36 / 78
◇第三十五話 報告
しおりを挟む
「ただいま~」
「お疲れ様です。首尾の方は」
中央の影がギルドへと戻ると、アンナちゃんが出迎えてくれた。
「ごめんね、失敗しちゃった~」
「そうですか」
特に悪びれることもなくそう伝えると、アンナちゃんは何でもない顔でそう言った。多分、彼女は初めから私たちが成功することを期待していなかったんだと思う。
私もそれがわかっていたから、罪悪感はない。智将として恐れられた彼女が本気で成功を望むのなら、それに足るだけの策を用意するはずだからね。
「でも、アンナちゃんのことは話しておいたよ。イリマちゃんのお別れもできたし」
「余計なお世話よ。──私のことを知ったら彼を傷つけてしまうかもしれないでしょ」
今にも泣き出しそうなくらい辛そうな顔で、イリマちゃんはそう呟く。
この子は深く考えすぎなんだ。現にルシェフは傷ついていないだろうが、代わりにこの子が傷ついている。
──きっと彼はそんなことを望むはずがないのに。
「別に大丈夫なんじゃない?あの様子だと、オリビアちゃんはまだ記憶を取り戻していないみたいだし」
イリマちゃんを励ますための言葉だったのに、アンナちゃんが小言を挟んできた。
「だからこそ心配なのです。彼女の身に何かあってからでは遅いのですから」
「そこはルシェフが何とかするんじゃない?」
「そう、ですね……」
何か不安要素が残るのか、アンナちゃんは難しそうな顔でそう呟く。
今に始まった事ではないけど、この二人は物事を難しく考えすぎている。
ルシェフたちもどうせキャロルちゃんのところに行くんだろうし、万が一もあるはずがない。──まぁ、だからこそイリマちゃんは気が気じゃないんだろうけどね。
ルシェフが気づけていないだけで、キャロルちゃんも彼にとってかなりの爆弾なのだから。
「スピリッツ・サーヴァントのメンバーが独自に彼らを追っているので、重ねてギルドからも救援依頼を出しておきます」
「そんなに不味いことになるの?」
あくまでレオナちゃんがいることを加味してだけど、《スピリッツ・サーヴァント》は今Sランクに限りなく近い冒険者パーティーだ。
単体で化け物じみた性能を持つ元勇者に加え、彼らまで必要になる事態をあまり想像はできなかった。
「キャロルの見立てでは、彼らがカルレランへと向かうようだったので」
「おぉ、やんちゃだね」
西の国屈指の未踏破ダンジョンに挑むんだ……。イリマちゃんもそれがどういうことなのかわかっているのか、私の後ろで少しそわそわしている。このままだと、また誰かの姿を借りて彼らの元に行ってしまいそうだ。
「彼らの元にはニコ・ネルソンや数人の竜族が合流する予定です。あまり深くまで潜らなければ無事に帰ってこれますよ」
「そう……」
ニコちゃんの存在は朗報だけど、イリマちゃんの不安は拭えていない様子。それでも、私には彼が仲間を悪戯に過度な危険へ晒すとは思えないので、退き時を間違えたりはしないだろうという確信があった。
「──それで、魔王様の情報は掴めたのか?」
少し重くなる空気に耐えかねたのか、ウェイスがそう切り出してきた。元魔王直属幹部の一人としては、彼の安否を心配するのも無理ないだろう。
「いえ。まだ何も。キャロルの方も情報は一切見つかっていないそうで」
「そうか……」
それっきり、ウェイスは口を閉ざした。彼の前世である《烈火》のダヴィドならもう少しお喋りだったんだけど、彼は暗殺者としての時間が長いためか少し口数が少ない。正直少し彼はとっつきにくかった。
「──やっぱり、まおー様が心配?」
「別に、心配ではない。ただ、あのお方の戦力は後に必要になるというだけだ」
「本当、どこにいるんだろうね。まおー様は」
「報告はそれだけじゃないだろ?」
いつの間に買ったのか、樽ジョッキを煽るモーザスが呆れたように呟く。その後ろには《中央の影》最後のメンバーであるデッドの姿があったが、彼はどうせ一言も喋らないだろう。
デッドが口を開こうものなら、その翌日にはクーデターくらいは起きそうだ。
「──何か?」
「彼が完全に記憶を取り戻してるって証拠があがっただけだよ~四次元空間や【アクワグラシェリア】を使ってるの見たから」
「──では、極端な暴走の心配はなさそうですね」
言いながら、アンナちゃんはホッと胸を撫で下ろす。
「そだね~」
