56 / 99
第八章③「帰国裁判」
ものを知らぬと責められる
しおりを挟む
朝、俺は第三別宮警護部隊の制服に袖を通した。
公の場に着て行けるような服はこれしかないし、何よりこれを着なければ意味がない。
部屋のドアがノックされ、グレイさんが顔を覗かせた。
「サーク、準備はいいかい?」
「はい。よろしくお願いします。」
俺の中央王国側の身元預かり人をグレイさんが引き受けてくれた。
グレイさんは一応、男爵の爵位がある貴族だ。
だから身分的にそれが可能だった。
何より大きいのは、彼が古くからジョシュア王の執事であり現執事長である事だ。
これは裏を返せば、国王が彼に俺の身分預かり人になる事を許した、つまり国王が俺を預かっている事を意味していた。
「………似合わないね。」
ギルド側の身元預かり人は当然ながらマダムだ。
客賓別館の玄関で待っていたマダムは、俺を見るなりそう言った。
言われてみればマダムとはかなりよく会っているのに、制服で会うのは初めてかもしれない。
にしたって、似合わないはないだろう、似合わないは。
「酷くないですか?俺、毎日、これを着て仕事してたんですけど??」
ロイヤルシールドのローブや部隊統一の制服ならまだしも、ギルが俺とシルク用に作ってくれた変形型の制服だ。
確かに今日は公の場だから、ローブ型のガウンまでちゃんと着てるから何となく魔術師っぽくもあるんだけどさ。
そしてふと、魔術師っぽいと似合わないと自分でも思っている事に少しびっくりした。
「……俺って、何なんですかねぇ??」
自分自身の存在がよくわからなくなり、思わず呟いた。
そんな俺にマダムは怪訝そうな顔をする。
「は??何言ってんだい?この子は??」
「まあまあ、とにかく馬車に乗ってくれ。」
グレイさんが苦笑して俺達を馬車に促した。
流石に馬車はもう王族専用の物ではなかったが、国賓用の物なのでさほど豪華さは変わらない。
と言うか、いくら広いからと言って、敷地内を馬車で移動するってどうなんだろう??
何か変な感じだ。
やっぱり俺は、いくら身分が上がっても、貴族生活には馴染めそうもないなと思った。
「………え??何で??」
「何だよ?文句あんのかよ??」
俺が王宮裁判所について罪人控室に入ると、何故かガスパーがいた。
いつもは粋がった着崩し方をしている制服を物凄くぴっちりと着込み、帯剣してメガネなんかかけてるもんだから、俺は物凄くアワアワしてしまった。
会うのが久しぶりなのもそうだし、何かこんなぴっちりしているガスパーを見るのも落ち着かないし、何か別人みたいだし、変に色気があるし……。
「落ち着けよ!何なんだ!お前はっ?!」
「仕方ないだろ?!まさかお前が弁論人で来るとは思ってなかったんだよっ!」
そう、身元預かり人と並んで裁判席に座り、俺と共に戦う相棒である弁論人としてそこにいたのがガスパーだった。
イヴァンは弁論人については何も言っていなかった。(多分わざとだ)
だから俺はてっきり、隊長であるギルが来ると思っていたのだ。
「お前、この件に関わらない様に家に軟禁されてるんじゃなかったのか?!」
「うるせぇな。俺だって何もしないで軟禁されてたんじゃねえっての。それなりに動いてたし、説得出来る材料も揃えた。まぁ、最終的には啖呵切っちまったけどよ。」
「はぁ?!お前、それ、大丈夫な訳?!」
「別に裁判に負けなきゃ何の問題もねぇよ。」
「負けたら??」
「一族から勘当されるな。」
「ええええええぇ?!」
「うるせぇっ!!負けなきゃ何の問題もねぇっつってんだろ?!それとも何か?!てめぇはこの裁判、負けるつもりなんか?!」
「いや……負けないけど……。」
「だったら何の問題もねぇだろうが。いちいちうるせぇな。……久しぶりに会ったってのに……。」
急にそう言われ、微妙な空気が流れる。
あ、うん、まあ……。
久しぶりなんだけどさ~。
今の今まで喧嘩腰で話してたのに、ガスパー……。
いきなりツンからデレに入らないでくれ……。
それこそ久しぶりなんだから……。
心臓に悪いだろうが……。
ガスパーはそれまでのヤンキーっぽい雰囲気から一転、ちょっと顔を赤らめ、淋しげに不貞腐れている。
え?!これ、どうしたらいいの?!
