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7章 次への引き継ぎと暗躍の者達
195 バックレたいバックドア
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ブリゲアン、どこかで聞いたことがあると思ったら四天王グレドキープの弟だった。
私達は既に帝国領内に入っている。
何故こんな所にいるのかと疑問を持つと、ルディンが事情を説明してくれた。
「つまり、彼に協力していた魔族ということね。」
私はルディンに確認する。
『うん。
正確に言うとオキス兄ちゃんというよりは、魔王アストレイアに忠誠を誓っている形だと思う。』
いったいどんな話を持ってきたのか気になるところだ。
私は会うことにした。
そしてブリゲアンが私の前に現れる。
片腕がニョキニョキしているのが気になるけれど、突っ込むのはやめよう。
「それで何の用なのかしら?」
私はブリゲアンに問う。
「お初にお目にかかります、アリス陛下。
わたくしブリゲアンと申します。
お噂は伺っておりましたが、ここまで美しい方だとは。」
ブリゲアンは恭(うやうや)しく頭を下げながら言う。
「余計な世辞はいいから、本題を進めてくれるかしら?」
「はい、申し訳ございません。
わたくしオキス様には大変お世話になりまして。
いやいや、もちろん事情は伺っております。
敵討ちとかそういうつもりは一切ございませんので、誤解無きよう。」
どこで誰から事情を聞いたのか疑問が残る。
「それで?」
「現在わたくしめは、あるお方にお仕えしております。
その方からの重要な伝言をお伝えします。
魔王種は挙動を探る穴を埋め込まれており、神の血筋の者に情報を読み取られてしまうので重々注意せよと。」
穴?バックドアを仕込まれているということ?
「あなたが仕えているのは誰?
あなたは未だにアストレイア叔母様の指示で動いているのよね。」
「はい。
詳しくは申せませんが、アストレイア様の意志を継ぐ方の下に。」
ブリゲアンが何か言うごとに疑問が増すばかりだ。
他にも動いている魔族がいるのだろうか?
「私が引き継いだつもりだったのだけど、あなたの主人の方が私より仕えるべき相手ということなのかしら。」
「いずれお分かりになる日が来るかと。
我が主はアリス陛下と再会できる日を心待ちにしております。」
「!?
つまり私が会ったことのある人物と言うこと?」
「御意。」
誰?
まったく心当たりが無い。
「あなたの主人のことはとりあえず置いておくわ。
それで情報を読み取られるというのは、どういうレベルなの?」
「居場所やある程度の挙動、聞こえた音などの情報でございます。」
GPSと盗聴機が埋め込まれているらしい。
なるほど、辻褄が合う。
神側に色々と先手をとられたのはこのせいだったらしい。
盗聴無双は犯罪だと思う。
私達は既に帝国領内に入っている。
何故こんな所にいるのかと疑問を持つと、ルディンが事情を説明してくれた。
「つまり、彼に協力していた魔族ということね。」
私はルディンに確認する。
『うん。
正確に言うとオキス兄ちゃんというよりは、魔王アストレイアに忠誠を誓っている形だと思う。』
いったいどんな話を持ってきたのか気になるところだ。
私は会うことにした。
そしてブリゲアンが私の前に現れる。
片腕がニョキニョキしているのが気になるけれど、突っ込むのはやめよう。
「それで何の用なのかしら?」
私はブリゲアンに問う。
「お初にお目にかかります、アリス陛下。
わたくしブリゲアンと申します。
お噂は伺っておりましたが、ここまで美しい方だとは。」
ブリゲアンは恭(うやうや)しく頭を下げながら言う。
「余計な世辞はいいから、本題を進めてくれるかしら?」
「はい、申し訳ございません。
わたくしオキス様には大変お世話になりまして。
いやいや、もちろん事情は伺っております。
敵討ちとかそういうつもりは一切ございませんので、誤解無きよう。」
どこで誰から事情を聞いたのか疑問が残る。
「それで?」
「現在わたくしめは、あるお方にお仕えしております。
その方からの重要な伝言をお伝えします。
魔王種は挙動を探る穴を埋め込まれており、神の血筋の者に情報を読み取られてしまうので重々注意せよと。」
穴?バックドアを仕込まれているということ?
「あなたが仕えているのは誰?
あなたは未だにアストレイア叔母様の指示で動いているのよね。」
「はい。
詳しくは申せませんが、アストレイア様の意志を継ぐ方の下に。」
ブリゲアンが何か言うごとに疑問が増すばかりだ。
他にも動いている魔族がいるのだろうか?
「私が引き継いだつもりだったのだけど、あなたの主人の方が私より仕えるべき相手ということなのかしら。」
「いずれお分かりになる日が来るかと。
我が主はアリス陛下と再会できる日を心待ちにしております。」
「!?
つまり私が会ったことのある人物と言うこと?」
「御意。」
誰?
まったく心当たりが無い。
「あなたの主人のことはとりあえず置いておくわ。
それで情報を読み取られるというのは、どういうレベルなの?」
「居場所やある程度の挙動、聞こえた音などの情報でございます。」
GPSと盗聴機が埋め込まれているらしい。
なるほど、辻褄が合う。
神側に色々と先手をとられたのはこのせいだったらしい。
盗聴無双は犯罪だと思う。
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