記憶を取り戻すタイミングで私たちのことも知っていたら彼がどんな反応を示すのかわかったもんじゃないからね。彼が全部思い出してくれて良かった良かった。
◇ ◇ ◇
オリビアの一件から数日が経ち、特に魔物の襲撃もなく無事に森を出た俺たちは、そのままメルゼブルグへと入り、冒険者ギルドで商隊と別れて報酬を受け取った。
「取り敢えず、宿を確保したらウイル・スミスに行こうか」
魔導都市ということもあり、そこそこ人通りの多い町を歩きながらオリビアにそう告げ、あの敵と遭遇したショックも和らぎ、それなりに元気を取り戻してきた彼女が頷く。
元気を取り戻してきたのは良かったが、彼女は未だに俺を自身の父親だと認識しており、片時も俺と離れることを嫌うところは改善されていなかった。
現に、今もオリビアとは手を繋いでいる状態だ。
三人にもどうするか聞いてみると、三人ともついてくるということだったので、宿を確保した後、ウイルの鍛冶屋へと向かった。
「邪魔するぞ」
知り合いの店だったので、店の扉を開けるなり、それだけ言ってずかずかと入り込む。
「いらっしゃいませ~」
鍛冶屋から聞こえるはずのない、聞き覚えのある鈴のような女声に目を見開き、声の主の整った顔立ちと印象的な長い金髪を確認した俺は、その場で慌てて片膝をついて右手を握り拳にして心臓部へと運ぶ。
次いで、彼女が誰なのかを知っているアメリアも片膝をつき、残りのメンバーは、不思議そうな顔をしながらも片膝をつく。
「どうぞ、楽にしてください。他の方にこんなところを見られたら、不審がられてしまいます」
金髪の女性、キャロル・ぺリアティが少し困ったように眉を潜める。
「ですが、王女……」
「あまり頑固にするなら、《勇者》を呼びますよ」
あどけない笑みでえげつないことを言う王女に、即座に立ち上がって誠意を見せる。
少なくても、今戦闘狂なんて呼ばれたらたまったものではないからな。
「ところで王女。どうしてウイルの鍛冶屋に?」
「さっきの『いらっしゃいませ~』っていうの、一回やってみたかったんです!」
「……」
王女からのまさかの言葉に、俺が言葉を失う中、オリビアたちも何かを察したように押し黙る。
「──と、いうのは冗談で、今メルゼブルグで会っておいた方が、色々と都合も良いと判断したんです」
「……それは、この時間に俺たちがここにいることを知っている理由にはならないはずですが」
「商隊がこの時間にメルゼブルグに着くことはわかっていましたし、必ずここには寄ると思っていたので」
「そうですか」
これ以上考えるのは止めよう。彼女には俺の理解できない世界が見えているからな。
「大まかな事情は聞いています。大変でしたよね。こんな変哲のない魔石の為にあんなことになるなんて……」
王女が、バックから何やら固形物を取り出しながらため息を吐いているが、奥の部屋からこちらへ向かってくる存在に気づき、咄嗟にカウンターの影に身を隠す。
「──⁉︎」
一人の男がこの部屋に入ったことで、彼に気づいた他のメンバーの間にも戦慄が走る。魔力や気配はしっかりと抑えているようだったが、それでも彼独特の殺気やら圧力までは隠せていないようだ。
「──久しぶりだな、ルシェフ。元気そうで良かったよ」
あまり隠れた意味はなかったようで、アドルフはずいぶんと好意的な圧力を俺に向けながらそう告げた。
「お疲れ様です。首尾の方は」
中央の影がギルドへと戻ると、アンナちゃんが出迎えてくれた。
「ごめんね、失敗しちゃった~」
「そうですか」
特に悪びれることもなくそう伝えると、アンナちゃんは何でもない顔でそう言った。多分、彼女は初めから私たちが成功することを期待していなかったんだと思う。
私もそれがわかっていたから、罪悪感はない。智将として恐れられた彼女が本気で成功を望むのなら、それに足るだけの策を用意するはずだからね。
「でも、アンナちゃんのことは話しておいたよ。イリマちゃんのお別れもできたし」
「余計なお世話よ。──私のことを知ったら彼を傷つけてしまうかもしれないでしょ」
今にも泣き出しそうなくらい辛そうな顔で、イリマちゃんはそう呟く。
この子は深く考えすぎなんだ。現にルシェフは傷ついていないだろうが、代わりにこの子が傷ついている。
──きっと彼はそんなことを望むはずがないのに。
「別に大丈夫なんじゃない?あの様子だと、オリビアちゃんはまだ記憶を取り戻していないみたいだし」
