ボーリング甲子園

ドラゴンすどう

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一回戦

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「皆さん、ようこそおいでになりました。今日夢の賞金王が決まります。」

司会者の掛け声とともに賞金王決定戦開幕式が始まった。

「1年間の賞金ランキング上位4人がトーナメント形式で戦い抜きます。果たして優勝は誰の手に渡るのでしょうか。」

ミチコは賞金ランキング2位だったので3位の人と当たり、1位が4位の人と当たる。そして買った方が決勝進出をする。そして、優勝者が賞金1億円を手にするのだ。

「ではルール説明を始めたいと思います。5フレーム戦い、とったフレームが多い方の勝ちとなります。1フレームごとに様々な条件で戦って頂きますのでよろしくお願いします。それでは、一回戦はランキング4位、ドラゴン祐一VSランキング1位、シャカの使い宮田です。それでは始めます。」

ゴングの合図と共に一回戦が始まった。

「1フレームはなんと1ピン2トンあります。果たした両選手はどのように攻めるのか、楽しみですね。先行はドランゴ祐一さん。どうぞ。」

ドラゴン祐一はさっきの球をドラゴンに変えたプロボウラーだ。

「では行くぞ。」

そう言うと祐一は白光に包まれた。右手から放った球はドラゴンへと姿を変え、火を吐きながら2トンのピンへと頭から突っ込んだ。

「これはドラゴン祐一選手の必殺技、ドラゴンファイヤーだ。果たしてどうなるのか。」

ガキーン。激しい音と共に爆炎が上がった。

「おーっと、ドラゴン祐一選手の一投目は7本だー。残りの3本のピンは割れた形で残ってしまったー。」

ドラゴン祐一の2投目は手堅く2本残ってる側を狙い、合計9得点となった。

「続いてはシャカの使い宮田選手です。どうぞ。」

呼ばれると、宮田は10分間の瞑想を始めた。それが終わると球に魂を吸わせ、放った。

「いでよ我が千手観音よ」

球はみるみる姿を変え、千手観音へと姿を変えた。

「おーっと、さっそく宮田選手の必殺技、千手観音が炸裂だー。千手観音の幾つもの手がピンを襲うー。」

ピンに千手観音の手が当たるたびに紫色のイナズマが飛び散った。

「おーっと、宮田選手ストライクー。千手観音が全てのピンをなぎ倒しましたー。」

宮田選手は圧倒的強さだった。そのまま第5フレームまで全部ストライクを出し、ドラゴン祐一をくだした。

「勝利はシャカの使い宮田選手ー。おめでとうございます。」

こうして最初の戦いはシャカの使い宮田選手の勝利で幕を閉じたのだった。
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