13 / 78
第十三話 再会
しおりを挟む
夕食後、レオナの夕食の買い出しも済ませて宿に戻ってきた俺は、オリビアと別れてレオナの部屋へと向かう。
「レオナ、入っても良いか?」
「うん」
扉を開けると、ベッドに腰かけていたレオナの姿を確認することができた。
「夕食買ってきた」
「ありがと」
レオナの元まで歩き、彼女に帰り道で買ってきたサンドイッチの入った袋の一つを渡す。
レオナが袋の中身を見ているところで彼女の隣に腰掛け、彼女の頭をくしゃりと撫でる。
「?」
「その、あんまり思い詰めなくて良いからな」
レオナの方は見ず、自分用に買ったサンドイッチの方に目を向けながらそう伝える。
「うん……」
「──ねぇ、ルシェフさんは何でそんなに優しくしてくれるの?」
「……放っておけなかったんだよ。立場や方向性は違えど、俺は君と似た境遇にあったから」
「似た境遇?」
「あぁ。十年ほど前に西の国であった“アルテラノ大戦”のことは知っているか?」
「うん」
俺の言葉にレオナが神妙な面持ちで頷く。
「件の大戦のときに、一つの村がサイクロプスの群れに襲撃された。そこは田舎の集落であったこともあり、百を越えるサイクロプスの大群を討伐できるだけの戦力は有しておらず、一時間と経たずに村は半壊。一部逃げた村人もいたが、ほとんどの村人は彼らに虐殺された」
「……」
長い話になると察したのか、立ち上がったレオナが事前にポットへ作っていたと思われる紅茶を淹れ始めた。
「俺は、その村の数少ない生き残りの一人だ。庭先に幼馴染みといたときに数体のサイクロプスに襲われ、そのとき、俺は前世の記憶と共に、“あの力”に覚醒した」
「あの力?」
「あぁ、とてつもなく大きな力だ。それも、素手でサイクロプスの身体に風穴を作れるほどの。その力を使って、その場にいたサイクロプスを殲滅して、難を逃れた」
レオナがそっと差し出してくれた、紅茶の入ったティーカップを受けとる。
「俺たちが直接サイクロプスに襲撃されたところで、この村で何があったのかを察した俺は、近隣の家々を駆け回り、手当たり次第にサイクロプスを殺して回った」
「一通り村を一周した俺が家に戻ると、未だに家に残っていた幼馴染みが声にならない悲鳴をあげ、怯えた顔で後ずさった。妹も家から出てきたが、彼女も幼馴染みと同じような、まるで化け物でも見るかのような目で俺を見つめ、ただ震えている」
「俺も不安になり、少し引きつった笑顔を作って『ただいま』とだけ言ってみるも、どちらからも返答が返ってはこなかった。──まぁ、今思うと当たり前だけどな。少し前まで庭先で談笑していた奴が全身血塗れになって帰ってきたんだから」
「それから先は、想像に容易いだろう?直接地元を追われた訳ではなかったが、俺の高すぎる戦闘能力から“化け物”の烙印を押され、周囲から忌み恐れられ、居心地が悪くなって一週間も経たずに地元を離れた」
「力のことは極力隠しながら、各地を転々とする生活を続けるなかで、俺を受け入れてくれる存在が現れた。彼女たちが俺を受け入れてくれたこともあり、暫くはそこで生活をしていた」
「何で中央の国に来たの?」
「怖かったんだよ、そこでの生活を失うのが。だから、これが一時の良い思い出であるうちに終わらせておきたかった」
「そっか……」
「俺の話はこのくらいで十分か。詰まるところ、君の姓のことを知っていたからこそ、君が放っておけなかったんだよ」
「……今なら、この性も少しは好きになれるかも」
「そうか」
そう言って、小さく笑ったレオナの頭を軽く撫でてから、自身の分のハムチーズのサンドイッチにかぶりついた。
◇ ◇ ◇
翌日、近場で朝食を済ませて花鳥園に向かっていた俺たちは、憲兵に追われていた。何故、こんなことになったのか、それを説明するには、朝食を終える頃まで時間を戻す必要があるだろう。
