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第三十四話 憔悴の魔女
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「ニコ、何か見つかったか?」
「ううん、特にめぼしいものは」
「そうか」
レンジャーたちの方でも見つけられなかったようだ。俺の索敵でも、特に敵の存在は感知できていない。
不安は残るものの、得体の知れない何かから逃げるように商隊は急ぎ森の中を進む。
そして、森の中腹に来た辺りで奴は現れた。
同時に、すぐ後ろの馬車から、悲鳴が聞こえてくる。
「オリビア──⁉︎」
俺と共に無言で馬車から飛び出したニコにも【ロニギスメイシュ】をかける。オリビアの乗っている馬車にはアメリアも同乗しているので、万が一は無いと信じたいが……。
馬車を飛び出してすぐ、アメリアが一体の魔物と交戦中であることに気がついた。勿論、俺の索敵には未だに反応はない。魔力を保有しているのかも、生きているのかも怪しい魔物だ。
先まで戦闘音も聞こえなかった為、今接敵したばかりなのだろう。
「ニコ、オリビアの方を頼む!」
「わかった」
敵の存在に気づき、慌てて列から外れた馬車の中にいると思われるオリビアをニコに任せ、アメリアの方に合流する。ここから見る限りは、馬車は無事みたいだ。
急ぎアメリアに【リズスワデ・スマアベル】をかける。それとほぼ同時に、【四次元空間】から【アクワグラシェリア】を取り出した。
アメリアは敵の振るうハルバートを自身のハルバートで受け止め、力業で敵ごと弾き飛ばす。
敵の持つハルバートは何らかの鉱石で作られているようだが、詳細はわからない。
この辺りで、オリビアの悲鳴を聞いて状況を理解したであろう近くの馬車郡も少し隊列から逸れ始めた。
「あいつは何だ?」
「わかんない。さっき、いきなり馬車を襲ってきて……」
「そうか」
敵の体も何かの鉱物で出来ているようだ。姿は悪魔でも模しているのか?ゴーレムのように見えなくもないが、直感がそうではないと告げていた。
「っと!」
先まで木元に倒れ込んでいた敵の一撃を咄嗟に【アクワグラシェリア】で受け流す。鉱石で出来ているわりには、それなりに動けるようだ。
敵は、ハルバートを受け流された後も俺の方に密着してままハルバートを振るってくる。そのことごとくを受け流してはいるが、その上で一撃を与えるには至らない。相手も相当な手練れだ。
数度武器を打ち合ったところで、獲物を狩る狩人の如く静かに隙を窺っていたアメリアが、流れるような動きで真横から敵に向けてハルバートを振り下ろし、敵は避けるために一度後方へと飛び下がった。
他の馬車から異変に気づいた冒険者も出てきて、周囲の警戒にあたってくれていることが、彼らのざわめきから確認できた。
一体の魔物を多人数で囲んでも動き辛くなるだけだし、下手に出てきてくれなくて助かった。あまり余裕をもって倒せる相手ではないからな。
「……」
敵と無言で睨み合う。向こうは何を思ってか、斬り込んできたりはしなかった。
「大丈夫そう?」
オリビアの様子を見に行ってくれていたニコが、馬車の中からそっと顔を覗かせる。
「わからない。──ここは足止めしておくから、先に行くように伝えておいてくれ」
「わかった」
ニコが商隊の責任者の所へと向かい、事情の説明をする。
それから間もなく、冒険者たちは馬車に乗り込み、商隊は俺たちから離れるように少し迂回しながら進み始めた。
「……」
相変わらず、敵に動きはない。
──もしかして、こいつは何かの防衛目的で存在しているのだろうか。
それにしては、森の中の魔物を見境なく殺しているようだったが。
いや、敵が一体であると決めつけるには早計か。
「アメリア、ゆっくり下がるぞ」
「うん」
敵が防衛目的でここにいるのなら、留まる理由もないので目の前の敵を十分に警戒しながら、ゆっくりと後ずさる。
「……」
未だに、敵に動きはない。
そのまま暫く後退し続け、敵の姿が見えなくなる辺りまで来たが、それでも敵に動きはなかった。
敵も追ってくるつもりはないようだったので、アメリアに【ロニギスメイシュ】をかけ、索敵を頼りに商隊の方へと合流する。
「オリビア!」
商隊に合流するや否や、オリビアの乗っていた馬車を探して乗り込んだ。
「……」
倒れているオリビアは、青白い顔色をしている。
「何があったんだ?」
「わからない。あの魔物を見た途端に突然倒れて…」
倒れているオリビアに膝を貸していたレオナが、辛そうにそう呟く。
「……そうか」
「──お父さん?」
目を覚ましたオリビアが、寝ぼけ眼を顔を上げる。