イヴァンとは躊躇なくハグしたんだけどさ?!
ガスパーとハグってしていいのかな~?!
「……お帰り。無事で何よりだ。……馬鹿。」
ガスパーはそっぽを向いたままそう言った。
耳が真っ赤で、俺は片手で目元を覆って天井を見上げた。
うわぁぁぁ!!
久しぶりすぎて、ガスパーのデレの威力が凄い!
俺!どうしたらいいんだ?!
俺にはウィルって言う心に決めた人がっ!!
でもこのガスパーを邪険にしてしまって、俺は人として許されるのか?!
「……お前……何してんだよ??」
「久しぶりすぎて、ガスパーが眩しくて泣いてる。」
「は?!はぁっ?!何だよそれ?!」
「ヤバい……久しぶりすぎて、ガスパーが可愛く見える……俺、どうしたらいいの……?!」
「かっ可愛いって………っ!!」
あまりにも俺が何も言わないので、不審そうにガスパーが振り返り文句を言ったがそれどころではない。
俺は人として、どう対応すべきなんだ?!
ガスパーは可愛いよ!
しかも俺に何でだか惚れてんのも知ってるよ!
でも俺にはウィルがいるんだよ!!
これは突き放すべきなのか?!
とりあえずハグぐらいはすべきなのか?!
でもそれって問題ありじゃないか?!
うわぁ~っ!!どうしたらいいの?!
恋愛偏差値低すぎて、俺にはわからないよっ!!
しかしこのままと言う訳にもいかず、どうしたもんだろうと顔を戻すと、今度はガスパーは首まで赤くしてテーブルに突っ伏していた。
「……え?!ガスパー??大丈夫か?!」
「お前……お前……自分が何を言ったか、自覚あんのかよ?!サークっ?!」
「へ?!俺、何か変な事言ったか?!言ったなら謝るよ!ごめんっ!!」
「~~~っ!!無自覚っ!!無自覚かよっ!!もういいっ!馬鹿野郎っ!!」
「ええええええぇっ?!」
こんな感じで久しぶりの再会をジタバタしていると、手続きに行っていたマダムとグレイさんが部屋に入ってきた。
そして入るなり、マダムは顔をしかめ、グレイさんはおやおやと笑った。
「あんたらね……これから裁判なんだよ?わかってんのかい??」
「まあまあ、レッティ。青春は甘酸っぱいものだよ。羨ましい。」
人を読むマダムとグレイさんに何が見えたかは知らないが、とにかく下手にツッコまないでおこう。
それが一番だ、うん。
とりあえずマダムとグレイさんが来たので、ガスパーも気持ちを切り替えてくれた。
挨拶を交した後、軽く打ち合わせをする。
「とりあえずお前の南の国の軍を攻撃した件については、俺が全体の流れを説明して、その部分について部隊員1人同行していた御者から1人、後、ライオネル殿下が証言する。証言者は予備として隊員と同行してたメイドさん達が控えているから、要求があったら出す。で、てめぇの人となりなんかの証言として、宮廷魔術師代表としてロナンド様、魔術本部からラウィーニア様……。」
「は??ラウィーニア様??」
「フレデリカの事だよ。フレデリカ・アーバン・ラウィーニア。……アンタまさか、フレデリカがラウィーニアって事、知らなかったのかい?サーク??」
「え?ええええええぇ?!嘘っ?!」
「アンタ、それでよくこの国所属の魔術師やってたよ……ラウィーニアの名を知らないなんてさ。」
「知ってますよ!でもそれがフレデリカさんと繋がってなかっただけで!!」
ラウィーニア様と言うのは、宮廷魔術師総括として実績を残した人だ。
むしろこの人がいての魔術師総括とも言える。
昔はとりあえずとばかりに王宮に集められていた魔術師をきちんと組織化し、魔術師本部と連携させ、王宮内に魔術研究所を設立し、各地の魔術学校の特色は残したまま教育基盤を統一し、学校による卒業者の知識や技術の差をなくした事で、何となくだった魔術師の社会地位の確立に貢献した人だ。
俺が魔術学校を出たから、のほほんと魔術師か魔術兵として生きていけると呑気に構えていたのも、ラウィーニア様の功績あっての事だ。
「嘘だろっ?!そんな凄い人だった訳?!」
しかもジョシュア現国王が即位する功績になった、西央戦争を鎮めた立役者4人の一人でしょ?!