「おはようごぜぇます。こんなところで会えるなんて、奇遇でさぁ」
俺たちが会計まで済ませて店を出たところで、明らかに俺たちが出てくるのを待っていたダウィドに声をかけられる。
「俺たちを囲ってどうするつもりだ?」
ダウィドの姿を確認した時点で索敵魔法を起動させていたため、彼を含めて六人ほどの男女に囲まれていることは事前に察していた。各人の実力的にはAランク位だ。最悪、戦闘になっても逃げ切る自信があった。
「おや、気づかれてたんですかい?なら、元の口調で問題ないか。こっちにも事情があってな。お前たちにペルシャンまで同行願いたいんだが、来てくれるか?」
「断るって言ったら?」
「実力行使に出させてもらう」
ダウィドがそう言い終えると、その場でホイッスルを鳴らす。そのホイッスルの意味がすぐに分かった俺は、一瞬出遅れたレオナの手を引いてオリビアと共に走り出した。
彼の鳴らしたホイッスルは、憲兵が連絡用に使うもので、音によって意味が変わってくるのだが、今回の音は、所謂実力行使に出るときに使われるものだった。
そして、このホイッスルを持っていたということは、彼らが憲兵であるという証明でもあった。
彼らが他の憲兵団と協力せずに一団体のみで行動している点や、各人Aランク以上の憲兵団なんて中々無いことから、《フォルツェ・ヴァリアンテ》と呼ばれる中央屈指の検挙率を誇る憲兵団と見て間違いないだろう。
結局のところ、どうして彼らが俺たちを追ってきているのかは分からないが、とんだ不運に見舞われたものだ。
──もしかして、偽の依頼書のことでもバレたのか?それとも、カニ男の件か?或いは、オリビアの……。
駄目だ。心当たりが多すぎてどれかわからないな……。
いくつか疑問は残りながらも、取り敢えず彼らから逃げ回りながら今に至る。
憲兵団の方に話し合いをする気が一切なく、ホイッスルを駆使して俺たちの居場所を確認しあいながら、何やら焦ったように追ってくる。
彼らのしつこさに少し嫌気が差してきたので、一言断ってからレオナを抱え、俺とオリビアに身体強化を使って一気に距離を離しにかかる。
暫く走り続け、ようやく彼らを振り切ったところで、遠方から近づいてくる無駄にデカイ黒馬に牽かれた馬車に遭遇した。
「──よう、ルシェフ。元気そうじゃないか」
荷台から降りてきたアリスが、屈託のない笑みを浮かべながら俺に近づいてくる。
「──っ!」
「くたばれ、糞野郎‼︎」
いつもならあり得ないアリスの行動に警戒を強くしていると、案の定、目の前に来たアリスが斬りかかってきたので、それを寸前で回避する。
危ねぇな。俺かノアじゃなきゃ避けられなかったぞ。
「アリス!」
「っと」
俺に抱えられていたレオナが、俺から飛び降りてアリスに抱きつく。
「息災だったか?」
「うん!」
「ルシェフに変なことされなかったか?」
「……ぅん」
「貴様ぁ‼︎」
アリスが剥き出しの怒りを鋭い目付きに乗せて睨んでくる。
「いたぞ!」
返答に困った俺がアリスに愛想笑いを浮かべていると、声と共に甲高い笛の音が響いた。どうやら、振り切った憲兵に見つかってしまったようだ。
「逃げるぞ!」
そう言ってレオナの手をとり、オリビアを連れだって逃げ始める。
勿論、憲兵も俺たちを追ってきたが、彼はアリスの目の前を通ったところで、腕を掴まれていた。
「おい、うちのレオナを追い回すなんてどういう了見だ⁉︎」
「あ!もしかして、《スピリッツ・サーヴァント》の……ちょうど良かったです!実は……」
アリスが憲兵を止めたこともあり、少し彼らの様子を見ていると、憲兵がひそひそアリスと何かを話しているようだった。
「実は………で………なら、ちょうど……」
「何?………ナが………」
「………」
「………った」
……何か、雲行きが怪しくないか?
