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第八章①「疑惑と逃亡編」
太古の血
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俺達はそれから、今度どういった方向性で動いて行くかを話し合った。
正直、もう俺が冤罪で追われている事なんかどうでも良くなっていた。
ただ、南の国に俺を引き渡すと言うのは避けなければならない事なので絡んではいるのだが。
「とりあえず、アタシがいったん臨時的に王宮魔術師総括に戻って行ってくるわ。ちょっとアイツら〆てやらないと気がすまないし。だいたい、サークちゃんに代替わりしたんだから、言われなくてもサークちゃんを守りなさいよ!アイツら!」
「でも師匠、彼らも王宮に雇われてるしがないサラリーマンですよ。あんまり王宮と魔術本部の板挟みにしたら可哀想ですよ。」
「まぁそうなんだけど……。」
鼻息荒く息巻いてる師匠に俺は言った。
魔術師として仕事ができると言っても、ピンで活躍できる人間なんて、ほんのごく僅かだ。
他はどこかに雇われて生活しているのだ。
魔術師はまだそれでも引く手数多だからいざとなったら雇い主を変えられるが、魔術兵ぐらいじゃそんな事も言ってられない。
皆、生きる為に家族を養う為に、働かないといけないからね。
その辺は汲んでやって欲しい。
俺に言われて、師匠は少しシュンとした。
俺の為を思ってくれたのは嬉しいが、その為に殆ど関わりのない宮廷魔術師達がとばっちりを受けたら申し訳ない。
「俺、殿下の事があったから、総括の仕事殆どしてなかったし。顔合わせたのだって数回だし。彼らだって生活があるんですから、責めないでやって下さい。」
「……わかったわよ。」
「でも、ありがとうございます。俺のせいで、皆、不安だと思います。師匠が王宮に行ってくれれば、きっと彼らも安心できます。それに俺もとても心強いです。」
俺の言葉に、師匠は少し照れ臭そうに笑った。
彼らとは一度代替わりの挨拶をして、その後数回、部屋に顔を出したくらいだ。
殆ど知らないヤツの為に、自分の生活をかけてまで危ない橋を渡る奴なんかいない。
当たり前の事だ。
それを怒られたら、はっきり言って理不尽極まりない。
仮にも総括を引き受けたんだ。
俺が追われる事で彼らの立場も不安定だろう。
こう言う時こそ、魔術本部が魔術師を守らないと。
俺がその旨を伝えると、皆がびっくりした顔をした。
「え……俺、変な事、言いました??」
「いや……うん。」
「そうだな、ワシらは自分達の事ばかり考えていたやもしれん……。」
「そうね、こう言う時だからこそ、私達が彼らを守らなければいけないわね。」
何故か場がしんみりしてしまった。
俺は困って師匠を見つめた。
師匠はとても自慢げにニッと笑った。
「皆、ちょっとびっくりしたのよ。サークちゃんは立派な王宮魔術師総括だって。流石はアタシの弟子!アタシの選んだ後継者よっ!その心意気、ちゃんとアタシが伝えてくるわ!」
師匠はさっきとは別の意味で鼻息を荒くしていた。
……師匠、有り難いけど、男前過ぎてメイクと合ってなくて怖いです…。
会議が終わり、サークがこれから南の国国に乗り込むと言って去った後、魔術本部の重鎮達は暫くその場から動かなかった。
ただ黙し、それぞれ考えていた。
口火を切ったのはフレデリカだった。
「……すみません。あの子の気持ちも考えず、力み過ぎました。」
ふう、と大きなため息をつく。
それに皆が首を振った。
「いや、フレデリカが悪い訳じゃないさ。」
「そう……私達も少し、軽く考えていたのかもしれない……。」
重い静寂が落ちる。
誰もが心に迷いを持っていた。
それは仕方のない事だった。
「あの時、議長が瞬時に対応して下さらなかったらと思うと……。久しぶりに死を意識しました……。」
「何たまたま、さっき使って杖が手元にあっただけじゃよ。それが巡りだったのじゃろ。」
ナーバル議長はただ静かにそう言って、自分の杖をローブの裾から出した。
その杖は破損していた。
「すみません、私があの子を鍛えたばかりに……。」
ロナンドが唇を噛み締めてそう言った。
あの子は鍛えるべきじゃなかった、そんな風にさえ思った。
あのまま、できるならいいやとサボらせて普通より少し優れた魔術師のままにしておけば、あの子は目覚める事なく平凡に暮せたかもしれない。
「確に、あの子は鍛錬を積んだ事で、本来の血の力に目覚めてしまったんだろうな……。」
「でも、サーク自身はその事に気づいてないわ。」
「その方が良いとも言うし、良くないとも言える。」
「むしろその力を持っていて、どうして今まで誰もその存在に気づかず、平穏に生活できていたのか……。あそこまでの力なら、もっと前に破局を迎えていてもおかしくないはずだ。」
「今更ながら、あの子は竜の血の呪いよりも、海の王を身に宿す王子よりも、ずっと危うい存在なのかもしれない……。」
重いため息が円卓を包んだ。
血の魔術を使う青年。
古代の魔術の再来の様な彼の登場に、誰もが胸を踊らせた。
そして会ってみれば、多少、擦れた所はあるが、穏やかで優しく、何より放って置けない雰囲気の素直な青年だった。
久しぶりに魔術本部への居住が許された、新しい仲間。
ハウスパートナーが2人もつくという不思議な点はあったが、他は変わらない、まだ未熟な将来が楽しみな若者だった。
ここや様々な場所で知識と経験を積み重ね、気持ちが良いほどどんどん成長して行った。
それは力だけでなく、人間的にも。
皆にとって、可愛くて仕方のない自慢の若き魔術師だったのだ。
「私達は、血の魔術を知らなすぎた。」
「あまりにも昔の力だ。」
「太古の、竜が、精霊が、人と深く交わっていた時の元素魔術だ。魔術の始まりの謎が解けるとワクワクしたが、ワシらごときが触れて良いものではなかったのかもしれないな。」
「私達の魔術は、大元たる根源が薄まって今日残っているに過ぎない。」
「大元の力の強さを、今更、わかった。」
「あの子の力はその根源に近い。」
「あの子の血の魔術は、我々が認識していた「血の契約によって」魔術を使っているものじゃない。」
「ああ、もしそうなら契約した精霊がいるし、その精霊に準じた魔術しか強くは使えないはずだ。」
「あの子のものはそれとは違う。血、そのものに力がある。」
「まるで伝承の竜の血のようにな……。」
「大魔法師、寡黙なるエアーデによれば、それは竜かそれと同等な高位精霊との間に生まれた子だ。」
「祝福を受けたんじゃない。そのものの子だ。」
「何の力を受け継いで生まれた子なのかはわからないが、精霊だとしても竜と同等の何かだ……。」
「ああ。あの時、わしゃ見た事はないが、もしも竜を目の前にしたら、こんな感じだろうと思ったよ……。」
誰もが迷っていた。
サークは好きだ。
とても可愛い。
とても大切な、我が子の様な存在だ。
だが見てしまったのだ。
かの者が、本来、どう言う存在なのかを……。
「今更、あの子を封印するなんて、私にはできないよ……。」
「俺にも無理だ。情が移りすぎてる。……第一、差が大きすぎる。封印しようにも、俺達ではできないだろう。」
誰にも何の結論も出す事ができず、俯く事しかできなかった。
「ずっと、皆の話を聞いていたのじゃが……それは何か大事な事なのかぇ??」
重い空気が漂う中、その言葉はぽんと円卓に投げられた。
皆が驚いて顔を上げ、声を発した人物を見た。
それはナーバルだった。
「それは何か、大事な事なのかぇ??」
キョトンとした面持ちで、ナーバルはもう一度言った。
他の者は意味がわからず、困惑気味に顔を見合わせる。
「ナーバル議長、お言葉ですが……。」
「なぁ、ブラハム?ワシらはあの子の何を知っている??」
「え??」
「ワシらが知っているあの子は、ちょっと擦れとって、少し間が抜けたところもある、気立てのいい優しい子だ。食べるのも大好きだ。見たかぇ?さっき美味しそうにラーメンを食べとった。そりゃもう見事にのぅ~。そしてこうと決めたら少しばかり頑固者だ。」
ナーバルの言葉に、皆がプッと吹き出した。
その顔にうんうんと頷く。
「無鉄砲なとこもあるが、いつだって人を気遣ってやれる優しさがあの子にはある。今だってそうじゃ。ワシらは誰一人、宮廷魔術師達の生活など気にしてやれてなかった。だがあの子は、さも当然の事としてそれを話した。」
その言葉には反省する所しかないと、場に苦笑が漏れた。
思い沈黙に包まれていた円卓は、今は違う空気に満ちていた。
「確にワシらとあの子は素質的に大きく異なっているようじゃ……。だが、それは何か大事な事なのかぇ?あの子が何者であろうと、あの子は、わしの大好きな可愛いサークじゃよ。」
のんびりとナーバルはそう言った。
それは皆の心にゆっくり染み込んでいった。
正直、もう俺が冤罪で追われている事なんかどうでも良くなっていた。
ただ、南の国に俺を引き渡すと言うのは避けなければならない事なので絡んではいるのだが。
「とりあえず、アタシがいったん臨時的に王宮魔術師総括に戻って行ってくるわ。ちょっとアイツら〆てやらないと気がすまないし。だいたい、サークちゃんに代替わりしたんだから、言われなくてもサークちゃんを守りなさいよ!アイツら!」
「でも師匠、彼らも王宮に雇われてるしがないサラリーマンですよ。あんまり王宮と魔術本部の板挟みにしたら可哀想ですよ。」
「まぁそうなんだけど……。」
鼻息荒く息巻いてる師匠に俺は言った。
魔術師として仕事ができると言っても、ピンで活躍できる人間なんて、ほんのごく僅かだ。
他はどこかに雇われて生活しているのだ。
魔術師はまだそれでも引く手数多だからいざとなったら雇い主を変えられるが、魔術兵ぐらいじゃそんな事も言ってられない。
皆、生きる為に家族を養う為に、働かないといけないからね。
その辺は汲んでやって欲しい。
俺に言われて、師匠は少しシュンとした。
俺の為を思ってくれたのは嬉しいが、その為に殆ど関わりのない宮廷魔術師達がとばっちりを受けたら申し訳ない。
「俺、殿下の事があったから、総括の仕事殆どしてなかったし。顔合わせたのだって数回だし。彼らだって生活があるんですから、責めないでやって下さい。」
「……わかったわよ。」
「でも、ありがとうございます。俺のせいで、皆、不安だと思います。師匠が王宮に行ってくれれば、きっと彼らも安心できます。それに俺もとても心強いです。」
俺の言葉に、師匠は少し照れ臭そうに笑った。
彼らとは一度代替わりの挨拶をして、その後数回、部屋に顔を出したくらいだ。
殆ど知らないヤツの為に、自分の生活をかけてまで危ない橋を渡る奴なんかいない。
当たり前の事だ。
それを怒られたら、はっきり言って理不尽極まりない。
仮にも総括を引き受けたんだ。
俺が追われる事で彼らの立場も不安定だろう。
こう言う時こそ、魔術本部が魔術師を守らないと。
俺がその旨を伝えると、皆がびっくりした顔をした。
「え……俺、変な事、言いました??」
「いや……うん。」
「そうだな、ワシらは自分達の事ばかり考えていたやもしれん……。」
「そうね、こう言う時だからこそ、私達が彼らを守らなければいけないわね。」
何故か場がしんみりしてしまった。
俺は困って師匠を見つめた。
師匠はとても自慢げにニッと笑った。
「皆、ちょっとびっくりしたのよ。サークちゃんは立派な王宮魔術師総括だって。流石はアタシの弟子!アタシの選んだ後継者よっ!その心意気、ちゃんとアタシが伝えてくるわ!」
師匠はさっきとは別の意味で鼻息を荒くしていた。
……師匠、有り難いけど、男前過ぎてメイクと合ってなくて怖いです…。
会議が終わり、サークがこれから南の国国に乗り込むと言って去った後、魔術本部の重鎮達は暫くその場から動かなかった。
ただ黙し、それぞれ考えていた。
口火を切ったのはフレデリカだった。
「……すみません。あの子の気持ちも考えず、力み過ぎました。」
ふう、と大きなため息をつく。
それに皆が首を振った。
「いや、フレデリカが悪い訳じゃないさ。」
「そう……私達も少し、軽く考えていたのかもしれない……。」
重い静寂が落ちる。
誰もが心に迷いを持っていた。
それは仕方のない事だった。
「あの時、議長が瞬時に対応して下さらなかったらと思うと……。久しぶりに死を意識しました……。」
「何たまたま、さっき使って杖が手元にあっただけじゃよ。それが巡りだったのじゃろ。」
ナーバル議長はただ静かにそう言って、自分の杖をローブの裾から出した。
その杖は破損していた。
「すみません、私があの子を鍛えたばかりに……。」
ロナンドが唇を噛み締めてそう言った。
あの子は鍛えるべきじゃなかった、そんな風にさえ思った。
あのまま、できるならいいやとサボらせて普通より少し優れた魔術師のままにしておけば、あの子は目覚める事なく平凡に暮せたかもしれない。
「確に、あの子は鍛錬を積んだ事で、本来の血の力に目覚めてしまったんだろうな……。」
「でも、サーク自身はその事に気づいてないわ。」
「その方が良いとも言うし、良くないとも言える。」
「むしろその力を持っていて、どうして今まで誰もその存在に気づかず、平穏に生活できていたのか……。あそこまでの力なら、もっと前に破局を迎えていてもおかしくないはずだ。」
「今更ながら、あの子は竜の血の呪いよりも、海の王を身に宿す王子よりも、ずっと危うい存在なのかもしれない……。」
重いため息が円卓を包んだ。
血の魔術を使う青年。
古代の魔術の再来の様な彼の登場に、誰もが胸を踊らせた。
そして会ってみれば、多少、擦れた所はあるが、穏やかで優しく、何より放って置けない雰囲気の素直な青年だった。
久しぶりに魔術本部への居住が許された、新しい仲間。
ハウスパートナーが2人もつくという不思議な点はあったが、他は変わらない、まだ未熟な将来が楽しみな若者だった。
ここや様々な場所で知識と経験を積み重ね、気持ちが良いほどどんどん成長して行った。
それは力だけでなく、人間的にも。
皆にとって、可愛くて仕方のない自慢の若き魔術師だったのだ。
「私達は、血の魔術を知らなすぎた。」
「あまりにも昔の力だ。」
「太古の、竜が、精霊が、人と深く交わっていた時の元素魔術だ。魔術の始まりの謎が解けるとワクワクしたが、ワシらごときが触れて良いものではなかったのかもしれないな。」
「私達の魔術は、大元たる根源が薄まって今日残っているに過ぎない。」
「大元の力の強さを、今更、わかった。」
「あの子の力はその根源に近い。」
「あの子の血の魔術は、我々が認識していた「血の契約によって」魔術を使っているものじゃない。」
「ああ、もしそうなら契約した精霊がいるし、その精霊に準じた魔術しか強くは使えないはずだ。」
「あの子のものはそれとは違う。血、そのものに力がある。」
「まるで伝承の竜の血のようにな……。」
「大魔法師、寡黙なるエアーデによれば、それは竜かそれと同等な高位精霊との間に生まれた子だ。」
「祝福を受けたんじゃない。そのものの子だ。」
「何の力を受け継いで生まれた子なのかはわからないが、精霊だとしても竜と同等の何かだ……。」
「ああ。あの時、わしゃ見た事はないが、もしも竜を目の前にしたら、こんな感じだろうと思ったよ……。」
誰もが迷っていた。
サークは好きだ。
とても可愛い。
とても大切な、我が子の様な存在だ。
だが見てしまったのだ。
かの者が、本来、どう言う存在なのかを……。
「今更、あの子を封印するなんて、私にはできないよ……。」
「俺にも無理だ。情が移りすぎてる。……第一、差が大きすぎる。封印しようにも、俺達ではできないだろう。」
誰にも何の結論も出す事ができず、俯く事しかできなかった。
「ずっと、皆の話を聞いていたのじゃが……それは何か大事な事なのかぇ??」
重い空気が漂う中、その言葉はぽんと円卓に投げられた。
皆が驚いて顔を上げ、声を発した人物を見た。
それはナーバルだった。
「それは何か、大事な事なのかぇ??」
キョトンとした面持ちで、ナーバルはもう一度言った。
他の者は意味がわからず、困惑気味に顔を見合わせる。
「ナーバル議長、お言葉ですが……。」
「なぁ、ブラハム?ワシらはあの子の何を知っている??」
「え??」
「ワシらが知っているあの子は、ちょっと擦れとって、少し間が抜けたところもある、気立てのいい優しい子だ。食べるのも大好きだ。見たかぇ?さっき美味しそうにラーメンを食べとった。そりゃもう見事にのぅ~。そしてこうと決めたら少しばかり頑固者だ。」
ナーバルの言葉に、皆がプッと吹き出した。
その顔にうんうんと頷く。
「無鉄砲なとこもあるが、いつだって人を気遣ってやれる優しさがあの子にはある。今だってそうじゃ。ワシらは誰一人、宮廷魔術師達の生活など気にしてやれてなかった。だがあの子は、さも当然の事としてそれを話した。」
その言葉には反省する所しかないと、場に苦笑が漏れた。
思い沈黙に包まれていた円卓は、今は違う空気に満ちていた。
「確にワシらとあの子は素質的に大きく異なっているようじゃ……。だが、それは何か大事な事なのかぇ?あの子が何者であろうと、あの子は、わしの大好きな可愛いサークじゃよ。」
のんびりとナーバルはそう言った。
それは皆の心にゆっくり染み込んでいった。
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