そんでもって、今は世界各地の魔女を組織する女帝だよ?!
何なのそれ?!マダムじゃないけど!フレデリカさん、情報量多すぎっ!!
がっくりと項垂れる俺を、ガスパーが冷たい目で見てくる。
「お前……ヤバいな。ちなみに自分の師匠のフルネーム、わかってっか??どんな業績のある人なのかも……??」
すみません、わかりません。
でも、ひとまずそれは後でもよくない??
半泣きになる俺を、ガスパーは冷ややかに軽く軽蔑し、マダムは呆れてため息をつき、グレイさんは我関せずとにこやかに固まっていた。
公の場に着て行けるような服はこれしかないし、何よりこれを着なければ意味がない。
部屋のドアがノックされ、グレイさんが顔を覗かせた。
「サーク、準備はいいかい?」
「はい。よろしくお願いします。」
俺の中央王国側の身元預かり人をグレイさんが引き受けてくれた。
グレイさんは一応、男爵の爵位がある貴族だ。
だから身分的にそれが可能だった。
何より大きいのは、彼が古くからジョシュア王の執事であり現執事長である事だ。
これは裏を返せば、国王が彼に俺の身分預かり人になる事を許した、つまり国王が俺を預かっている事を意味していた。
「………似合わないね。」
ギルド側の身元預かり人は当然ながらマダムだ。
客賓別館の玄関で待っていたマダムは、俺を見るなりそう言った。
言われてみればマダムとはかなりよく会っているのに、制服で会うのは初めてかもしれない。
にしたって、似合わないはないだろう、似合わないは。
「酷くないですか?俺、毎日、これを着て仕事してたんですけど??」
ロイヤルシールドのローブや部隊統一の制服ならまだしも、ギルが俺とシルク用に作ってくれた変形型の制服だ。
確かに今日は公の場だから、ローブ型のガウンまでちゃんと着てるから何となく魔術師っぽくもあるんだけどさ。
そしてふと、魔術師っぽいと似合わないと自分でも思っている事に少しびっくりした。
「……俺って、何なんですかねぇ??」
自分自身の存在がよくわからなくなり、思わず呟いた。
そんな俺にマダムは怪訝そうな顔をする。
「は??何言ってんだい?この子は??」
「まあまあ、とにかく馬車に乗ってくれ。」
グレイさんが苦笑して俺達を馬車に促した。
流石に馬車はもう王族専用の物ではなかったが、国賓用の物なのでさほど豪華さは変わらない。
と言うか、いくら広いからと言って、敷地内を馬車で移動するってどうなんだろう??
