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41、脱出
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監禁されてから3週間くらいがたった。
「……帰りたい」
「ダメ!それじゃあ、高橋たちと遊んでくるからいい子にしててね」
そう言って、出ていった慎二を見て俺はさっそく作業に取り掛かった。
まずは鎖を外すためフライパンで殴ってみる。すると、形が変形していって外れた。
鎖を取ったら、ドアを開けるだけ。
「よし、帰ろう」
俺はドアを開けた。久しぶりの外に感動していると、俺はハッとした。
「良かった、変に違う場所じゃなくて」
俺はそのまま、家に帰った。
「ただいま!」
「「「雪(お兄ちゃん)!!」」」
「えへへ!ただいま」
すると、3人が一斉に俺に抱きついた。
「どこ行ってたの?」
「無事だったんだね」
「良かった!ほら、お父さん電話しなきゃ!」
「あ、ああ!」
そうして、色々事情聴取があった。なんとなく、誤魔化しておいたけど慎二はめちゃくちゃ怒られたらしい。
「雪!」
「亮!」
一悶着あった次の日、俺は亮の家に行った。
「心配してたんだよ…」
「ごめんなさい」
「っ…雪に会いたかった」
俺たちは見つめ合って、そのままキスをした。
「亮♡…んっ♡好き」
「俺もだよ」
久しぶりに会った亮の家はカップ麺だらけ。
「…まったく」
「雪がつくってくれないんだもん」
「はいはい」
そう言って片付けてる俺を抱きしめてくる亮。
「雪~」
「ん~?」
「片付けなんていいじゃん…こっち来て」
「フフ、分かった」
抱きしめられたかと思ったらキスされたり、頭を撫でられたりだとか。
「雪、大好き」
「俺もだよ」
「好き…好き」
「照れるなぁ」
「あー!好きだわ今の顔」
好きって言われまくったりもしたし、とにかく甘やかされる。
「じゃあ、久しぶりに料理でも振る舞いますかね!」
「え?!疲れてるでしょ?いいよ」
亮は夫にしたら多分気遣いもできて頼もしいだろうな。
「いいの!まぁでも、手伝ってもらおうかな」
「もちろん!」
ということで、生姜焼きにしました。
「ん~、雪の手料理久しぶりに食べたなぁ」
「でしょ?フフ、美味しい?」
「美味しいよ!この世で1番だよ!」
「フフ、流石に言いすぎ」
「本当だよ!…雪と離れていた時、俺は死ぬのかなって思ったもん」
すると、亮の目から涙が零れ落ちた。
「ごめんね。もう大丈夫!この雪ちゃんがいるからね!」
と、慰めてみるが亮はもっと泣いてしまって俺がオロオロしていると亮は少し笑った。
「フフ、俺もすっごく寂しかった」
「…俺がちゃんとしてれば、あんなことにならなかったのに、本当にごめん」
「亮のせいじゃないよ!俺がきっぱり断ってれば良かったんだよ…でも、ちゃんと俺も帰ってきたし、いっぱい甘えていいよ!」
さっきは甘やかしてもらってばかりいたので、俺はお返しにと思って優しく頭を撫でてあげる。
「…雪、西山とヤッた?」
亮は俺の目をまっすぐ見てきた。本当は思い出したくもないし、言いたくもない。
でも、亮が悲しむよね…
「……ごめんなさい」
「やっぱりか、じゃあ俺で上書きしていい?」
手を撫でられて、目を合わせる。少しだけ、顔が熱くなる。
「でも、いいの?」
「何が?」
「俺、慎二といっぱいシたんだよ?中にも出されたし…嫌じゃないの?」
亮の顔を見たくなくて下を向きながら聞く。
すると、亮が俺のほっぺを両手で挟まれた。
「… 亮?」
「嫌なわけないじゃん、言ったでしょ?俺で上書きしてあげるって」
「っ、うん!」
俺はその後、丁寧に抱かれた。慎二のように激しくなくて、甘やかしてくれて…
中出しされた時も慎二の時は絶望のような感覚だったけど亮だとなんか、満たされた。
「亮…大好き」
「俺もだよ。おいで」
「うん…」
亮に身を任せてそのまま俺は目を閉じた。
次の日、学校に行ったら女子達がいっきに亮の元へ駆け寄った。
「亮くん!おはよう」
「おはようございます!」
「おはよ……」
慎二の方を見ると、今までのように周りに人を連れておらず1人でいた。
その表情はなんだか寂しそうだ。
「私、亮くんが好き~」
「私もです!」
「…好き」
今まで慎二に散々ついてまわっていた人も今は何故だか亮に夢中のようだ。
「…」
そんな女子達を見事に無視して亮は俺の手を引いて自分の席についた。
「亮くん?無視しないでよ~」
「そうですよ!こっち向いてください!」
なんだろうデジャブ…亮は無視しているんだけどね。
「はいはい、離れて」
「な、何よ!」
「もうすぐ先生くるよ?」
「っ!じゃあ、また昼休みにね!」
やっぱり睨まれた。
(気のせい…だよね?)
