の服や玩具をジルベールに用意させた。

その際、ジルベールは念のためにユリアスの身内がいないかを探してみる。

何故なら、もしもユリアスが孤児じゃなかったら、サイモンのしたことは誘拐だからだ。

もしも誘拐になってしまったならば、ユリアスの身内にお金を渡すという方法でユリアスを貰い受けることにするつもりだった。

しかし、やはりと言うべきなのか……ユリアスに身内はいなさそうであった。

サイモンが誘拐犯にならなくてある意味良かったのだが、逆に4歳児が孤児として薄汚れているなんて、物騒な世の中だなとジルベールは思う。

あんなに可愛い子なのに、サイモンが拾わなかったらどうなっていたことか………。

ジルベールはユリアスを想い物憂げにため息を吐く。

………最初にユリアスに対してツンツンしていたのはすっかり忘れているジルベールだった。



だが、ジルベールは不思議に思う。

ユリアスに身内はいなかった。

………いや、ユリアスを知る人すらいなかった。

ユリアスをみたことのある人が一人もみつからないなんて、そんなことあるだろうか?

ジルベールの情報網は国家の機密ですら暴けるほどなのに、ただの子供一人の情報が一つもわからない。

それはとてもおかしなことだったけれど、ジルベールはもうしばらく調べてみようと思った。



執務室にて。

「じりゅべーりゅ!」

「ジルベールですよ」

「うぅ…じりゅ……じりりゅぅ………じりゅべーりゅ!」

「ふふ、もうジルでいいですよ」

「ふにゃ?……じりゅ!」

「ジルベール、あんまり無理をさせるな」

「すみません。面白くてつい」

「おい」

ジルベールは、ユリアスにジルベールと呼ばせようとしている。

しかし、ユリアスは呂律が幼さ故に回らなくて【る】が上手く言えない。

そんなユリアスが可愛いと思うジルベールは、ユリアスの頭を撫でながら笑う。

ユリアスも楽しそうに笑っていて、それをみているサイモンは急に舞い込んだ仕事を熟している。

書類を恨めしく思うが、こればっかりは仕方ない。

サイモンが忙しい間はジルベールがユリアスの面倒をみる。

サイモンはジルベールをユリアスの専属にする気でいるが、しばらくは様子見のつもりだ。

何事にも相性があるからである。
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