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第八章③「帰国裁判」
法廷の策士
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次の証言者の名前が呼ばれた時、法廷内はあからさまにどよめいた。
フレデリカ・アーバン・ラウィーニア。
以前の俺なら、何でフレデリカさんにそんなどよめきが起こるのかとわからなかっただろうが、今はわかる。
何しろ、まずジョシュア現国王の一番の功績、西央戦争を鎮めた際に切り札として王が集めた4人の中の1人なのだ。
これだけだってビッグネームだろう。
そしてラウィーニアと言えば魔術師の地位確立と育成に道筋を立てた、いわば魔術師の母だ。
まさかそれがフレデリカさんだとは俺は全く思ってもいなかった。
魔術本部にいるんだからそれなりの人物だとは思っていたが、あそこは皆、のほほんとし過ぎている。
田舎のおじいちゃんおばあちゃんの家に遊びに来た感覚しか持てないというのに、そんなとんでもない人がゴロゴロしているのだ。
気になってちらりと聞いただけで、ロイさんは元祖ロイヤルガード長(シールド、ソード共に纏める人)であり、歴代のロイヤルシールドの中でロイさんを抜く人は未だに現れていないらしいし、なんか逸話はかなり持っているらしいし、ブラハムさんは魔術生体学の権威で不老不死の方法を知っていると噂されてるし、ナーバル議長に至っては、生きる伝説で半ば神様みたいに扱われてる。
そんな人たちがゴロゴロしてるのだ。
でも、のんびり畑仕事したり、お茶したり、おやつ食ったり、昼寝したり、日向ぼっこしたり、自分のハウスパートナー(これが皆、可愛いうさぎなんだから)と暮らしているのだ。
そんなのどかな森の街にいるフレデリカさんが、まさかあのラウィーニア様だと思うか?!
わかる訳ないだろ?!
しかも宮廷魔術師総括を譲った後は魔術本部でのんびり暮らしているのかと思いきや、全国の魔女を束ねる魔女ネットワークを持っていて、日々、世界的な問題に精力的に活動していたって言うじゃないか?!
もう、まさに女帝だよ!
文句の付け所なく女帝だよ!フレデリカ女史!!
そう言う事はちゃんと教えてよ!!
魔術本部の皆さんっ!!
しかし、同時に変なざわめきも起こり始めた。
第三王子が自ら発言を希望し、国内一の実力を持つ現役魔術師ロジナンド・メイベル・ローランドの愛弟子で、その上、表舞台を引退した筈のフレデリカ・アーバン・ラウィーニア女史か証言者としてわざわざ出向いてくる、あのちんちくりんの若造は何者なのだ?!と……。
あ、うん。
気持ちはわかりますよ、気持ちは。
俺も自分が何者なんだろうと結構本気で思いますから。
まさかいち警護部隊員の裁判に、1人来たって驚かれる人間を、何人も呼び付けてたら、そりゃお前、何様だってなるよな~。
しかも見てくれが良い訳でもない、背もさほど大きくなく、髪の色も地味で、顔も良くも悪くもなくパッとせず、これと言って特徴の見いだせない若造に、何でこんなビッグネームが集まってきてるんだと思うよな?
うん、俺もそう思うよ。
訳わかんないよ。
ただ一応、俺も魔術本部に席を置くことを許されたごく一部の魔術師の1人だし、王子を守って騎士になった話はそれなりに有名だし(話だけ独り歩きして俺とは認識されてない)、シルク連れてきて部隊の武術力を上げたのだって俺だし(連れてきただけで全部シルクの功績だけどさ)、極秘事項にはなってるけど竜の血の呪いを解決した人間なんだよ?!
そこまでどこの馬の骨ともしれないちんちくりんでもないんだけど、そんなに俺って印象に残りにくいのかな~??