「気がついたか?」
「お父さん!」
「っと」
状況の理解が出来ていない俺を他所に、涙声で叫んだオリビアが勢い良く抱きついてきた。抱きついているオリビアからは嗚咽が漏れ、それに合わせて彼女の少し肩が上下に動いている。
「……」
何も言えずに、すすり泣くオリビアの頭を撫でて宥める。
「アメリア、悪いけど……」
「うん。向こうの馬車に行ってるね」
「助かる」
オリビアが少し心配だったので、アメリアと席を変わってもらい、オリビアたちのいる馬車に乗ることにする。
「落ち着いたか?」
オリビアが落ち着くのを待ってから声をかけた。
「……うん」
「じゃあ、そろそろ……」
そう言ったところで、俺の言葉を拒むようにオリビアが手に力を込めた。
「……」
思ったより深刻そうだな……。
俺たち以外にも数人の同乗者がいるが、事情を察してか特に詮索してくることもなかった。
夕方頃まで商隊の馬車は進み続け、そこで夜営することにする。その間、オリビアは俺から全く離れようとしなかった。
魔物の襲撃こそなかったからこそ良かったものの、これは早急に何とかしないと不味そうだな。
移動の際に彼女と話していてわかったことは、彼女が俺を父親と誤認していることと、少し口調に幼さが見えることくらいだ。
「──なぁ、オリビア」
「ぃや……」
俺の言葉を聞いたオリビアが、掠れた声でそう呟いた。何度か離れるように説得しようと試みた結果、彼女は俺が何か言おうとする度に拒むようになってしまっている。
さすがにこのまま表に出ると不味いと判断したニコが、夕食を持ってきてくれた。
「サンクレイア」
このままの状態で表に出ても悪目立ちするだけなので、馬車の中で夕食を摂ることにする。
「……」
商隊での移動ということもあり、夕食はそれなりに良いものが出たものの、どれも味気なく感じた。
「もしあれなら、夜の見張り変わろうか?」
心配そうにオリビアの隣に寄り添うニコがそう申し出てくれる。
「いや、さすがに悪いよ。オリビアは、何とか説得するから」
「そう……」
夕食後、見張りがあるから先に寝るようにオリビアを説得してみるものの失敗。無理に離そうとしたら泣きそうになってしまったため、仕方なく、オリビアも連れて表に出て焚き火の傍に座り込む。
オリビアには、無理に離そうとしないから眠くなったら寝るように伝えておいた。
俺としては周囲の冒険者からの殺気が多分に含まれた視線が痛かったが、オリビアは特に気にしていないようで、小一時間ほどで眠りについていた。
「ううん、特にめぼしいものは」
「そうか」
レンジャーたちの方でも見つけられなかったようだ。俺の索敵でも、特に敵の存在は感知できていない。
不安は残るものの、得体の知れない何かから逃げるように商隊は急ぎ森の中を進む。
そして、森の中腹に来た辺りで奴は現れた。
同時に、すぐ後ろの馬車から、悲鳴が聞こえてくる。
「オリビア──⁉︎」
俺と共に無言で馬車から飛び出したニコにも【ロニギスメイシュ】をかける。オリビアの乗っている馬車にはアメリアも同乗しているので、万が一は無いと信じたいが……。
馬車を飛び出してすぐ、アメリアが一体の魔物と交戦中であることに気がついた。勿論、俺の索敵には未だに反応はない。魔力を保有しているのかも、生きているのかも怪しい魔物だ。
先まで戦闘音も聞こえなかった為、今接敵したばかりなのだろう。
「ニコ、オリビアの方を頼む!」
「わかった」
敵の存在に気づき、慌てて列から外れた馬車の中にいると思われるオリビアをニコに任せ、アメリアの方に合流する。ここから見る限りは、馬車は無事みたいだ。
急ぎアメリアに【リズスワデ・スマアベル】をかける。それとほぼ同時に、【四次元空間】から【アクワグラシェリア】を取り出した。
アメリアは敵の振るうハルバートを自身のハルバートで受け止め、力業で敵ごと弾き飛ばす。
敵の持つハルバートは何らかの鉱石で作られているようだが、詳細はわからない。
この辺りで、オリビアの悲鳴を聞いて状況を理解したであろう近くの馬車郡も少し隊列から逸れ始めた。
「あいつは何だ?」
「わかんない。さっき、いきなり馬車を襲ってきて……」
「そうか」
敵の体も何かの鉱物で出来ているようだ。姿は悪魔でも模しているのか?ゴーレムのように見えなくもないが、直感がそうではないと告げていた。
「っと!」
先まで木元に倒れ込んでいた敵の一撃を咄嗟に【アクワグラシェリア】で受け流す。鉱石で出来ているわりには、それなりに動けるようだ。
敵は、ハルバートを受け流された後も俺の方に密着してままハルバートを振るってくる。そのことごとくを受け流してはいるが、その上で一撃を与えるには至らない。相手も相当な手練れだ。
数度武器を打ち合ったところで、獲物を狩る狩人の如く静かに隙を窺っていたアメリアが、流れるような動きで真横から敵に向けてハルバートを振り下ろし、敵は避けるために一度後方へと飛び下がった。
他の馬車から異変に気づいた冒険者も出てきて、周囲の警戒にあたってくれていることが、彼らのざわめきから確認できた。
一体の魔物を多人数で囲んでも動き辛くなるだけだし、下手に出てきてくれなくて助かった。あまり余裕をもって倒せる相手ではないからな。
「……」
敵と無言で睨み合う。向こうは何を思ってか、斬り込んできたりはしなかった。
「大丈夫そう?」
オリビアの様子を見に行ってくれていたニコが、馬車の中からそっと顔を覗かせる。
「わからない。──ここは足止めしておくから、先に行くように伝えておいてくれ」
「わかった」
ニコが商隊の責任者の所へと向かい、事情の説明をする。
それから間もなく、冒険者たちは馬車に乗り込み、商隊は俺たちから離れるように少し迂回しながら進み始めた。
「……」
相変わらず、敵に動きはない。
──もしかして、こいつは何かの防衛目的で存在しているのだろうか。
それにしては、森の中の魔物を見境なく殺しているようだったが。
いや、敵が一体であると決めつけるには早計か。
「アメリア、ゆっくり下がるぞ」
「うん」
敵が防衛目的でここにいるのなら、留まる理由もないので目の前の敵を十分に警戒しながら、ゆっくりと後ずさる。
「……」
未だに、敵に動きはない。
そのまま暫く後退し続け、敵の姿が見えなくなる辺りまで来たが、それでも敵に動きはなかった。
敵も追ってくるつもりはないようだったので、アメリアに【ロニギスメイシュ】をかけ、索敵を頼りに商隊の方へと合流する。
「オリビア!」
商隊に合流するや否や、オリビアの乗っていた馬車を探して乗り込んだ。
「……」
倒れているオリビアは、青白い顔色をしている。
「何があったんだ?」
「わからない。あの魔物を見た途端に突然倒れて…」
倒れているオリビアに膝を貸していたレオナが、辛そうにそう呟く。
「……そうか」
「──お父さん?」
目を覚ましたオリビアが、寝ぼけ眼を顔を上げる。
「気がついたか?」
「お父さん!」
「っと」
状況の理解が出来ていない俺を他所に、涙声で叫んだオリビアが勢い良く抱きついてきた。抱きついているオリビアからは嗚咽が漏れ、それに合わせて彼女の少し肩が上下に動いている。
「……」
何も言えずに、すすり泣くオリビアの頭を撫でて宥める。
「アメリア、悪いけど……」
「うん。向こうの馬車に行ってるね」
「助かる」
オリビアが少し心配だったので、アメリアと席を変わってもらい、オリビアたちのいる馬車に乗ることにする。
「落ち着いたか?」
オリビアが落ち着くのを待ってから声をかけた。
「……うん」
「じゃあ、そろそろ……」
そう言ったところで、俺の言葉を拒むようにオリビアが手に力を込めた。
「……」
思ったより深刻そうだな……。
俺たち以外にも数人の同乗者がいるが、事情を察してか特に詮索してくることもなかった。
夕方頃まで商隊の馬車は進み続け、そこで夜営することにする。その間、オリビアは俺から全く離れようとしなかった。
魔物の襲撃こそなかったからこそ良かったものの、これは早急に何とかしないと不味そうだな。
移動の際に彼女と話していてわかったことは、彼女が俺を父親と誤認していることと、少し口調に幼さが見えることくらいだ。
「──なぁ、オリビア」
「ぃや……」
俺の言葉を聞いたオリビアが、掠れた声でそう呟いた。何度か離れるように説得しようと試みた結果、彼女は俺が何か言おうとする度に拒むようになってしまっている。
さすがにこのまま表に出ると不味いと判断したニコが、夕食を持ってきてくれた。
「サンクレイア」
このままの状態で表に出ても悪目立ちするだけなので、馬車の中で夕食を摂ることにする。
「……」
商隊での移動ということもあり、夕食はそれなりに良いものが出たものの、どれも味気なく感じた。
「もしあれなら、夜の見張り変わろうか?」
心配そうにオリビアの隣に寄り添うニコがそう申し出てくれる。
「いや、さすがに悪いよ。オリビアは、何とか説得するから」
「そう……」
夕食後、見張りがあるから先に寝るようにオリビアを説得してみるものの失敗。無理に離そうとしたら泣きそうになってしまったため、仕方なく、オリビアも連れて表に出て焚き火の傍に座り込む。
オリビアには、無理に離そうとしないから眠くなったら寝るように伝えておいた。
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