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25 光生side
しおりを挟むあれからなんだかんだ3週間がたち特に変化のない毎日を過ごす。朝は途中から涼と一緒に行き授業を受けてお昼ご飯を一緒に食べる。みんなが部活に行ったり帰って行くころに俺は職員室に雑用しに行く。
変わったことといえばテスト期間が迫ってきたことだ。あと1週間すればテスト週間に入りそのまた1週間後にはテストが始まる。
つまり俺があと1週間で雑用が終わったタイミングで丁度テスト週間になるわけで。涼は絶対勉強するだろうし、いつになったら俺は涼とイチャつけるんだ。
「はぁ、とりあえずあと1週間、あと1週間。」
自分に言い聞かせながら今日も山積みの資料をホッチキスで止めるめんどくさい雑用をしていると翔子先生がやってくる。
「少し時間があるから私も手伝うわ!」
「いいの?翔子先生ありがとう。」
「ふふっ、佐倉くんにそっくり。あの子もしょーこ先生って言ってくれるわ!」
「あぁ、いつも言ってる。『しょーこ先生は優しくて力持ちなんだ!』って。」
「うふふ、椎名くんは佐倉くんのことが大好きなのね!」
「え、なんでわかるの?涼なんか全然俺が必死なことに気づいてないのに。」
「見てればわかるわ!佐倉くんかわいいものね。ひそかにモテてることに気づいてない所とか!」
そうなんだよ。自分のかわいさに気づいてないところがまた厄介なんだよ。先生よくわかってるじゃん。俺は大きなため息をつく。
「……なんか俺だけ必死すぎて余裕ないし。」
「あら、余裕がないこと伝えたら良いんじゃない?きっと喜んでくれると思うけどなぁ。」
「えー、そんなのかっこ悪いじゃん。」
「うふふっ、そうかしら?あ、先生戻らないと!あとちょっとがんばってね!」
「うん。先生、ありがとう。」
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