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第五章「さすらい編」
初めて抱いた感情
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マジか……。
俺はベッドの上で顔を覆って俯いていた。
ウィルはあの後、汚れたから服を買いにいくと出ていってしまった。
まぁ、あの服でここにいられたら俺はもう駄目な自信があるので、ある意味ありがたい。
宿は二人部屋が2つ取れ、シルクとギルのやつらはせめてもの気遣いとか言って角部屋を俺とウィルの部屋にした……。
何なの!?嫌がらせ!?いじめ!?
ありがたいんだか、ありがたくないんだか……。
待ってくれ……。
それはもう、そういうことだろ!?
もう本当ちょっと待ってくれ……。
久しぶり過ぎて、今までどうやってそうなったか思い出せない。
て言うか、俺からリードしたことってなくないか!?
て言うか!!
俺はリードしてどうしようって言うんだ!!
ちんこも勃たないのにっ!!
もうずっとこんな感じで一人、悶々としている。
というか……。
俺はマジてどうしたんだ!?
本当に欲情してるのか!?
でも確かにここにウィルがいたら、押し倒すくらいの衝動が腹の奥にある。
ウィルとセックスするようになってから、このおかしな焦燥感にも似た衝動を感じることが増えたし強まってると思う。
そしてそれが今、抑えが効かない。
あああああぁ~っ!!
あいつらが!あいつらが変に煽るから!!
何なの!?この衝動!?
え?
これって欲情なの!?
俺、ウィルに欲情してんの!?
「ヤバいだろ~っ!!それは~っ!!」
俺はベッドに倒れ込んでじたばた暴れる。
なんかもう表現のしようがない。
「……何がヤバいんだ?」
その声にハッとする。
反射的に飛び起きた。
「ウィル!?いつからそこに!?」
「サークが叫んだところから。」
ウィルは店で服を買ってその場で着替えたようで、一般的な普段着を着ていた。
あの真っ白い花嫁衣装?ではなくて、良かったような残念なような……。
「着替えたんだ……。」
「ああ、儀式用のあれじゃいくらなんでも変だろ?」
「ん~確かに目立ってたけどさ~。」
何だよ、俺、未練がましいな!?
そんな俺を見てウィルがくすりと笑った。
「……花嫁衣装でなくて残念そうだな?」
そう言うとストンと自然に俺の隣に座った。
……座った!?
待って!?
これ、俺のベッドだよ!?
何で平気で座っちゃうの!?
ここに悶々とした馬鹿がいると言うのに、隣に!ベッドに!座っちゃうのか!ウィルっ!!
「……あ、あのさ?ウィルのベッドはあっちだよ??」
「わかってるよ?」
平然とそう言われ、ズガンと衝撃が走る。
わかってる?!
わかってて座ったんですか!?
ウィルさんっ!!
訳のわからない衝撃にアワアワする俺は、とにかく違う話をして気をまぎらわそうと話題を変えた。
「そう言えば、何で部屋がわかったの?」
「下で警護隊長とシルクさんが飲んでた。声かけたら、階段上がって左の一番奥だって教えてくれた。」
「そっか。あの二人、飲んでんだ。」
「しばらくは飲んでるから、気にしないでって言われた。」
「あ、うん……。しばらくは戻らないのね……。」
「そうみたい。」
「…………。」
「……………。」
しばらく戻らないって、何!?
気にせずどうぞってこと!?
も~マジでどうすればいいんだよ~。
止まってしまった会話。
俺はもう半ばパニックで内心頭を抱えていた。
「あ、あのさ……。」
「何?」
「今、あんまり俺に近寄らないで欲しいんだけど……。」
「何で?」
何で!?
何でって聞くの!?ウィル!?
ギャーとばかりに声にならない悲鳴を上げ、俺の頭は真っ白になる。
なのにウィルはそれを知ってか知らずか、しれっと顔を近づけてくる。
「……だから、何で?」
少し首を傾げ、そう囁かれる。
薄っすら浮かべた笑みはどこか悪戯な雰囲気があった。
そんな顔されたら……。
許容量を超えた状況にフリーズし、はぁとため息をつく。
どうせウィルには嘘ついても見透かされる。
俺は腹を括った。
かっこ悪くてもありのまま話すしかない。
「……ウィルの事、襲っちゃいそうだから。」
「何で襲ったら駄目なんだ?」
「何でって……。」
「何で?付き合ってるんだよな?俺達?」
「……だからって、襲っていいわけ!?」
「そりゃ付き合ってても無理強いは駄目だろうけどさ?この場合は違くないか?俺、わざとサークのベッドに座ったんだけど?」
「~~~~っ!!」
わざと?!
わざとなんですか?!
それはもう襲ってOKって事ですか!?
OKって事ですよね!?
俺はその言葉に再びアワアワと狼狽えた。
「うわ~っ!!待って!待って!待って!」
もうどうしようもなくて一人でじたばたする。
腹の奥底で何かが暴れている。
どうしよう!?
自分でも訳がわからず混乱する。
こんな衝動が押さえられない感じとかよくわからない。
ヤバいから!!
ただただヤバイから!!
「……何をそんなに我慢してるんだ?サーク?」
「だって!俺!よくわかんない!!」
「お前が襲わないなら、俺から襲うよ?」
「駄目!駄目!駄目!駄目!今、俺、自分を抑える自信ない!!ウィルに酷いことするから駄目!ちょっと待ってくれっ!!」
とにかく自分の感情がよくわからなくて混乱する。
落ち着きたいのに腹の奥の方から何かが暴れまくっていて、どうにも抑えが効かない。
自分を制御できない。
そんな自分が理解できない。
ウィルに触りたくて仕方がない。
頭がおかしくなるほど、ウィルに触れたくて仕方がない。
そんな俺をしばらく見つめ、ウィルが耳元で囁いた。
「……酷くしていいよ、って言ったら?」
……え?
俺の思考は完全に停止した。
色々高ぶりすぎて、キャパオーバーだ。
固まって、ウィルの方を見る。
ウィルは少し俯いてて、目元が赤らんでて、なんか物凄くエロチックな雰囲気だ。
俺が見ていることに気づいて、伏し目がちに俺を見る。
……あ、終わった。
俺の中でプチンと何かが切れた。
その瞬間、自分が何をしたのか覚えていない。
気づいたらベッドの上、ウィルを組み敷いて買ったばかりのシャツのボタンを引きちぎってた。
「……あ。」
「ふふっ。ずいぶんワイルドなんだな?」
「ご、ごめん……。」
「謝るのはやめろよ。サークはどうしたいの?」
衝動を抑えられず乱暴に組み敷いてしまったのに、そんな俺にウィルは穏やかに微笑んでくれる。
そっと頬を撫でられ、俺はその手を上から包んだ。
「ごめん……乱暴にしたいわけじゃないんだけど……衝動が抑えられない……。」
「うん。」
「前から俺、言ってたじゃん?ウィルといると奥の方に衝動があるって……。」
「うん。」
「なんか今、それが物凄くて……止まらなくて……。乱暴にしたいわけじゃないんだけど……衝動が抑えられない。」
「うん。」
「これって……ウィルに欲情してるのか?」
「……多分、そうだと思う。」
俺が持て余す俺自身の感情。
その理解できない衝動を、ウィルは静かに教えてくれた。
混乱した気持ちはゆっくりと自分の想いを理解していく。
「……欲情って、こんなに激しい感情なの?」
「抑えられない衝動ならそうだと思う。」
「でも俺、性欲はないよ?今もちんこ勃たないし。でも欲情してるのか?」
「わからないけど、相手を欲しいと思うのは性的な本能だけじゃないと思う。心とか気持ちとか、そういう部分も相手を求めるだろ?」
「なら俺……その部分でウィルに欲情してる?ウィルの事、全部欲しいと思うのはそのせい?」
「……多分。」
「ウィルは嫌じゃない?」
「むしろ嬉しいって思ってる……。」
「俺、こんな感情、初めてだから、どう抑えていいかわからないよ?」
「いいよ、全部受け止めるから……。」
「本当に?俺、酷いことするかもよ?」
「……サークはいつも結構、酷いことするだろ?この前も凄い恥ずかしいことされたし。自覚がないだけでいつもの事だよ。」
「いつもより酷いかもよ?」
「……頑張ってみる。」
どうしよう、俺の恋人は俺を全部受け止めようとしてくれる。
それが嬉しくて泣きたくなるのと同時に、無理やり押さえ込んでいた感情を解き放った。
酷くしたくない。
でも抑えられない。
訳のわからない衝動を抱えたまま、俺はウィルに口付けた。
俺はベッドの上で顔を覆って俯いていた。
ウィルはあの後、汚れたから服を買いにいくと出ていってしまった。
まぁ、あの服でここにいられたら俺はもう駄目な自信があるので、ある意味ありがたい。
宿は二人部屋が2つ取れ、シルクとギルのやつらはせめてもの気遣いとか言って角部屋を俺とウィルの部屋にした……。
何なの!?嫌がらせ!?いじめ!?