なんか自分に自信がなくなってくるわ……。
俺は思わず、がっくりと肩を落とした。
フレデリカさんは優雅な所作で証言台に立つと、ちらりと俺を………いや??俺じゃないな??ちょっと怖い顔で誰かを見た。
「……何だい?久しぶりだってのに??あたしゃ、あいつに睨まれる事はここ30年、何一つしてないと思うんだけどね??何でだい??全く……。」
マダムがぼそっとつぶやいた。
グレイさんがくすくす笑っている。
どうやらフレデリカさんは俺ではなくマダムを見ていたようだ。
確かに知り合いだもんな??
ん?んんん??
そこではたと気がついた。
マダムの名前を知った時、どこかで聞いたと思ったのは……。
『形振り構っていられないわ。スカーレットに出し抜かれたままなんて。』
いつぞや、俺が魔術本部の円卓にヒビを入れてしまった会議の時に、フレデリカさんがそう言ったのだ。
スカーレット……。
スカーレットっ?!
マダムの名前じゃんっ!!
フレデリカさんがめちゃくちゃ気合い入れてたのってスカーレットって人と張り合ってたからで!
その張り合ってたスカーレットって人が……マダムなのか?!
俺はグギギギギッとでも音がしそうな感じでマダムを見た。
「なんだい?サーク?」
「あ……いえ……何も……?」
俺はまた、グギギギギッと顔を戻した。
フレデリカさんはとにかくマダムに負けたくないって感じだったけど、マダムの方は全くフレデリカさんを意識してない。
こういう場合は関わってはいけない。
恐ろしい火の粉が降りかかるからだ。
くわばらくわばら。
そんな俺を、プッと吹き出してグレイさんが笑う。
「サークは本当にエアーデによく似ているね~。」
その意味はわからないけれど、2人の間でとばっちりを受けてるボーンさんならいとも容易く想像できる。
う~ん、それにはなりたくない。絶対。
フレデリカさんは軽く会釈すると話し始めた。
「証言する前に、現国王、ジョシュア・タブ・ファレル・クインサー陛下にご挨拶申し上げます。」
そして王のいる方に体を向け、正式な淑女のお辞儀をする。
ジョシュア現国王はそれに立ち上がって答える。
「先日ぶりだな、フレデリカ。変わりないか?」
「ご機嫌麗しゅうございます。我が王。お陰様で変わりなく過ごしております。お気遣いありがとうございます。」
王はにっこり笑うと席についた。
う~ん、人前だからか、この前会ったからか、結構素っ気ないな?
マダムへの熱烈な挨拶を見ていたから、なんか拍子抜けだ。
既婚者なのにあんなに熱烈だったから、実は王様は女好きなのかと思ったけど、そうでもないのかな??
少し不思議な感じがした。
フレデリカさんは気にするでもなく向きを戻して、証言台に手をつく。
そしてとんでもない事を言った。
「フレデリカ・アーバン・ラウィーニアです。魔術本部から、総取締役ナーバル・マラキ・サージュ議長の代理としてここに来ました。」
その瞬間、法廷は凍り付いた。
フレデリカさんのネームバリューだって恐ろしくデカイというのにだ。
生きた化石……じゃなくて生きる伝説、魔術本部の総責任者、ナーバル議長の代理で来たと宣言したのだ。
ちょっと待ってくれ。
そりゃ俺はおじいちゃん子ばりにナーバル議長が大好きだし、ナーバル議長も実の孫の様に可愛がってくれてるのは事実だよ?!
でもね?!ネームバリューを考えて?!
半ば神様扱いされてる伝説の魔術師だよ?!
その人の代理で、王様に普通に挨拶しちゃうような女帝フレデリカさんが来たってなったら!!
俺、何者だよって事になるから!!
第二王子派の爺共どころか、法廷議長も補佐官たちも、さらに有識者陪審員のおじいちゃん達も、皆、石化して真っ白な灰になってるからっ!!
