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しおりを挟む「っ………はぁ………涼もうやばい…でる……」
イきそうなのか苦しそうな顔で口から抜いた光生はまた俺に気を遣っているらしい。
「光生のばか……このままがよかったのに……」
「だめ。すごい出るから絶対気持ち悪くなる。」
そんなの絶対にならない。結局最後まで気持ちよくさせることができなかったことが寂しくてまた泣きそうになれば光生は困った顔で微笑む。
「本当涼には敵わないね。」
そう言ってさっきよりもグッと喉に当たるくらいに奥まで突っ込まれた瞬間に俺はイってしまった。
「んんっー!!っはぁ………あっ……」
「なんで涼がイってんの。そういうのすっごい興奮してひどいことしたくなるからやめてよ。」
だって苦しいのが気持ちよかったんだからしょうがない。イっている俺のことを気にせず光生は強引に喉の奥まで突いてくるからいつもとは違う少し乱暴な感じに胸が苦しいほどときめいてしまう。
「………イく…っ…んっ…!」
それからすぐにイってくれた光生のものからは俺の口から溢れてきそうなくらいたくさん出してくれた。
「んぅ………光生のいっぱい……」
「んっ……だから言ったじゃん。絶対気持ち悪くなるって。」
だから俺はそんなことなってない。見せつけるようにゴクンッと全部飲み込めば光生は驚いた顔で見てくる。
「は?全部飲んだの!?」
こんなに焦っている光生を見るのは初めてだ。
「うん!光生のやっぱりなんか甘い気がする!それに全然気持ち悪くなってないよ!」
「……さっき俺とキスしたから生クリームの味が口の中に残ってたんでしょ。」
なぜか顔を赤くしている光生はそう言って頭をポンポンと撫でてくれる。
「舐めてくれてありがと。すごい嬉しかった。」
こんなことですごく幸せそうに笑うなんてずるい。口元をティッシュで拭いてくれる光生にギュッと抱きつく。
「光生大好き……後でお尻も気持ちよくして…」
「今からでいいじゃん。すっごい気持ちよくしてあげる。」
そう言ってズボンに手をかける光生を必死に止める。だってまだ夢ちゃんからもらった下着を着ていないし今ここでしてしまうと夜まで体力は絶対に残らない。
「だ、だめっ!今は絶対だめ!!」
「なんで?部屋も暗くするし気になるならシャワー浴びてもいいしケーキだって冷蔵庫に入れるから。それでもだめ?」
心が痛くなるからそんな切なそうに言わないでほしい。拒否したわけではないし俺だって今すぐにしたいけどまだ何の準備もしていない。
「……だめ……夜にいっぱい激しいのしたいから今すると俺、光生みたいに体力ないしできなくなっちゃう……ごめんね……」
変に誤魔化すよりも正直に伝えたほうが良い気がしたけど実際言ってみるとどう思われるか不安で顔を見れない。
「……なんで毎回かわいさを超えてくるの?」
寝ている俺の上にドサっと倒れ込んできた光生は首元に顔をグリグリと押し付けてくる。
「……光生?もしかして怒った?」
どうしよう。これ以上は光生にがっかりしてほしくない。
「うん、怒った。涼がかわいいことばっかりするからすっごい怒ってる。」
ふふっとご機嫌に笑う光生は怒っていると言ったのに何度も嬉しそうにキスしてくる。
「んっ……ちょっと………もうそれで終わり!」
「やだ。まだ涼とキスしたい。」
光生は何度もちゅっと軽いキスを繰り返す。
「んぅ!……もうっ……ケーキ食べるからまた後で……」
「ふふっ、後ですっごい激しいのするんだもんね。楽しみ。」
いや、あんまり期待しないでほしいしそんなに楽しみにされるとプレッシャーになる。
「ケーキ食べたら一緒にお風呂入ろ。涼のここ、このままじゃ気になるでしょ?」
そう言って俺のものを緩く揉んでくる光生は優しいのかいじわるなのかわからない。
「んんぅっ…!……だめ……1人で入る!」
「は?なんで?絶対に無理。」
そんなこと言われたって光生の目の前であんな恥ずかしい下着なんて着れば絶対に着替えるところをガン見してくるだろうしそれは恥ずかしすぎる。そんな俺の事情なんて知らない光生はいつも通りどんどん不機嫌になっていく。
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