イリマちゃんを励ますための言葉だったのに、アンナちゃんが小言を挟んできた。
「だからこそ心配なのです。彼女の身に何かあってからでは遅いのですから」
「そこはルシェフが何とかするんじゃない?」
「そう、ですね……」
何か不安要素が残るのか、アンナちゃんは難しそうな顔でそう呟く。
今に始まった事ではないけど、この二人は物事を難しく考えすぎている。
ルシェフたちもどうせキャロルちゃんのところに行くんだろうし、万が一もあるはずがない。──まぁ、だからこそイリマちゃんは気が気じゃないんだろうけどね。
ルシェフが気づけていないだけで、キャロルちゃんも彼にとってかなりの爆弾なのだから。
「スピリッツ・サーヴァントのメンバーが独自に彼らを追っているので、重ねてギルドからも救援依頼を出しておきます」
「そんなに不味いことになるの?」
あくまでレオナちゃんがいることを加味してだけど、《スピリッツ・サーヴァント》は今Sランクに限りなく近い冒険者パーティーだ。
単体で化け物じみた性能を持つ元勇者に加え、彼らまで必要になる事態をあまり想像はできなかった。
「キャロルの見立てでは、彼らがカルレランへと向かうようだったので」
「おぉ、やんちゃだね」
西の国屈指の未踏破ダンジョンに挑むんだ……。イリマちゃんもそれがどういうことなのかわかっているのか、私の後ろで少しそわそわしている。このままだと、また誰かの姿を借りて彼らの元に行ってしまいそうだ。
「彼らの元にはニコ・ネルソンや数人の竜族が合流する予定です。あまり深くまで潜らなければ無事に帰ってこれますよ」
「そう……」
ニコちゃんの存在は朗報だけど、イリマちゃんの不安は拭えていない様子。それでも、私には彼が仲間を悪戯に過度な危険へ晒すとは思えないので、退き時を間違えたりはしないだろうという確信があった。
「──それで、魔王様の情報は掴めたのか?」
少し重くなる空気に耐えかねたのか、ウェイスがそう切り出してきた。元魔王直属幹部の一人としては、彼の安否を心配するのも無理ないだろう。
「いえ。まだ何も。キャロルの方も情報は一切見つかっていないそうで」
「そうか……」
それっきり、ウェイスは口を閉ざした。彼の前世である《烈火》のダヴィドならもう少しお喋りだったんだけど、彼は暗殺者としての時間が長いためか少し口数が少ない。正直少し彼はとっつきにくかった。
「──やっぱり、まおー様が心配?」
「別に、心配ではない。ただ、あのお方の戦力は後に必要になるというだけだ」
「本当、どこにいるんだろうね。まおー様は」
「報告はそれだけじゃないだろ?」
いつの間に買ったのか、樽ジョッキを煽るモーザスが呆れたように呟く。その後ろには《中央の影》最後のメンバーであるデッドの姿があったが、彼はどうせ一言も喋らないだろう。
デッドが口を開こうものなら、その翌日にはクーデターくらいは起きそうだ。
「──何か?」
「彼が完全に記憶を取り戻してるって証拠があがっただけだよ~四次元空間や【アクワグラシェリア】を使ってるの見たから」
「──では、極端な暴走の心配はなさそうですね」
言いながら、アンナちゃんはホッと胸を撫で下ろす。
「そだね~」
記憶を取り戻すタイミングで私たちのことも知っていたら彼がどんな反応を示すのかわかったもんじゃないからね。彼が全部思い出してくれて良かった良かった。
◇ ◇ ◇
オリビアの一件から数日が経ち、特に魔物の襲撃もなく無事に森を出た俺たちは、そのままメルゼブルグへと入り、冒険者ギルドで商隊と別れて報酬を受け取った。
「取り敢えず、宿を確保したらウイル・スミスに行こうか」
魔導都市ということもあり、そこそこ人通りの多い町を歩きながらオリビアにそう告げ、あの敵と遭遇したショックも和らぎ、それなりに元気を取り戻してきた彼女が頷く。
元気を取り戻してきたのは良かったが、彼女は未だに俺を自身の父親だと認識しており、片時も俺と離れることを嫌うところは改善されていなかった。
現に、今もオリビアとは手を繋いでいる状態だ。
三人にもどうするか聞いてみると、三人ともついてくるということだったので、宿を確保した後、ウイルの鍛冶屋へと向かった。
「邪魔するぞ」
知り合いの店だったので、店の扉を開けるなり、それだけ言ってずかずかと入り込む。
「いらっしゃいませ~」
鍛冶屋から聞こえるはずのない、聞き覚えのある鈴のような女声に目を見開き、声の主の整った顔立ちと印象的な長い金髪を確認した俺は、その場で慌てて片膝をついて右手を握り拳にして心臓部へと運ぶ。