(貴族陪審員達は俺の上側にいるので見えないのでわからないけれど)
傍聴席はざわざわしてるし……。
思わず顔を覆って俯いた。
こんなの聞いてない。
「ちょっと待って……俺、何者なんだよ~~。」
「……そりゃ、あんた以上に周りの奴らが聞きたいと思ってるさ、サーク。」
マダムがどうでもよさ気にそう言った。
そりゃそうかもしれないけどさ~。
もう泣きそうだよ~。
「落ち着けよ、サーク。」
「落ち着いていられるかよ……何なんだ?この状況は?!」
俺が動揺する中、ガスパーは冷静にそう言った。
顔を向けると、蛇の目で静かに状況を見守っている。
「……まさかと思うけどよ……これもお前が仕組んだのか……??」
「さぁな。俺はただ、あいつらがどんなヤツに喧嘩を売ったか知らしめる為に、魔術本部から影響力のある人に証言に来て欲しいってロナンド様に頼んだだけだ。誰が来るか、誰の代理かなんてのは、俺が決めたんじゃない。ただ魔術本部としての本気を見せてきたってとこだろ?」
「だからってこんな……俺、しばらく外を歩けない……。」
「てめぇの後の事なんか知るか。馬鹿。とにかく裁判としては上々だ。思い知ったか!古狸ども!お前らはケンカを売ったら絶対に駄目な男に手を出したんだよ!!どんだけこいつが多種多様な人間をたらしこんでると思ってんだ?!せいぜい生きているうちは震え上がってろっ!!」
…………………。
イヴァンにも言われたけどさ?
俺、そんなに人たらしなのか??
どうやらはじめから、ガスパーの目的はフレデリカさんが何か証言するという事よりも、俺がどれだけビッグネームをバックにつけているかを見せつけて、第二王子派を黙らせる事だったらしい。
……目醒めたガスパー、怖いよ。
怖すぎるよっ!!
何でこんな怖い事するんだ?!
元の何かとすぐあわあわしちゃう可愛いガスパーに戻ってくれ~っ!!
俺は半泣きになりながら、心の中で叫んでいた。
フレデリカ・アーバン・ラウィーニア。
以前の俺なら、何でフレデリカさんにそんなどよめきが起こるのかとわからなかっただろうが、今はわかる。
何しろ、まずジョシュア現国王の一番の功績、西央戦争を鎮めた際に切り札として王が集めた4人の中の1人なのだ。
これだけだってビッグネームだろう。
そしてラウィーニアと言えば魔術師の地位確立と育成に道筋を立てた、いわば魔術師の母だ。
まさかそれがフレデリカさんだとは俺は全く思ってもいなかった。
魔術本部にいるんだからそれなりの人物だとは思っていたが、あそこは皆、のほほんとし過ぎている。
田舎のおじいちゃんおばあちゃんの家に遊びに来た感覚しか持てないというのに、そんなとんでもない人がゴロゴロしているのだ。
気になってちらりと聞いただけで、ロイさんは元祖ロイヤルガード長(シールド、ソード共に纏める人)であり、歴代のロイヤルシールドの中でロイさんを抜く人は未だに現れていないらしいし、なんか逸話はかなり持っているらしいし、ブラハムさんは魔術生体学の権威で不老不死の方法を知っていると噂されてるし、ナーバル議長に至っては、生きる伝説で半ば神様みたいに扱われてる。
そんな人たちがゴロゴロしてるのだ。
でも、のんびり畑仕事したり、お茶したり、おやつ食ったり、昼寝したり、日向ぼっこしたり、自分のハウスパートナー(これが皆、可愛いうさぎなんだから)と暮らしているのだ。
そんなのどかな森の街にいるフレデリカさんが、まさかあのラウィーニア様だと思うか?!
わかる訳ないだろ?!
しかも宮廷魔術師総括を譲った後は魔術本部でのんびり暮らしているのかと思いきや、全国の魔女を束ねる魔女ネットワークを持っていて、日々、世界的な問題に精力的に活動していたって言うじゃないか?!
