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終章 世界の終わりと創世の伝説
225 意気地無しでも育児はあるよ
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次の日、僕はブリデイン王国での人材登用に関して、師匠の了解を得た。
こちらからも技術者を派遣するのだ。
当然嫌とは言えないだろう。
師匠は、まさかエリザまで連れて行こうとするとは思わなかったと苦笑していた。
そして僕はテイラン先輩の仮住居を訪ねる。
見知らぬ僕の突然の訪問に驚いていた先輩も、師匠とエリザさんの名前を出すと話を聞いてくれた。
僕はアグレトとしての自己紹介を済ます。
そんな中、隣の部屋でブラニカさんが子供をあやす声が聞こえてくる。
「うるさくてすまない。」
テイラン先輩が謝ってきた。
「いえ、突然訪問したのはこちらですのでお気になさらずに。
早速ですが、本題に入らせてください。」
あまり時間をかけてもいられないので、僕は単刀直入に話をする。
「それは構わないけれど、レイネスの使節の方が僕に何の用があるのでしょう?」
つい最近まで、辺境に左遷されていた身分の先輩は、何故外国の使節の人間が尋ねてくるのか全く分からないようだった。
「テイランさんにレイネスの研究施設へスカウトしたいのです。」
ド直球で勧誘する。
「僕を指名する理由を尋ねても?」
まあ、突然だし当然の疑問だろう。
テイラン先輩は、冗談でも言われているんだろうかという表情をしている。
「オキスという人物は知っていますよね。」
「ああ、もちろん。
僕なんかとは比べものにならないほど優秀な少年だよ。
というか僕よりも、彼に声をかけるべきじゃないかな。」
テイラン先輩は遺跡街レイネスの情報は知っていても、詳細については理解していないようだ。
まあ、師匠のように国の中枢にいなければ、そんな情報は入ってこないのだろう。
「そのオキス様が遺跡街レイネスを作り、つい最近まで代表をしていました。」
「・・・え?
ええと、ちょっと待って。」
テイラン先輩がしばらく考え込む。
「彼は今どこに?」
「魔王の娘と戦い、命を落としました。
今、レイネスの代表は空席です。」
「冗談ですよね?」
「いえ、こんなところで冗談を言うほど暇ではありません。
テイランさんに声をかけさせていただいたのは、オキス様から優秀であると聞いているからです。」
聞いているというか、見ていたというか。
「彼が僕を優秀と?
それこそタチの悪い冗談だ。
僕は彼の足下にも及ばない。」
テイラン先輩は自分を低く見積もっているようだけど、特定分野の魔法や魔道具の知識はかなり優秀だ。
レイネスで他の学者と共に研究を行えば、少なからぬ成果を上げるだろう。
「どうかお願いします。
我々に力を貸してください。」
僕は頭を下げる。
「いやいやいやいや。
ちょっと、ちょっと。
参ったなあ。」
「あなた、行ってきたら?
研究がしたくてうずうずしている顔は隠せないわよ。」
気が付くとブラニカさんが部屋に入って、テイラン先輩に声をかけた。
「でも、エイニアが。」
テイラン先輩がブラニカさんにそう言う。
エイニアというのは、ブラニカさんの母親の名前だ。
状況から察するに、自分の子供にエイニアと言う名前を付けたのだろう。
「ご家族まとめていらっしゃって結構ですよ。
レイネスはホワイトなので育児施設も充実しています。」
僕はだめ押しの一言を放つのだった。
育児施設無双だ。
こちらからも技術者を派遣するのだ。
当然嫌とは言えないだろう。
師匠は、まさかエリザまで連れて行こうとするとは思わなかったと苦笑していた。
そして僕はテイラン先輩の仮住居を訪ねる。
見知らぬ僕の突然の訪問に驚いていた先輩も、師匠とエリザさんの名前を出すと話を聞いてくれた。
僕はアグレトとしての自己紹介を済ます。
そんな中、隣の部屋でブラニカさんが子供をあやす声が聞こえてくる。
「うるさくてすまない。」
テイラン先輩が謝ってきた。
「いえ、突然訪問したのはこちらですのでお気になさらずに。
早速ですが、本題に入らせてください。」
あまり時間をかけてもいられないので、僕は単刀直入に話をする。
「それは構わないけれど、レイネスの使節の方が僕に何の用があるのでしょう?」
つい最近まで、辺境に左遷されていた身分の先輩は、何故外国の使節の人間が尋ねてくるのか全く分からないようだった。
「テイランさんにレイネスの研究施設へスカウトしたいのです。」
ド直球で勧誘する。
「僕を指名する理由を尋ねても?」
まあ、突然だし当然の疑問だろう。
テイラン先輩は、冗談でも言われているんだろうかという表情をしている。
「オキスという人物は知っていますよね。」
「ああ、もちろん。
僕なんかとは比べものにならないほど優秀な少年だよ。
というか僕よりも、彼に声をかけるべきじゃないかな。」
テイラン先輩は遺跡街レイネスの情報は知っていても、詳細については理解していないようだ。
まあ、師匠のように国の中枢にいなければ、そんな情報は入ってこないのだろう。
「そのオキス様が遺跡街レイネスを作り、つい最近まで代表をしていました。」
「・・・え?
ええと、ちょっと待って。」
テイラン先輩がしばらく考え込む。
「彼は今どこに?」
「魔王の娘と戦い、命を落としました。
今、レイネスの代表は空席です。」
「冗談ですよね?」
「いえ、こんなところで冗談を言うほど暇ではありません。
テイランさんに声をかけさせていただいたのは、オキス様から優秀であると聞いているからです。」
聞いているというか、見ていたというか。
「彼が僕を優秀と?
それこそタチの悪い冗談だ。
僕は彼の足下にも及ばない。」
テイラン先輩は自分を低く見積もっているようだけど、特定分野の魔法や魔道具の知識はかなり優秀だ。
レイネスで他の学者と共に研究を行えば、少なからぬ成果を上げるだろう。
「どうかお願いします。
我々に力を貸してください。」
僕は頭を下げる。
「いやいやいやいや。
ちょっと、ちょっと。
参ったなあ。」
「あなた、行ってきたら?
研究がしたくてうずうずしている顔は隠せないわよ。」
気が付くとブラニカさんが部屋に入って、テイラン先輩に声をかけた。
「でも、エイニアが。」
テイラン先輩がブラニカさんにそう言う。
エイニアというのは、ブラニカさんの母親の名前だ。
状況から察するに、自分の子供にエイニアと言う名前を付けたのだろう。
「ご家族まとめていらっしゃって結構ですよ。
レイネスはホワイトなので育児施設も充実しています。」
僕はだめ押しの一言を放つのだった。
育児施設無双だ。
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