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第八章①「疑惑と逃亡編」
深淵から護る者
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あれが壁から出てきた時は正直、どうなるかと思ったが何とかなりそうだ。
とにかくこちらの攻撃は効く。
ならば動かなくなるまで押し通せばいい。
「おっとっ!!」
鞭のような尾骨が襲い掛かってきたので慌てて避ける。
師匠も思わず解していた公式を駄目にした。
でかくて的が大きいのはいいが、一度の動作にパワーがありすぎて魔術師だと少し押されてしまう。
ただ暴れられただけで、こっちは身動きが効かなくなってしまうところがある。
「サークっ!!さっさと動きを止めてちょうだいよっ!!」
「わかってます!ちょっと待って下さいっ!!」
一度倒れて危機感を感じたのか、俺が足元に近寄らないようにじたばた暴れているのだ。
この巨体が暴れるのだ、本当に質が悪い。
狭い場所で思うように動けない事もかえって動きを不規則にさせ、ドラゴンゾンビの行動パターンが読めない。
狭い場所である事がこちらに有利な条件になるかと思ったがそうでもなかった。
暴れる度に床も壁も天井も崩れてきてどうしようもない。
その上、魔術で火の玉をたくさんランダムに飛ばしてくる。
俺はどうにか近寄ろうと動きを観察していて、何か変な気がした。
何だろう??混乱してるのか??
ドラゴンゾンビはとにかく暴れている。
そんなに暴れたら、いずれ部屋が崩壊して自分だって押し潰されてしまうのに、そんな事は頭にないようだ。
おかしいな?地竜は比較的思慮深く頭のいいドラゴンだったと言われていたはずだ。
まぁ、既にゾンビなのだから思慮深いも糞もないのだが。
何だろう?何か引っ掛かる。
「……こいつって……倒すのが正解なのか??」
急にふと、そんな疑問が浮かんだ。
襲ってきたから思わず攻撃したけど、本当にそれで良いのか??
「……師匠っ!!俺が注意を引くので!!あの祭壇に何が書いてあったか見てきて下さいっ!!」
「えええぇっ!?何でっ!?」
「こいつを倒すことが正解なのかどうか確認したいんですっ!!」
俺にそう言われ、師匠もはっとしたようだ。
無言で俺に頷いて見せる。
ならばドラゴンゾンビを祭壇から遠ざけないと……。
とにかくパニックを落ち着けよう。
これでは気を引こうにも引けない。
「師匠っ!!フラッシュ使うのでガードして下さいっ!!」
ゾンビに効果があるかはわからなかったが、混乱を解くにはこれが1番手っ取り早い。
俺は自分の目にガードを入れ、壁や柱を蹴りながら何とかゾンビの顔に近づいた。
片手をかざし、閃光を放つ。
部屋の中が一瞬、光で真っ白になった。
床に着地して様子を伺う。
数秒の空白の後、ドラゴンゾンビはキョロキョロと辺りを見渡した。
うん、目玉はないが、目は見えているんだな。
お陰で混乱は解けたようだ。
「お~い!!ゾンビさ~ん!!」
呼び掛けると、少しキョトンとした様子で俺を見る。
そしてはたと我に返った様で雄叫びを上げた。
ゾンビの視界と意識に入った俺は、祭壇とは反対側、入ってきたドアの方に走り出す。
ドラゴンゾンビは目論み通り、どすどすと俺を追いかけてドアの方にやって来た。
ゾンビの足の隙間から奥を見ると、師匠が壊れた祭壇を確認している。
壊れているせいかまたは文字が難解なのか、少し手間取っているようだ。
ならば仕方ない。
解読が終わるまで、頑張ってドラゴンゾンビさんのお相手をしなければ。
攻撃していいのやらわからなかったので、俺は睡眠の魔術を展開し、さらに花の香りを流した。
ゾンビだから睡眠が効くかわからなかったが、なんとなく大人しくなってプシュープシューと鼻を鳴らして花の匂いを嗅いでいる。
俺はそれを続けながら思い出していた。
古い壁画から解読された竜の伝承。
風の竜は翼をもち、自由と友愛を抱く。
水の竜は水中を泳ぎ、正義と力を愛する。
火の竜は実態を示さず眠りにつき、知恵と破滅のバランスをとる。
地の竜は大地に根付き、慈悲と命を育む。
その子らも、また近しい性質を持つ。
古代文字だから解釈は他にもある。
それによって意味はかなり違ってくるが、俺はこの解釈が好きだ。
だから覚えていたともいうが、だとするならば、地竜は慈悲と命を育む性質がある事になる。
はじめは子らというのがはっきりと確定できなかったが、もし海の王の子ども達が海竜だと言うならば、地竜は地の王の子どもという事になる。
「サーク!!倒したら駄目よっ!!」
師匠が突然叫んだ。
俺もゾンビも思わずそちらに顔を向ける。
どうやら解読できたようだ。
「嘘でしょ!?こんな事……。信じられない……。」
師匠は戦闘中なのも忘れて夢中でそれを読んでいる。
解読はできたが、完璧ではないようだ。
ただ倒したら不味いので、早めに教えてくれたらしい。
核心を読み解こうと、師匠は祭壇を魔術で復元してへばりついている。
「ちょっとちょっとちょっとっ!!師匠!?ならゾンビさんどうすればいいんですか!?」
師匠の大声にうつらうつらした状態から目覚め、ドラゴンゾンビは不機嫌に鼻を鳴らしている。
心地よい微睡みから叩き起こした師匠に今にも襲いかかりそうだ。
「とにかく倒さないで!!それが冥界の穴から何かが出てこないように守ってるのっ!!倒したら冥界の道が開いちゃうわっ!!」
「は??……はあぁ!?冥界の道って何ですか!?」
「とにかく倒さないで!!しばらく相手してあげてっ!!」
師匠は祭壇にくっついて他の事が目に入らない。
あ、うん。研究者特有と言うか、マニア特有の夢中になったら他の外が1㎜も入ってこない状態だ。
俺は仕方なく、ゾンビの気を引くために魔術でたくさんの鳥の幻覚を生み出して羽ばたかせた。
何かもうこうなると魔術というかマジックだな。
さあさあ、どんどん鳩が出ますよ~。
ドラゴンゾンビははじめは気にしていなかったか、だんだん目で追うようになり、やがて嬉しいのか鼻をプシュープシューと鳴らして尻尾で床を叩いた。
何だろう?犬っぽいような猫っぽいような……??
ゾンビだけど何か可愛い……。
俺は鳥の幻覚を維持しながらまた花の香りを流した。
少しずつだがドラゴンゾンビの興奮が治まり、穏やかになってきた気がする。
「……どうしよう…無理だ……!」
「師匠?」
「こう書いてあるの!この子がもしドラゴンゾンビになって目覚めたら、浄化してそれまでに貯まってしまった何かを払ってくれって!!そうしたらまたこの子は冥界の穴を守る為に眠るって書いてあるのっ!!でもアタシ達、魔術師であって魔法師じゃないわ!多少の浄化はできるけど!ドラゴンゾンビを浄化なんて出来ないわっ!!」
なるほど……何となく見えてきた。
どうやらこの遺跡は、その冥界の穴だか何だかを塞いで守る為のもののようだ。
そしてこのドラゴンゾンビもとい地竜は、身を呈してその穴から何かが出てこないように守っていて、その過程で何かに汚染された為に今はゾンビになっているのだろう。
まさに慈悲と命を育むものだ。
その身を犠牲にして、地上の命を守っている。
死神(トート)が地上に出てきてしまわないように……。
「お前……優しくていい奴なんだな……。ごめんな?攻撃しちゃって……。」
何だか悲しくなった。
本当ならここに来れるのは、優れた魔法師を含んだパーティーだけだろう。
魔術師だけの俺と師匠のパーティーが来るなんて、設計者は思っても見なかっただろう。
「ごめんな?何にもしてやれなくて……。」
本当ならこれでビショップに浄化してもらえたはずなのだ。
なのに来たのが、浄化の出来ない魔術師の俺と師匠なのだ。
居たたまれないし申し訳ない。
ドラゴンゾンビは興奮が治まり穏やかになった事で、思考も一時的かもしれないが正常に戻ったようだ。
体を屈め、俺に頭蓋骨を押し付けてくる。
ヴィオールが良くやる甘える仕草だ。
泣けてくるなぁと思う。
ぽんぽんその鼻面を撫でて抱き締める。
確かに俺じゃゾンビ化を浄化してやることは出来ない。
でもせめて何かしてやりたかった。
何でそうしたのかはわからない。
俺は頭蓋骨の鼻部分を掻いてやり、小刀を使って自分の掌を切りつけた。
血の流れるその手で、鼻面にそっと触った。
「!!!??」
その瞬間、何かが何かに反応したように光が放たれ、俺の血が霧状になって鼻の所からドラゴンゾンビの全身に広がって行った。
我に返り、まずいっ!!と思ったが間に合わなかった。
俺の魔力と生命力と一緒に血はかなり持っていかれ、目の前が白んで何も見えなくなる。
限界以上に血の魔術を使った時と同じ状態だ。
「サークちゃんっ!!」
師匠の叫び声が遠くで聞こえた。
ああ、ちゃん付けに戻ってら、なんて思った。
その後はいつも通りだ。
何も聞こえなかったし何もわからなくなった。
ぶっ倒れたんだ、と、消える意識の中で思っていた。
とにかくこちらの攻撃は効く。
ならば動かなくなるまで押し通せばいい。
「おっとっ!!」
鞭のような尾骨が襲い掛かってきたので慌てて避ける。
師匠も思わず解していた公式を駄目にした。
でかくて的が大きいのはいいが、一度の動作にパワーがありすぎて魔術師だと少し押されてしまう。
ただ暴れられただけで、こっちは身動きが効かなくなってしまうところがある。
「サークっ!!さっさと動きを止めてちょうだいよっ!!」
「わかってます!ちょっと待って下さいっ!!」
一度倒れて危機感を感じたのか、俺が足元に近寄らないようにじたばた暴れているのだ。
この巨体が暴れるのだ、本当に質が悪い。
狭い場所で思うように動けない事もかえって動きを不規則にさせ、ドラゴンゾンビの行動パターンが読めない。
狭い場所である事がこちらに有利な条件になるかと思ったがそうでもなかった。
暴れる度に床も壁も天井も崩れてきてどうしようもない。
その上、魔術で火の玉をたくさんランダムに飛ばしてくる。
俺はどうにか近寄ろうと動きを観察していて、何か変な気がした。
何だろう??混乱してるのか??
ドラゴンゾンビはとにかく暴れている。
そんなに暴れたら、いずれ部屋が崩壊して自分だって押し潰されてしまうのに、そんな事は頭にないようだ。
おかしいな?地竜は比較的思慮深く頭のいいドラゴンだったと言われていたはずだ。
まぁ、既にゾンビなのだから思慮深いも糞もないのだが。
何だろう?何か引っ掛かる。
「……こいつって……倒すのが正解なのか??」
急にふと、そんな疑問が浮かんだ。
襲ってきたから思わず攻撃したけど、本当にそれで良いのか??
「……師匠っ!!俺が注意を引くので!!あの祭壇に何が書いてあったか見てきて下さいっ!!」
「えええぇっ!?何でっ!?」
「こいつを倒すことが正解なのかどうか確認したいんですっ!!」
俺にそう言われ、師匠もはっとしたようだ。
無言で俺に頷いて見せる。
ならばドラゴンゾンビを祭壇から遠ざけないと……。
とにかくパニックを落ち着けよう。
これでは気を引こうにも引けない。
「師匠っ!!フラッシュ使うのでガードして下さいっ!!」
ゾンビに効果があるかはわからなかったが、混乱を解くにはこれが1番手っ取り早い。
俺は自分の目にガードを入れ、壁や柱を蹴りながら何とかゾンビの顔に近づいた。
片手をかざし、閃光を放つ。
部屋の中が一瞬、光で真っ白になった。
床に着地して様子を伺う。
数秒の空白の後、ドラゴンゾンビはキョロキョロと辺りを見渡した。
うん、目玉はないが、目は見えているんだな。
お陰で混乱は解けたようだ。
「お~い!!ゾンビさ~ん!!」
呼び掛けると、少しキョトンとした様子で俺を見る。
そしてはたと我に返った様で雄叫びを上げた。
ゾンビの視界と意識に入った俺は、祭壇とは反対側、入ってきたドアの方に走り出す。
ドラゴンゾンビは目論み通り、どすどすと俺を追いかけてドアの方にやって来た。
ゾンビの足の隙間から奥を見ると、師匠が壊れた祭壇を確認している。
壊れているせいかまたは文字が難解なのか、少し手間取っているようだ。
ならば仕方ない。
解読が終わるまで、頑張ってドラゴンゾンビさんのお相手をしなければ。
攻撃していいのやらわからなかったので、俺は睡眠の魔術を展開し、さらに花の香りを流した。
ゾンビだから睡眠が効くかわからなかったが、なんとなく大人しくなってプシュープシューと鼻を鳴らして花の匂いを嗅いでいる。
俺はそれを続けながら思い出していた。
古い壁画から解読された竜の伝承。
風の竜は翼をもち、自由と友愛を抱く。
水の竜は水中を泳ぎ、正義と力を愛する。
火の竜は実態を示さず眠りにつき、知恵と破滅のバランスをとる。
地の竜は大地に根付き、慈悲と命を育む。
その子らも、また近しい性質を持つ。
古代文字だから解釈は他にもある。
それによって意味はかなり違ってくるが、俺はこの解釈が好きだ。
だから覚えていたともいうが、だとするならば、地竜は慈悲と命を育む性質がある事になる。
はじめは子らというのがはっきりと確定できなかったが、もし海の王の子ども達が海竜だと言うならば、地竜は地の王の子どもという事になる。
「サーク!!倒したら駄目よっ!!」
師匠が突然叫んだ。
俺もゾンビも思わずそちらに顔を向ける。
どうやら解読できたようだ。
「嘘でしょ!?こんな事……。信じられない……。」
師匠は戦闘中なのも忘れて夢中でそれを読んでいる。
解読はできたが、完璧ではないようだ。
ただ倒したら不味いので、早めに教えてくれたらしい。
核心を読み解こうと、師匠は祭壇を魔術で復元してへばりついている。
「ちょっとちょっとちょっとっ!!師匠!?ならゾンビさんどうすればいいんですか!?」
師匠の大声にうつらうつらした状態から目覚め、ドラゴンゾンビは不機嫌に鼻を鳴らしている。
心地よい微睡みから叩き起こした師匠に今にも襲いかかりそうだ。
「とにかく倒さないで!!それが冥界の穴から何かが出てこないように守ってるのっ!!倒したら冥界の道が開いちゃうわっ!!」
「は??……はあぁ!?冥界の道って何ですか!?」
「とにかく倒さないで!!しばらく相手してあげてっ!!」
師匠は祭壇にくっついて他の事が目に入らない。
あ、うん。研究者特有と言うか、マニア特有の夢中になったら他の外が1㎜も入ってこない状態だ。
俺は仕方なく、ゾンビの気を引くために魔術でたくさんの鳥の幻覚を生み出して羽ばたかせた。
何かもうこうなると魔術というかマジックだな。
さあさあ、どんどん鳩が出ますよ~。
ドラゴンゾンビははじめは気にしていなかったか、だんだん目で追うようになり、やがて嬉しいのか鼻をプシュープシューと鳴らして尻尾で床を叩いた。
何だろう?犬っぽいような猫っぽいような……??
ゾンビだけど何か可愛い……。
俺は鳥の幻覚を維持しながらまた花の香りを流した。
少しずつだがドラゴンゾンビの興奮が治まり、穏やかになってきた気がする。
「……どうしよう…無理だ……!」
「師匠?」
「こう書いてあるの!この子がもしドラゴンゾンビになって目覚めたら、浄化してそれまでに貯まってしまった何かを払ってくれって!!そうしたらまたこの子は冥界の穴を守る為に眠るって書いてあるのっ!!でもアタシ達、魔術師であって魔法師じゃないわ!多少の浄化はできるけど!ドラゴンゾンビを浄化なんて出来ないわっ!!」
なるほど……何となく見えてきた。
どうやらこの遺跡は、その冥界の穴だか何だかを塞いで守る為のもののようだ。
そしてこのドラゴンゾンビもとい地竜は、身を呈してその穴から何かが出てこないように守っていて、その過程で何かに汚染された為に今はゾンビになっているのだろう。
まさに慈悲と命を育むものだ。
その身を犠牲にして、地上の命を守っている。
死神(トート)が地上に出てきてしまわないように……。
「お前……優しくていい奴なんだな……。ごめんな?攻撃しちゃって……。」
何だか悲しくなった。
本当ならここに来れるのは、優れた魔法師を含んだパーティーだけだろう。
魔術師だけの俺と師匠のパーティーが来るなんて、設計者は思っても見なかっただろう。
「ごめんな?何にもしてやれなくて……。」
本当ならこれでビショップに浄化してもらえたはずなのだ。
なのに来たのが、浄化の出来ない魔術師の俺と師匠なのだ。
居たたまれないし申し訳ない。
ドラゴンゾンビは興奮が治まり穏やかになった事で、思考も一時的かもしれないが正常に戻ったようだ。
体を屈め、俺に頭蓋骨を押し付けてくる。
ヴィオールが良くやる甘える仕草だ。
泣けてくるなぁと思う。
ぽんぽんその鼻面を撫でて抱き締める。
確かに俺じゃゾンビ化を浄化してやることは出来ない。
でもせめて何かしてやりたかった。
何でそうしたのかはわからない。
俺は頭蓋骨の鼻部分を掻いてやり、小刀を使って自分の掌を切りつけた。
血の流れるその手で、鼻面にそっと触った。
「!!!??」
その瞬間、何かが何かに反応したように光が放たれ、俺の血が霧状になって鼻の所からドラゴンゾンビの全身に広がって行った。
我に返り、まずいっ!!と思ったが間に合わなかった。
俺の魔力と生命力と一緒に血はかなり持っていかれ、目の前が白んで何も見えなくなる。
限界以上に血の魔術を使った時と同じ状態だ。
「サークちゃんっ!!」
師匠の叫び声が遠くで聞こえた。
ああ、ちゃん付けに戻ってら、なんて思った。
その後はいつも通りだ。
何も聞こえなかったし何もわからなくなった。
ぶっ倒れたんだ、と、消える意識の中で思っていた。
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