「……れ」
アリスが《スピリッツ・サーヴァント》のメンバーに何か指示を出し、次の瞬間には総出で俺たちの事を追ってきた。
「お前ら、何しに来たんだよ!?」
良く分からない《スピリッツ・サーヴァント》の行動に文句を言いながらも再び走り始める。
「なっ、お前らは!」
何とか彼らを振り切ることには成功したものの、小路地から大通りに出ようとしたところで、俺たちの行く手を阻む、数人の男の姿に気づいた。
「レオナ、入っても良いか?」
「うん」
扉を開けると、ベッドに腰かけていたレオナの姿を確認することができた。
「夕食買ってきた」
「ありがと」
レオナの元まで歩き、彼女に帰り道で買ってきたサンドイッチの入った袋の一つを渡す。
レオナが袋の中身を見ているところで彼女の隣に腰掛け、彼女の頭をくしゃりと撫でる。
「?」
「その、あんまり思い詰めなくて良いからな」
レオナの方は見ず、自分用に買ったサンドイッチの方に目を向けながらそう伝える。
「うん……」
「──ねぇ、ルシェフさんは何でそんなに優しくしてくれるの?」
「……放っておけなかったんだよ。立場や方向性は違えど、俺は君と似た境遇にあったから」
「似た境遇?」
「あぁ。十年ほど前に西の国であった“アルテラノ大戦”のことは知っているか?」
「うん」
俺の言葉にレオナが神妙な面持ちで頷く。
「件の大戦のときに、一つの村がサイクロプスの群れに襲撃された。そこは田舎の集落であったこともあり、百を越えるサイクロプスの大群を討伐できるだけの戦力は有しておらず、一時間と経たずに村は半壊。一部逃げた村人もいたが、ほとんどの村人は彼らに虐殺された」
「……」
長い話になると察したのか、立ち上がったレオナが事前にポットへ作っていたと思われる紅茶を淹れ始めた。
「俺は、その村の数少ない生き残りの一人だ。庭先に幼馴染みといたときに数体のサイクロプスに襲われ、そのとき、俺は前世の記憶と共に、“あの力”に覚醒した」
「あの力?」
「あぁ、とてつもなく大きな力だ。それも、素手でサイクロプスの身体に風穴を作れるほどの。その力を使って、その場にいたサイクロプスを殲滅して、難を逃れた」
レオナがそっと差し出してくれた、紅茶の入ったティーカップを受けとる。
「俺たちが直接サイクロプスに襲撃されたところで、この村で何があったのかを察した俺は、近隣の家々を駆け回り、手当たり次第にサイクロプスを殺して回った」
「一通り村を一周した俺が家に戻ると、未だに家に残っていた幼馴染みが声にならない悲鳴をあげ、怯えた顔で後ずさった。妹も家から出てきたが、彼女も幼馴染みと同じような、まるで化け物でも見るかのような目で俺を見つめ、ただ震えている」
「俺も不安になり、少し引きつった笑顔を作って『ただいま』とだけ言ってみるも、どちらからも返答が返ってはこなかった。──まぁ、今思うと当たり前だけどな。少し前まで庭先で談笑していた奴が全身血塗れになって帰ってきたんだから」
「それから先は、想像に容易いだろう?直接地元を追われた訳ではなかったが、俺の高すぎる戦闘能力から“化け物”の烙印を押され、周囲から忌み恐れられ、居心地が悪くなって一週間も経たずに地元を離れた」
「力のことは極力隠しながら、各地を転々とする生活を続けるなかで、俺を受け入れてくれる存在が現れた。彼女たちが俺を受け入れてくれたこともあり、暫くはそこで生活をしていた」
「何で中央の国に来たの?」
「怖かったんだよ、そこでの生活を失うのが。だから、これが一時の良い思い出であるうちに終わらせておきたかった」
「そっか……」
「俺の話はこのくらいで十分か。詰まるところ、君の姓のことを知っていたからこそ、君が放っておけなかったんだよ」
「……今なら、この性も少しは好きになれるかも」
「そうか」
そう言って、小さく笑ったレオナの頭を軽く撫でてから、自身の分のハムチーズのサンドイッチにかぶりついた。
◇ ◇ ◇
翌日、近場で朝食を済ませて花鳥園に向かっていた俺たちは、憲兵に追われていた。何故、こんなことになったのか、それを説明するには、朝食を終える頃まで時間を戻す必要があるだろう。
「おはようごぜぇます。こんなところで会えるなんて、奇遇でさぁ」
俺たちが会計まで済ませて店を出たところで、明らかに俺たちが出てくるのを待っていたダウィドに声をかけられる。
「俺たちを囲ってどうするつもりだ?」
ダウィドの姿を確認した時点で索敵魔法を起動させていたため、彼を含めて六人ほどの男女に囲まれていることは事前に察していた。各人の実力的にはAランク位だ。最悪、戦闘になっても逃げ切る自信があった。
「おや、気づかれてたんですかい?なら、元の口調で問題ないか。こっちにも事情があってな。お前たちにペルシャンまで同行願いたいんだが、来てくれるか?」
「断るって言ったら?」
「実力行使に出させてもらう」
ダウィドがそう言い終えると、その場でホイッスルを鳴らす。そのホイッスルの意味がすぐに分かった俺は、一瞬出遅れたレオナの手を引いてオリビアと共に走り出した。
彼の鳴らしたホイッスルは、憲兵が連絡用に使うもので、音によって意味が変わってくるのだが、今回の音は、所謂実力行使に出るときに使われるものだった。
そして、このホイッスルを持っていたということは、彼らが憲兵であるという証明でもあった。