何か変な感じだ。
やっぱり俺は、いくら身分が上がっても、貴族生活には馴染めそうもないなと思った。
「………え??何で??」
「何だよ?文句あんのかよ??」
俺が王宮裁判所について罪人控室に入ると、何故かガスパーがいた。
いつもは粋がった着崩し方をしている制服を物凄くぴっちりと着込み、帯剣してメガネなんかかけてるもんだから、俺は物凄くアワアワしてしまった。
会うのが久しぶりなのもそうだし、何かこんなぴっちりしているガスパーを見るのも落ち着かないし、何か別人みたいだし、変に色気があるし……。
「落ち着けよ!何なんだ!お前はっ?!」
「仕方ないだろ?!まさかお前が弁論人で来るとは思ってなかったんだよっ!」
そう、身元預かり人と並んで裁判席に座り、俺と共に戦う相棒である弁論人としてそこにいたのがガスパーだった。
イヴァンは弁論人については何も言っていなかった。(多分わざとだ)
だから俺はてっきり、隊長であるギルが来ると思っていたのだ。
「お前、この件に関わらない様に家に軟禁されてるんじゃなかったのか?!」
「うるせぇな。俺だって何もしないで軟禁されてたんじゃねえっての。それなりに動いてたし、説得出来る材料も揃えた。まぁ、最終的には啖呵切っちまったけどよ。」
「はぁ?!お前、それ、大丈夫な訳?!」
「別に裁判に負けなきゃ何の問題もねぇよ。」
「負けたら??」
「一族から勘当されるな。」
「ええええええぇ?!」
「うるせぇっ!!負けなきゃ何の問題もねぇっつってんだろ?!それとも何か?!てめぇはこの裁判、負けるつもりなんか?!」
「いや……負けないけど……。」
「だったら何の問題もねぇだろうが。いちいちうるせぇな。……久しぶりに会ったってのに……。」
急にそう言われ、微妙な空気が流れる。
あ、うん、まあ……。
久しぶりなんだけどさ~。
今の今まで喧嘩腰で話してたのに、ガスパー……。
いきなりツンからデレに入らないでくれ……。
それこそ久しぶりなんだから……。
心臓に悪いだろうが……。
ガスパーはそれまでのヤンキーっぽい雰囲気から一転、ちょっと顔を赤らめ、淋しげに不貞腐れている。
え?!これ、どうしたらいいの?!
イヴァンとは躊躇なくハグしたんだけどさ?!
ガスパーとハグってしていいのかな~?!
「……お帰り。無事で何よりだ。……馬鹿。」
ガスパーはそっぽを向いたままそう言った。
耳が真っ赤で、俺は片手で目元を覆って天井を見上げた。
うわぁぁぁ!!
久しぶりすぎて、ガスパーのデレの威力が凄い!
俺!どうしたらいいんだ?!
俺にはウィルって言う心に決めた人がっ!!
でもこのガスパーを邪険にしてしまって、俺は人として許されるのか?!
「……お前……何してんだよ??」
「久しぶりすぎて、ガスパーが眩しくて泣いてる。」
「は?!はぁっ?!何だよそれ?!」
「ヤバい……久しぶりすぎて、ガスパーが可愛く見える……俺、どうしたらいいの……?!」
「かっ可愛いって………っ!!」
あまりにも俺が何も言わないので、不審そうにガスパーが振り返り文句を言ったがそれどころではない。
俺は人として、どう対応すべきなんだ?!
ガスパーは可愛いよ!
しかも俺に何でだか惚れてんのも知ってるよ!
でも俺にはウィルがいるんだよ!!
これは突き放すべきなのか?!
とりあえずハグぐらいはすべきなのか?!
でもそれって問題ありじゃないか?!
うわぁ~っ!!どうしたらいいの?!
恋愛偏差値低すぎて、俺にはわからないよっ!!
