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第四章「独身寮編」
すれ違う人々
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「え?マジで……?」
自分のベッドの上に座るシルクが妙に恥ずかしそうに、こくりと頷く。
こっちに帰ってきた俺は、具合が悪くて今日、仕事を休んだシルクから衝撃的な話を聞く羽目になった。
もう、リリとムクからのお土産を食べるどころではない。
自分のベッドに腰を下ろして話を聞いていた俺は、バタンとそのまま後ろにひっくり返った。
「嘘だろ~っ!!」
いやもう本当に勘弁してください。
ええと、こういう時、言うといいおまじないがあったな?
確か、
オーマイゴッド、だ。
いやいやいや?!
むしろ神様、何してくれたんだよ!?
ふざけんじゃねぇ!
俺はシルクに起きた事の顛末を聞いた。
俺がいない間に発情期が来て、薬を飲んだが隊長の匂いを嗅いだら瞬間的にいつも以上にエライことになった上、隊長がシルクがヌくのを手伝った……。
あ、うん。
俺もいないのによく頑張ったよ。
俺がいてもどうにかできたかはわからないし。
隊長もよく踏ん張ったよ。
ありがたい。
だが!!
どうしちゃったんだ!?
シルクさん!!
何でそんなアンニュイなの!?
隊長との間に何があったの!?
ねえ!?
今までお二人って、そんな気配なかったよね!?
むしろイヴァンといい感じだったよね!?
えええええぇ~っ!?
俺は混乱に混乱を重ね、状況がわかったのだけれども訳がわからなくなっていた。
「ええと……??確認だけど、さ?隊長とはセックスした訳じゃないんだよね?」
まず、押さえなければならないポイントを確認する。
この場合、どこまでどうしたのかははっきりさせておかなければならない。
俺の問いにシルクはスッと頬を赤くして、愁いを帯びた顔で答えた。
「たいちょーさんは……、セックスも何も、酷いこと何一つしてないよ……。ただ俺がイクのを手伝ってくれただけ……。」
物憂げな雰囲気。
このなんか目のやり場に困る感じは何なんだろう……。
「でも……匂いのせいか……凄く気持ちよくて……正直、セックスより良かった……。」
はぁ、とシルクが甘いため息をつく。
そこから垂れ流される濃密な空気。
何か……居たたまれないくらい、シルクさんの色気凄いんですけど……。
性欲のない俺でさえ対応に困る色香。
けれどそれに気づきもしないでシルクは目を潤ませ、遠くを見つめる。
「何かもう……セックスしてないけど……。たいちょーさんに……身も心も俺が望むまま犯してもらった感じがして……。俺、この人と1つになったんだって……凄く気持ちよくて……この人と1つに繋がったんだって強く感じたんだ……。」
濡れた吐息を吐きながら、シルクが呟く。
そこにはまだその時の余韻が残っているようで、俺は口元を押さえて明後日の方を見ていた。
あ~~。
泣きたい……。
何で俺は、シルクと隊長の生々しい話を聞かねばならないんだ??
しかし噎せ返るような妖艶な雰囲気を発しながら、シルク自身はさめざめと悲しみに涙を浮かべる。
「でも……たいちょーさんは……そうは感じてくれなくて……あれは、発作で……処置しただけだって……だから気にしなくていいって言ってくれて……でも俺は……1つになれて…嬉しかったのに……それが言えなかった……。」
そう言って、シルクは膝を抱えて蹲ってしまった。
その肩が微かに震えている。
…………。
ねぇ!!
何なの!?この急展開!?
頭がついていかないんだけど!?
俺は頭を抱えた。
あまりに話が急展開し過ぎている。
3日前までは隊長がシルクに片思いしていて、シルクは隊長の事はさして何も思ってなくて(便利に使ってたから気づいてはいたんだろうけど)、対してイヴァンの事は憎からず奴だと思っていて、イヴァンはシルクをかなり攻め、陥落は時間の問題だと思ってたのに!!
……何でこうなった??
3日留守にしただけでだよ!?
隊長とシルクがお互い思いあってて、両片思い状態で!むしろシルクの片思いっぷりが凄くて、隊長はそこまで自分にその気がないんだって思い込んでショック受けてて……。
傷ついたのと発情期の名残なのか、めっちゃアンニュイになってて、外に出せないくらい色気が滲み出してるんですけど?!
で??
この事態の収集を俺にしろと!?
何なの!?
マジで何なの!?
「タスケテ~~。」
俺は手で顔を覆った。
何か色々考えなきゃいけないことがあるのに、さらにこれですか!?
頭、パンクしちゃうよ!?
あまりの事に思考停止した俺を、シルクが申し訳なさそうに見つめる。
「ごめん、主。いない間に問題起こして……。」
「いや。発情期は俺も想定外だったし。初めて来た国で俺もいなくて不安な中、一人でよく頑張ってくれたなって思ってるよ。本当、大変だったな……。ただその匂い?ってのは気になるな~。嗅いだらいきなり完全に発情しちゃう上、薬が効かないんだろ??今回は何とかはなったからいいけど、今後、隊長以外にも起こったらまずいし、強めの薬を作った方がいいかもな~。」
「うん。強い薬は欲しいかも……。でも多分、たいちょーさん以外には起こらないと思う。」
「何で?」
「あの人だからだよ……。多分、たいちょーさん以外には起こらない。そして俺が望んだから。あの人を望んだから。あの人がそれに答えたから……。」
ほうっと熱でもあるように話すシルク。
よくわからない。
けれど匂いがどうのと言うのは、少し前から隊長もシルクも言っていた事だ。
俺には全く感じなかったが、二人はお互い、相手から発せられている匂いに気づいていた。
それはこの事の前兆だったのだなと今更わかった。
「ん~?発情期の事は俺も専門外だからなんとも言えないけど……。とりあえず、とれる対策はとっていこう。」
「……うん。」
「で、ここからが問題なんだけどさ?シルクはどうしたいの?隊長とどうなりたいの?」
「1つでいたいよ。でも……。」
「でもはいい。今はシルクがどうしたいか、だ。隊長がどう思ってるかだのは関係ない。お前がどうしたいかだ。」
「うん……。」
「1つって?セックスがしたいのか?それとも恋人になりたいの?」
「………。つがいになりたい。」
「つがい??……それは恋人と違うのか?」
「恋人より夫婦に近いかな……。唯一の相手だよ。お互いにとって唯一の相手になるの。」
「いきなりそこまでいっちゃうの!?」
「うん……。1つになれたって、そう言う事だよ……。たいちょーさんは多分、俺の唯一の人だよ……。わかんないけど……。そうであって欲しいって願望かもしれないけど……。」
「……何か凄いな?!」
つがいとか唯一の相手とかひとつになるとか、俺にはよくわからない。
発情期のある人特有の思考なのだろうか?
ニュアンス的にはわかるが、完全にはよくわからない。
詳しく聞きたい部分ではあるが、今のシルクにはそれは酷だろう。
もう少し落ち着いたらどう言うことか聞いてみようと思う。
だがこの話を聞いて俺は、シルクの相手が隊長でも大丈夫だと確信した。
シルクは束縛を嫌うから執着が酷い隊長とは合わないと思ってた。
でも今、シルクが隊長に求めている関係はある意味ふたりに合っている。
そこはいいのだが、俺には気になる事がもうひとつある。
「……ちなみにさ?イヴァンとはどうなの?」
「イヴァンは好きだよ……。俺のこと愛してくれる。大事にしてくれる。縛らないけどずっと一緒にいてくれる。」
「……だよな。」
やはりシルクもイヴァンの事をそう思っていたようだ。
このままイヴァンと上手くいくと思っていただけに、この展開は予想外すぎた。
だがそれはもう過去になってしまった。
流れてしまった時は戻せないように、事態は変わってしまったのだ。
「でも……。今、俺はたいちょーさんが欲しい……。」
シルクは目を閉じて密やかな本心を呟いた。
誰よりもその人を望んでいる。
そういうように聞こえた。
エライ事ぬかすな、と、からかおうかと思ったが、そう言ったシルクははらはらと泣いていた。
シルクは本気なのだ。
それまで性に貪欲で正直で自由だったシルクが、こんな風に泣くとは思わなかった。
発情期の事はわからない。
だからその時起こる感情の変化も、想像よりずっと並大抵ではないのかもしれない。
体か求め、心も守ってくれた相手なら、たった一夜でも本気になるには十分だったのかもしれない。
……………。
あのやろう……。
あんだけシルクが好きだと言っていたのに!!
シルクの気持ちが向いていると言うのに!!
なぜ泣かすっ!!
シルクを泣かす奴は、死ぬより痛い目を見せるってお前には言ったよな!?
「あああぁっ!!こんちくしょう!!」
とはいえ、馬に蹴られてなんとやら。
外野の俺が手を出して良い事ではない。
もどかしいものを抱えながら、俺は堪えられるところまではこの先の行く末を見守る覚悟をしたのだった。
自分のベッドの上に座るシルクが妙に恥ずかしそうに、こくりと頷く。
こっちに帰ってきた俺は、具合が悪くて今日、仕事を休んだシルクから衝撃的な話を聞く羽目になった。
もう、リリとムクからのお土産を食べるどころではない。
自分のベッドに腰を下ろして話を聞いていた俺は、バタンとそのまま後ろにひっくり返った。
「嘘だろ~っ!!」
いやもう本当に勘弁してください。
ええと、こういう時、言うといいおまじないがあったな?
確か、
オーマイゴッド、だ。
いやいやいや?!
むしろ神様、何してくれたんだよ!?
ふざけんじゃねぇ!
俺はシルクに起きた事の顛末を聞いた。
俺がいない間に発情期が来て、薬を飲んだが隊長の匂いを嗅いだら瞬間的にいつも以上にエライことになった上、隊長がシルクがヌくのを手伝った……。
あ、うん。
俺もいないのによく頑張ったよ。
俺がいてもどうにかできたかはわからないし。
隊長もよく踏ん張ったよ。
ありがたい。
だが!!
どうしちゃったんだ!?
シルクさん!!
何でそんなアンニュイなの!?
隊長との間に何があったの!?
ねえ!?
今までお二人って、そんな気配なかったよね!?
むしろイヴァンといい感じだったよね!?
えええええぇ~っ!?
俺は混乱に混乱を重ね、状況がわかったのだけれども訳がわからなくなっていた。
「ええと……??確認だけど、さ?隊長とはセックスした訳じゃないんだよね?」
まず、押さえなければならないポイントを確認する。
この場合、どこまでどうしたのかははっきりさせておかなければならない。
俺の問いにシルクはスッと頬を赤くして、愁いを帯びた顔で答えた。
「たいちょーさんは……、セックスも何も、酷いこと何一つしてないよ……。ただ俺がイクのを手伝ってくれただけ……。」
物憂げな雰囲気。
このなんか目のやり場に困る感じは何なんだろう……。
「でも……匂いのせいか……凄く気持ちよくて……正直、セックスより良かった……。」
はぁ、とシルクが甘いため息をつく。
そこから垂れ流される濃密な空気。
何か……居たたまれないくらい、シルクさんの色気凄いんですけど……。
性欲のない俺でさえ対応に困る色香。
けれどそれに気づきもしないでシルクは目を潤ませ、遠くを見つめる。
「何かもう……セックスしてないけど……。たいちょーさんに……身も心も俺が望むまま犯してもらった感じがして……。俺、この人と1つになったんだって……凄く気持ちよくて……この人と1つに繋がったんだって強く感じたんだ……。」
濡れた吐息を吐きながら、シルクが呟く。
そこにはまだその時の余韻が残っているようで、俺は口元を押さえて明後日の方を見ていた。
あ~~。
泣きたい……。
何で俺は、シルクと隊長の生々しい話を聞かねばならないんだ??
しかし噎せ返るような妖艶な雰囲気を発しながら、シルク自身はさめざめと悲しみに涙を浮かべる。
「でも……たいちょーさんは……そうは感じてくれなくて……あれは、発作で……処置しただけだって……だから気にしなくていいって言ってくれて……でも俺は……1つになれて…嬉しかったのに……それが言えなかった……。」
そう言って、シルクは膝を抱えて蹲ってしまった。
その肩が微かに震えている。
…………。
ねぇ!!
何なの!?この急展開!?
頭がついていかないんだけど!?
俺は頭を抱えた。
あまりに話が急展開し過ぎている。
3日前までは隊長がシルクに片思いしていて、シルクは隊長の事はさして何も思ってなくて(便利に使ってたから気づいてはいたんだろうけど)、対してイヴァンの事は憎からず奴だと思っていて、イヴァンはシルクをかなり攻め、陥落は時間の問題だと思ってたのに!!
……何でこうなった??
3日留守にしただけでだよ!?
隊長とシルクがお互い思いあってて、両片思い状態で!むしろシルクの片思いっぷりが凄くて、隊長はそこまで自分にその気がないんだって思い込んでショック受けてて……。
傷ついたのと発情期の名残なのか、めっちゃアンニュイになってて、外に出せないくらい色気が滲み出してるんですけど?!
で??
この事態の収集を俺にしろと!?
何なの!?
マジで何なの!?
「タスケテ~~。」
俺は手で顔を覆った。
何か色々考えなきゃいけないことがあるのに、さらにこれですか!?
頭、パンクしちゃうよ!?
あまりの事に思考停止した俺を、シルクが申し訳なさそうに見つめる。
「ごめん、主。いない間に問題起こして……。」
「いや。発情期は俺も想定外だったし。初めて来た国で俺もいなくて不安な中、一人でよく頑張ってくれたなって思ってるよ。本当、大変だったな……。ただその匂い?ってのは気になるな~。嗅いだらいきなり完全に発情しちゃう上、薬が効かないんだろ??今回は何とかはなったからいいけど、今後、隊長以外にも起こったらまずいし、強めの薬を作った方がいいかもな~。」
「うん。強い薬は欲しいかも……。でも多分、たいちょーさん以外には起こらないと思う。」
「何で?」
「あの人だからだよ……。多分、たいちょーさん以外には起こらない。そして俺が望んだから。あの人を望んだから。あの人がそれに答えたから……。」
ほうっと熱でもあるように話すシルク。
よくわからない。
けれど匂いがどうのと言うのは、少し前から隊長もシルクも言っていた事だ。
俺には全く感じなかったが、二人はお互い、相手から発せられている匂いに気づいていた。
それはこの事の前兆だったのだなと今更わかった。
「ん~?発情期の事は俺も専門外だからなんとも言えないけど……。とりあえず、とれる対策はとっていこう。」
「……うん。」
「で、ここからが問題なんだけどさ?シルクはどうしたいの?隊長とどうなりたいの?」
「1つでいたいよ。でも……。」
「でもはいい。今はシルクがどうしたいか、だ。隊長がどう思ってるかだのは関係ない。お前がどうしたいかだ。」
「うん……。」
「1つって?セックスがしたいのか?それとも恋人になりたいの?」
「………。つがいになりたい。」
「つがい??……それは恋人と違うのか?」
「恋人より夫婦に近いかな……。唯一の相手だよ。お互いにとって唯一の相手になるの。」
「いきなりそこまでいっちゃうの!?」
「うん……。1つになれたって、そう言う事だよ……。たいちょーさんは多分、俺の唯一の人だよ……。わかんないけど……。そうであって欲しいって願望かもしれないけど……。」
「……何か凄いな?!」
つがいとか唯一の相手とかひとつになるとか、俺にはよくわからない。
発情期のある人特有の思考なのだろうか?
ニュアンス的にはわかるが、完全にはよくわからない。
詳しく聞きたい部分ではあるが、今のシルクにはそれは酷だろう。
もう少し落ち着いたらどう言うことか聞いてみようと思う。
だがこの話を聞いて俺は、シルクの相手が隊長でも大丈夫だと確信した。
シルクは束縛を嫌うから執着が酷い隊長とは合わないと思ってた。
でも今、シルクが隊長に求めている関係はある意味ふたりに合っている。
そこはいいのだが、俺には気になる事がもうひとつある。
「……ちなみにさ?イヴァンとはどうなの?」
「イヴァンは好きだよ……。俺のこと愛してくれる。大事にしてくれる。縛らないけどずっと一緒にいてくれる。」
「……だよな。」
やはりシルクもイヴァンの事をそう思っていたようだ。
このままイヴァンと上手くいくと思っていただけに、この展開は予想外すぎた。
だがそれはもう過去になってしまった。
流れてしまった時は戻せないように、事態は変わってしまったのだ。
「でも……。今、俺はたいちょーさんが欲しい……。」
シルクは目を閉じて密やかな本心を呟いた。
誰よりもその人を望んでいる。
そういうように聞こえた。
エライ事ぬかすな、と、からかおうかと思ったが、そう言ったシルクははらはらと泣いていた。
シルクは本気なのだ。
それまで性に貪欲で正直で自由だったシルクが、こんな風に泣くとは思わなかった。
発情期の事はわからない。
だからその時起こる感情の変化も、想像よりずっと並大抵ではないのかもしれない。
体か求め、心も守ってくれた相手なら、たった一夜でも本気になるには十分だったのかもしれない。
……………。
あのやろう……。
あんだけシルクが好きだと言っていたのに!!
シルクの気持ちが向いていると言うのに!!
なぜ泣かすっ!!
シルクを泣かす奴は、死ぬより痛い目を見せるってお前には言ったよな!?
「あああぁっ!!こんちくしょう!!」
とはいえ、馬に蹴られてなんとやら。
外野の俺が手を出して良い事ではない。
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