彼らが他の憲兵団と協力せずに一団体のみで行動している点や、各人Aランク以上の憲兵団なんて中々無いことから、《フォルツェ・ヴァリアンテ》と呼ばれる中央屈指の検挙率を誇る憲兵団と見て間違いないだろう。
結局のところ、どうして彼らが俺たちを追ってきているのかは分からないが、とんだ不運に見舞われたものだ。
──もしかして、偽の依頼書のことでもバレたのか?それとも、カニ男の件か?或いは、オリビアの……。
駄目だ。心当たりが多すぎてどれかわからないな……。
いくつか疑問は残りながらも、取り敢えず彼らから逃げ回りながら今に至る。
憲兵団の方に話し合いをする気が一切なく、ホイッスルを駆使して俺たちの居場所を確認しあいながら、何やら焦ったように追ってくる。
彼らのしつこさに少し嫌気が差してきたので、一言断ってからレオナを抱え、俺とオリビアに身体強化を使って一気に距離を離しにかかる。
暫く走り続け、ようやく彼らを振り切ったところで、遠方から近づいてくる無駄にデカイ黒馬に牽かれた馬車に遭遇した。
「──よう、ルシェフ。元気そうじゃないか」
荷台から降りてきたアリスが、屈託のない笑みを浮かべながら俺に近づいてくる。
「──っ!」
「くたばれ、糞野郎‼︎」
いつもならあり得ないアリスの行動に警戒を強くしていると、案の定、目の前に来たアリスが斬りかかってきたので、それを寸前で回避する。
危ねぇな。俺かノアじゃなきゃ避けられなかったぞ。
「アリス!」
「っと」
俺に抱えられていたレオナが、俺から飛び降りてアリスに抱きつく。
「息災だったか?」
「うん!」
「ルシェフに変なことされなかったか?」
「……ぅん」
「貴様ぁ‼︎」
アリスが剥き出しの怒りを鋭い目付きに乗せて睨んでくる。
「いたぞ!」
返答に困った俺がアリスに愛想笑いを浮かべていると、声と共に甲高い笛の音が響いた。どうやら、振り切った憲兵に見つかってしまったようだ。
「逃げるぞ!」
そう言ってレオナの手をとり、オリビアを連れだって逃げ始める。
勿論、憲兵も俺たちを追ってきたが、彼はアリスの目の前を通ったところで、腕を掴まれていた。
「おい、うちのレオナを追い回すなんてどういう了見だ⁉︎」
「あ!もしかして、《スピリッツ・サーヴァント》の……ちょうど良かったです!実は……」
アリスが憲兵を止めたこともあり、少し彼らの様子を見ていると、憲兵がひそひそアリスと何かを話しているようだった。
「実は………で………なら、ちょうど……」
「何?………ナが………」
「………」
「………った」
……何か、雲行きが怪しくないか?
「……れ」
アリスが《スピリッツ・サーヴァント》のメンバーに何か指示を出し、次の瞬間には総出で俺たちの事を追ってきた。
「お前ら、何しに来たんだよ!?」
良く分からない《スピリッツ・サーヴァント》の行動に文句を言いながらも再び走り始める。
「なっ、お前らは!」
何とか彼らを振り切ることには成功したものの、小路地から大通りに出ようとしたところで、俺たちの行く手を阻む、数人の男の姿に気づいた。
0
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。
樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。
ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。
国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。
「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」
《完結》「パパはいますか?」ある日、夫に似た子供が訪ねて来た。
ヴァンドール
恋愛
嫁いですぐに夫は戦地に赴いた。すると突然一人の男の子が訪ねて来た「パパはいますか?」
その子供の顔は戦地に行った夫にそっくりだった。
ウルティメイド〜クビになった『元』究極メイドは、素材があれば何でも作れるクラフト系スキルで魔物の大陸を生き抜いていく〜
西館亮太
ファンタジー
「お前は今日でクビだ。」
主に突然そう宣告された究極と称されるメイドの『アミナ』。
生まれてこの方、主人の世話しかした事の無かった彼女はクビを言い渡された後、自分を陥れたメイドに魔物の巣食う島に転送されてしまう。
その大陸は、街の外に出れば魔物に襲われる危険性を伴う非常に危険な土地だった。
だがそのまま死ぬ訳にもいかず、彼女は己の必要のないスキルだと思い込んでいた、素材と知識とイメージがあればどんな物でも作れる『究極創造』を使い、『物作り屋』として冒険者や街の住人相手に商売することにした。
しかし街に到着するなり、外の世界を知らない彼女のコミュ障が露呈したり、意外と知らない事もあったりと、悩みながら自身は究極なんかでは無かったと自覚する。
そこから始まる、依頼者達とのいざこざや、素材収集の中で起こる騒動に彼女は次々と巻き込まれていく事になる。
これは、彼女が本当の究極になるまでのお話である。
※かなり冗長です。
説明口調も多いのでそれを加味した上でお楽しみ頂けたら幸いです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる