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三話 当たらなければどうってことはない!
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俺はあんな屈辱的なスキルを早々に習得してしまったのだが……! まじでいらない。それもこれもコーメイのせいだ。
あいつがちゃんと俺に戦いの基本を教えてさえいれば……。
って、まぁ終わったことをぐちぐち言っても仕方ないよな。
俺はもう二度とあんなへまはしない。ましてや女に助けられるなんてこと……。またいつどんな状況で変なスキルを習得するかわかったもんじゃない。
……これからは気を付けないとな。
「よし、狩るぞ」
俺は決めた。
絶対に強くなって今日のことを笑えるくらい上に行く。
ふん……チュートリアルなんてなくてもやってやるさ。
ゲームには全く興味がなかったし、これっぽっちも面白いなんて思ってないけど――いや、訂正。面白いとはちょとだけ思った。こんなゲームライフも悪くない。
平凡な俺の人生に刺激を与えてくれそうな"もの"だ。
見てろよコーメイ。見てろよ運営、俺に屈辱的なスキルを与えたことを後悔させてやる。ハッハッハ!
って――俺、キャラ変わった……? まぁ、いいや。
んで、それから俺は試行錯誤し色々試してみた。おそらくだけど基本的な戦闘方法は学んだはずだ。誰も教えてくれないから、他にも何かあるかもしれないが……な。
まぁいいだろう。ステータスも見れるようになり、レベルも上がり新たなスキルも覚えたんだ。
《回避を習得しました》
回避――攻撃が当たる直前に敵の動きが見えるときがあり回避できるようになる。
よしよし。大分レベルも上がったな。
辺りを見渡せばイノシシの山だった。あの時俺を地の果てまで追いかけて来やがったイノシシだ。やっぱり心のどこかでイノシシを恨んでいるみたいだな俺は。
口元を引きつらせ、そう思った。
イノシシばかりを狩るなんて……な。
周りにはもっと弱そうなスライムやうさぎ型の魔物も沢山いる。だがやはり狩るならイノシシだろう。スライムやウサギに罪はない!
「ふぅ――こんなところかな」
一区切りついたところでメニュー画面を開いた。ステータスを振り分けられる。
最初だから慎重にと思ってしばらく振らないおいたが、やっぱり強くなるためにはきちんと振り分けないとな。
今のレベルは五。一レベル毎にステータスポイントは三ポイント割り振れるらしいな。
さて、どれに振ろうかな。最初に付与されていたポイントも振ってなかったから、合わせて十五ポイントだな。
やはりここは攻撃力に振るのが無難なのか? いや、でも攻撃をいかに軽減するかも大事だよな。
本当にこの手のゲーム……というか、ゲーム全般やったことないから何に振ったらいいかわからないんだよな。
バランスよく振るのがいいのか、それとも一つに絞ったほうがいいのか……。
「はぁ……さっぱりだ」
――待てよ。最初の頃を思い出すんだ。
イノシシに追いかけられていた不甲斐ない自分を。
あの時、もう少し素早く逃げれていたら戦況は変わっていただろうか?
あの時、もう少し素早く逃げれていたら足がもつれて転ぶこともなかっただろうか?
ひいては女なんかに助けられることも、それによって屈辱的なスキルを覚えることもなかっただろうか?
全ては素早さがもう少し高ければ……!
「――よし。決めた」
ピピピピピピピピピ。
【ステータス】
フライ レベル5
HP100 MP0
ATK0 DEF0 MAT0 MDF0 SPD15
攻撃力6 ※物理攻撃を与える力に影響を与える。
防御力4 ※物理攻撃を耐える力に影響を与える。
魔法力0 ※魔法攻撃を与える力に影響を与える。
魔防御5 ※魔法攻撃を耐える力に影響を与える。
敏捷性8 + 45 ※素早さや運やクリティカルに影響を与える。
《スキル》
危機一髪――死ぬような攻撃を食らっても稀にHP1で踏みとどまる。
回り込み――瞬時に気配を消し敵の背後に回り込む。敏捷性が高いほど回り込む速度が上がる。
突き刺し――所持しているナイフで致命の一撃を繰り出す。必ずクリティカルになる。
回避――敵の攻撃をときどき回避する。敏捷性が高いほど沢山回避するようになる。敏捷性が高いと自分で見極めて回避出来るようになる。
「これでもう怖くないぞ」
とりあえず敏捷性に影響を与えるSPDに全振りしてみたんだが、本当によかったんだろうかと後々後悔しそうになったりもした俺であった。
だが、もう後戻りはできない。素早さを極めて見つかる前に殺してやる……!
「当たらなければどうってことはない!」
――冒険の幕開けだ。
あいつがちゃんと俺に戦いの基本を教えてさえいれば……。
って、まぁ終わったことをぐちぐち言っても仕方ないよな。
俺はもう二度とあんなへまはしない。ましてや女に助けられるなんてこと……。またいつどんな状況で変なスキルを習得するかわかったもんじゃない。
……これからは気を付けないとな。
「よし、狩るぞ」
俺は決めた。
絶対に強くなって今日のことを笑えるくらい上に行く。
ふん……チュートリアルなんてなくてもやってやるさ。
ゲームには全く興味がなかったし、これっぽっちも面白いなんて思ってないけど――いや、訂正。面白いとはちょとだけ思った。こんなゲームライフも悪くない。
平凡な俺の人生に刺激を与えてくれそうな"もの"だ。
見てろよコーメイ。見てろよ運営、俺に屈辱的なスキルを与えたことを後悔させてやる。ハッハッハ!
って――俺、キャラ変わった……? まぁ、いいや。
んで、それから俺は試行錯誤し色々試してみた。おそらくだけど基本的な戦闘方法は学んだはずだ。誰も教えてくれないから、他にも何かあるかもしれないが……な。
まぁいいだろう。ステータスも見れるようになり、レベルも上がり新たなスキルも覚えたんだ。
《回避を習得しました》
回避――攻撃が当たる直前に敵の動きが見えるときがあり回避できるようになる。
よしよし。大分レベルも上がったな。
辺りを見渡せばイノシシの山だった。あの時俺を地の果てまで追いかけて来やがったイノシシだ。やっぱり心のどこかでイノシシを恨んでいるみたいだな俺は。
口元を引きつらせ、そう思った。
イノシシばかりを狩るなんて……な。
周りにはもっと弱そうなスライムやうさぎ型の魔物も沢山いる。だがやはり狩るならイノシシだろう。スライムやウサギに罪はない!
「ふぅ――こんなところかな」
一区切りついたところでメニュー画面を開いた。ステータスを振り分けられる。
最初だから慎重にと思ってしばらく振らないおいたが、やっぱり強くなるためにはきちんと振り分けないとな。
今のレベルは五。一レベル毎にステータスポイントは三ポイント割り振れるらしいな。
さて、どれに振ろうかな。最初に付与されていたポイントも振ってなかったから、合わせて十五ポイントだな。
やはりここは攻撃力に振るのが無難なのか? いや、でも攻撃をいかに軽減するかも大事だよな。
本当にこの手のゲーム……というか、ゲーム全般やったことないから何に振ったらいいかわからないんだよな。
バランスよく振るのがいいのか、それとも一つに絞ったほうがいいのか……。
「はぁ……さっぱりだ」
――待てよ。最初の頃を思い出すんだ。
イノシシに追いかけられていた不甲斐ない自分を。
あの時、もう少し素早く逃げれていたら戦況は変わっていただろうか?
あの時、もう少し素早く逃げれていたら足がもつれて転ぶこともなかっただろうか?
ひいては女なんかに助けられることも、それによって屈辱的なスキルを覚えることもなかっただろうか?
全ては素早さがもう少し高ければ……!
「――よし。決めた」
ピピピピピピピピピ。
【ステータス】
フライ レベル5
HP100 MP0
ATK0 DEF0 MAT0 MDF0 SPD15
攻撃力6 ※物理攻撃を与える力に影響を与える。
防御力4 ※物理攻撃を耐える力に影響を与える。
魔法力0 ※魔法攻撃を与える力に影響を与える。
魔防御5 ※魔法攻撃を耐える力に影響を与える。
敏捷性8 + 45 ※素早さや運やクリティカルに影響を与える。
《スキル》
危機一髪――死ぬような攻撃を食らっても稀にHP1で踏みとどまる。
回り込み――瞬時に気配を消し敵の背後に回り込む。敏捷性が高いほど回り込む速度が上がる。
突き刺し――所持しているナイフで致命の一撃を繰り出す。必ずクリティカルになる。
回避――敵の攻撃をときどき回避する。敏捷性が高いほど沢山回避するようになる。敏捷性が高いと自分で見極めて回避出来るようになる。
「これでもう怖くないぞ」
とりあえず敏捷性に影響を与えるSPDに全振りしてみたんだが、本当によかったんだろうかと後々後悔しそうになったりもした俺であった。
だが、もう後戻りはできない。素早さを極めて見つかる前に殺してやる……!
「当たらなければどうってことはない!」
――冒険の幕開けだ。
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