女畜の町

竹丈岳

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ヤンキーの男の子だってメスになりたい

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 この町は異常だ。

 女ばかりが気持ちよくなって、男は狙われない。

 彼はそう思っていた。

 自分の見た目が明らかなヤンキーだということは分かっていた。それが周りを敬遠させていることも分かっていた。親もおらず、甘やかしてもらえたことなど一度もなかった彼にとって、威圧だけが人との関りを持つための唯一の手段だった。

 可愛くなれば女みたいにいろいろとしてくれる。気持ちよくなるだけで食い物もくれるし、働かなくてすむ。

 俺の職場には少し前まで厳つい女がいたが、あいつは犯されるのを嫌がって男っぽく振舞っていたし、本当に馬鹿なやつだった。

 俺が女装しても気持ち悪いだろうし、いくらメイクをしても体つきまでは変えられない。それが嫌だった。本当のところはただ寂しいだけなのだと彼は分かっていた。

 いつもつるんでいる連中とは喧嘩をして一人になってしまった。いつものようにコンビニの前でたばこを吸っているが、彼の心の中は空っぽだった。

 一人の高校生くらいのやつが、中学生だからか自分のことをじっと見てきていた。

 ガンを飛ばし返すが、その高校生は気にもせずにコンビニへと入っていった。

 ひ弱そうなやつだったが、体格差のせいで勝つことはできない。それにこっちは今は一人だ。

 彼自身、それが情けないことだということは分かっていた。

 その高校生はコンビニから出てくると、彼に同じ銘柄の煙草の箱を渡してきた。

「君、メイク落ちてないよ」

 そういわれて彼はハッとして顔をこすった。

 口紅やアイカラーまで落とし忘れていた。

 彼は苦し紛れにいたずらをされた体にしようとしていた。それなのに、

「あいつら!! やりやがったな!!

「君かわいいね。可愛くなるために努力したんだろ?」

「はぐっ!!」

 図星だった。つるんでいる連中との喧嘩が無ければ、あの後メイクを落とし忘れることなんてなかった。でも、もう他人に見られてしまった。

「顔が真っ赤だよ。ねえ、君可愛いから、好きなの買ってあげる。何が欲しい?」

 そいつは男にしては奇麗な顔をしていた。そんな奴から可愛いとか欲しいものとかを聞かれて、彼の頭はパンクしてしまっていた。

「おれ、かわいい……?」

「うん。女の子よりもずっと可愛いよ。服とか買ってあげるよ」

「本当か……?」

「うん本当」

「気持ち悪いとか思わないのか?」

「なんで? 今ナンパしてるのに?」

 初めてのナンパは彼の純粋な心を打ち砕くのは容易なことであった。

 真っ赤な顔を隠しつつ小さくうなずくと、服屋に連れていかれた。

「これって男物……」

 彼に渡されたのは、男物にしては黒を基調にピンク色のラインの入ったかわいらしい帽子やジャケットだった。

 次に問答無用で美容室につれていかれて、髪まで染められて、毛先に紫色を入れられた。

「すっごく可愛い。紫いろが君らしいよ。女の子にはだせない男の子の可愛さだよ」

 自分が変わったのが分かる。女々しさじゃない。服と髪型を変えるだけでこんなにも自分が自分らしくなれるなんて思いもしなかった。

 女の子のようなかわいらしさじゃない。男の子でも可愛くなれるのだと彼は確信した。

 可愛いと言われて物を買ってくれるだけで彼の心がときめいていることは彼自身分かっていた。

「あの、お兄さん……。次はどこに連れて行ってくれますか?」

「ねえ、ここ硬くなってる。悪い子だね。ホテルいこっか」

「はい……」

 自分の思いとは裏腹に、そそり立つ自分のちんこを握られ、それだけで気持ちよくなってしまった自分が恥ずかしくて小さく頷くことしかできなかった。もう少しロマンスをというのは贅沢だっただろうか。

 部屋に入ると、彼は風呂に入る前だというのにすでに我慢ができていなかった。高校生のズボンをおろしてフェラを始めたのだ。

「お兄さん。オレ、気持ちよくさせます」

 オスのものをしゃぶっているという服従が彼を自分らしく思えさせた。

 すっごい臭い。でも、俺が舐めるたびに臭いが自分の中に消えていく。お掃除をすることがたまらなく自分をメスにしてくれるようだった。

「さすがに自分についているものだからどこが気持ちいいか分かってるね。そうそう、そうやって喉全体でしごいて刺激しないと精液でないからね」

 俺がこの人を気持ちよくさせてあげられてる。可愛いと言ってくれたこの人を。

 いつの間にか自分自身のちんこもしごいていた。メスになって男の人のちんこをなめるだけでこんなに気持ちよくなれるなんて知らなかった……。やっぱり、女どもは馬鹿だ……。

 ひときわ強く頭を押さえつけると、そのまま彼の腹の中に射精と放尿をした。

 彼は吐きそうになるのを必死に我慢して、ようやく呼吸ができるようになると、死にたくなくて、彼自身も射精が止まらなかった。

「ズボン脱いで」

 彼は言われたとおりにいそいそと下着をおろしてお尻を向けた。

「犯してください……。レイプしてください……。オレ、あなたのことが好きなんです」

「それって告白? いいよ。じゃあ、恋人どうしだね。赤ちゃんも作れないのにすっごくひくひくしてる」

「赤ちゃんほしい……」

「しょうがないなあ。精液だけあげるからちゃんと妊娠してね」

 日頃から開発していたおかげか、少しの抵抗だけで受け入れることができた。

 本物のちんこで腹を抉られることがこんなにも気持ちよくて幸福なことだとは。

 本物はたしかに、すさまじくきついけれど、お兄さんが俺を使って気持ちよくなってくれることがたまらなく嬉しいと彼は感じていた。

「あう!! うぐっ!!お兄さん……!、名前教えて……!」

「僕はシガラキだよ」

「シガラキさま!! 愛してます!! 絶対に妊娠します!!」

「ぼくも……!! 愛してるよ!!」

 それからややもせずアナルの奥深くに精液が迸った。

「あの……。浮気してもいいから……。ずっとオレのことかわいいって言ってください……。そうしたら許しますから……」

 女の子みたいに可愛くなってしまった彼の蕩けた顔と言葉に。シガラキ自身も本当に恋をしてしまったのかもしれない。

「女の子よりもかわいいよ」
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