次いで、彼女が誰なのかを知っているアメリアも片膝をつき、残りのメンバーは、不思議そうな顔をしながらも片膝をつく。
「どうぞ、楽にしてください。他の方にこんなところを見られたら、不審がられてしまいます」
金髪の女性、キャロル・ぺリアティが少し困ったように眉を潜める。
「ですが、王女……」
「あまり頑固にするなら、《勇者》を呼びますよ」
あどけない笑みでえげつないことを言う王女に、即座に立ち上がって誠意を見せる。
少なくても、今戦闘狂なんて呼ばれたらたまったものではないからな。
「ところで王女。どうしてウイルの鍛冶屋に?」
「さっきの『いらっしゃいませ~』っていうの、一回やってみたかったんです!」
「……」
王女からのまさかの言葉に、俺が言葉を失う中、オリビアたちも何かを察したように押し黙る。
「──と、いうのは冗談で、今メルゼブルグで会っておいた方が、色々と都合も良いと判断したんです」
「……それは、この時間に俺たちがここにいることを知っている理由にはならないはずですが」
「商隊がこの時間にメルゼブルグに着くことはわかっていましたし、必ずここには寄ると思っていたので」
「そうですか」
これ以上考えるのは止めよう。彼女には俺の理解できない世界が見えているからな。
「大まかな事情は聞いています。大変でしたよね。こんな変哲のない魔石の為にあんなことになるなんて……」
王女が、バックから何やら固形物を取り出しながらため息を吐いているが、奥の部屋からこちらへ向かってくる存在に気づき、咄嗟にカウンターの影に身を隠す。
「──⁉︎」
一人の男がこの部屋に入ったことで、彼に気づいた他のメンバーの間にも戦慄が走る。魔力や気配はしっかりと抑えているようだったが、それでも彼独特の殺気やら圧力までは隠せていないようだ。
「──久しぶりだな、ルシェフ。元気そうで良かったよ」
あまり隠れた意味はなかったようで、アドルフはずいぶんと好意的な圧力を俺に向けながらそう告げた。
0
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。
樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。
ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。
国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。
「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」
《完結》「パパはいますか?」ある日、夫に似た子供が訪ねて来た。
ヴァンドール
恋愛
嫁いですぐに夫は戦地に赴いた。すると突然一人の男の子が訪ねて来た「パパはいますか?」
その子供の顔は戦地に行った夫にそっくりだった。
ウルティメイド〜クビになった『元』究極メイドは、素材があれば何でも作れるクラフト系スキルで魔物の大陸を生き抜いていく〜
西館亮太
ファンタジー
「お前は今日でクビだ。」
主に突然そう宣告された究極と称されるメイドの『アミナ』。
生まれてこの方、主人の世話しかした事の無かった彼女はクビを言い渡された後、自分を陥れたメイドに魔物の巣食う島に転送されてしまう。
その大陸は、街の外に出れば魔物に襲われる危険性を伴う非常に危険な土地だった。
だがそのまま死ぬ訳にもいかず、彼女は己の必要のないスキルだと思い込んでいた、素材と知識とイメージがあればどんな物でも作れる『究極創造』を使い、『物作り屋』として冒険者や街の住人相手に商売することにした。
しかし街に到着するなり、外の世界を知らない彼女のコミュ障が露呈したり、意外と知らない事もあったりと、悩みながら自身は究極なんかでは無かったと自覚する。
そこから始まる、依頼者達とのいざこざや、素材収集の中で起こる騒動に彼女は次々と巻き込まれていく事になる。
これは、彼女が本当の究極になるまでのお話である。
※かなり冗長です。
説明口調も多いのでそれを加味した上でお楽しみ頂けたら幸いです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる