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1章
14 理由
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鍾乳洞を出た後、次は湖に行って昼食でもとアレクが言った。
この街は北の外れが丘陵になっていて鍾乳洞があり、南の外れに湖があり、西に鉄道が走っている。
……風水の『四神相応』って地勢に似てるな。北に丘、南に平地や湖、西に道や鉄道、東に川だっけ。風水的にいい土地かもしれない。この街は東に川があるとは聞いてないけど。残念。
……いやそうじゃなくて。横滑りした思考を戻す。
「アレク。アレクもお忙しいですよね。昨日こちらにきてからもう丸一日案内してもらいました。大変恐縮です。これで大体慣れました。ガイドブックか何かお借りできましたら、あとは一人で回ってみようと思うのですが」
アレクはショックを受けたような顔をした。
「すみません!俺、何か失礼がありましたでしょうか」
「いえ全然!本当に良くして貰いました」
慌てて訂正する。
「アレクも何日も私に付き合って貸本屋を空けるのも大変かと思ったんです」
「ハナを案内したくて、何日も前から仕事を調整したんです。留守番も頼んでますし。ご不快でなければご一緒させてください」
「では、お言葉に甘えます。よろしくお願いします…」
断れる状況でなく、頭を下げる。
「それから、この街のガイドブックはありません」
あれ?この世界にはガイドブックはないのだろうか。
私の世界では、19世紀からやっている大規模で近代的な旅行ガイドブックは複数あった。日本が江戸時代の頃、ドイツやイギリスに草分け的な会社が創刊している。フランスのミシュランーーレストラン格付けの赤い表紙のレッド・ミシュランじゃなくて旅行ガイドのグリーンの方ーーは1900年のパリ万博からだ。
「大手出版社が有名観光地などについては作ってますが…この街はないですね」
「役所や商工会などでも作りませんか?」
「はい」
勿体ない。いや、私が住んでいた土地も、観光資源がゼロではないけど自分達は身近過ぎてガイドブック作ろうと思わなかったし、住民はそんなものかもしれない。
アレクに案内されて行った湖畔のレストランで昼食をとる。この街はこの湖で獲れた魚の煮込みが名物だそうで、それをいただく。
幸せな顔全開で味わっていたらアレクにニコニコされた。うぬぅ。
まぁ、嬉しいことやありがたいことは、出し惜しみせず表に出した方がいい。
隣のお客さん達が、相手の皿の料理が美味しそうだ、と一口交換していて、微笑ましくて思わず頬が緩む。
「どうしました?」
アレクに訊かれ隣をそっと視線で指す。
「私の国ともそっくりで、人間、古今東西考えること同じだなって。以前読んだ本にあったのですが、『人が異国物の創作作品に魅力を感じるのは、カルチャーショックに驚きながらも、根底に変わらない人の心の流れを感じるから』という話がありました。その魅力を実感してます。これが、私が旅行好きな理由の一つかもしれません」
アレクが微笑んで頷いた。
道行く人は仕事などにより服や振る舞いが様々で興味を引かれる。街角で小さな子供達が石蹴りやビー玉遊びをしている。こうした文化を見るのもワクワクする。
じっと見ていたらアレクが言った。
「ハナは子供好きですよね」
「え?いえ、遊びが私の世界と似てるのに感心してました。子供は余り接する機会がなかったので、特に好きという対象として考えたことがありませんでした」
何故そんな誤解が。女性は必ず子供好きという訳ではないぞ。
「そうなんですか?ハナは子供の頃の俺を助けてくれたので、てっきり」
「あ、成程。でも私の個人的な好き嫌いは関係ないです。理不尽な暴力の被害者なのは見れば分かったので、そんな事態に人として当然怒るし、当然すべきことをしただけです。ーー被害者を守って、一緒に理不尽を解消する。結果的には私は一晩しか力を貸せなくて恐縮です」
いじめと同じで、見て見ぬふりは暴力の肯定という形で暴力の参加者になる。それはできなかった。
暴力でなかった可能性を優先し放置するのではなく、暴力の可能性の優先しまず保護してから検証し判断する。特に被害を受けやすい子供など弱者へは、そうやって大人や制度が盾になって守らないと握り潰される温床になってしまう。
「アレクが助けられたのは、『プラスアルファをしてもらって感謝する』ようなことじゃなくて、『マイナスアルファにされてたのをゼロに近づける救助が遅くなってごめん』、と大人や社会が謝ることなんだと思っています」
いつの間にか二人共立ち止まっていた。アレクは真剣に私の目を見て話を聞いていた。
そして視線を上にあげ考え込んだあと、口を開いた。
「ハナに会えたらずっと訊きたいと思っていたんです。『何故俺を助けたんですか?』って。何も見返りがないのに。でも見返りとかそういう次元じゃなくてーーあぁ、やっと腑に落ちた感じです」
「えーと…なんというかもっとこう、愛溢れる聖母みたいな感じでなくてごめんなさい。冷たいですかね」
「いえ。とても理性的で公平ゆえの温かな優しさがありました。ーー行動原理が、自分のしたいことでなく、あるべき世界の姿から逆算して決定される。理不尽が解消されることそのものが、謂わばハナにとって報酬とも言えるーーそういうことなんですね」
うわぁ。そうまとめられると…何というか、持ち上げられ過ぎなようで落ち着かない。
「いや、私も結構自分のしたいように行動してますよ?」
「誰でも両方の面はあるにしても、比重が違うかと思います。ハナはとてもーー透明感があって綺麗な思考です」
うひゃぁ。そしてイケメンの満面の笑顔の破壊力半端ない。
私はあーうー、と妙な間投詞を交えつつ無理やり話題を変え、アレクはそんな私を笑って眺めつつも、変えた話題についてきてくれた。
この街は北の外れが丘陵になっていて鍾乳洞があり、南の外れに湖があり、西に鉄道が走っている。
……風水の『四神相応』って地勢に似てるな。北に丘、南に平地や湖、西に道や鉄道、東に川だっけ。風水的にいい土地かもしれない。この街は東に川があるとは聞いてないけど。残念。
……いやそうじゃなくて。横滑りした思考を戻す。
「アレク。アレクもお忙しいですよね。昨日こちらにきてからもう丸一日案内してもらいました。大変恐縮です。これで大体慣れました。ガイドブックか何かお借りできましたら、あとは一人で回ってみようと思うのですが」
アレクはショックを受けたような顔をした。
「すみません!俺、何か失礼がありましたでしょうか」
「いえ全然!本当に良くして貰いました」
慌てて訂正する。
「アレクも何日も私に付き合って貸本屋を空けるのも大変かと思ったんです」
「ハナを案内したくて、何日も前から仕事を調整したんです。留守番も頼んでますし。ご不快でなければご一緒させてください」
「では、お言葉に甘えます。よろしくお願いします…」
断れる状況でなく、頭を下げる。
「それから、この街のガイドブックはありません」
あれ?この世界にはガイドブックはないのだろうか。
私の世界では、19世紀からやっている大規模で近代的な旅行ガイドブックは複数あった。日本が江戸時代の頃、ドイツやイギリスに草分け的な会社が創刊している。フランスのミシュランーーレストラン格付けの赤い表紙のレッド・ミシュランじゃなくて旅行ガイドのグリーンの方ーーは1900年のパリ万博からだ。
「大手出版社が有名観光地などについては作ってますが…この街はないですね」
「役所や商工会などでも作りませんか?」
「はい」
勿体ない。いや、私が住んでいた土地も、観光資源がゼロではないけど自分達は身近過ぎてガイドブック作ろうと思わなかったし、住民はそんなものかもしれない。
アレクに案内されて行った湖畔のレストランで昼食をとる。この街はこの湖で獲れた魚の煮込みが名物だそうで、それをいただく。
幸せな顔全開で味わっていたらアレクにニコニコされた。うぬぅ。
まぁ、嬉しいことやありがたいことは、出し惜しみせず表に出した方がいい。
隣のお客さん達が、相手の皿の料理が美味しそうだ、と一口交換していて、微笑ましくて思わず頬が緩む。
「どうしました?」
アレクに訊かれ隣をそっと視線で指す。
「私の国ともそっくりで、人間、古今東西考えること同じだなって。以前読んだ本にあったのですが、『人が異国物の創作作品に魅力を感じるのは、カルチャーショックに驚きながらも、根底に変わらない人の心の流れを感じるから』という話がありました。その魅力を実感してます。これが、私が旅行好きな理由の一つかもしれません」
アレクが微笑んで頷いた。
道行く人は仕事などにより服や振る舞いが様々で興味を引かれる。街角で小さな子供達が石蹴りやビー玉遊びをしている。こうした文化を見るのもワクワクする。
じっと見ていたらアレクが言った。
「ハナは子供好きですよね」
「え?いえ、遊びが私の世界と似てるのに感心してました。子供は余り接する機会がなかったので、特に好きという対象として考えたことがありませんでした」
何故そんな誤解が。女性は必ず子供好きという訳ではないぞ。
「そうなんですか?ハナは子供の頃の俺を助けてくれたので、てっきり」
「あ、成程。でも私の個人的な好き嫌いは関係ないです。理不尽な暴力の被害者なのは見れば分かったので、そんな事態に人として当然怒るし、当然すべきことをしただけです。ーー被害者を守って、一緒に理不尽を解消する。結果的には私は一晩しか力を貸せなくて恐縮です」
いじめと同じで、見て見ぬふりは暴力の肯定という形で暴力の参加者になる。それはできなかった。
暴力でなかった可能性を優先し放置するのではなく、暴力の可能性の優先しまず保護してから検証し判断する。特に被害を受けやすい子供など弱者へは、そうやって大人や制度が盾になって守らないと握り潰される温床になってしまう。
「アレクが助けられたのは、『プラスアルファをしてもらって感謝する』ようなことじゃなくて、『マイナスアルファにされてたのをゼロに近づける救助が遅くなってごめん』、と大人や社会が謝ることなんだと思っています」
いつの間にか二人共立ち止まっていた。アレクは真剣に私の目を見て話を聞いていた。
そして視線を上にあげ考え込んだあと、口を開いた。
「ハナに会えたらずっと訊きたいと思っていたんです。『何故俺を助けたんですか?』って。何も見返りがないのに。でも見返りとかそういう次元じゃなくてーーあぁ、やっと腑に落ちた感じです」
「えーと…なんというかもっとこう、愛溢れる聖母みたいな感じでなくてごめんなさい。冷たいですかね」
「いえ。とても理性的で公平ゆえの温かな優しさがありました。ーー行動原理が、自分のしたいことでなく、あるべき世界の姿から逆算して決定される。理不尽が解消されることそのものが、謂わばハナにとって報酬とも言えるーーそういうことなんですね」
うわぁ。そうまとめられると…何というか、持ち上げられ過ぎなようで落ち着かない。
「いや、私も結構自分のしたいように行動してますよ?」
「誰でも両方の面はあるにしても、比重が違うかと思います。ハナはとてもーー透明感があって綺麗な思考です」
うひゃぁ。そしてイケメンの満面の笑顔の破壊力半端ない。
私はあーうー、と妙な間投詞を交えつつ無理やり話題を変え、アレクはそんな私を笑って眺めつつも、変えた話題についてきてくれた。
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