もう、まさに女帝だよ!
文句の付け所なく女帝だよ!フレデリカ女史!!
そう言う事はちゃんと教えてよ!!
魔術本部の皆さんっ!!
しかし、同時に変なざわめきも起こり始めた。
第三王子が自ら発言を希望し、国内一の実力を持つ現役魔術師ロジナンド・メイベル・ローランドの愛弟子で、その上、表舞台を引退した筈のフレデリカ・アーバン・ラウィーニア女史か証言者としてわざわざ出向いてくる、あのちんちくりんの若造は何者なのだ?!と……。
あ、うん。
気持ちはわかりますよ、気持ちは。
俺も自分が何者なんだろうと結構本気で思いますから。
まさかいち警護部隊員の裁判に、1人来たって驚かれる人間を、何人も呼び付けてたら、そりゃお前、何様だってなるよな~。
しかも見てくれが良い訳でもない、背もさほど大きくなく、髪の色も地味で、顔も良くも悪くもなくパッとせず、これと言って特徴の見いだせない若造に、何でこんなビッグネームが集まってきてるんだと思うよな?
うん、俺もそう思うよ。
訳わかんないよ。
ただ一応、俺も魔術本部に席を置くことを許されたごく一部の魔術師の1人だし、王子を守って騎士になった話はそれなりに有名だし(話だけ独り歩きして俺とは認識されてない)、シルク連れてきて部隊の武術力を上げたのだって俺だし(連れてきただけで全部シルクの功績だけどさ)、極秘事項にはなってるけど竜の血の呪いを解決した人間なんだよ?!
そこまでどこの馬の骨ともしれないちんちくりんでもないんだけど、そんなに俺って印象に残りにくいのかな~??
なんか自分に自信がなくなってくるわ……。
俺は思わず、がっくりと肩を落とした。
フレデリカさんは優雅な所作で証言台に立つと、ちらりと俺を………いや??俺じゃないな??ちょっと怖い顔で誰かを見た。
「……何だい?久しぶりだってのに??あたしゃ、あいつに睨まれる事はここ30年、何一つしてないと思うんだけどね??何でだい??全く……。」
マダムがぼそっとつぶやいた。
グレイさんがくすくす笑っている。
どうやらフレデリカさんは俺ではなくマダムを見ていたようだ。
確かに知り合いだもんな??
ん?んんん??
そこではたと気がついた。
マダムの名前を知った時、どこかで聞いたと思ったのは……。
『形振り構っていられないわ。スカーレットに出し抜かれたままなんて。』
いつぞや、俺が魔術本部の円卓にヒビを入れてしまった会議の時に、フレデリカさんがそう言ったのだ。
スカーレット……。
スカーレットっ?!
マダムの名前じゃんっ!!
フレデリカさんがめちゃくちゃ気合い入れてたのってスカーレットって人と張り合ってたからで!
その張り合ってたスカーレットって人が……マダムなのか?!
俺はグギギギギッとでも音がしそうな感じでマダムを見た。
「なんだい?サーク?」
「あ……いえ……何も……?」
俺はまた、グギギギギッと顔を戻した。
フレデリカさんはとにかくマダムに負けたくないって感じだったけど、マダムの方は全くフレデリカさんを意識してない。
こういう場合は関わってはいけない。
恐ろしい火の粉が降りかかるからだ。
くわばらくわばら。
そんな俺を、プッと吹き出してグレイさんが笑う。
「サークは本当にエアーデによく似ているね~。」
その意味はわからないけれど、2人の間でとばっちりを受けてるボーンさんならいとも容易く想像できる。
う~ん、それにはなりたくない。絶対。
フレデリカさんは軽く会釈すると話し始めた。
「証言する前に、現国王、ジョシュア・タブ・ファレル・クインサー陛下にご挨拶申し上げます。」
そして王のいる方に体を向け、正式な淑女のお辞儀をする。
ジョシュア現国王はそれに立ち上がって答える。
「先日ぶりだな、フレデリカ。変わりないか?」
「ご機嫌麗しゅうございます。我が王。お陰様で変わりなく過ごしております。お気遣いありがとうございます。」
王はにっこり笑うと席についた。
う~ん、人前だからか、この前会ったからか、結構素っ気ないな?
マダムへの熱烈な挨拶を見ていたから、なんか拍子抜けだ。
既婚者なのにあんなに熱烈だったから、実は王様は女好きなのかと思ったけど、そうでもないのかな??
少し不思議な感じがした。
フレデリカさんは気にするでもなく向きを戻して、証言台に手をつく。
そしてとんでもない事を言った。
「フレデリカ・アーバン・ラウィーニアです。魔術本部から、総取締役ナーバル・マラキ・サージュ議長の代理としてここに来ました。」
その瞬間、法廷は凍り付いた。
フレデリカさんのネームバリューだって恐ろしくデカイというのにだ。
生きた化石……じゃなくて生きる伝説、魔術本部の総責任者、ナーバル議長の代理で来たと宣言したのだ。
ちょっと待ってくれ。
そりゃ俺はおじいちゃん子ばりにナーバル議長が大好きだし、ナーバル議長も実の孫の様に可愛がってくれてるのは事実だよ?!
でもね?!ネームバリューを考えて?!
半ば神様扱いされてる伝説の魔術師だよ?!
その人の代理で、王様に普通に挨拶しちゃうような女帝フレデリカさんが来たってなったら!!
俺、何者だよって事になるから!!
第二王子派の爺共どころか、法廷議長も補佐官たちも、さらに有識者陪審員のおじいちゃん達も、皆、石化して真っ白な灰になってるからっ!!
(貴族陪審員達は俺の上側にいるので見えないのでわからないけれど)
傍聴席はざわざわしてるし……。
思わず顔を覆って俯いた。
こんなの聞いてない。
「ちょっと待って……俺、何者なんだよ~~。」
「……そりゃ、あんた以上に周りの奴らが聞きたいと思ってるさ、サーク。」
マダムがどうでもよさ気にそう言った。
そりゃそうかもしれないけどさ~。
もう泣きそうだよ~。
「落ち着けよ、サーク。」
「落ち着いていられるかよ……何なんだ?この状況は?!」
俺が動揺する中、ガスパーは冷静にそう言った。
顔を向けると、蛇の目で静かに状況を見守っている。
「……まさかと思うけどよ……これもお前が仕組んだのか……??」
「さぁな。俺はただ、あいつらがどんなヤツに喧嘩を売ったか知らしめる為に、魔術本部から影響力のある人に証言に来て欲しいってロナンド様に頼んだだけだ。誰が来るか、誰の代理かなんてのは、俺が決めたんじゃない。ただ魔術本部としての本気を見せてきたってとこだろ?」
「だからってこんな……俺、しばらく外を歩けない……。」
「てめぇの後の事なんか知るか。馬鹿。とにかく裁判としては上々だ。思い知ったか!古狸ども!お前らはケンカを売ったら絶対に駄目な男に手を出したんだよ!!どんだけこいつが多種多様な人間をたらしこんでると思ってんだ?!せいぜい生きているうちは震え上がってろっ!!」
…………………。
イヴァンにも言われたけどさ?
俺、そんなに人たらしなのか??
どうやらはじめから、ガスパーの目的はフレデリカさんが何か証言するという事よりも、俺がどれだけビッグネームをバックにつけているかを見せつけて、第二王子派を黙らせる事だったらしい。
……目醒めたガスパー、怖いよ。
怖すぎるよっ!!
何でこんな怖い事するんだ?!
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俺は半泣きになりながら、心の中で叫んでいた。
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