ありがたいんだか、ありがたくないんだか……。
待ってくれ……。
それはもう、そういうことだろ!?
もう本当ちょっと待ってくれ……。
久しぶり過ぎて、今までどうやってそうなったか思い出せない。
て言うか、俺からリードしたことってなくないか!?
て言うか!!
俺はリードしてどうしようって言うんだ!!
ちんこも勃たないのにっ!!
もうずっとこんな感じで一人、悶々としている。
というか……。
俺はマジてどうしたんだ!?
本当に欲情してるのか!?
でも確かにここにウィルがいたら、押し倒すくらいの衝動が腹の奥にある。
ウィルとセックスするようになってから、このおかしな焦燥感にも似た衝動を感じることが増えたし強まってると思う。
そしてそれが今、抑えが効かない。
あああああぁ~っ!!
あいつらが!あいつらが変に煽るから!!
何なの!?この衝動!?
え?
これって欲情なの!?
俺、ウィルに欲情してんの!?
「ヤバいだろ~っ!!それは~っ!!」
俺はベッドに倒れ込んでじたばた暴れる。
なんかもう表現のしようがない。
「……何がヤバいんだ?」
その声にハッとする。
反射的に飛び起きた。
「ウィル!?いつからそこに!?」
「サークが叫んだところから。」
ウィルは店で服を買ってその場で着替えたようで、一般的な普段着を着ていた。
あの真っ白い花嫁衣装?ではなくて、良かったような残念なような……。
「着替えたんだ……。」
「ああ、儀式用のあれじゃいくらなんでも変だろ?」
「ん~確かに目立ってたけどさ~。」
何だよ、俺、未練がましいな!?
そんな俺を見てウィルがくすりと笑った。
「……花嫁衣装でなくて残念そうだな?」
そう言うとストンと自然に俺の隣に座った。
……座った!?
待って!?
これ、俺のベッドだよ!?
何で平気で座っちゃうの!?
ここに悶々とした馬鹿がいると言うのに、隣に!ベッドに!座っちゃうのか!ウィルっ!!
「……あ、あのさ?ウィルのベッドはあっちだよ??」
「わかってるよ?」
平然とそう言われ、ズガンと衝撃が走る。
わかってる?!
わかってて座ったんですか!?
ウィルさんっ!!
訳のわからない衝撃にアワアワする俺は、とにかく違う話をして気をまぎらわそうと話題を変えた。
「そう言えば、何で部屋がわかったの?」
「下で警護隊長とシルクさんが飲んでた。声かけたら、階段上がって左の一番奥だって教えてくれた。」
「そっか。あの二人、飲んでんだ。」
「しばらくは飲んでるから、気にしないでって言われた。」
「あ、うん……。しばらくは戻らないのね……。」
「そうみたい。」
「…………。」
「……………。」
しばらく戻らないって、何!?
気にせずどうぞってこと!?
も~マジでどうすればいいんだよ~。
止まってしまった会話。
俺はもう半ばパニックで内心頭を抱えていた。
「あ、あのさ……。」
「何?」
「今、あんまり俺に近寄らないで欲しいんだけど……。」
「何で?」
何で!?
何でって聞くの!?ウィル!?
ギャーとばかりに声にならない悲鳴を上げ、俺の頭は真っ白になる。
なのにウィルはそれを知ってか知らずか、しれっと顔を近づけてくる。
「……だから、何で?」
少し首を傾げ、そう囁かれる。
薄っすら浮かべた笑みはどこか悪戯な雰囲気があった。
そんな顔されたら……。
許容量を超えた状況にフリーズし、はぁとため息をつく。
どうせウィルには嘘ついても見透かされる。
俺は腹を括った。
かっこ悪くてもありのまま話すしかない。
「……ウィルの事、襲っちゃいそうだから。」
「何で襲ったら駄目なんだ?」
「何でって……。」
「何で?付き合ってるんだよな?俺達?」
「……だからって、襲っていいわけ!?」
「そりゃ付き合ってても無理強いは駄目だろうけどさ?この場合は違くないか?俺、わざとサークのベッドに座ったんだけど?」
「~~~~っ!!」
わざと?!
わざとなんですか?!
それはもう襲ってOKって事ですか!?
OKって事ですよね!?
俺はその言葉に再びアワアワと狼狽えた。
「うわ~っ!!待って!待って!待って!」
もうどうしようもなくて一人でじたばたする。
腹の奥底で何かが暴れている。
どうしよう!?
自分でも訳がわからず混乱する。
こんな衝動が押さえられない感じとかよくわからない。
ヤバいから!!
ただただヤバイから!!
「……何をそんなに我慢してるんだ?サーク?」
「だって!俺!よくわかんない!!」
「お前が襲わないなら、俺から襲うよ?」
「駄目!駄目!駄目!駄目!今、俺、自分を抑える自信ない!!ウィルに酷いことするから駄目!ちょっと待ってくれっ!!」
とにかく自分の感情がよくわからなくて混乱する。
落ち着きたいのに腹の奥の方から何かが暴れまくっていて、どうにも抑えが効かない。
自分を制御できない。
そんな自分が理解できない。
ウィルに触りたくて仕方がない。
頭がおかしくなるほど、ウィルに触れたくて仕方がない。
そんな俺をしばらく見つめ、ウィルが耳元で囁いた。
「……酷くしていいよ、って言ったら?」
……え?
俺の思考は完全に停止した。
色々高ぶりすぎて、キャパオーバーだ。
固まって、ウィルの方を見る。
ウィルは少し俯いてて、目元が赤らんでて、なんか物凄くエロチックな雰囲気だ。
俺が見ていることに気づいて、伏し目がちに俺を見る。
……あ、終わった。
俺の中でプチンと何かが切れた。
その瞬間、自分が何をしたのか覚えていない。
気づいたらベッドの上、ウィルを組み敷いて買ったばかりのシャツのボタンを引きちぎってた。
「……あ。」
「ふふっ。ずいぶんワイルドなんだな?」
「ご、ごめん……。」
「謝るのはやめろよ。サークはどうしたいの?」
衝動を抑えられず乱暴に組み敷いてしまったのに、そんな俺にウィルは穏やかに微笑んでくれる。
そっと頬を撫でられ、俺はその手を上から包んだ。
「ごめん……乱暴にしたいわけじゃないんだけど……衝動が抑えられない……。」
「うん。」
「前から俺、言ってたじゃん?ウィルといると奥の方に衝動があるって……。」
「うん。」
「なんか今、それが物凄くて……止まらなくて……。乱暴にしたいわけじゃないんだけど……衝動が抑えられない。」
「うん。」
「これって……ウィルに欲情してるのか?」
「……多分、そうだと思う。」
俺が持て余す俺自身の感情。
その理解できない衝動を、ウィルは静かに教えてくれた。
混乱した気持ちはゆっくりと自分の想いを理解していく。
「……欲情って、こんなに激しい感情なの?」
「抑えられない衝動ならそうだと思う。」
「でも俺、性欲はないよ?今もちんこ勃たないし。でも欲情してるのか?」
「わからないけど、相手を欲しいと思うのは性的な本能だけじゃないと思う。心とか気持ちとか、そういう部分も相手を求めるだろ?」
「なら俺……その部分でウィルに欲情してる?ウィルの事、全部欲しいと思うのはそのせい?」
「……多分。」
「ウィルは嫌じゃない?」
「むしろ嬉しいって思ってる……。」
「俺、こんな感情、初めてだから、どう抑えていいかわからないよ?」
「いいよ、全部受け止めるから……。」
「本当に?俺、酷いことするかもよ?」
「……サークはいつも結構、酷いことするだろ?この前も凄い恥ずかしいことされたし。自覚がないだけでいつもの事だよ。」
「いつもより酷いかもよ?」
「……頑張ってみる。」
どうしよう、俺の恋人は俺を全部受け止めようとしてくれる。
それが嬉しくて泣きたくなるのと同時に、無理やり押さえ込んでいた感情を解き放った。
酷くしたくない。
でも抑えられない。
訳のわからない衝動を抱えたまま、俺はウィルに口付けた。
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