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第三王子編
真夜中の刺客
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昼休憩を挟み今日の宿場に着くと、先遣隊として数日前から準備をしていたチームと合流した。
その中にイヴァンとガスパーも含まれていた。
この先、イヴァンは合流して臨時ロイヤルソードとして同行するが、ガスパーはこのままここで指揮を取る。
いわば訪問ルート上各拠点の要だ。
各拠点に人員を残すのは、何かあった時の伝達を早くするためであり、どこかが途切れても繋がるようにでもある。
何で友好訪問でここまでやるのかは不思議だ。
まぁ、友好訪問だからこそ向こうも拠点を残すことをよしとしているのだし、こちらが警戒を緩めていない事を伝える意味もあるのだろう。
「数日ぶりです!サークさん!」
「お~。数日ぶり~。」
イヴァンとは、同室になってからかなり仲良くなった。
ライルさんを気の置けない先輩タイプの友人とするなら、イヴァンはそれの後輩バージョンだ。
年齢的にはちょっと下とはいえさほど変わらないし、部隊に入った歴順なら先輩に当たるのだが、イヴァンが後輩気質なせいで後輩ポジションに居座ってる。
後輩と言ってもリグみたいに甘えて来ないので、ほぼ対等な感じだ。
よくふたりで筋トレしたり馬鹿話をする。
シルクの一件の時は、こいつとこんなに仲良くなるとは思っていなかったので、巡り合わせと言うのは不思議なものだと思う。
「似合ってますよ、制服。」
「嫌みか。本当、動き辛いんだけど、これ……。」
そう言ってからかってくるが、イヴァンもすでにロイヤルソードの制服を着ている。
お互い白さが眩しい……。
「殿下は?」
「今、本家がついて風呂と着替え中。今日はもう部屋から出ない。食事も部屋で取るから。俺らは夜番。」
「なら、夜番までサークさん仮眠してきて下さい。疲れてるでしょ。」
「悪い。そうさせてもらうわ。」
俺は欠伸を噛み殺した。
その前に何か食べないと。
疲れのせいか、何か果物が食べたかった。
「おい、サーク!一応、これ持ってろ。」
いきなりぽんっと丸めた紙で頭を叩かれた。
振り向くと、ガスパーがいつもの仏頂面で立っている。
眼鏡がない顔は久しぶりだ。
「おお!昔のガスパーだ!」
「何だよ?昔のって!?」
「眼鏡だろ?多分。」
「そうそう、眼鏡なしガスパー!久しぶり!」
「いや!眼鏡があろうがなかろうが、俺だから!」
「で?何だよ、これ??」
「持ってりゃいいんだよ。ただの保険だから。」
そう言われて紙を見た。
紙には国境から南の国の都市までの正式ルートと、それ以外の裏道がいくつか記されていた。
裏道にはご丁寧に、馬車不可や馬2列まで、坂ありや奇襲可能場所ありなど、事細かに記入されていた。
「これ……。」
「だから!保険だ!あんま深く考えんな!」
ガスパーはそれだけ言うと、何かブツブツ言いながら去っていった。
イヴァンがにこにこと俺を見ている。
何なんだ??
「素直じゃないですよね~。あいつ。」
「これ、全部調べたのか?」
「ええ。ガスパーの指示で。」
「大変だったな……。」
俺は地図をじっと見た。
ここまで頭を回しているのかと、普通に感心した。
今回は友好訪問だが、これが戦争になるかならないかの話し合いで、それが決別して帰路につく場合、兵から追われながらの撤退になる。
こう言った情報があるとないでは、帰還率が大幅に変わる。
今回役に立たなくても、意味を持つ時が来るかもしれない。
これは今回が友好訪問だからこそうまく調べられた事だ。
「凄いな……。伊達に宰相一族ってんじゃないんだな~。」
「確かにそういう意味もありますけど、今回のは、誰かを少しでも危険から遠ざけたかっただけだと思いますけどね。」
「殿下をだろ?」
「う~ん。そうですね、そう言うことにしておきましょう。」
イヴァンが変な含み笑いをした。
何となくムカつく。
「何なんだよ、それ!?」
「まあまあ、早く休まないと時間がなくなりますよ?サークさん。」
何か言いくるめられて釈然としなかったが、とにかく休んでおかないと、明日の休憩まで休む時がない。
俺はモヤモヤしたまま、仮眠をとりに向かった。
夜中、イヴァンと王子の部屋のドアの両脇に立っていると、ガチャリとドアが空いた。
何事かと思い顔を向ける。
寝間着姿の王子が顔を出した。
俺は開くのとは反対側にいたので、はじめは姿が見えなかった。
「サークはいますか?」
不安そうな声でイヴァンに聞いた。
イヴァンが俺の方を見た。
「ここにおります。殿下。」
俺はドアの前まで行き、声をかけた。
殿下は俺を見て、少しホッとした様子だった。
こんな夜中にどうしたんだろう?
イヴァンと顔を見合わせる。
「いかが致しましたか?」
「その……少しサークと話したいのですか……。」
すがるような目で見つめられ、俺も内心慌てた。
いくらロイヤルシールドとは言え、この時間に特に何かあった訳でもないのに、王子の寝所に入ると言うのは問題がある。
どうしようとイヴァンを見る。
「わかりました。では、隣の部屋にお茶を御用意させます。殿下は何かお羽織りになって、こちらでお待ち下さい。」
イヴァンはいつもの爽やかな笑顔で、さらりと言った。
ナイスだ!イヴァン!!
さすがは代々ロイヤルソード!
この程度の対応はお手のものか~。
俺は感心した。
しかし殿下は食い下がった。
「いえ……お茶は大丈夫です。私は、眠るまでサークに側に居て欲しいのです……。」
おっと~。
丸く収まりそうだったものが蒸し返したぞ!?
俺は慌てた。
「殿下、大変申し上げにくいのですが、殿下はまだ未婚であらせられます。このような時間に個人を寝所に入れることはしてはならないことです。今回の訪問、殿下がお受けになるかは別として、婚姻の申し込みをしたいという王太子のご意向もございます。そのような身の方が、ロイヤルシールドとは言え眠るまで側に置くことは礼儀を欠くことになり得ます。どうかご理解下さい。」
「……どうしてもですか?」
「大変失礼ながら私からも発言させて頂きます、殿下。サークは御存知の通り婚約をしております。婚約者のいる身で、未婚の方の寝所に入ると言うのはその義に反します。どうかご配意下さい。」
俺とイヴァンにそう言われ、王子は悲しそうに俺を見た。
いや本当、すみません……。
そんな顔をされましてもお応えできかねます、王子……。
作り笑顔で固まっている俺をしばらく見つめた後、王子はため息をついた。
「わかりました……。では、お茶を用意して頂けますか?」
俺とイヴァンは視線だけを合わせた。
良かった。ひとまず何とかなった。
俺は気づかれないように、ゆっくり静かにため息をついた。
イヴァンがにこやかに王子に言った。
「承知しました。では、お呼びしますので中でお待ち下さい。」
王子は頷いて部屋の中に戻った。
ガチャリとドアが閉まると、俺は両手で顔を覆って天井を見上げ、イヴァンは胸に手を当てて、カクンと床を見た。
危なかった……。
まさか味方の中に敵が居るとは……。
完全警護体勢だとこういう事も起こるのね!?
予想だにしなかった事件に、俺はぐったりしてしまった。
別れて1日しかたってないけど、ウィルに会いたい。
早くも充電切れです。
顔を覆っていた手の手首に、ラピスラズリが淡く光っている。
俺はそれを逆の手で手首ごと握った。
通りかがった見回りの隊員が、ぐったりした様子の俺たちにぎょっとしていた。
ちょうどいいのでお茶の件の伝言を伝え、メイドさんに用意してもらう。
話って言ってもな~道中でほとんど話せそうな事は話しちゃったし、何を話せば良いだろう……。
静かな夜の警備。
お茶の準備が終わりイヴァンが王子を呼びに行っている間、俺は隣の部屋でカップから登る湯気を眺めながらぼんやりとそんなことを考えていた。
その中にイヴァンとガスパーも含まれていた。
この先、イヴァンは合流して臨時ロイヤルソードとして同行するが、ガスパーはこのままここで指揮を取る。
いわば訪問ルート上各拠点の要だ。
各拠点に人員を残すのは、何かあった時の伝達を早くするためであり、どこかが途切れても繋がるようにでもある。
何で友好訪問でここまでやるのかは不思議だ。
まぁ、友好訪問だからこそ向こうも拠点を残すことをよしとしているのだし、こちらが警戒を緩めていない事を伝える意味もあるのだろう。
「数日ぶりです!サークさん!」
「お~。数日ぶり~。」
イヴァンとは、同室になってからかなり仲良くなった。
ライルさんを気の置けない先輩タイプの友人とするなら、イヴァンはそれの後輩バージョンだ。
年齢的にはちょっと下とはいえさほど変わらないし、部隊に入った歴順なら先輩に当たるのだが、イヴァンが後輩気質なせいで後輩ポジションに居座ってる。
後輩と言ってもリグみたいに甘えて来ないので、ほぼ対等な感じだ。
よくふたりで筋トレしたり馬鹿話をする。
シルクの一件の時は、こいつとこんなに仲良くなるとは思っていなかったので、巡り合わせと言うのは不思議なものだと思う。
「似合ってますよ、制服。」
「嫌みか。本当、動き辛いんだけど、これ……。」
そう言ってからかってくるが、イヴァンもすでにロイヤルソードの制服を着ている。
お互い白さが眩しい……。
「殿下は?」
「今、本家がついて風呂と着替え中。今日はもう部屋から出ない。食事も部屋で取るから。俺らは夜番。」
「なら、夜番までサークさん仮眠してきて下さい。疲れてるでしょ。」
「悪い。そうさせてもらうわ。」
俺は欠伸を噛み殺した。
その前に何か食べないと。
疲れのせいか、何か果物が食べたかった。
「おい、サーク!一応、これ持ってろ。」
いきなりぽんっと丸めた紙で頭を叩かれた。
振り向くと、ガスパーがいつもの仏頂面で立っている。
眼鏡がない顔は久しぶりだ。
「おお!昔のガスパーだ!」
「何だよ?昔のって!?」
「眼鏡だろ?多分。」
「そうそう、眼鏡なしガスパー!久しぶり!」
「いや!眼鏡があろうがなかろうが、俺だから!」
「で?何だよ、これ??」
「持ってりゃいいんだよ。ただの保険だから。」
そう言われて紙を見た。
紙には国境から南の国の都市までの正式ルートと、それ以外の裏道がいくつか記されていた。
裏道にはご丁寧に、馬車不可や馬2列まで、坂ありや奇襲可能場所ありなど、事細かに記入されていた。
「これ……。」
「だから!保険だ!あんま深く考えんな!」
ガスパーはそれだけ言うと、何かブツブツ言いながら去っていった。
イヴァンがにこにこと俺を見ている。
何なんだ??
「素直じゃないですよね~。あいつ。」
「これ、全部調べたのか?」
「ええ。ガスパーの指示で。」
「大変だったな……。」
俺は地図をじっと見た。
ここまで頭を回しているのかと、普通に感心した。
今回は友好訪問だが、これが戦争になるかならないかの話し合いで、それが決別して帰路につく場合、兵から追われながらの撤退になる。
こう言った情報があるとないでは、帰還率が大幅に変わる。
今回役に立たなくても、意味を持つ時が来るかもしれない。
これは今回が友好訪問だからこそうまく調べられた事だ。
「凄いな……。伊達に宰相一族ってんじゃないんだな~。」
「確かにそういう意味もありますけど、今回のは、誰かを少しでも危険から遠ざけたかっただけだと思いますけどね。」
「殿下をだろ?」
「う~ん。そうですね、そう言うことにしておきましょう。」
イヴァンが変な含み笑いをした。
何となくムカつく。
「何なんだよ、それ!?」
「まあまあ、早く休まないと時間がなくなりますよ?サークさん。」
何か言いくるめられて釈然としなかったが、とにかく休んでおかないと、明日の休憩まで休む時がない。
俺はモヤモヤしたまま、仮眠をとりに向かった。
夜中、イヴァンと王子の部屋のドアの両脇に立っていると、ガチャリとドアが空いた。
何事かと思い顔を向ける。
寝間着姿の王子が顔を出した。
俺は開くのとは反対側にいたので、はじめは姿が見えなかった。
「サークはいますか?」
不安そうな声でイヴァンに聞いた。
イヴァンが俺の方を見た。
「ここにおります。殿下。」
俺はドアの前まで行き、声をかけた。
殿下は俺を見て、少しホッとした様子だった。
こんな夜中にどうしたんだろう?
イヴァンと顔を見合わせる。
「いかが致しましたか?」
「その……少しサークと話したいのですか……。」
すがるような目で見つめられ、俺も内心慌てた。
いくらロイヤルシールドとは言え、この時間に特に何かあった訳でもないのに、王子の寝所に入ると言うのは問題がある。
どうしようとイヴァンを見る。
「わかりました。では、隣の部屋にお茶を御用意させます。殿下は何かお羽織りになって、こちらでお待ち下さい。」
イヴァンはいつもの爽やかな笑顔で、さらりと言った。
ナイスだ!イヴァン!!
さすがは代々ロイヤルソード!
この程度の対応はお手のものか~。
俺は感心した。
しかし殿下は食い下がった。
「いえ……お茶は大丈夫です。私は、眠るまでサークに側に居て欲しいのです……。」
おっと~。
丸く収まりそうだったものが蒸し返したぞ!?
俺は慌てた。
「殿下、大変申し上げにくいのですが、殿下はまだ未婚であらせられます。このような時間に個人を寝所に入れることはしてはならないことです。今回の訪問、殿下がお受けになるかは別として、婚姻の申し込みをしたいという王太子のご意向もございます。そのような身の方が、ロイヤルシールドとは言え眠るまで側に置くことは礼儀を欠くことになり得ます。どうかご理解下さい。」
「……どうしてもですか?」
「大変失礼ながら私からも発言させて頂きます、殿下。サークは御存知の通り婚約をしております。婚約者のいる身で、未婚の方の寝所に入ると言うのはその義に反します。どうかご配意下さい。」
俺とイヴァンにそう言われ、王子は悲しそうに俺を見た。
いや本当、すみません……。
そんな顔をされましてもお応えできかねます、王子……。
作り笑顔で固まっている俺をしばらく見つめた後、王子はため息をついた。
「わかりました……。では、お茶を用意して頂けますか?」
俺とイヴァンは視線だけを合わせた。
良かった。ひとまず何とかなった。
俺は気づかれないように、ゆっくり静かにため息をついた。
イヴァンがにこやかに王子に言った。
「承知しました。では、お呼びしますので中でお待ち下さい。」
王子は頷いて部屋の中に戻った。
ガチャリとドアが閉まると、俺は両手で顔を覆って天井を見上げ、イヴァンは胸に手を当てて、カクンと床を見た。
危なかった……。
まさか味方の中に敵が居るとは……。
完全警護体勢だとこういう事も起こるのね!?
予想だにしなかった事件に、俺はぐったりしてしまった。
別れて1日しかたってないけど、ウィルに会いたい。
早くも充電切れです。
顔を覆っていた手の手首に、ラピスラズリが淡く光っている。
俺はそれを逆の手で手首ごと握った。
通りかがった見回りの隊員が、ぐったりした様子の俺たちにぎょっとしていた。
ちょうどいいのでお茶の件の伝言を伝え、メイドさんに用意してもらう。
話って言ってもな~道中でほとんど話せそうな事は話しちゃったし、何を話せば良いだろう……。
静かな夜の警備。
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