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もちだ すしの

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6 光生side

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入学式が始まり隣を見るとなぜかウトウトして今にも寝そうになっている。そんなところもかわいくて話しかけてみる。

「ねぇ、名前なんて言うの?」

「俺の名前?」

周りには誰もいないのに他に誰がいるんだと思い笑いそうになる。

「俺は佐倉涼!」

俺の目をみて名前を教えてくれるのがかわいくて下の名前で呼んでいいか聞いてみるとその代わりに俺のことも下の名前で呼ぶとなぜかかわいく怒りながら言ってきた。
さっき会ったばっかりなのに言動全てがかわいくて俺の事を下の名前で呼ばせてみる。

「こ、こ、光生!」

急に名前で呼ぶのが照れるのか少し顔を赤くしてチラッと俺の顔を見ながら呼ぶ姿がかわいい。人に対してかわいいなんて思ったことがなかった俺はどんどん涼に恋に落ちていった。

同じクラスと分かった時はすごく嬉しくて朝まで楽しみじゃなかった高校生活が一気に楽しみになる。教室に行くと席が前後でつい話しかけてしまう。一緒に帰る約束をほぼ強引にして帰る準備を待っていたときクラスの女の子が話しかけてきた。


「あの、、今日見かけた時からかっこいいなって思ってて良かったら連絡先教えてほしいなって、、」

突然話しかけてきた女の子を見て直感的に俺には興味がないとわかった。たぶん好きなのは涼のことだ。帰る準備をしているときに涼のことを見ていたし俺とばっかり話してるのを見て最初に俺に連絡先を聞いたんだと思う。

そんなことを知らない涼は俺のことをじっと見つめている。とっさに俺はスマホを忘れたと嘘をついて先に教室を出る。

強引に帰る約束をしたのに追いかけてくる涼がかわいくて俺の機嫌はすぐに直った。そのあと少し話をして涼の連絡先を聞いて家に帰る。帰り際に頭を撫でたら柔らかくてサラサラな髪の毛が心地良かった。

「ただいま~」

家に帰るとまだお昼過ぎだったから母さんも莉緒も帰っていなく自分の部屋に戻る。


カバンを置き制服のまま座ってぼーっと今日のことを思い出す。朝、手を握ったときにすべすべだった手の感触やサラサラな髪の毛、俺がかわいいとからかうと少し照れて必死に言い返すところや話していると表情がコロコロ変わるところ。全部がかわいかった。

涼の事を考えているうちにだんだんと勃っていくことに自分でびっくりする。

「えっ、俺ってこんな性欲あったっけ?」

中学のときに誘われて何人かとしたけど満たされることはなかったし特別気持ちいいともあまり思わなかった。

「はぁ~、さすがに涼で抜くのはまずいよな。」

そう思いながらも手はベルトを外していてズボンと下着を少し下ろす。涼のことを考えただけでこんなになることにただ驚く。

「ん……はぁっ……」

気づいたときには自分の手で擦っていた。

「1人でするとかほとんどないのに……」

俺のことを友達と思ってくれている涼で抜くことに罪悪感を感じるのに手は止まらない。

「はぁ……やばい…気持ちいい……」

誰かとしているときも1人の時も今までこんなに気持ちよくなることもなければ声を出すこともなかったのに。声を出したくないのに気持ちよすぎて勝手に出てしまう。

「んっ……あー、イきそう……っっ!」

俺は呆気なくイッてしまった。

「はぁー、なにやってんだろ俺。」

結局理性を抑えられずに1人でしてしまったことに呆れる。涼への罪悪感だってある。それなのに頭の中は涼のことでいっぱいだ。

「涼も1人でしたりするのかな。」

そんなことを考える自分に苦笑する。今までしてきた人の裸を見ても興奮したことはないし見たいとも思わなかった。それなのに俺は涼のえろい姿が見たくてたまらない。自分の性欲さえコントロールできないことに嫌気がさす。

「明日涼の顔まともに見れないかも。」

意識しすぎて顔が見れないなんてかっこ悪すぎる。ていうかまず涼に彼女がいたらどうしよう。もし仮にいなかったとしても男の俺を好きになることはないだろう。

「はぁ、もうだめだ。」

考えてもどうしようもない。頭をすっきりさせたくて俺は一旦昼寝をすることにした。
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