しかしこのままと言う訳にもいかず、どうしたもんだろうと顔を戻すと、今度はガスパーは首まで赤くしてテーブルに突っ伏していた。
「……え?!ガスパー??大丈夫か?!」
「お前……お前……自分が何を言ったか、自覚あんのかよ?!サークっ?!」
「へ?!俺、何か変な事言ったか?!言ったなら謝るよ!ごめんっ!!」
「~~~っ!!無自覚っ!!無自覚かよっ!!もういいっ!馬鹿野郎っ!!」
「ええええええぇっ?!」
こんな感じで久しぶりの再会をジタバタしていると、手続きに行っていたマダムとグレイさんが部屋に入ってきた。
そして入るなり、マダムは顔をしかめ、グレイさんはおやおやと笑った。
「あんたらね……これから裁判なんだよ?わかってんのかい??」
「まあまあ、レッティ。青春は甘酸っぱいものだよ。羨ましい。」
人を読むマダムとグレイさんに何が見えたかは知らないが、とにかく下手にツッコまないでおこう。
それが一番だ、うん。
とりあえずマダムとグレイさんが来たので、ガスパーも気持ちを切り替えてくれた。
挨拶を交した後、軽く打ち合わせをする。
「とりあえずお前の南の国の軍を攻撃した件については、俺が全体の流れを説明して、その部分について部隊員1人同行していた御者から1人、後、ライオネル殿下が証言する。証言者は予備として隊員と同行してたメイドさん達が控えているから、要求があったら出す。で、てめぇの人となりなんかの証言として、宮廷魔術師代表としてロナンド様、魔術本部からラウィーニア様……。」
「は??ラウィーニア様??」
「フレデリカの事だよ。フレデリカ・アーバン・ラウィーニア。……アンタまさか、フレデリカがラウィーニアって事、知らなかったのかい?サーク??」
「え?ええええええぇ?!嘘っ?!」
「アンタ、それでよくこの国所属の魔術師やってたよ……ラウィーニアの名を知らないなんてさ。」
「知ってますよ!でもそれがフレデリカさんと繋がってなかっただけで!!」
ラウィーニア様と言うのは、宮廷魔術師総括として実績を残した人だ。
むしろこの人がいての魔術師総括とも言える。
昔はとりあえずとばかりに王宮に集められていた魔術師をきちんと組織化し、魔術師本部と連携させ、王宮内に魔術研究所を設立し、各地の魔術学校の特色は残したまま教育基盤を統一し、学校による卒業者の知識や技術の差をなくした事で、何となくだった魔術師の社会地位の確立に貢献した人だ。
俺が魔術学校を出たから、のほほんと魔術師か魔術兵として生きていけると呑気に構えていたのも、ラウィーニア様の功績あっての事だ。
「嘘だろっ?!そんな凄い人だった訳?!」
しかもジョシュア現国王が即位する功績になった、西央戦争を鎮めた立役者4人の一人でしょ?!
そんでもって、今は世界各地の魔女を組織する女帝だよ?!
何なのそれ?!マダムじゃないけど!フレデリカさん、情報量多すぎっ!!
がっくりと項垂れる俺を、ガスパーが冷たい目で見てくる。
「お前……ヤバいな。ちなみに自分の師匠のフルネーム、わかってっか??どんな業績のある人なのかも……??」
すみません、わかりません。
でも、ひとまずそれは後でもよくない??
半泣きになる俺を、ガスパーは冷ややかに軽く軽蔑し、マダムは呆れてため息をつき、グレイさんは我関せずとにこやかに固まっていた。
30
あなたにおすすめの小説
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
身代わりにされた少年は、冷徹騎士に溺愛される
秋津むぎ
BL
第13回BL大賞奨励賞頂きました!
最終17位でした!応援ありがとうございます!
あらすじ
魔力がなく、義母達に疎まれながらも必死に生きる少年アシェ。
ある日、義兄が騎士団長ヴァルドの徽章を盗んだ罪をアシェに押し付け、身代わりにされてしまう。
死を覚悟した彼の姿を見て、冷徹な騎士ヴァルドは――?
傷ついた少年と騎士の、温かい溺愛物語。
秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
めぐみ
BL
☆俺はお前を何度も抱き、俺なしではいられぬ淫らな身体にする。宿命という名の数奇な運命に翻弄される王子達☆
―俺はそなたを玩具だと思ったことはなかった。ただ、そなたの身体は俺のものだ。俺はそなたを何度でも抱き、俺なしではいられないような淫らな身体にする。抱き潰すくらいに抱けば、そなたもあの宦官のことなど思い出しもしなくなる。―
モンゴル大帝国の皇帝を祖父に持ちモンゴル帝国直系の皇女を生母として生まれた彼は、生まれながらの高麗の王太子だった。
だが、そんな王太子の運命を激変させる出来事が起こった。
そう、あの「秘密」が表に出るまでは。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる