[本編完結]彼氏がハーレムで困ってます

ささみ

文字の大きさ
42 / 51

41、脱出

しおりを挟む
監禁されてから3週間くらいがたった。

「……帰りたい」
「ダメ!それじゃあ、高橋たちと遊んでくるからいい子にしててね」

そう言って、出ていった慎二を見て俺はさっそく作業に取り掛かった。
まずは鎖を外すためフライパンで殴ってみる。すると、形が変形していって外れた。

鎖を取ったら、ドアを開けるだけ。

「よし、帰ろう」

俺はドアを開けた。久しぶりの外に感動していると、俺はハッとした。

「良かった、変に違う場所じゃなくて」

俺はそのまま、家に帰った。

「ただいま!」

「「「雪(お兄ちゃん)!!」」」
「えへへ!ただいま」

すると、3人が一斉に俺に抱きついた。

「どこ行ってたの?」
「無事だったんだね」
「良かった!ほら、お父さん電話しなきゃ!」
「あ、ああ!」

そうして、色々事情聴取があった。なんとなく、誤魔化しておいたけど慎二はめちゃくちゃ怒られたらしい。





「雪!」
「亮!」
 
一悶着あった次の日、俺は亮の家に行った。

「心配してたんだよ…」
「ごめんなさい」
「っ…雪に会いたかった」

俺たちは見つめ合って、そのままキスをした。

「亮♡…んっ♡好き」
「俺もだよ」

久しぶりに会った亮の家はカップ麺だらけ。

「…まったく」
「雪がつくってくれないんだもん」
「はいはい」

そう言って片付けてる俺を抱きしめてくる亮。

「雪~」
「ん~?」
「片付けなんていいじゃん…こっち来て」
「フフ、分かった」

抱きしめられたかと思ったらキスされたり、頭を撫でられたりだとか。

「雪、大好き」
「俺もだよ」
「好き…好き」
「照れるなぁ」
「あー!好きだわ今の顔」

好きって言われまくったりもしたし、とにかく甘やかされる。

「じゃあ、久しぶりに料理でも振る舞いますかね!」
「え?!疲れてるでしょ?いいよ」

亮は夫にしたら多分気遣いもできて頼もしいだろうな。

「いいの!まぁでも、手伝ってもらおうかな」
「もちろん!」

ということで、生姜焼きにしました。


「ん~、雪の手料理久しぶりに食べたなぁ」
「でしょ?フフ、美味しい?」
「美味しいよ!この世で1番だよ!」
「フフ、流石に言いすぎ」
「本当だよ!…雪と離れていた時、俺は死ぬのかなって思ったもん」

すると、亮の目から涙が零れ落ちた。

「ごめんね。もう大丈夫!この雪ちゃんがいるからね!」

と、慰めてみるが亮はもっと泣いてしまって俺がオロオロしていると亮は少し笑った。

「フフ、俺もすっごく寂しかった」
「…俺がちゃんとしてれば、あんなことにならなかったのに、本当にごめん」
「亮のせいじゃないよ!俺がきっぱり断ってれば良かったんだよ…でも、ちゃんと俺も帰ってきたし、いっぱい甘えていいよ!」

さっきは甘やかしてもらってばかりいたので、俺はお返しにと思って優しく頭を撫でてあげる。

「…雪、西山とヤッた?」

亮は俺の目をまっすぐ見てきた。本当は思い出したくもないし、言いたくもない。
でも、亮が悲しむよね…

「……ごめんなさい」
「やっぱりか、じゃあ俺で上書きしていい?」

手を撫でられて、目を合わせる。少しだけ、顔が熱くなる。

「でも、いいの?」
「何が?」
「俺、慎二といっぱいシたんだよ?中にも出されたし…嫌じゃないの?」

亮の顔を見たくなくて下を向きながら聞く。
すると、亮が俺のほっぺを両手で挟まれた。

「… 亮?」
「嫌なわけないじゃん、言ったでしょ?俺で上書きしてあげるって」
「っ、うん!」







俺はその後、丁寧に抱かれた。慎二のように激しくなくて、甘やかしてくれて…
中出しされた時も慎二の時は絶望のような感覚だったけど亮だとなんか、満たされた。

「亮…大好き」
「俺もだよ。おいで」
「うん…」

亮に身を任せてそのまま俺は目を閉じた。




次の日、学校に行ったら女子達がいっきに亮の元へ駆け寄った。

「亮くん!おはよう」
「おはようございます!」
「おはよ……」

慎二の方を見ると、今までのように周りに人を連れておらず1人でいた。
その表情はなんだか寂しそうだ。

「私、亮くんが好き~」
「私もです!」
「…好き」

今まで慎二に散々ついてまわっていた人も今は何故だか亮に夢中のようだ。

「…」

そんな女子達を見事に無視して亮は俺の手を引いて自分の席についた。

「亮くん?無視しないでよ~」
「そうですよ!こっち向いてください!」

なんだろうデジャブ…亮は無視しているんだけどね。

「はいはい、離れて」
「な、何よ!」
「もうすぐ先生くるよ?」
「っ!じゃあ、また昼休みにね!」

やっぱり睨まれた。

(気のせい…だよね?)


しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か

雪兎
BL
第二性が存在する世界。 Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。 しかし入学初日、彼の前に現れたのは―― 幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。 成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。 だが湊だけが知っている。 彼が異常なほど執着深いことを。 「大丈夫、全部管理してあげる」 「君が困らないようにしてるだけだよ」 座席、時間割、交友関係、体調管理。 いつの間にか整えられていく環境。 逃げ場のない距離。 番を拒みたいΩと、手放す気のないα。 これは保護か、それとも束縛か。 閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。

【完結】I adore you

ひつじのめい
BL
幼馴染みの蒼はルックスはモテる要素しかないのに、性格まで良くて羨ましく思いながらも夏樹は蒼の事を1番の友達だと思っていた。 そんな時、夏樹に彼女が出来た事が引き金となり2人の関係に変化が訪れる。 ※小説家になろうさんでも公開しているものを修正しています。

兄貴同士でキスしたら、何か問題でも?

perari
BL
挑戦として、イヤホンをつけたまま、相手の口の動きだけで会話を理解し、電話に答える――そんな遊びをしていた時のことだ。 その最中、俺の親友である理光が、なぜか俺の彼女に電話をかけた。 彼は俺のすぐそばに身を寄せ、薄い唇をわずかに結び、ひと言つぶやいた。 ……その瞬間、俺の頭は真っ白になった。 口の動きで読み取った言葉は、間違いなくこうだった。 ――「光希、俺はお前が好きだ。」 次の瞬間、電話の向こう側で彼女の怒りが炸裂したのだ。

僕の幸せは

春夏
BL
【完結しました】 【エールいただきました。ありがとうございます】 【たくさんの“いいね”ありがとうございます】 【たくさんの方々に読んでいただけて本当に嬉しいです。ありがとうございます!】 恋人に捨てられた悠の心情。 話は別れから始まります。全編が悠の視点です。

こっそりバウムクーヘンエンド小説を投稿したら相手に見つかって押し倒されてた件

神崎 ルナ
BL
バウムクーヘンエンド――片想いの相手の結婚式に招待されて引き出物のバウムクーヘンを手に失恋に浸るという、所謂アンハッピーエンド。 僕の幼なじみは天然が入ったぽんやりしたタイプでずっと目が離せなかった。 だけどその笑顔を見ていると自然と僕も口角が上がり。 子供の頃に勢いに任せて『光くん、好きっ!!』と言ってしまったのは黒歴史だが、そのすぐ後に白詰草の指輪を持って来て『うん、およめさんになってね』と来たのは反則だろう。   ぽやぽやした光のことだから、きっとよく意味が分かってなかったに違いない。 指輪も、僕の左手の中指に収めていたし。 あれから10年近く。 ずっと仲が良い幼なじみの範疇に留まる僕たちの関係は決して崩してはならない。 だけど想いを隠すのは苦しくて――。 こっそりとある小説サイトに想いを吐露してそれで何とか未練を断ち切ろうと思った。 なのにどうして――。 『ねぇ、この小説って海斗が書いたんだよね?』 えっ!?どうしてバレたっ!?というより何故この僕が押し倒されてるんだっ!?(※注 一月十日のアルファポリス規約改定を受け、サブ垢にて公開済みの『バウムクーヘンエンド』をこちらへ移しましたm(__)m サブ垢の『バウムクーヘンエンド』はこちらへ移動が出来次第、非公開となりますm(__)m)

契約満了につき

makase
BL
仮初めの恋人として契約を結んだ二人の、最後の夜。

【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】

彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』 高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。 その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。 そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?

だって、君は210日のポラリス

大庭和香
BL
モテ属性過多男 × モブ要素しかない俺 モテ属性過多の理央は、地味で凡庸な俺を平然と「恋人」と呼ぶ。大学の履修登録も丸かぶりで、いつも一緒。 一方、平凡な小市民の俺は、旅行先で両親が事故死したという連絡を受け、 突然人生の岐路に立たされた。 ――立春から210日、夏休みの終わる頃。 それでも理央は、変わらず俺のそばにいてくれて―― 📌別サイトで読み切りの形で投稿した作品を、連載形式に切り替えて投稿しています。  エピローグまで公開いたしました。14,000字程度になりました。読み切りの形のときより短くなりました……1000文字ぐらい書き足したのになぁ。 📌本編モブ視点による、番外エピソード 「君はポラリス ― アンコール!:2年後の二人と俺と」を追加しました。

処理中です...