「……帰りたい」
「ダメ!それじゃあ、高橋たちと遊んでくるからいい子にしててね」
そう言って、出ていった慎二を見て俺はさっそく作業に取り掛かった。
まずは鎖を外すためフライパンで殴ってみる。すると、形が変形していって外れた。
鎖を取ったら、ドアを開けるだけ。
「よし、帰ろう」
俺はドアを開けた。久しぶりの外に感動していると、俺はハッとした。
「良かった、変に違う場所じゃなくて」
俺はそのまま、家に帰った。
「ただいま!」
「「「雪(お兄ちゃん)!!」」」
「えへへ!ただいま」
すると、3人が一斉に俺に抱きついた。
「どこ行ってたの?」
「無事だったんだね」
「良かった!ほら、お父さん電話しなきゃ!」
「あ、ああ!」
そうして、色々事情聴取があった。なんとなく、誤魔化しておいたけど慎二はめちゃくちゃ怒られたらしい。
「雪!」
「亮!」
一悶着あった次の日、俺は亮の家に行った。
「心配してたんだよ…」
「ごめんなさい」
「っ…雪に会いたかった」
俺たちは見つめ合って、そのままキスをした。
「亮♡…んっ♡好き」
「俺もだよ」
久しぶりに会った亮の家はカップ麺だらけ。
「…まったく」
「雪がつくってくれないんだもん」
「はいはい」
そう言って片付けてる俺を抱きしめてくる亮。
「雪~」
「ん~?」
「片付けなんていいじゃん…こっち来て」
「フフ、分かった」
抱きしめられたかと思ったらキスされたり、頭を撫でられたりだとか。
「雪、大好き」
「俺もだよ」
「好き…好き」
「照れるなぁ」
「あー!好きだわ今の顔」
好きって言われまくったりもしたし、とにかく甘やかされる。
「じゃあ、久しぶりに料理でも振る舞いますかね!」
「え?!疲れてるでしょ?いいよ」
亮は夫にしたら多分気遣いもできて頼もしいだろうな。
「いいの!まぁでも、手伝ってもらおうかな」
「もちろん!」
ということで、生姜焼きにしました。
「ん~、雪の手料理久しぶりに食べたなぁ」
「でしょ?フフ、美味しい?」
「美味しいよ!この世で1番だよ!」
「フフ、流石に言いすぎ」
「本当だよ!…雪と離れていた時、俺は死ぬのかなって思ったもん」
すると、亮の目から涙が零れ落ちた。
「ごめんね。もう大丈夫!この雪ちゃんがいるからね!」
と、慰めてみるが亮はもっと泣いてしまって俺がオロオロしていると亮は少し笑った。
「フフ、俺もすっごく寂しかった」
「…俺がちゃんとしてれば、あんなことにならなかったのに、本当にごめん」
「亮のせいじゃないよ!俺がきっぱり断ってれば良かったんだよ…でも、ちゃんと俺も帰ってきたし、いっぱい甘えていいよ!」
さっきは甘やかしてもらってばかりいたので、俺はお返しにと思って優しく頭を撫でてあげる。
「…雪、西山とヤッた?」
亮は俺の目をまっすぐ見てきた。本当は思い出したくもないし、言いたくもない。
でも、亮が悲しむよね…
「……ごめんなさい」
「やっぱりか、じゃあ俺で上書きしていい?」
手を撫でられて、目を合わせる。少しだけ、顔が熱くなる。
「でも、いいの?」
「何が?」
「俺、慎二といっぱいシたんだよ?中にも出されたし…嫌じゃないの?」
亮の顔を見たくなくて下を向きながら聞く。
すると、亮が俺のほっぺを両手で挟まれた。
「… 亮?」
「嫌なわけないじゃん、言ったでしょ?俺で上書きしてあげるって」
「っ、うん!」
俺はその後、丁寧に抱かれた。慎二のように激しくなくて、甘やかしてくれて…
中出しされた時も慎二の時は絶望のような感覚だったけど亮だとなんか、満たされた。
「亮…大好き」
「俺もだよ。おいで」
「うん…」
亮に身を任せてそのまま俺は目を閉じた。
次の日、学校に行ったら女子達がいっきに亮の元へ駆け寄った。
「亮くん!おはよう」
「おはようございます!」
「おはよ……」
慎二の方を見ると、今までのように周りに人を連れておらず1人でいた。
その表情はなんだか寂しそうだ。
「私、亮くんが好き~」
「私もです!」
「…好き」
今まで慎二に散々ついてまわっていた人も今は何故だか亮に夢中のようだ。
「…」
そんな女子達を見事に無視して亮は俺の手を引いて自分の席についた。
「亮くん?無視しないでよ~」
「そうですよ!こっち向いてください!」
なんだろうデジャブ…亮は無視しているんだけどね。
「はいはい、離れて」
「な、何よ!」
「もうすぐ先生くるよ?」
「っ!じゃあ、また昼休みにね!」
やっぱり睨まれた。
(気のせい…だよね?)
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