VRMMOで素早さを極限まで伸ばしてみた~当たらなければどうってことはない精神でゲームライフを楽しみます~

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二十話 ユニーク衣装

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「ふむふむ……この武器を合成すればいいんだねぇ」
「そうなんだけど……出来るか? この武器の制作レベル25なんだ」
「オッケー全然大丈夫! キャシーの制作レベルは50だからねん! まぁ見ててよ、ちょちょいと終わらせちゃうからさぁ☆」


 制作レベルが高いことは前にちょっと聞いていたけど、まさかこんなに高いとは思わなかったな。俺が驚いていると、キャシーは本当にちょちょいと終わらせてしまった。

 キャシーがメニュー画面と睨めっこをして三秒が経過した頃。


「はいっ! 完成ッ☆」
「え、もう出来たの?」
「うん、レベル25くらいの制作だったら簡単に出来ちゃうのだ☆」


 俺にもこの技術があったらな、と思いながらもキャシーにお礼を言った。


「ありがとう、すごいよキャシー」


 俺は合成して貰った武器を改めて見てみることにした。



 【エンゲイルガン+】
 攻撃力700
 《特性》敏捷性が五倍になる。
 《スキル1》エンゲイルコイル――敏捷性の値に応じて広範囲に高威力のコイルを発射する。
 《スキル2》テールガン――敏捷性の値に応じて姿と気配を消して敵に近づき必殺の一撃を与える。敏捷性が高いと気配を完全に消すことが出来る。
 《特殊》武器レベルMAX



「す、すごい……これは!」
「なになにぃ? キャシーにも見せて」


 キャシーが無邪気な笑顔で画面を覗き込んできた。


「うっわ! すごいね、何この性能。フライだけずるいぃ」
「キャシーも限定武器BOX貰っただろ?」
「ふんっ! キャシーはハズレだったの。ずるいずるいずるいぃ!」
「あはは……」


 キャシーは俺の武器を見て駄々をこねはじめた。しかしこの武器は俺限定であって、キャシーは装備出来ないと思うんだが……。
 そういえばキャシーの服、新しいな。もしかして補填で貰った限定衣装かな。
 よし、これだ。キャシーの機嫌を直すにはこれしかない。


「キャシーのその服、すごく似合ってるよな。補填のやつか?」


 今まで頬を膨らましそっぽ向いていたキャシーが、急に表情を明るくし振り向いた。


「へへん! そうだよぉ。でも……そうかなぁ? 似合ってるかなぁ?」
「うん、凄く似合ってると思うよ」


 ふぅ――よかった、機嫌直してくれて。キャシーの扱いは大変だな……。


「フライの衣装はどんなのぉ? 見せて見せて」


 そういえばまだ衣装を開けてなかったな。
 せっかくだし、ここで限定衣装を開けてみるか。


『プレイヤー限定衣装『ユニーク』――アイテムを開きますか? ――はい』


 これで直接装備……っと。
 俺は衣装を換装しキャシーに見せるように目の前に立った。


「うわぁ! かっこいい……かっこいいよ、フライ」
「そ、そうかな」
「うん! メルたちにも見せに行こうよ」


 そう言ってキャシーは俺の腕を引っ張って宿屋に向かった。
 確かにメルティたちの衣装も見てみたい気もするし、ここはみんなでお披露目会といくか。



 ――そして宿屋にて。

 いつもの席に座っていたメルティとグレッツ、それにラルを見つけたキャシーは一目散に駆け寄った。


「メルティ、グレッツ、すごい似合ってるよぉ」


 二人も限定衣装を着用していた。
 メルティは、体のラインが丸見えな真っ赤なドレスを着ていた。その上からケープを羽織っていたが、とても綺麗で似合っていた。セットだろうか……頭には赤いリボンが付いたカチューシャを付けていた。
 恥ずかしそうに装っているが、ぶっちゃけこんなに合う人がいるかってくらい似合っている。

 そしてグレッツは、黒と灰色が混ざったような色のコートに、黒のハットを被りインテリメガネをしている。男に言われたくもないだろうが、すごくかっこいい衣装だ。

 二人ともよく似合っていて羨ましいよ。
 俺は衣装を見せるのが恥ずかしくなり、一瞬キャシーの後ろに隠れるもキャシーに引っ張られ二人の前に出されてしまった。


「うんうん、二人ともかっこかわいいよぉ。フライの衣装もかっこいいんだよ! ほらっ!」


 キャシーは俺の背中を押した。


「ど……どうかな」
「素敵! とてもよく似合ってるよフライ」
「あ、ありがとう」


 青を基調としたマント、下のほうに白い二本線が入り、マントの中心には海竜の姿が描かれている。頭装備として、左側に小さく黒色で海竜が描かれている灰色のマスクが、セットで付いてきていた。

 俺たちはお互いに限定衣装を見せ合った。
 そしてその後、積もる話もあり俺たちは宿屋で、無事不具合が直ったという記念に飲み交わしたのだった。
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